外伝 この理不尽な世界を……必ず破壊する!!   作:氷炎の双剣

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建国……そして反乱

 

-2050年-

 

 人類は繁栄していた。生活レベルは向上し、死亡率も下がり、宇宙にすら進出していた。

 

 月も人類の手によって開発されていた。まだ地球と同じような環境とまではいかないがある程度生活出来るまで発展していた。

 

 しかし同時に人類は今までほったらかしにしていた問題に直面していた。燃料問題、貧困問題、国家財政問題、紛争問題など挙げれば数え切れない。その問題に対し、国民の不満はとうとう爆発したのである。暴動やデモ、テロ、クーデター等を起こした。治安は悪化し経済活動は止まり、ライフラインまで影響が出るほどだった。

 

各国政府は軍隊、警察で鎮圧していたが、減るどころか増えるばかりであった。なぜなら警察や軍隊からも離反者が続出するからである。国家財政が傾いているので給料すらまともに払えてないから生活出来なくなるので暴動を起こす…という構造になっていた。

 

そんな中、国家を運営していくのは無理だろう。だから国家の運営を投げ出す政府が続出した。

 

混乱の中、政府に成り代わり政治を行った組織がある。

 

その組織は有力者の集まりだった。金がある、食料がある、権力がある、財政の立て直しが出来るなど優秀な人々だった。

 

人類はこの時、指導者が存在しない。

なので、有力者が現れればそれに従った。

 

 

その組織の名前は…

 

 

 

 

 

 

「地球連合国」

 

 

 

 

 

-----

 

地球連合国は大統領をリーダーとした、国家である。

領土は地球全土に及ぶ。もちろん国境も無く、自由に行き来が出来る。

例外として一部は独立国が存在するので完全に自由とは言えない。

しかし犯罪者でもなければある程度自由に行き来出来るのである。

 

だが特に中東あたりがとても荒れていた。化石燃料があるうちは、世界でも有数の栄華を誇っていたが化石燃料が尽きると、一気に衰退していった。もちろん、転換はしていたが簡単にはできなかった。そして、地球連合国に統一された後でも、砂漠が多く開発には向かなかった。

 

そして反乱が起きたのである。

 

 

 

 

反乱は最初は小さな出来事から始まった。

 

反社会的組織がテロを起こしただけだと皆思っていた。この事は良くある。平等になったからと言って直ぐに平等になるわけではない。また社会に合わない人もいるだろう。

 

いつも通り、地球連合国の軍隊に鎮圧されるだろうと思われていた。

 

なので、人々は気ににも止めずいつも通りの生活を送っていた。

 

しかし、結末は意外な形を迎える…

 

 

 

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-地球連合軍 塹壕-

 

2人は塹壕に籠もりながら、身体を隠して一服する。

 

「隊長、また中東ですかー?」

「ああ、中東だ。ホント懲りねえな。早く終わらして、カミさんに会いてぇなあ」

 

隊長は面倒くさそうにしながら空を見上げる。

隊員もそれを見て、隊員も肩を落とす。

 

「今回も空と陸から集中放火ですよね?」

「そうだ、跡形も残らん。俺達は住民へのアピールだけさ」

「向こうに可愛い子いますかね?」

「俺はカミさん一筋だから、ほっといてくれ」

 

隊長は早く終わらないかなと思いながら、

二人は戦場に居ることを忘れ、歓談しているとその時、連合国の陸軍と空軍の攻撃が始まった。

戦闘機が兵士達の頭上を飛んで行く。

 

「お、始まるぞ。税金のばらまきが」

「どれだけ撃ち込むつもりですかね?多過ぎじゃないですかね?一発いくらするか…」

「仕方あるまい。一人死んだだけでマスコミが大騒ぎするからな。危険を無くしてから歩兵はパレード入場さ」

 

二人が呆れながら歓談している間に戦闘機が攻撃体制に入る。

 

「こちら、ファルコン1。攻撃を開始する」

「管制塔、了解。敵を殲滅せよ」

 

パイロットの指がミサイルのトリガーにかかる…

 

 

その時、アラートがけたたましく鳴った。

ビ-------

ロックオンサレマシタ

「なに!?奴らは対空火器を持っているのか!?」

 

パイロットの右からミサイルが迫る…

 

「ぐ、かわせん!」

 

ミサイルが戦闘機に突き刺さる…

轟音を鳴らしながら火の玉になる。

 

そして一つの命が空に散った…

 

 

 

 

 

-地球連合軍 空母-

 

管制塔の中は大慌てだった。

異常事態にあたらこちらに怒号が飛び交う。

 

「こちら、管制塔。ファルコン1、応答せよ! 応答せよ!」

「ダメです。ファルコン1、レーダーからロストしました」

「クソ!奴らは反乱組織程度ではなかったのか!?

対空火器まであるとは……軍隊とでも言うのか!?」

「第二次攻撃隊を出すべきです。今度は抜かりなく、二小隊で行きましょう!」

 

前は1機だったが今度は8機である。

指揮官達は勝利を確信した。

 

-空母-

 

「第二次攻撃隊、発艦せよ。繰り返す、発艦せよ」

 

戦闘機が轟音を鳴らし空母から飛び立ち、空に翼を広げる…

 

合計8機が空に上がる。

 

 

 

 

-ファルコン1 ロストポイント-

 

「こちら、イーグル1。これより敵対空火器の発見及び、ファルコン1の捜索を行う」

「こちら管制塔、了解。厳重に警戒されたし」

 

イーグル小隊の隊長とウルフェン小隊の隊長は無線で会話する。

 

「対空火器を持ってるなんて、相手もなかなかやるな」

「そうだな、まあファルコン1も油断したんだろ?」

「またマスコミが騒ぎ立てるぞ……俺達の肩身も狭くなるな」

 

お互いにため息を付く。

 

その時、イーグル1のアラートが鳴った。

 

「く、ロックオンされた。回避行動に移る!」

 

機体をおもっいきり傾かせ回避行動に移る。

ウルフェン1はミサイルを探す。

 

「イーグル1、3時の方向から来るぞ!」

 

イーグル1はチャフ、フレアを使用した。

ミサイルは機体すれすれを逸れて行く…

 

「何とかかわせた…助かったよウルフェン1」

「お互い様だ。ミサイル方向から敵対空火器の位置が特定出来た。攻撃するぞ」

 

イーグル1とウルフェン1はミサイルを発射。

敵にミサイルが吸い込まれていく…

 

そして大きな火柱が上がる…

 

「よし!敵対空火器破壊を確認!」

「ご苦労。敵軍事施設に攻撃してくれ」

「了解!これより、敵軍事施設に攻撃を開始する」

 

両小隊は次なる目標に向け、機首を向ける。

 

 

しかし、まだ敵の攻撃は終わってなかった…

 

ビ------

ロックオンサレマシタ。

突然アラートが危険を告げる。

二人の額に冷や汗が出る。

 

「何!?まだ有るのか!?どこだ!?」

「…イーグル1…全方位からだ…俺も全方位ロックオンされた…」

 

二人とも…いや全員が死を覚悟した。

必死に避けようとしたが無数に来るミサイルに次々と力尽きた。

 

空に8つの火の玉が出来上がった。

 

イーグル小隊、ウルフェン小隊はロストした…

 

 

 

 

 

 

 

-空母-

 

管制塔内は騒然としていた。

 

「何!?どちらもロストしただと!?」

「はい。両小隊が同時にロストしました」

「どうなっている…これだけの戦力をつぎ込んでるのに、敵の全容すら掴めない…」

 

突然、アラートが鳴り響いた。

 

「どうした!?何が起きた!?」

「対空レーダーに感あり!所属不明機が近づいてきます!数は…」

「いくつだ!?」

「ご、五十機です!」

「五十機!?何だその数は!?友軍機では無いのか!?」

「いえ、IFF(友軍機識別装置)に反応無し!」

「なぜだ…なぜ反乱組織程度がこんなに戦力を持っているのだ…」

 

艦長は嘆いた。

 

そしてこれからの戦争の行方を危惧しながら炎の中に消えて行った。

 

艦隊は壊滅した。

 

鎮圧部隊が壊滅した後、連合軍は更に艦隊を派遣した。

 

しかし、その艦隊も壊滅したのである。

 

もちろん、地上部隊も空襲さらされ、壊滅している。

 

 

 

 

-地球連合国本部-

 

「どうなっている!?」

机を拳で叩きながら男はそう言った。

 

もう一人の男は涼しそうな顔で答える。

 

「敵はかなりの戦力を持っていますなあ」

「そんなのはわかりきっておる!」

「これは失礼しました。相手は後ろ盾があるようですな」

「うむ、わしもそう思う。だが、こんな戦力があるとは何処がついたのか…」

「多分、かなりの有力者が付いているかと」

「く、権力に取り憑かれた亡者どもめ」

 

 

この予想は正解だった。反乱組織には統一前に権力を持っていたが、政府が変わったので権力を失った者達がこぞって反乱組織に付いたのである。

また昔のように権力が欲しいのである。

 

 

実に反乱組織の戦力は強大であった。その戦力は艦隊すら保有し、地球の半分を支配するほどであった。地球連合国と戦力は拮抗し、戦争の終わりは見えなかった。泥沼化である。

 

 

泥沼化により、多くの民間人も犠牲になった。もちろん、条約によって民間人への攻撃は禁止されているが、食料は不足し、難民は増えていった。

 

 

 

 

この戦争を止める為に後に英雄と呼ばれる男が立った。

 

 

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