すべてのはじまり
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———魔王城—————————
魔王「勝負はついたな......貴様とはなかなか楽しめたぞ"7代目"よ........」
禍々しいオーラを放つ闇の王の前には人間の世界の希望である男が無数の傷を負い倒れていた
勇者「くっ、まだだ!!俺は人類の光なんだ...!」
ダイヤで出来た蒼白く光る剣を支えにし必死に立ち上がろうとするが体が思うように動かない
魔王「貴様が今その苦痛に耐えて我に攻撃してきた所で貴様が死ぬ運命は変わらん.....それに貴様が死んでもまたその"光"とやらは生まれてくるぞ...」
勇者「...!!!」
魔王「楽になれ」
ズシャッッ!!!!
黒い剣が半月を描いた。
先程まで王を睨みつけていた顔が宙を舞い、蒼白く光っていた剣も輝きを失って力なく床に転がった。
「魔王様、すぐに傷の治療を致します」
戦いが終わるや否や執事の格好に不釣り合いな腹をした白髪の男が入ってきて治癒魔法を使い始めた
小さな丸眼鏡をかけたその白髪の男はどうやら魔王の世話係であるらしい
魔王「すまぬな、側近」
側近「当然のことでございます、しかしそれにしても今回の勇者は中々の強敵でございましたね」
魔王「あぁ...まさか我が剣を抜かされるとは思わなかったぞ。代を重ねるごとに着実に奴らは強くなっている」
なおも側近が治癒を続ける魔王の体には勇者に斬られた傷が数カ所あった
側近「女神様も酷いものですね。魔王様を倒すまで何度でも勇者を出現させるなんて」
魔王「…」
側近「魔王様?」
魔王「………っはっはっ!!」
側近「?」
魔王「あっはっはっは!!!」
急に主人が笑いだしたことで酷く動揺する側近
そんなことは無視し高笑いを続ける魔王は側近に目を向けこういった
魔王「側近、我らも"勇者"を作るぞ」
側近「?申し訳ありません、私には魔王様の仰っている意味がわかりません」
頭上に?マークを浮かべ首を傾げる側近に対し魔王はつづける
魔王「そのままの意味だ。人間が我らに勇者を送りつけてくるのなら、我らも人間に"魔族の勇者"を送りつければいい」
側近「人間にはもうすでに魔族の軍を、何度も送っているではないですか」
魔王「そういうことではないのだよ。よいか?人間の軍隊と勇者パーティは別物だろう?いくら軍隊が多かろうが勇者パーティでないと我を倒すには至らん。それと同じで我らも勇者を生み出し旅をさせ、人間の王の首をとってきてもらう」
側近「そんなことしなくても、大量の軍勢で一気に人間界に攻め入ればいいのでは?」
魔王「そんなことをするから毎度毎度、勇者に負けるのだよ。他の魔王共は」
未だに納得のいかない様子の側近
側近「はぁ。魔王様がそう仰るのなら実行しても構いませんが、その勇者はどうやって選ぶのですか?魔界トーナメントでも開きますか?その際の予算などもお考えで?」
魔王「そんなもの開く必要はない。我が生み出す。予算は子供の育成費のみだ」
側近「そうですよね。魔王様が生み出すのなら......って?え?すみません、私の聞き間違いでしょうか?」
魔王「何を言っている?側近もさすがにもう歳だな」
側近「あははは....」(生み出す?え?)
魔王「よし、さっそく勇者を育成するぞ、側近!」
という感じのプロローグでした。
いかがでしたでしょうか?
作者としましては、気に入っていただきこれからも読みたいな!と思っていただけたら嬉しい限りです笑