魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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外道は外道なりに、外道を貫いて…

もうめんどくさいよ!!対処する方が!!

堕ちるんなら、他人に迷惑かけるな!!


深闇に堕ちた外道

 

 

 

 

 憎悪に塗れたカバルレは、ついに理性をブチ飛ばし、人とは思えない邪悪な顔をして、口が裂けんばかりに唇を吊り上げ、歯を剥き出しにして狂い哂い始めた。

 

 

 「カ~~~~~~バッバッバッバッバ!!!

 

  あの男め~~~~~!!!! 死んでなおも、俺に楯突くのか…!!

  忌々しい!! 貴様が俺の意識が掠める度に殺したくなる衝動が溢れ出るわっ!!」

 

 

 オドリーに獰猛な逝かれた視線をオドリーに向けているが、セイヤの幻影を見ているのか、瞳孔は遠くを見ているようだった。そして、自身の内側で燻る憎悪を吐き出す勢いで、カバルレの体内から離れていても肌にビリビリ感じるほどの黒いオーラが零れ出てくる。更に、カバルレの周囲の床が地鳴りし出し、亀裂が入る。その亀裂が広がり、大きな揺れが大部屋全体に伝わりだす。

 

 

 「…くっ!! この揺れは…!」

 

 

 「こんな激しい揺れ…、は、まずい………よ!!」

 

 

 「…わぁっ!! …~~~~ッた!! 尻もちって感じにもならん!!」

 

 

 「尻もちよりも、完全に、頭を床に…、突っ込んで、いく形でバク転……、2回転してたよね…? 剣崎ちゃん?」

 

 

 「御神さん、これは仕方ない…って!! だって、床なのに、波たっているもん!!」

 

 

 「…理性を失くして、魔法が暴走しているな~…。凄い干渉力~!!」

 

 

 床が暴れ出し、体勢を崩さないように、バランスを取りながら、カバルレに意識を集中させていくROSEのみんな。暁彰たちもオドリーを抱えて、カバルレから距離を取る。

 

 

 「消えろ、消えろ、消えろ、消えろ、消えろ~~~~~~~~!!!!」

 

 

 念仏のように叫びだしたカバルレは、更にオーラを暴走させ、黒いオーラは瘴気に変わり、大部屋の大気が侵食され始める。

 

 カバルレの放つ瘴気で、ROSEのみんなは中てられ始める。

 

 動けなくなるというほどではないが、身体の一部分の感覚が麻痺状態に陥り、度々それが原因で、揺れる床にバランスを崩し、大胆に転がる。

 

 カバルレの瘴気はどんどん濃くなっていき、天井自体が暗闇に覆われる。

 

 

 「カ~~~~~~~バッバッバッバッバ!!!!

 

 

  見ておれ!! セイヤ~~~~!!! お前の愛しいオドリーと仲間だとアホ面を晒す魔法師のクズどもをあの世へ会わせてやるぞ~~~~~~~!!!!!」

 

 

 狂気を逸したカバルレが身体から大量の相子を放出する。その相子の光は禍々しく黒く、淀んだ光だった。その相子がカバルレを包み込み、周囲を竜巻のようにして、旋風を巻き起こす。

 その勢いに、ROSE達は押され、踏ん張り続けながら、胸の中がざわつく。

 

 

 「…!!く、くろちゃん!! カ、カバルレを今のうちに倒さないと!!」

 

 

 「あ、ミナっち!!復活おめ~~!!」

 

 

 「ありがとう!! …って、それは置いといて!! これ、ヤバい展開だよ!!

  何か仕出かしてくる!!」

 

 

 今更ながら、カバルレの強い干渉力による地揺れで、目覚めたミナホは、『精霊の眼』でカバルレの体内で異常の相子の放出と内側で構築されていく物凄い量の起動式を読み込んでいる状態を視て、即効攻撃を提案する。

 

 くろちゃんは、ROSEのリーダーとして、ミナホの意見に賛同し、全員突撃を叫ぶ。

 

 

 

 

 

 しかし、それと同時に、カバルレの大がかりな魔法の魔法構築も終わる。

 

 

 

 時はすでに遅し…。

 

 

 ROSEのみんなが突撃するとともに、カバルレが魔法を発動する…。

 

 

 

 

 「さぁ!! 俺の真価を見せてやるっ!! セイヤ…!!お前に絶望を与えてやろう!!」

 

 

 

 今もなおセイヤの幻覚を見続けるカバルレが瘴気で覆われた天井に向けて、右手を天高く翳す。すると、天井の淀みきった瘴気が渦巻き、ROSEのみんなが縛り上げていた彫刻や甲冑達が天井の瘴気に吸い寄せられていく。

 大部屋を覆い尽くさんばかりにいた彫刻達を全て取り込んだ天井の瘴気が赤い小さな稲妻を光らせ、渦巻き続ける…。

 

 その赤い稲妻がROSEのみんなには、取り込まれた彫刻達に残された”精神”の地の涙のように感じた。

 

 

 胸の奥で感じた痛みに嘆くと、天井の瘴気が、今度はカバルレに向かって落ちていく。その動きはまるで蛇のよう…。

 

 

 「カ~~~~~~~バッバッバッバッバ!!!!!

 

  カ~~~~~~~バッバッバッバッバ!!!!!」

 

 

 瘴気に巻きつかれていくカバルレは、ベルトに常備していた怪しげな色をした液体の注射をありったけ全部、自分に打ち込んだ。その後、瞳孔が赤く光ったのを目にしたのを最後に、次々と物凄い勢いで落ちてくる瘴気に包まれ、姿が見えなくなった…。

 

 

 

 

 …そしてそれが、最後に見たカバルレの人の姿だった…。

 

 

 

 

 

 

 




ここまで来ると…、もうどうしようもないね。

自分から人を捨てたし…。
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