ホグワーツに到着し、中に入って生徒達がマクゴナガルに案内される間もハーマイオニー、ナギ、橙の三人は話を続けていた。
「そういえば、ナギのコンパートメントに行く前にハリー・ポッターに会ったわ」
「ハリー・ポッター?」
「ハーマイオニー様、ハリー・ポッターと言うのは誰なんです?」
「えっ!?・・・二人共知らないの?」
ハーマイオニーはナギが簡単に魔法を使っていることから、二人共魔法界のことを知っていると思っていたのだ。
「今からあなた方がこれから暮らす寮を決める儀式があります」
マクゴナガルは巨大な扉の前で止まり、これからのことを説明し始めた。
「その儀式の準備をするので、皆さんはここで静かに待ってなさい」
そう言うとマクゴナガルは扉の中へ入って行った。
「ほら、あそこにいる眼鏡の男の子よ」
ハーマイオニーの指差す方を見ると、眼鏡の少年と金髪の少年が睨み合っていた。
「・・・結構かわいい子ね」
「え!?(そんな・・・お嬢様はあの子が好きなの!?)」
ナギと橙がハリー・ポッターについて思っていると、目の前の巨大な扉が開き、マクゴナガルが出てきた。
「寮の組み分けの準備ができました。ついてきなさい」
ナギ達が一番先頭に並び大きな広場に入ると、正面に帽子が置かれている椅子が置いてあった。
「今から順番に一人ずつ名前を呼びますので、呼ばれた者はこの帽子をかぶってください。この帽子があなた方の寮を決めてくれます」
組み分けは順調に進み・・・
「ハーマイオニー・グレンジャー!!」
ハーマイオニーの番が来た。
『・・・・・よろしい、グリフィンドール!!』
「・・・・・組み分けって結構早いですね、お嬢様」
「・・・・そうね」
これからずっと一緒の寮を決めるにしては少々速過ぎるのでは?
「十六夜ナギ!!」
明らかに聞き慣れない名前に、他の生徒達は騒々とし始めたが一瞬で静かになった。
「(・・・なぜ急に静かになったのかしら?)」
ナギに自覚は無かったが、ナギの容姿はまさに純和風美少女で美しく、教師を除く全員が見惚れてしまっていたのだ。
『・・・・優しさ・知識欲・勇気・狡猾さ。全てをバランスよく持ち、秘められた魔力も強大・・・・さてどの寮にするか』
組み分け帽子は、判断材料を得るためナギの過去を見ようとするが・・
『!!・・・・読めない』
ナギは心を閉ざし、帽子を自分の意識から追い出した。
「・・・・節度はわきまえてほしいわね」
『ふむ、では君が決めてくれたまえ』
「そうね・・・・・じゃあグリフィンドールで」
『では・・・グリフィンドール!!』
その瞬間、グリフィンドールの生徒全員が大喜びし、他の寮の生徒達はがっかりしていた。
「お嬢様、本当にグリフィンドールでよかったのですか?」
「正直どこでもよかったんだけど・・・・知り合いがいた方がいいと思ったの」
ナギはそう言いながらグリフィンドールの席にいるハーマイオニーを見つめていた。
「(まさか、お嬢様の狙いはハーマイオニー様!?)」
その後、ちゃっかり橙もグリフィンドールに入り、組み分けは終了した。
組み分けが終わった後、監督生に連れられ寮の談話室に着いた。
「これからよろしくね、ナギ、橙」
「こちらこそよろしく、ハーマイオニー」
ナギ、ハーマイオニー、橙の三人は同じ部屋に割り当てられた。
「よろしくお願いします・・・(あなたにお嬢様は渡さないわよ!!)」
密かにハーマイオニーに対して謎の闘志を燃やす橙であった。