東方・銀髪少女の血の運命-吸血鬼は天国を目指す- 作:文々。社広報部部長 シン
投稿遅くなってすみません。リアルが結構忙しくてなかなか書けませんでした。
蕁麻疹がでてしまったのも遅れた理由の一つです。身体中に出て、カゲロウ〇イズの〇ド団長の火傷跡みたいな感じに広がってました。原因はわからずじまいでした。
閑話休題←これ使ってみたかった。
これからは1週間に1回あげようと思っているのでどうぞよろしくお願いします。
では本編へどうぞ
階段が終わり、蛍光灯がチカチカと点滅している通路を進むと老人は止まった。
「ここだ。」
と言われたので老人の前方を見ているといかにも重そうな鉄の扉が佇んでいた。こんな扉びくともしないんだろうなぁ、と思っているとその心情を察したのか、老人が悪い笑みを浮かべ、
「この扉を開けられたらモノを売ってやろう。まぁ、お前さんじゃ無理だろうがな。」
と言われた。
ムッ、なめられてるわね。凄くわかりやすい挑発だけどあそこまで言われたらやるしかないわね。開けれないと売ってくれないっていってるし。
「そこまで言われたらやってやろうじゃないの。」
老人は私の言葉を聞くと、私を見る目が挑発していた時の目からまるで孫が出来もしないことを出来ると言ってそれを実行しようとしているのを見ているかのような、結果が分かっているものを見るような目に変わった。
そんな老人を尻目に、私は鉄の扉の前までやってきた。その扉は老人の後ろから見た時とは全く違う威圧感を放っていた。その威圧感に少し気圧されながら、ドアノブに触れる。鉄独特の感触と、ひんやりとした冷たさが手に伝わってくる。そしてドアノブを握り、回す。そして引こうとしたが、引けなかった。いや、
これは流石にお手上げの私は、文字どうり両手を上げ、
「降参よ。私には手がつけられないわ。」
と言うと老人は声を上げて笑った。
「はっはっは!それは残念だったな!モノを売ってやらん。」
それは困るのでいちゃもんつけてやろう。
「いや、ちょっと待ちなさい。」
「ん?なんだ。売ってやらんぞ?」
「違うわ。あんた、あの扉に細工しているでしょう?」
「ほう。どんな細工をしてると思ったんだ?」
老人は目を細めて聞いてきた。
「どんな細工かは分からないけど、何だか壁と扉が一体化してるような気がしたわ。」
それを聞くと老人は、少し目を見開いた。そして、顎に手を当てて独り言を言い始めた。
「そうか……娘……力………のか。」
声が小さくて何を言っているか分からないが何を言っているのだろう。
一分くらい経ち、老人は独り言を止め、こちらを見て言った。
「気が変わった。小娘、お前にモノを売ってやる。」
「本当?それはありがたいわ。」
なぜ気が変わったのかはわからないが、これはラッキーだわ。いちゃもんってつけてみるものね。
「ドアの前から退くんだ。私が開ける。」
と、言われたので退く。老人はドアの前に立つとドラノブを握り、回そうとしたが止め、私の方を見て、
「ドアを開ける時気持ち悪くなるから気をつけろ。」
と言ってきた。
何故だろう?銃とかの火薬の匂いがきついのかな?と考えていると老人はドアノブを回して引いた。
瞬間、私は老人の言葉の意味を理解する。私は猛烈な眩暈に襲われた。私が開けられなかったドアを開けた老人のことなど考える暇もないくらい酷い。世界がぐちゃぐちゃになっているようで、上も下も右も左もわからない。なんて表せばいいのだろうか。1番表しやすいのが、『
「だから言ったろう?」
と目の前にいる老人は言った。その手には水の入ったコップを持っている。
「ほら、水を飲め。少しは気分が良くなるだろう。」
そう言って私の方に水の入ったコップをつきだしてきた。そのコップを受取りながら、いつの間に私の前に来たのだろう、水をコップにいれて持ってきたのだろうかと考えた。だが気持ちが悪いせいか考えが纏まらず、それ以上そのことについて考えることはなかった。
私は少し楽になったのでまだ目の前で私を待っている老人にお礼を言った。すると、「大事な客だからな。」とだけ言って私の髪をわしゃわしゃしてきた。私はその手をすぐ払い除けてキッと老人をにらんだが、
「おー、怖い怖い。」
ムカつく。
「まぁ冗談は置いといて、もうドアは開いといたからな。ついて来い。」
と言い、歩き始めたので私は追い付くように小走りでついて行った。そして既に開いているドアを通ると、そこは別世界だった。
さっきまでの点滅していた蛍光灯とは違い、豆電球のような形をしているが蛍光灯とは比べ物にならないくらい明るい光源があり、大小様々な銃火器、刃物、爆弾などを照らしている。その非日常的光景に私は息を飲んだ。その光景に夢中になっている私に老人は機嫌を良くしたのか近くに寄ってきて、
「この光景はなかなか圧巻だろ?」
と言われたので首だけをコクコクと上下に動かす。本当に凄い。銃火器などが並んでるだけなのにこんなにも私を惹き付けるのだろうか。…考えても無駄ね。考えるのをやめ、老人の方を向くと、さっきまで近くにいたはずの老人がどこからか持ってきたのか、椅子に座っていた。老人から視線を外す。………この老人何かがおかしい。さっきから何も無かった筈なのに一瞬でコップや椅子などをどこかから持ってきているのだ。確認のため恐る恐る老人の方を見てみると、今度はルービックキューブを弄っていた。………もう気にしないでおこう。
何分か待ち、ルービックキューブが完成すると、老人は私の方を向き、言った。
「さて、小娘。お前は何が欲しいんだ?」
「うーん。そうねぇ…。正直に言うと、何が欲しいかなんて考えてなかったわ。」
「おいおい、それじゃ何もあげられないぞ。」
「じゃあ、私でも使えそうなものをお願い。あ、銃は無理よ。」
「ず、図々しいな小娘。まぁ、選んでやるが…ちょっとまってろ。」
そう言って老人はゴソゴソとモノを漁り始めた。あーでもないこーでもないと言いながら武器を選んでいる。その姿を見て私はいつの間にか口を綻ばせていた。はっとした。
なによ、この笑みは…いらない感情は捨てるって自分で決めたじゃない…この感情はいらない。
私の顔は一瞬で無表情となる。そう、これでいいの…これが、『化け物』である私の顔。私にあうモノを探している老人はこっちを向いてなかったので表情が変わったのは気づいてないだろう。気づいてないのは好都合だ。なぜ表情が変わったのかと聞かれても答えられないし。
「なにぼーっとしてるんだ?」
「!?ビックリしたわ…」
さっきまでモノを探していて、遠くにいた老人が近くで話しかけてきたのでビックリしてしまった。
「お前が呼んでるのに返事しないでぼーっとしてるから悪いんだぞ。」
「す、すみません。」
「まぁいいが、ほれっ。」
老人はナイフをわたしに向かってポイッと投げた。
「おっと。危ないわね。私に刃の部分が当たったらどうしてくれるのよ。」
「お前ならそんな間抜けなことしないだろ?」
「否定はしないわ。」
「ああ、それは銀で出来ているからな。吸血鬼なんかには効果抜群だぞ?」
「あ、そ。それでいくらなの?」
「つれないやつだな。金はいらん。そのナイフはお前にやる。」
「そう、ありがたく貰っておくわ。」
結構長居してしまった。急がなくてはならないわね。
「それじゃあ私は帰るわ。」
「そうか、じゃあな。次は金を貰うからな。」
「分かったわ。それじゃあ。」
「おう。」
老人に別れを告げた私はさっきのドアを通り、階段の一段目を登ろうとした。
「待て!」
だが、それは老人の声によって止められてしまう。私が振り返ると老人はドアの近くにいて、
「居れる場所が無くなったらここへ来い。面倒を見てやる。それとそのナイフこれで隠しとけ。捕まるぞ。」
と言って老人は布を投げてきた。私が布を受け取るのを見ると私のお礼も待たずにすぐドアを閉めてしまった。私もすぐ方向を変え、階段を上る。
ああ、いけない。さっき捨てると言ったばかりなのに。やっぱり私はまだ子供なんだなぁ。
銀髪少女の口は綻んでいた。
はい。今回は文字数が3000字超えました。他の人に比べるとまだまだ少ないですが、私にとっては結構多い文字数となりました。
前回の裏メニューの《トマトジュースに黒いストロー》はトマトジュースが血、黒いストローが鉄砲を意味していました。(私って単純すぎる…)あと今回の『豆電球のような形をしているが蛍光灯とは比べ物にならないくらい明るい光源』とはLEDのことです。1988年には無いだろうLEDがなんであるんでしょうねー(棒)
今眠いです。眠い。
本当に更新ペース遅くてすみません。
誤字等ございましたら教えていただくとありがたいです。
質問、意見待ってます。
もし良ければ、感想、評価をよろしくお願いします。
追記:すこしだけ文を付け加えました。