東方・銀髪少女の血の運命-吸血鬼は天国を目指す-   作:文々。社広報部部長 シン

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おはようございます、こんばんは、こんにちは文々。新聞広報部部長です。

GWももう終わりに近づいていますね。皆さんはどこへ行きましたか。え?私?………察して下さい。
帰省する人もいれば旅行に行く人、友達と遊びに行く人もいたでしょう…妬ましい。
来年のGWは満喫してやる!

それでは本編へどうぞ


2.銀髪の少女
第4話 少女は銀髪になる


「え?ちょっと、え?なにこれ?」

 

少女は理解が追いついていなかった。それもそのはず、朝、夢のせいで飛び起き、洗面所に顔を洗いに行って、ふと鏡をみたらこれまで黒かったはずの髪が灰色…いや銀色になっていたのだから。そしてよく見ると目の色も黒から青色になっていたのだった。

 

「え…目の色も変わってる…なに?何なのよこれ!」

 

少女は堪らず叫ぶ。

 

「私に何が起こってるっていうの!?髪の色も目の色も変わっちゃうし!変な力もつくし!何が世界の支配者よ、これじゃあ絶対なれるわけないじゃない…。」

 

少女は自分の安易な考えを改めた。

 

「そうよ、そんな簡単になれる分けないじゃない。もう幼い部分なんて要らない。私は世界の支配者になるために必要のないものを排除していかないと。」

 

少女はこの一瞬で変わってしまった。元々あった幼い雰囲気が消え、冷酷な雰囲気を醸し出すようになった。目もキラキラと輝く子供特有の目から、目が合った者の心を見透かすような冷たい目へと変わってしまっていた。

そしてドタドタと廊下を洗面所に向って走る音が聞こえ、音が収まったかと思うと洗面所のドアが開け放たれた。

 

「■■■ちゃん、大声だしてどうしたの!?……え?」

 

「あ…●●●さん…」

 

この●●●さんと呼ばれた女の人はこの少女が孤児院の中で1番信頼している人なのである。少女が食器を割ったり、ものを壊してしまった(以外にも食器を割ったり、ものを壊してしまったりすることが多かった)りした時に必ず「大丈夫だよ。」と言って、優しく頭を撫でてくれていた。その他にもいろいろと問題を起こしていた少女を庇ってくれたのは紛れもなくこの人だったのである。親がいない少女にとってその優しさは非常に心地よいものであり、少女が「(お母さんってこんな感じなのかな)」と思うのは当然のことであった。

 

「え?…■■■ちゃん、その髪と目どうしたの…?」

 

「こ、これは私が朝起きてここにきて鏡をみたらもうこうなっていたんです…な、なので私にもわかりません…」

 

そう言った後、●●●はぷるぷると震えだした。少女はいつもと違う雰囲気の●●●に心配した。

 

「●●●さん大丈夫?どうかしたの?」

 

「………………よ」

 

「え?すみませんもう一回…」

 

「何であなたはそんな問題ばかり起こすのよ!?」

 

と●●●はヒステリックに叫んだ。

少女はその言葉の意味を理解するのに時間がかかった、いや理解したくないと思ったのかもしれない。

 

「え……●●●さ…」

少女は今にも消え入りそうな声で名前を呼ぼうとしたが、●●●のヒステリックな叫びの続きはそれをかき消してしまう。

 

「あなたはいつもいつも問題を起こしてばっかで!それを対処するのは私よ!?それなのに今度は髪と目の色が変わった!?ふざけるのも程々にしてよ!」

 

少女は対処するという言い方に違和感を覚え、つい声を荒らげて聞き返してしまった。

 

「た、対処するってどうゆうことですか!●●●さんは今まで私に優しく……」

 

「はぁ?誰があんたみたいなやつに優しくしなきゃいけないのよ。あれは孤児院に『■■■をかまってやれ』って言われたからしてただけよ!なに勘違いしてるのよ、気持ち悪い。」

 

少女に鈍器で殴られたかのような衝撃が走った。

 

「そんな…(今までのは全部演技だったってこと?…あはは、そうだよねこんな私に優しくしてくれる人なんていないよね。全部私の思い込みだったんだね。)」

 

少女の精神はもうボロボロだった。自分が殺されるリアルな夢を見て、信じていた人に裏切られて、5歳の少女にはきつい仕打ちだった。しかし、それに追い討ちをかけるように●●●は少女に向けて言葉を放つ。

 

「ねぇ、もういいかしら?もう話すことないなら部屋に戻ってくれない?」

 

「(もう嫌っ!)」

 

少女逃げだすように洗面所を出るが、

 

「っ!」

 

「うわっ■■■だ!」「髪の毛の色が銀色になってる!」「目の色も青くなってるよ!」「うわー、気持ち悪ー」

 

そこには騒ぎを聞きつけてやって来た孤児院の子供たちが大勢居た。少女が出てきてその容姿の変化に気づいた子供たちはそれぞれの声を上げた。その言葉に少女は足が固まり動けなくなってしまった。

 

「(なんで私だけがこんな目に…)」

 

もう少女は泣き出す寸前だった。

そして、子供たちの1人が言ってはいけない事を言ってしまう。

 

 

 

「『化け物』なんじゃない?■■■ちゃん」

 

 

 

「(化け………物?私が?)」

その時、少女の決定的な何かが壊れた。

 

「(化け物…私が?時が止まっている中を動けて、少し物知りで、髪の毛の色が黒から銀に、目の色が黒から青くなっただけなのに?…あ、そうか。それを化け物って言うのか。じゃあ私は化け物なのね。人間じゃ無くて化け物。そう、『化け物』)」

 

少女の動かなかった足は何事も無かったかのように動き出す。少女は何も言わず、ゆっくり、ゆっくりと自分の部屋に戻っていった。子供たちは誰も何も言わずそれを見ていた。

 

 

 

部屋に戻ると少女はノートとペンを持ち出し、いらないものリストを長い時間かけて書いていた。そして少女は明日の為にベットで横になる。

 

「(フフッ、明日は楽しみだわ。こんなに楽しみなのは私が『化け物』だからね。)」

 

ベットの上の少女からはすぐ寝息が聴こえてくる。

 

 

 

 

 

いらないものリストの中には

 

『この孤児院と孤児院の従業員と子供たち』

明日(1月16日)排除予定

 

と書かれていた。




少女が裏切られ、変わってしまう回でした。


今回は結構難産でした!子供たちが少女に言ったことは結構書き直しました。●●●さんは元々優しい人にする予定だったのですが、そこからの展開がなかなか書けず、こうなりました。これから物語が結構動いていくと思うので、次回もよろしくお願いします。

誤字等ございましたら教えていただくとありがたいです。

意見、質問など待ってます。

もし良ければ感想、評価をよろしくお願いします。

修正 本文を少し修正しました。
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