ワンサマーとプレデター 作:噛ませ犬
「…………」
その頃、左の通路を歩いていたスカーはとある広場に出ていた。そこは周りが同然のようにプレデターの像は、一つも置かれていない。
壁にはプレデターにしか読めない古代文字が無数に書かれているのと、真ん中には、ピラミッドの頂上なのか、そこで槍を高らかに掲げながら空を仰いでいるプレデターが画かれ、その近くには広場を出る為の通路があった。
スカーから見れば関係なく、歴史の勉強しに来た訳でもない。スカーは、成人式を為し、大人になる為に来たのだ。その為には、ここにいるゼノモーフを一匹残らず殲滅する他ない。
スカーだけではないーーケルティックやチョッパーも大人になる為に共に来ている。
スカーはマスクに備えられている赤外線で広場を見渡す。すると、近くにゼノモーフの鳴き声が聴こえ、スカーは鳴き声がした方へと振り向く。そこは、この広場を出る為の通路の方。
スカーは左肩に着けているプラズマキャノン砲の砲口を向けながら、通路を赤外線で見る。奥から三匹のゼノモーフが此方へとやって来る。
スカーは通路の奥にいる三匹のゼノモーフを確認すると、マスクの左目近くにあるの照準機能ような物を使う。刹那、通路の方から、三つの小さな赤い丸が出てきた。
それは、スカーが照準機能で出したレーザーだった。
そのレーザーはスコープ代わりにもなり、獲物に狙いを定める事も出来る。スカーはレーザーで通路の奥にいるゼノモーフを狙う。
通路の奥は薄暗いが赤外線でゼノモーフを確認出来る為、問題ない。刹那、スカーはプラズマキャノン砲から青い稲妻を発する弾が放たれ、通路の奥へと消えていく。
同時に、何かがバラバラになる音が通路に木霊する。それは、ゼノモーフが身体に弾を受け、身体がバラバラになる音だった。しかし、スカーは再び、プラズマキャノン砲から二発の弾を放ち、弾は通路の奥へと消えていく。再び、何かがバラバラになる音が通路に木霊する。
しかし、スカーは何も言わず左腕に装備しているリストブレイドを展開し、腰にある丸くしているディスクを右手で取り、軽く振って刃を展開する。
「グルル……」
スカーは武器を構えながら辺りを見渡す。広場にはゼノモーフの気配はない。にも関わらず、スカーは辺りを気配していた。
狩人としての本能か、それともいざというなのだろう。そして、スカーは広場から出る為に再び歩き出す。
「グルル……」
チョッパーとスカーがそれぞれの通路へと歩き、全く別の場所へと着いた頃、前の通路へと歩いたケルティックもまた、チョッパーとスカーとは違う場所へと来ていた。
そこは、上を支える為の支柱が幾つもあり、壁には何も画かれていない。だが、そんなのはケルティックには関係ないだろう。
ケルティックは唸り声を上げながら辺りを見渡す。マスクの赤外線モードでゼノモーフが居ないかを確認するーー何処にも居なかった。
それはケルティックには良い事なのだろうか、嫌、悪い方なのかも知れない。辺りは少し薄暗く、灯りもあまりない。ケルティックは辺りを警戒しながら左腕に装備しているリストブレイドを展開する。
すると、ケルティックの少し遠くの後ろから一匹のゼノモーフが声を殺し、音を最小限に抑えるように歩いて近付いてくる。
そんなゼノモーフに、ケルティックは辺りを警戒していたが真後ろは死角である為、真後ろにいるゼノモーフには気付いていない、訳ではなかった。
「…………」
ゼノモーフは無言でケルティックに近付く。突如、ケルティックは後ろを振り返りながら左腕を前に突き出す。刹那、ケルティックの左腕に装着している何かの装備から何かが飛び出し、ゼノモーフの身体を包むようにゼノモーフに絡まり、ゼノモーフは何かに絡まれながら吹っ飛ばされる。
その何かとは網だったーーそれも、かなりの硬度を誇る網だった。そして、ケルティックは左腕に、ある装備を着けていた。それはネットランチャーと言う物だった。
ネットランチャーから放たれたネットはゼノモーフの動きを止める役目をしている。ゼノモーフもゼノモーフでネットから抜けようともがく。
だが、ケルティックはそのゼノモーフにとどめをさそうとした。
「シャァァァ……」
しかし、そんなゼノモーフを助けようと、他のゼノモーフ達がケルティックに元へと駆け寄る。そのゼノモーフは三匹いた。かの宇宙生物達はケルティックに襲い掛かる。
因みに、一匹はケルティックの後ろから現れ、一匹は左の方から現れ、一匹は右の方から現れたのである。
「グォォォ!!」
ケルティックは辺りを見渡しながら咆哮を上げるや否や、槍を取り出し、右にいるゼノモーフに対し、右肩にあるプラズマキャノン砲を向け、砲口から青い稲妻を発する弾を放つ。
右にいたゼノモーフは弾と直撃した直後に四散する。しかし、ケルティックは後ろにいるゼノモーフには踵を返しながら槍で凪ぎ払い、左にいるゼノモーフに対しては、槍を投げる。
槍は一直線にゼノモーフの元へと突き進むが、ゼノモーフは躱す。刹那、ゼノモーフの身体は粉々に四散する。その理由は、ケルティックがプラズマキャノン砲で撃ち殺したのである。
直後に、ケルティックはプラズマキャノン砲をとあるゼノモーフへと向け、砲口から青い稲妻を発する弾を放った。そのゼノモーフは、さっき槍で凪ぎ払ったゼノモーフ。
そのゼノモーフは弾を受け、四散する。そして、ケルティックはゼノモーフ達を倒した……とある一匹のゼノモーフを除いては。
「シャァァァ!!」
刹那、とあるゼノモーフの奇声が木霊し、ケルティックは奇声をした方を振り返り、驚いた。
そのゼノモーフは、さっきケルティックが左腕に装備しているネットランチャーから放たれたネットで身体を拘束される形で、一時的に足止めを喰らっていたゼノモーフである。
そのゼノモーフはネットに絡まれながらも、自分の身体の中に流れている酸で網から脱出したのである。
しかし、そのゼノモーフは、ケルティック達を静観していたゼノモーフだった。そのゼノモーフはケルティックの放った網から脱出したものの、額や左肩には黄緑色の
その為、そのグリッドはネットから脱出した直後にも関わらず、ケルティックに対し鳴き声を上げる。
その声には殺意と憎悪が籠っていた。勿論、ケルティックには解る筈もない。
「グォォォォ……!」
ケルティックはグリッドを見て唸り声を上げ、グリッドに対し、右肩に装備しているプラズマキャノン砲を向ける。
ケルティックはプラズマキャノン砲の砲口からプラズマ弾を放つも、グリッドは難なく躱し、ケルティックの元へと駆け寄る。
それを見たケルティックは再びプラズマ弾を放つも、グリッドは走りながら跳躍して躱す。
「!?」
グリッドが二度目の攻撃を躱しにも関わらず、ケルティックは驚く。一方、グリッドはケルティックの直ぐ近くにまで迫っていた。
それを見たケルティックが再び驚く前に、グリッドはケルティックの前で一回転した。刹那、ケルティックは突然、横へと吹っ飛ばされ、地面に転がる。
ケルティックが吹っ飛ばされたその理由は、グリッドが後ろにある尻尾でケルティックを叩く形で凪ぎ払ったのである。
「グルル……」
一方、ケルティックは激痛を堪えながら起き上がり、グリッドをの方を見るがグリッドは何処にも居なかった。
ケルティックは起き上がった直後に立ち上がり、辺りを見渡す。辺りには支柱やプラズマキャノン砲でバラバラにしたゼノモーフの肉片が幾つも転がっている。
勿論、ケルティックには関係ない事だった。ケルティックは未だ辺りを見渡す。
「シャァァァ!!」
その時、後ろから鳴き声が聞こえ、ケルティックは振り返るも再び横へと吹っ飛ばされ、地面に転がる。
ケルティックを吹っ飛ばしたのはグリッドだった。グリッドはケルティックの後ろにいながらも、自分の方へと注意を向ける為にわざと鳴き声を上げ、再び尻尾でケルティックを叩く形で吹っ飛ばしたのである。
一方、ケルティックは何とか起き上がるも、グリッドはさっきとは違い、ケルティックに駆け寄る。
ケルティックは咄嗟に右肩に装備しているプラズマキャノン砲で攻撃しょうとしたが、グリッドの方が速かった為、グリッドに体当たりされ、グリッドにのし掛かれる形で、仰向けに倒れる。
「シャァァァ!!」
グリッドはチャンスと言わんばかりに両腕の爪で襲い掛かる。その最中、ケルティックのマスクに三つの縦長い爪跡が出来た。
たが、ケルティックはグリッドを足蹴りして吹っ飛ばし、グリッドはケルティックとは離れた場所の地面で叩き着けられる。
その間にケルティックは立ち上がるが、グリッドも何とか起き上がり、ケルティックに対し、奇声に近い鳴き声を上げる。
「グルル……!」
一方、ケルティックは右腕にあるリストブレイドを展開し身構えるが、目の前の少し奥にいるグリッドを見ながらこう思っていた。
ーーこいつは、今までのゼノモーフとは違う、とーー。
そして、ケルティックとグリッドの間には重苦しい雰囲気が流れる。それは、壮絶な死闘が繰り広げられる事を意味するかのように……。
やっぱり戦闘シーンは難しいです。