オロチ血族の風の神父(ロール)が異世界でオロチ(ギルマス)復活を企む話 作:最強の尖兵
ユグドラシル<Yggdrasil>でギルド『オロチ血族』のメンバーだった風の神父(ロール)が彼の地にアインズ様より少し前に飛ばされて、はるか昔(700~800年前)に封印されたとされる星の意思(オロチ血族ギルドマスター)を封印から解こうとする話。
タグにある通りmugen要素を含みます。
キャラが私の感じたようにキャラクターたちがしゃべり及び考え方をしています。
その手の要素や、こんなのキャラが違う!って人はブラウザバック推奨です。
……まぁ、セリフやら考え方は見ないとわからないですけどね。
――スレイン法国――
人間こそ神に選ばれた民であり、亜人等の討伐に全力を尽くしてしている、六大神を信仰する人間至上主義の宗教国家である。
そんなスレイン法国の特殊工作部隊郡「六色聖典」の一つである、風花聖典の隊長執務室。その部屋の主である牧師服の男が窓辺に立ち外を眺めながらポツリと呟いた。
「おや……?良くない風が吹き始めましたね……。私の目的のために厄介事はもうしばらく遠慮してもらいたいのですがねぇ」
発言から分かる通り、彼は法国には大して思い入れが無い。法国が信仰する六大神にも。彼が法国にいる理由は、法国に潜り込むのが目的への一番の近道であったためである。
そんな彼が居る執務室の外が騒がしくなり始めた。どうやら、彼が感じた悪い予感は外れていないようである。
勢い良く部屋の扉が開き下っ端の隊員が部屋に駆け込んできた。
「ハァハァ……た、隊長!漆黒聖典のクレマンティーヌが我が隊の神殿へ侵入!闇の巫女姫から『叡者の額冠』を強奪し脱走したとのことです!」
「はぁ……面倒ですね。警備は何をやっていたんですか?……あぁ、彼らではクレマンティーヌを止められませんか」
どうやら想像以上の面倒事のようである。
『叡者の額冠』とは、装着した者は自我を失い、それを外せば発狂してしまうようになるが、本来では使えない位階の魔法を発動することを可能にするスレイン法国最秘宝のマジックアイテムの一つである。
巫女姫とは、装着者として選ばれる生贄の少女の事である。巫女姫の適正がある少女は、100万人に1人という大変貴重で希少な存在であり、今回の件は
もっとも、叡者の額冠の強奪というのは彼にとってある意味で都合がいい事でもあるが。
「それで?」
こちらの反応をうかがっている下っ端に続きを話すように促す。
「クレマンティーヌはどうやらリ・エスティーゼ王国方面へと逃走した模様です!最高神官長様からは「裏切り者を抹殺せよ」と」
「神官長も人使いが荒いですねぇ。各員へ伝達。王国内部へ潜入中の各員に伝令を飛ばしクレマンティーヌ捜索を命じなさい。その後あなたは、グスタフとジェミニをこの部屋へ呼びなさい。あぁ、私の命令伝達が終わった後で良いので、神官長には「了解しました」と伝えて下さい」
「了解しました!」
果てさて、どうしたものかと、男は考える。
もうしばらく目的の為に、この組織を抜けたくはない。しかし、この機会を逃すと叡者の額冠を手に入れるのが少々面倒になる。
どちらを優先するべきか、と頭を悩ませていると、部屋に近づいてくる足音が二人分。
おそらく先ほど呼び出した二人が来たのだろう。
「ゲーニッツ様、ただ今参りました」
「お父様、なにか御用でしょうか?」
ノックの後に、黒いスーツに黒い革手袋、ちょっと長めの髪で無精髭の男と、青を基調としたシスター服によく似た服に身を包んだ金髪の女性が部屋へ入る。
「いえ、上からの命令で、王国入りする事になりそうです。ので、私達の目的のためにどうしたら良いかあなた達と相談しようかと思いまして」
「ほう?」
「我々の前に現在道は2つ。一つは上の命令に反逆。叡者の額冠を盗んだクレマンティーヌから叡者の額冠を頂きます」
「なるほど、私達の必要な物を手に入れると」
「えぇ、そうです。しかしそれを行う場合、私たちは法国の情報網を失うことになります」
「そうなるともう一つの道というのは命令を遂行すると」
そこまで聞いてもう一つの道がわかったのか黒スーツの男……グスタフは声を出した。
「その通りです、グスタフ。命令を遂行し叡者の額冠を回収し、法国へ帰還する事になります。この場合は法国の情報網を失いませんが、叡者の額冠を入手することが困難になるでしょう」
「そうですね。私達には神殿への入殿許可がまず降りませんし」
「そういう訳です。まぁ私の中ではほとんど決まってしまいましたが、一応あなた方の意見も聞いておこうと思いましたので」
その言葉を聞いたグスタフとシスター服の女……ジェミニは少し思案顔を浮かべた後、同時に声を上げた。
「「叡者の額冠を手に入れて法国から離反するのがよろしいかと」」
「ほう?ふたりともそう判断しましたか」
「はい。情報の方はあとは場所だけわかれば問題ないのですから、他の場を手に入れることでも十分問題無かと」
グフタフの言葉に相槌を打つジェミニ。その答えと様子に満足したのかゲーニッツは微笑む。
「ふむ、ほぼ私と同じ考えのようですね。ではそのように。それではあなた方はわたしと共に王国へ行く事になります。その準備を始めてください」
「「ハッ」」
返事を返した二人はそのまま部屋を出て行く。其の後姿を見つめながらゲーニッツはつぶやく。
「さて、これから先のことを少し決めねばなりません。どうせ王国は長続きしません。行くならば帝国。又はアーグランド評議国……ですかね?」
先ほど窓から吹き込んでいた風が少しだけ強く吹いた。
「おや?良い風になりましたね。ふふふ……全てはオロチ復活のために……」
――――
ちなみに最初のプロットでは王国崩壊までは法国所属だった。
グスタフは自身の作ったNPCで部下、ジェミニは同じく自作のNPCで娘という設定を書き込んである。
なお、続かない模様。
なお、続かない模様。大事なことなので二回言いました。
続かないとは感心しませんなって人は感想ください。
別に続かなくてもいいって人も感想くれると喜びます。
2016/05/02 早速誤字を見つけたんだ。修正しました
同日 また誤字を見つけたんだ。寝ぼけて書くものじゃないね。
UA1000超えたので、続きます