やはり俺がGUTSにいるのはまちがっている。   作:断空我

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怪獣を待つ少女

「もう、先輩~、遅すぎですよぉ」

 

「時間きっかりだ。問題はないだろ?」

 

久しぶりの休日、本来ならレナ隊員とシャーロックに乗って任務へ向かう予定をダイゴ隊員が気を利かせて交代してくれた。

 

俺はのんびり休みを満喫したかったのだが、コイツから呼び出されてしまう。

 

「もう、そんなつれない事いわないでくださいよぉ、折角のデートなんですから、あ、偽物じゃないですよ?ちゃんとした本物です。でも、結婚までは考えていないのでそこまでは本気にしないでくださいね。ごめんなさい」

 

少しくらいは息継ぎしたらどうだ?

 

そう言いたい気持ちを堪えながら俺は隣を歩く。

 

一色いろは。

 

こいつとは高校時代の腐れ縁…ですましたいのだが、色々と面倒なんだよな。

 

俺がGUTSとしてある環境汚染物質の回収作業に立ち会っていた時、野次馬の中にコイツがいた。

 

一色経由で小町の耳へ情報が入ることを恐れた俺はその場で交渉。

 

PDIの連絡先を教えるという事で手を打った。

 

これが問題だった。

 

休みの日をどのように調べているのか、一色は俺が休みで特に予定がない事を知るとこうして休日に遊ぶことを提案してくる。

 

俺としては全力で断りたいのだが、小町という切り札を相手が握っている以上、無碍にできない。

 

八幡、詰んでいるじゃないか。

 

「せんぱーい、考え事ですかぁ?」

 

「あぁ、どうすれば俺は社畜から解放されるのかなぁって」

 

「無理ですね。先輩は一生、社畜なんじゃないですかぁ?」

 

「いいや、いずれ、素敵な人を見つけて主夫になってみせる」

 

「拳作って力説するのはいいですけれど、その顔では無理ですよ~、身近で妥協すべきデース」

 

「何かいったか?」

 

「いえいえ、何でもないです」

 

首を振る一色へ俺は問いかける。

 

「そういえば、買い物っていっていたが何なんだ?」

 

「実はぁ、温水プールへ行くことになって、先輩に選んでほしいのです」

 

あれ、おかしなことが耳へ届いたぞ?

 

耳に何か詰まっている可能性がある。

 

難聴持ちじゃないのだが、確認しておこう。

 

「もういちど、聴く、何をしろって?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もぉ、先輩ったらぁ、変な想像をするからですよ」

 

「うるせぇ、そもそも温水プールで浮輪ってどうなんだよ?家にあるものとかでいいだろ?」

 

「わかっていませんねぇ、女の子同士なら気にしませんけれど、男もいるんです、変なものをチョイスしたら問題になるんですよ?わかります?あ、先輩はそういうことわかりませんね。ごめんなさい」

 

「お前、俺をディスりすぎ、帰りたくなるんだけど」

 

「時間はまだまだありますから!」

 

「やめろ、腕を組むな、周りから睨まれる」

 

一色いろはの性格はともかく、顔は良い。

 

高校生を卒業して大学生というジョブになっている彼女の美貌はより少女から美女へ変わろうとしているために人の視線を集めやすくなっていた。

 

その分、あざとさも昔の倍になっていることはいなめないけれど。

 

本来なら俺みたいなボッチとコイツは卒業と共に縁が切れるはずだ。

 

今もこうして繋がっていることを考えると人生とは不思議なものだなぁと思ってしまう。

 

出来れば、ボッチとして静かに生きたいものだ。

 

しかし、世の中はうまくいかない。

 

ジャケットのポケットの入っているPDIが鳴り出す。

 

「お、呼び出しですかぁ?」

 

「……」

 

無言で俺はPDIを開く。

 

「おぉ!これがGUTSの使う通信機ですかぁ!近代的でカッコイイですねぇ!」

 

横から身を乗りしてくる一色を押し戻す。

 

「すいません、なんすか?」

 

『ダイゴ隊員達が発見した物質を基地へ輸送するの。その立ち合いに貴方も向かってくれるかしら?貴方のいるエリアの近くなの』

 

「…了解っす」

 

『ごめんなさいね。デート中に』

 

「やーん、デートなんて恥ずかしいですよぉ。先輩と一緒に出掛けるのは楽しいですけれど~」

 

「違いますから」

 

あざとい後輩の言葉をスルーする。

 

こうしておかないと耐えられる自信がない。

 

八幡の耐性スキルは日に日にあがっているのだ。

 

PDIにマップが表示される。

 

この距離なら歩いていけるだろう。

 

「一色、悪いな。俺はこれから仕事だ」

 

「そうみたいですね~」

 

「だから、ここからは」

 

「そういえば、先輩の職場ってみたことがないんですよね~。よし、私も同行しますね。勿論、最後までいって先輩に迷惑はかけません。邪魔にならないギリギリまでで先輩の働く姿を視ておきます。先輩がどんなふうに働いているのか後輩として興味がありますから、これは後輩としてポイント高くないですかぁ?」

 

長いよ。

 

しかも、俺や小町の真似をするな。

 

この野郎と文句を言いたかった。しかし、言い出したら聞かない一色に抗える手段はない。

 

「危険なことがあったら俺のいう事をきくんだぞ」

 

「はーい」

 

釘を刺して同行を許可する。

 

勝手に後をつけて騒動に巻き込まれるなんてことがあれば問題だ。

 

責任問題だけは絶対に避けないといけない。

 

横についている一色をみて、俺はそんなことを考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現場へ向かうと既にTPC隊員が立ち入り禁止テープを張ってマスコミを立ち入らせないようにしている。

 

仕事が速いですね。八幡にはできない事です。

 

「ここから先は立ち入り禁止です」

 

立ち去ることを促してきた職員へ俺はPDIをみせる。

 

PDIは通信機以外に身分証明の役割もあった。

 

相手は俺がGUTSだとしると敬礼をする。

 

「すいませんでした!」

 

「うわぁ、敬礼されるなんて先輩も偉くなりましたねぇ」

 

「いいか、ここから先は絶対に入るなよ。怪しいとか怖いと感じたらすぐに逃げろ」

 

「はーい」

 

わかっているんだろうな。

 

半眼で一色を睨みながら俺は中へ入る。

 

「よっ、すまんな。休暇中に」

 

「いえ…あれ、ホリイ隊員だけ?ダイゴ隊員とレナ隊員が現着していたんじゃ?」

 

「あの二人なぁ、民間人が倒れたってことでメディカルセンターへ連れて行ってん」

 

「そう、ですか」

 

「何か、怪しい物質がこいつから出てんじゃないか。検査している筈や」

 

「あれ、そうだと、俺も危なくないっすか?」

 

「制服、持ってきているからあそこで着替え」

 

「……ありがとうございます」

 

その好意はとてもありがたいです。八幡的にポイント高い…って、ホリイ隊員の評価を上げてどうするんだか。

 

制服へ着替えて、ヘルメットを被り、目的の物の前へ立つ。

 

「これを基地へ輸送するんすね?」

 

「せや、詳しく調べなわからんけれど、地球外のものの可能性が高い」

 

目の前に置かれている球体いや、カプセルのようなもの、まだ土を被っているがてっぺんや端が鋭くとがっている。

 

何かを閉じ込めていそうな雰囲気だ。

 

しばらくして、輸送用の乗り物がやってきてカプセルが積み込まれていく。

 

「ほな、いこか」

 

ホリイ隊員の言葉に頷いて外へ出る。

 

「せーんぱい!」

 

立ち入り禁止の帯を出た所で一色が待っていた。

 

あぁ、まだいたのか。

 

先輩という言葉にホリイ隊員が周りを見てから俺を見る。

 

「……お知り合い?」

 

「はい!一色いろはっていいます。先輩の後輩でーす!今日は近くでデートしていたんですぅ、きゃはっ!先輩の制服、かっこいいですね!」

 

何だろう、隣から驚いている姿と一色のあざとさ?にひいているような気がする。

 

ホリイ隊員。一色みたいなの苦手かな?

 

「あ、そ、キミキミ、ここは危険だからあまり近づかないよう、んじゃ」

 

それだけいうとホリイ隊員が去っていく。

 

「お前、あざとすぎだろ?」

 

「そんなことありませんよぉ」

 

「まぁいい、俺はこのまま本部へ戻るから気を付けて帰れよ」

 

「本当は送ってほしいんですけれど。仕方ありませんね。我慢しまーす」

 

そういって一色と別れ、俺はダイブハンガーへ戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホリイ隊員のサポートとして研究区画でカプセルの調査をしていた。

 

作戦司令室へホリイ隊員が報告をしてくれているがカプセルは開封可能、しかし、X線などで中身を調べようとしたがうまくいっていない。

 

無理やりあけようとレーザーをぶつけてみるもうまくいかなかった。

 

「これ、地球外の物質みたいっすね」

 

「せやなぁ、どうしりゃ、あくんやろ?」

 

試行錯誤を繰り返すもカプセルは開こうとしない。

 

どこかにスィッチがないかと本気で探してみるも、そんなものはなかった。

 

「夕飯にしようか」

 

「…そうっすね」

 

作業を一時中断して俺達は食堂へ向かうことにした。

 

TPC本部の食堂はそこそこの規模がある。まぁ、大勢の職員がいれば当然、広くなることはあたり前だ。

 

尚、規模が広いため様々な部署の職員が利用をする。

 

そのため、

 

「あ、ヒッキー!」

 

低確率でコイツと遭遇することもあるのだ。

 

かつどんをトレーに載せて席を探しているとこっちこっち!というように手を振っている由比ヶ浜の姿があった。

 

ハロウィンの事件から、こいつ、やけに積極的に話しかけて来ていないか?

 

そんなことを考えつつも席を探す時間が惜しいから由比ヶ浜と対面する形で腰かける。

 

「ヒッキーも、夕食?」

 

「みりゃわかんだろ?そっちも随分と遅い時間だな」

 

「検査をしていたんだ~」

 

俺と由比ヶ浜が話をしているとおそらくメディカルセンターの人間だろう、女性がくすくすと笑う。

 

「キミが結衣ちゃんのいっていた比企谷君だね?」

 

「……えっと、はい、あにょ、貴方は?」

 

「シンジョウ・マユミよ、よろしくね」

 

「私の先輩だよ!」

 

「ふぅん……あれ、シンジョウって」

 

「兄がお世話になっています」

 

マユミさんはシンジョウ隊員の妹だった。

 

あの人、妹いたんだ。

 

少し、仲良くなれるかもしれない。

 

「比企谷君は結衣ちゃんとどこまでいったの?」

 

「うっ」

 

「ごほっ!」

 

ゴホゴホ、この人は何を言い出すの?

 

俺は目の前の事態に困惑する。

 

「ち、ちょっとマユミさん!そんな話、ここでしないでよぉ」

 

「えー、良いと思うけどなぁ。この職場忙しくて、時間作れないんだよ?それに、比企谷君、見た目はともかく優しそうじゃない」

 

普通、人は見た目で判断されるはず。この人、俺の見た目を否定してから良い人とかいいだしたよ?

 

ある意味、兄と似ているのかもしれない。

 

兄と似ている妹、可愛ければそれでいい!

 

そんなどうでもいいことを考えながら由比ヶ浜達と食事をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食後、ホリイ隊員と合流して研究区画へ向かう。

 

「あ?」

 

動きを止めたホリイ隊員は急ぎ足で室内へ入る。

 

扉が開いている。

 

そして、室内で笛の音色が響いていた。

 

ぐらぐらと卓上に置かれているカプセルが揺れている。

 

天辺が音を立てて開き始めた。

 

「あきおった…」

 

呆然としているとカプセルから眩い光が噴き出す。

 

「うわっ!?」

 

「くっ!」

 

俺とホリイ隊員が眩い視界で真っ白に染まっていた時、笛を吹いていた女性がホリイ隊員を突き飛ばして外に出る。

 

「ま、待て!」

 

視界が奪われてふらふらしながら俺は少女を追いかける。

 

くそっ、目が回復していない。

 

しばらくして、非常時の脱出ボートがある場所で少女を追い詰める。

 

「動くな」

 

ハイパーガンの銃口を向ける。

 

「お前、何者だ」

 

どんなことをしても開かなかったカプセル。

 

それを笛の音だけで開封した少女は普通の人間ではない。

 

考えられるのは宇宙人、もしくはあのカプセルの持ち主。

 

「何を企んでいる?あのカプセルは」

 

「あれは…居場所を知らせるための物」

 

「居場所?」

 

「もうすぐ、迎えが来る…お願い!私をここから出させて、そうしないと、マキーナがここにきちゃう」

 

「……」

 

「お願い、私を信じて」

 

「信じることはできない」

 

俺の言葉に女性は目を見開く。

 

「だが、ここに危険が迫るならば、話は別だ…ボートで外に出る」

 

「……ありがとう」

 

「嘘だったら容赦なく撃つ。それだけは覚えておけ」

 

完全にこの少女を許したわけじゃない。

 

何かあればすぐに撃つ。

 

ハイパーガンを握る手に力がこもっていることを悟らせず、外へ出る。

 

PDIから呼び出しが入る。

 

念のため、居場所を知らせるビーコンを放っておく。

 

はっきりいって、この少女の全てを信用することはできない。

 

しかし、マキーナというものが何なのかわからない上、ダイブハンガーへ落ちてこられたらその被害はとんでもないものになる。

 

多くの人たちの命など背負えるわけがない。

 

故に安全なところでそのマキーナとやらを待つ。

 

マキーナというものがこの女性の迎えに来るというのなら。

 

「ねぇ、キミ、名前は?」

 

「知る必要があるか?」

 

「ダイゴは教えてくれたよ」

 

「……八幡だ」

 

ダイゴ隊員と面識があったのか。

 

待てよ。

 

基地内にいたということを考えるとこの女性を連れてきたのはダイゴ隊員達か。

 

「あのカプセルは何だ?」

 

「……マキーナが私を見つけられるようにするためのもの」

 

「マキーナというのはいつくる?」

 

「すぐに、くる」

 

ボートが陸地を目指していると空から巨大な隕石が落ちてくる。

 

「あれが」

 

「マキーナ」

 

PDIで作戦室の会話を聞く。

 

先ほどからヤズミがしつこく俺を呼び出している。

 

呼び出しに応じたいが、この事態が速やかに解決できるかどうか、それがはっきりするまでは連絡は避けておくべき…だろう。

 

どうやら落下した隕石は怪獣らしい。

 

怪獣は何かを探すように動き回っている。

 

「アンタを探しているのか?」

 

「マキーナは私を迎えに来たの」

 

「その保証がない」

 

「お願い、信じて!」

 

「とにかく、その怪獣の所に行く」

 

ボートを近づけて俺達が怪獣マキーナのいるところへ向かおうとした。その時だった。

 

黒いバンが道を阻むように現れる。

 

彼女を守るようにしていると車から見覚えのある顔がでてきた。

 

「やっはろー。久しぶりだね。比企谷君」

 

「………雪ノ下さん」

 

現れたのは雪ノ下陽乃さん。

 

黒いスーツを纏って、にこやかに笑みを浮かべている。

 

この場においてその姿は異質だった。

 

ぞろぞろと黒服のサングラス連中が現れる。

 

「まさか、本当、GUTSにいるなんてお姉さん、驚いちゃったよ」

 

ニコニコと雪ノ下さんがいう。

 

「何の用すか?あと、この人たちは」

 

「用件をいうね?その人をこちらへ渡してくれるかな?そうすれば、キミだけは解放してあげるから」

 

「……応じなければ?」

 

「すこーし、痛い目をみてもらうかな。その後はこのお姉さんが看病してあげるからお得かもね?」

 

「………第三の選択肢を提示します」

 

PDIを前へ見せる。

 

「どういう連中か知りませんが、このPDIは常に居場所をだしています。もし、何かするなら緊急ボタンを押す……そうすると、どうなるかわからない雪ノ下さんじゃないですよね」

 

「むふふふふ、そう、ま、今回は諦めるしかないかなぁ……そこの子を連れていくだけだったんだけど」

 

「…何者か知らないですけれど、お帰りください」

 

雪ノ下さんが撤収というと男達は去っていく。

 

何者かわからない分、警戒は続けよう。

 

「急ぐ…だが、あんな連中が他にもいるかもしれないから」

 

「…ありがとう」

 

「俺はなんもしてねぇよ」

 

「サキ、だよ。ハチマン」

 

礼を言う女性、サキに戸惑いながらも俺達は目的地へ向かう。

 

その間にPDIをしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしている間に、GUTSによる怪獣迎撃作戦が始まってしまった。

 

自動機雷が怪獣周辺に設置されており、動くものを砲撃する舞台が整えられている。

 

時間稼ぎ?

 

もしかして、雪ノ下さんらが現れたのはそのためか?

 

疑問を抱きながら俺はPDIを開く。

 

「作戦室、こちら八幡」

 

『どこにいっていたの!?』

 

PDIから聞こえるのは隊長の怒鳴り声。

 

かなり怒っているぞ。

 

「砲撃の一時中止をお願いします」

 

『待て、状況が読めない。説明しろ』

 

「あの怪獣はサキという女性を迎えに来たんです」

 

『迎え?』

 

『待って、八幡君。サキは人間じゃないって知っていたの?』

 

本人が俺の傍にいますよ。

 

その言葉を飲み込んで話をする。

 

「その話は追って……あの怪獣が何かを壊したりしましたか?」

 

『いいえ』

 

「でしたら、少しだけ時間をください。お願い…っておい!」

 

サキがふらふらと先を歩き始める。

 

彼女の姿を見つけてマキーナが動きを止めていた。

 

しかし、同時に動くものがある。

 

自動機雷が彼女を捉えていた。

 

「サキー!近づいちゃダメだ!」

 

近くにいたダイゴ隊員が叫ぶ。

 

俺はサキを止めようと、走る。

 

間に合わない。

 

銃口から機雷が放たれる瞬間、眩い光と共にウルトラマンティガがサキを助ける。

 

ウルトラマンティガを敵と認識したマキーナが攻めてきた。

 

ティガは攻撃を躱しながらマキーナとぶつかりあう。

 

俺はティガが助けたサキへ駆け寄る。

 

彼女は突然の事に困惑している様子だった。

 

「しっかりしろ!」

 

俺は彼女の体を揺らす。

 

意識を取り戻したサキへ訴える。

 

「アイツはお前の事を迎えに来たんだろ?だったら、奴を止めろ!でないと、俺達が奴らを倒さないといけなくなる」

 

「マキーナ!」

 

サキの言葉でマキーナの動きが止まる。

 

身構えているティガの横でサキは真っすぐにマキーナへ向かう。

 

やがて、マキーナのひざ元へ立った彼女はこちらをみる。

 

『ありがとう、ハチマン』

 

『私も貴方の事は覚えていたよ?ダイゴ』

 

そんな言葉が聞こえた様な気がした。

 

 

 




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