東方・銀髪少女の血の運命-吸血鬼は天国を目指す- 作:文々。社広報部部長 シン
謝罪 第2話、読みにくいところがあってすみません。
それでは本編へどうぞ
ボスッ
暗闇で止まっていた少女に何かに当たった。
「ん?」
少女に当たったのは少女の倍くらいある身長の金髪の男だった。少女はこの空間に1人だけだと思っていたので嬉しくなり、口を開いた。
「「誰なの(だ)あなた(貴様)は」」
「「…………………」」
見事にハモった。だが、
「人に名乗らせる前に自分で名乗ったらどうだ?」
カチン
「(自分も聞いてきた癖に何よコイツ)」
「それはあなたもじゃない。」
少女はド正論を返してやった。
男は少し間を置いて、
「フッ、それはそうだが貴様が名乗らんとこちらは名乗らんぞ。」
と言ってきた。
ムカッ
「(何なのコイツ!)」
「あっそう。ならいいや。」
そしてそこからは話が続かなかった。
「(コイツは人をムカつかせる才能でもあるのかな?………でもコイツといると何故か安心する…コイツに話してもいいよね。てゆうか私の事なんだし。)」
長く続いていた沈黙を少女は破った。
「………私には父も母もいないの。」
「ほ、ほう。」
「母親は私を生んですぐ死んでしまったらしくて、父親はもともといないの。名前は一応あるけど、それは孤児院で付けられた名前。親につけてもらっていない名前なんて名じゃない。だから私には名はないの。」
「(そう、親につけてもらってない名前なんて名前じゃないのよ。)」
「………」
男は俯きながら何も話さない。
折角自分のことを話したのにそれを無視する男に少女は耐え切れなくなり、
「せっかく私のこと話したのに無視しないでよ!次はあなたのことをあなたが話す番!」
と言った。
だが、男は面倒くさそうな顔をして、
「なぜ貴様なんぞに私が話をしなければならんのだ。」
と言い放ち、暗闇の中に去っていこうとした。
少女は憤慨した。
「(本当に何様よコイツ!私の秘密を教えてあげようとしたのに!そのことを言えばどうせ食いついてくるんでしょ!)」
「むーーー!ふん!私が最近見つけた私の力を教えてあげようと思ったのに!もういいや。教えない!」
と、声を荒らげて言った。
男はピタリと止まり、こっちに戻ってきて、少女の肩を掴んで大きく揺らし、少女に迫った。
「貴様、今、力と言ったな。どんな力なんだ。言ってみろ。」
「(ほーら!食いついてきた。でも絶対に教えてあげないよ!)」
予想通りの反応に対して少女は言ってやった。
「い、嫌だね!あなたは私に何も話してないじゃない!」
「そうか話そうとしないか。ならば……」
男の目がいきなり鋭くなったかと思うと、左腕が少し軽くなったような気がした。なので見てみると…
「え?」
少女は素っ頓狂な声が出てしまった。
左腕の手首から上がない、ナい、なイ、ナイ、無い。その光景を理解出来ない少女に激痛が走り、無理矢理それを理解させようとする。
「うわあああああああああああ!!痛いよぉぉぉぉ!」
「(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ痛い!)」
少女の左手首からは多量の血が流れ落ちる。
激痛によって頭が真っ白な少女のことなど気にせず男は冷淡に言った。
「早く言わないからだ。もっと痛くなりたくないなら早く話せ。」
その声は少女の耳に届いてはいたがそんなことを考える余裕もない、涙を流しながら少女は落ちている左手を拾っていた。
「うっ…うっ…手がぁ。」
「チッ、うるさい奴だ。」
そう言って男は髪の毛をを掴み、そのまま少女ごと持ち上げた。そうすると流石に少女は我に返った。
「痛い痛い痛い痛い!な、何するの!」
「涙を流せなくするだけだ。」
「(え、ナニをするの?痛いのはイヤだ嫌だいやだ嫌だイヤだいやだいやだ嫌だイヤだ!)」
「え?待ってよ、話すから待って」
「遅い。」
男は少女の制止を耳に貸さず、少女の目を潰した。
今まで見えていた目の前の男が見えなくなったことにより少女は目を潰されたのだと気づき、それと同時に激痛が少女を襲った。
「ぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁ」
少女は叫んだ。あまりの激痛で、目が見えないことにで、前方に居るであろう男への恐怖で叫ばずにはいられなかった。
「早く話さんと次は足が無くなるぞ。」
「(いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだもう痛いのは嫌だ!)」
少女は弱々しく言う。
「ヒッ……わ、分かりました。は、話すから、ちょ、ちょっと待ってください。お願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますもう何もしないでください。」
少女は話始めるまでいつ何をされるかわからないため恐怖に震えながら、激痛に耐えながら、途切れ途切れだが話し始めた。
男が相づちを打つだけで少女は何かされるのかと恐怖しながらすべてを話した。その話しを聞いて男は笑いだした。
「フッフハハハハハハ!そうか!この私以外にも時が止まっているときに動ける奴がいたのか!面白いッ!実に面白いぞッ!貴様っ!立て!」
「ヒッ…は、はい」
少女は言われるがままに
「このDIOが殺してやる!光栄に思え!」
「(え?いまなんて言ったの?ころす?コロス?
殺す?私殺されるの?力があるとわかったばかりなのに。もういやだ、なんで私がこんな目に合わなきゃいけないの!?)」
「いっ、いやァァァァァ!!」
少女には見えない不可視の拳が少女に迫っていた。
「いやぁぁぁぁ!!」
少女はガバッと起き上がった。
「あ、あれ?ここは?」
周りを見渡してみるといつも朝起きて見る風景、孤児院の自分の部屋だった。ちょうど朝だったようだ。
「あ、あれは夢だったのね……よ、よかったぁ。」
思い出すだけで身震いがする夢を見てしまって、少女は汗でびしょびしょだった。
「うわぁ、汗でびしょびしょだ。着替えよ。」
少女は着替えている途中に思考を巡らせた。
「(リアルな夢だったなぁ。夢なのになんで痛みを感じたんだろう。しかもあの金髪の男は何者なんだろう。あっ、でも最後に『このディオ』って言ってたよね。まぁ夢だし、考えても無駄かぁ。)」
少女は着替え終わり、思考をやめた。そして洗面所に顔を洗いに行った。
「はぁ、2度とあんな夢見たくないなぁ…ん?」
洗面所の鏡にはいつも通りの顔の『銀髪』の少女が映っていた。
「え?髪が…え?」
少女の髪が銀髪になっていた。
少女の首の背中の付け根の星型のアザは濃くなっていた。
今回は少女ちょっと病み回でしたね。
誤字等ございましたら教えていただくとありがたいです。
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