緋弾のアリアと精霊使い~剣舞が紡ぐ物語~   作:茅倉 遊

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 約一年振りの投稿となりました。
 まずは、本当に申し訳ありませんでしたッ!!
 入試も終わり、ようやく真面な時間が取れる様になってきました。
 
 ―――今回は≪かなり短め≫となっています。一応の生存報告とこれからも継続して連載していくという報告を兼ねております。

 精霊使いの剣舞、アニメ放送お疲れ様でした。
 被弾のアリア、新プロジェクト楽しみです!
 
 ・・・・それでは、どうぞっ!


始まりを告げるのは

 商店街をかすめるようにして歩き、古い一戸建ての多い住宅街に出る。路地でキャッチボールをしてる子供たち、チャリンコで警邏するお巡りさん、雑種のネコとすれ違い・・・・寂れたタバコ屋の角を曲がり、材木屋の前を通り・・・・もう少し歩いた所にある日本家屋を目指すのは、2人の少年と5人の少女。

 JR巣鴨駅から徒歩圏内のこの場所は、ケンジもよく知っている場所である。

 

 何故なら此処は―――遠山キンジの実家なのだ。

 

 現在、この場に向かっている7人の者たちを紹介して置こう。

 ≪精霊使い≫の神楽健次(かぐら けんじ)とその契約精霊である≪剣精霊≫エシルと≪炎精霊≫のレスト、そして≪雷精霊≫ティアの4人。その後に続くのは、異世界からやって来た≪精霊使い≫のカゼハヤ・カミト。その両隣に居るのは、カミトの契約精霊である≪剣精霊≫のエストに≪闇精霊≫レスティアの2人だ。

 ≪精霊使い≫が2人しか居ないのに、契約精霊が5人も居るのは普通なら可笑しな話である。その原因のほとんどは、3人もの精霊と契約しているケンジに有るのだが―――

 普通の≪精霊使い≫なら、一体の精霊と契約するのが限界である。中には二体以上と契約できる精霊使いもいるが、ごく稀な例である。

 その極稀な例であるケンジは、3体もの精霊と契約しているのだ。それも≪最高位精霊≫である≪人型≫と。

 

 まぁ、そんな話は置いといてだな・・・・

 

 ケンジたちの前に立つ古い日本家屋の門を潜り、引き戸となっている扉を叩く。すると、中から一人の男が出て来た。

 

「キャッチセールスなら、お断りだぜ。・・・・って、何だよ。誰かと思ったらケンジじゃねぇーか」

「いや、驚くのは普通こっちだろ。何で此処に居るんだ、ジーサード」

 そう、扉から出て来たのは先日まで敵対関係にあったはずのジーサードだったのだ。キンジが倒した筈だから当分は現れないと思っていたのに。

「俺はホームステイの最中だぜ。ついでに かなめ もいる」

「なるほど、遠山家の帰省ラッシュって訳か」

 まぁ深く考えても仕方がないので、ここは素直に納得しておく。後でキンジにでも聞けばいいのだから。問題はキンジの方もちゃんと理解出来てるかだけどな。

「・・・で、お前は何しに来たんだ?」

「なに、退学くらったキンジの様子でも見に来たのさ。俺も学校から長期休暇(絶対安静)くらったからな」

 先日の魔神級精霊との戦いで深いダメージを負ったケンジは、本来なら病院での入院生活を余儀なくされている。しかし、自ら病院を抜け出し長期休暇として使っているのだ。

(学校側は、俺の事を『入院扱い』してるからな。学校に行かなくたって何も言われないさ)

 そうして手に入れた時間を使って、今こうして此処に来ているのだ。キンジの生活を様子見するために。

「まぁ、立ち話も何だから上がって来いよ」

「・・・・此処はお前の家かよ。勝手過ぎやしないか?」

「いいんだよ、ほら早くしろ。最近は寒いんだからな」

 そんな事を話しながら、ようやくキンジの実家に入って行くのだった―――

 

 

 

「それで、コイツ(カゼハヤ・カミト)が新しい助っ人って訳か。実力は確かなんだろうな?」

「あぁ、楽しみにしとけよ。・・・・驚くぞ?」

 ジーサードとカミトは初対面のため、一応自己紹介を済まして置く。ちなみに、

「・・・・へぇ~。何処となくケンジに似てるから、もしかして兄弟かと思ったんだけどなぁ」

 そう言って茶の間で寛いでいるのは、ジーサードと同じく先日まで敵対していたジーフォースだ。今では かなめ と名乗り、ただのお兄ちゃんっ娘になっているのだが。その実力はバスカービルのアリアたち女子メンバーを倒せる程だ。決闘では負けていたがな。

「えっと、とりあえず宜しくな。力に成れるよう頑張るよ」

 カミトが軽く頭を下げた処で、自己紹介は終了。と、ここでようやく―――

 

「おぉ、何じゃ! 久しぶりじゃな、ケンジ」

 

 茶の間に競馬雑誌を持って入って来たのは、キンジの祖父である遠山 錣(とおやま まがね)だった。

「お久しぶりです。マガネさん」

「・・・・サブローは元気にしとるか?」

「はい、まだ生きてますよ」

 サブローとはケンジの祖父の名である。神楽 健三郎(かぐら けんざぶろう)、現在は≪原因不明の病≫に掛かり床に伏しているのだが。

「そうか、また見舞いに行こうかの? ・・・・キンジのヤツは学び舎に行っとる。もうじき帰ってくるだろうから、ゆっくりしとくといい」

「・・・・ありがとうございます」

「―――≪実家≫には、顔を出したのか?」

 ちゃぶ台の前にあぐらをして座ったマガネが、ケンジに向かって問い掛ける。≪実家≫とは、ケンジの方の実家という事だ。

「また明日行こうと思っています。ちょうど≪用事≫もありますしね」

「・・・・そうか。そうじゃな、サブローにまた将棋でも打とうと云っといてくれ」

 競馬雑誌に視線を向けたまま、マガネがそう告げてくる。ケンジはその言葉にゆっくりと頷いてから、

「――― 分かりました」

 真剣な表情で口を開くのだった。

 

 

 

    Go for the next!!!

 

 

 

 




どうでしたか?
感想等、書いて頂けると嬉しいです。

 今後も投稿して行く予定なので、どうぞ宜しくお願い致します!
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