東方・銀髪少女の血の運命-吸血鬼は天国を目指す- 作:文々。社広報部部長 シン
2週間で投稿するっていったのに物凄く遅れてしまい申し訳ございませんでした。
それでは本編へどうぞ
2時00分
私はカイロの街を一通り歩くと孤児院へと戻ってきた。孤児院の奴らには顔を合わせる気などないのですぐ自分の部屋まで戻ることにする。だが、そんな都合よく事は進まないみたいだ。私が部屋に戻る途中で廊下の角を曲がろうとすると、数人の子供が1人の赤髪の少女を虐めていた。この孤児院の孤児の中で最年長の10歳でガキ大将的存在の奴とその取り巻き数人が虐めている。
「お前の髪の毛はなんで赤いんだよ!」
「そうだよ気持ち悪い」
「きっと悪魔なんだよ、悪魔」
そう言われた赤髪の少女は泣いている。
毎日虐めていて飽きないのだろうか?そう、赤髪の少女はいつも虐められているのだ。夕食が終わり、部屋へ戻ろうとすると毎日ここでこんなことを言われているのだ。虐めている方も方だが、虐められる奴も奴だ。あんな事言われていてなにかやり返そうなどと思わないのだろうか。まぁ私は厄介ごとに巻き込まれたくもないので助けなどしない。見つからないように無視して自分の部屋へ戻っている。しかし、このとき私は虐めている奴らから見える場所に突っ立ってたのだ。するとガキ大将が叫んだ。
「おい!何見てんだよ!」
気づかれてしまった。
いつもならこんなミスはしない。今日はいろいろとあったので疲れていたから不覚にも気づかれてしまったようだ。まぁ、無視して部屋に戻れば見逃すだろう。
「……」
「おい!お前に言ってんだよ!銀髪野郎。こっちに来い!」
見逃してはくれないようだった。
私は渋々歩いていった。
「なによ。私早く部屋に戻りたいんだけど」
「うるせぇ。お前俺らがこいつを虐めてることをチクリやがったらどうなるかわかってんだろうな?」
「何で私がそんなことしなきゃいけないわけ?やる分けないじゃない」
そう言うとガキ大将はニヤリと笑い、
「お前が話のわかる奴で良かったぜ。…気に入った!お前も俺の子分にしてやるよ」
私はその言葉に虫唾が走った。
「あなた…今、私を子分にしてやるって言ったの?」
「おう、そうだ。これでも譲歩してやってるんだぜ?本当はコイツみたいに髪の毛の色が違うお前なんてコイツと同じ、いじめの対象なんだよ。でも俺が気に入ったから子分にしてやるっつってんだ」
その言葉を聞いた瞬間私の堪忍袋の尾が切れた。
「あなたは何様のつもりかしら?この私を子分にする?私があなたの下につくというのなら死んだほうがマシよ。あなたは上下関係を間違えているわ。いじめで愉悦に浸ってるあなた達のような下等種族は私に仕えるほうよ。いや、あなたの様なゴミはこの世から消えた方がマシね。じゃあ、さようなら。」
とガキ大将に思ったことを吐き出して去ろうとする私の耳ににブチ切れたであろうガキ大将の声が聞こえてきた。
「待ててめぇ!俺より歳下の癖に調子乗ってんじゃねぇぞ!」
そう言ってガキ大将は私にとっては大きい拳で殴りかかってくる。
こんなに大きな隙のあるパンチなんて食らわないわよ。と、私は避けようとするが、孤児院の廊下にゴスッという鈍い音が響いた。
私が殴られた訳では無い。さっきまで虐められてた赤髪の少女が私の前に立ちはだかり、私に当たるはず(ガキ大将にとっては)だった拳を代わりに受けていた。
自分のパンチを代わりに受けた少女にガキ大将は怒鳴りつけた。
「邪魔すんな!どけ!」
「い、嫌です…」
ガキ大将の大声にビクリと体を震わせた少女だったが、意外にも私の前をどかなかった。
「どかねぇとお前を殴るぞ!」
と言われ流石にどくかと思ったが、
「殴ったり、蹴ったりするのは私だけにして下さい…」
またどかなかった。
「そうか。なら思う存分殴ってやるよ」
ゴスッ、ゴスッ、と鈍い音が連続して廊下に響く。ガキ大将が赤髪の少女を殴りつづける。それを私は静かに見守っていた。だが、ガキ大将の取り巻きたちはそうもいかないようで、
「流石にあいつやりすぎじゃね?」「そうだよな…5歳の女の子をよく殴れるよな」「ちょっと止めた方が良くね?」
とガキ大将に結構引いていた。
「お、おいもう止めとけよ。もう十分だろ?」
流石に見ていられなくなったのか、取り巻きの1人がガキ大将に声をかけた。
「ああ?…それもそうだな。」
そう言うとガキ大将は赤髪の少女を殴るのをやめた。そして私の方を向き、
「おいてめぇ、助かったな。こいつに感謝しとけよ。まぁ、次あった時にはボコボコにしてやるからな」
と言い、ガキ大将達は去った。
と、そんな事はどうでもいい。私は赤髪の少女に駆け寄り問い質す。
「何であなたは私をから守ったの?私はあなたを見捨てようとしたのよ」
少女は殴られて腫れた顔を擦りながら言った。
「あなたみたいに綺麗な子が殴られるなんて許せなかったの…。それなら私が殴られた方がいいかなむ私が殴られた方がいいかなって」
「私が…綺麗?冗談言うんじゃないわよ」
そう、私が綺麗なはずがない。なにせ化物なんだから。
赤髪少女は首を横にふり、
「ううん。あなたは綺麗だよ。この銀色のツヤツヤの髪も、整った顔立ちも、碧い目の色も。全部綺麗だよ。」
この子は…殺してはならない。絶対に。
「そう、ありがとう。じゃあ手当して上げるから私の部屋にきて。」
「いいの?」
「いいわよ。あなたと私は似ているわね。」
「…!そうだね!」
私はその子を連れて自分の部屋に戻った。
今回、投稿が物凄く遅くなり、誠に申し訳ございませんでした。更新はなるべく早くできるようにします。
誤字等ございましたら教えていただけるとありがたいです。
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