神々の力を操る少女   作:OECH

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第二話

すこし大きめの家

 

 「・・・・この国に来てから、もう三年か・・」

 

その家では、一人の少女、ナギが暮らしていた。

 

 「・・・・蒼!!」

 

ナギが呼ぶと、一瞬で、同じ年齢くらいの少女が現れた。

 

 「お嬢様、どうしました?」

 

 「・・・・ねえ蒼、やっぱりこの家大きいわ」

 

確かに、一緒に住む家族がいない少女としては、この家はかなり大きすぎた。

 

 「何言ってるんですか、家族ではなくとも我々従者がたくさんいるでしょ?」

 

 「従者といっても七人しかいないし、あなたたちは札の状態でいられるじゃない?」

 

 「確かに我々の本体はお嬢様が持っている札ですが、皆人間の姿で過ごす方が楽しいんですよ」

 

 「面倒が増えると思うけど・・・・」

 

ナギには蒼の言ってる意味がわからなかった。

 

 「正しく言えば、人間の姿で『お嬢様と一緒に過ごせること』がうれしいんですよ」

 

 「・・・・なにを、言うのよ//」

 

ナギは蒼の言葉を聞いたとたん、顔を真っ赤にしながら言った。

 

 「蒼の言うとおりですよー。それよりもお嬢様、本当に学校に行かないのですか?」

 

蒼とはまた別の少女が、蒼に賛成しながらナギに聞いた。

 

 「行かないわ、私のような力を持っている者が学校に行くと、面倒なことがおこるのよ。」

 

 「・・・・ですが、寂しくないのですか?」

 

 「ええ。・・・・それより橙、藍は?」

 

 「今は昼間なので、彼女は寝ていますよ。」

 

橙は呆れながら答えた。

 

 「仕方ないわね、あの子は夜じゃないと元気に動けないもの。」

 

 「しかし、いくらなんでも寝すぎだと思います!!」

 

 「まあまあ・・・・・それより蒼、もういいわよ」

 

 「はい、では」

 

蒼は返事をした後、一瞬で消えてしまった

 

 「・・・・・・?」

 

 「どうしたんですか?」

 

 「お嬢~~」

 

橙がナギと一緒の方を向くと、一人の少年がこちらに走ってきた。

 

 「どうしたの翡翠? あなたが慌てるなんて珍しいわね」

 

橙がからかい半分で翡翠に聞いた。

 

 「そんなこと言ってる場合じゃないよ!! お嬢に封筒が届いてるんだ!」

 

 「どこから? この場所は私達以外誰も知らないと思うけど」

 

ナギ達の家には、橙が結界を貼ってあり、普通の人間は家を見ることすら出来ない。

 

 「えーっと、ホグワーツ魔法魔術学校だって」

 

 「・・・・魔法学校?」

 

 「お嬢様、どうします?」

 

 「とりあえず開けてみましょう」

 

封筒には、手紙とすごく古そうなネックレスが入っていた。

 

 「手紙はわかるけど、ネックレス?」

 

ナギは不思議に思い、橙と翡翠に見せた。

 

 「誰のものでしょうか?」

 

 「お嬢は、誰のものか知ってるの?」

 

橙と翡翠も誰のものか分からなかった

 

 「知らないわよ、・・・・あとで藍に渡しておいてくれる?」

 

 「分かりました」

 

ナギは橙にネックレスを渡し、手紙を読み始めた。

 

 「・・・・・・」

 

ナギは手紙を読み終わると何か考えているのか、黙りこんでしまった。

 

 「・・・・お嬢様?」

 

 「決めた、この学校に行くわ!!」

 

 「「へ?」」

 

橙と翡翠はいきなりのことに変な声を出してしまった。

 

 「この学校なら、私でも行くことができるわ」

 

 「・・・・魔法学校ですか」

 

橙が寂しそうな声で呟いた。

 

 「大丈夫よ、あなた達と一緒に行くんだから」

 

 「いいんですか?」

 

 「この学校なら大丈夫よ」

 

 「やった~!!」

 

翡翠はとてもよろこび、橙も嬉しそうに微笑んでいる。

 

 「お嬢様、教材はどうします?」

 

橙がワクワクしながらナギに聞いた。

 

 「手紙によると、売っている場所があるみたいだから、買いに行ってくるわ」

 

 「我々はどうしましょう?」

 

 「翡翠だけ連れて行くわ、皆はこの家で待ってて」

 

 「分かりました」

 

ナギは翡翠の札と財布を持って、家を出た。

 

 

 

 「・・・さてと、藍を起こしますか」

 

ナギが出て行った後、橙は藍が寝ている寝室へ向かった。

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