オロチ血族の風の神父(ロール)が異世界でオロチ(ギルマス)復活を企む話   作:最強の尖兵

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UA1000超えたので続いた。



2話

 さて、クレマンティーヌが叡者の額冠を盗み報告を裏切ってからすでに7日ほど。

 法国領より北、王国領のエ・ランテルにて情報を収集していたゲーニッツ一行。そこで気になる情報を入手した。

 なんでも法国領に近い村々が何者かに襲撃されているというのだ。これを聞いた一行はこの件にクレマンティーヌの関与を疑う。そこで、エ・ランテルからほど近い場所にあり、未だ襲われていないというカルネ村を目指すこととなった。

 本来であればエ・ランテルより北へ行き、トブの大森林の外周部を西へそっていくと見える村であるが、時間が惜しいとエ・ランテルより直接カルネ村へと草原を突っ切るルートを取ることにした一行であるが……。

 

「……さぁ、見えてきましたよ。確か……カーネル村でしたか?」

「いいえお父様、カルネ村です。日が落ちるまでに辿りつけてよかったです……しかし何やら騒がしいですね?」

「あぁ、カルネ村でしたか……。何やら戦闘中のようです。聞いた話では、カーネフェル村に戦えるほどの人数は住んでいないはずですし、兵士や冒険者も派遣されていないはずですが……」

「牧師様、カルネ村です……おそらく、王国戦士長のガゼフ・ストロノーフの部隊と、陽光聖典のニグンの部隊かと。確か、陽光聖典にはガセフ・ストロノーフの抹殺命令が下っていた筈です。憶測ですが、村々への襲撃はおそらくニグン率いる陽光聖典が行った作戦行動でしょう。私達がエ・ランテルで聞いた情報を貴族に流し、情報を掴ませてガゼフ・ストロノーフを差し向けさせたのでしょう」

 

 このグスタフの予想は大体当たりである。陽光聖典の工作部隊がガゼフを失脚させたい貴族一派と繋がっており、情報を流しガゼフが五宝物(王国に伝わる秘宝の武具)を装備していない状態になるように妨害をしてもらいつつおびき出したのだ。

 

「なるほど。ニグンは狂信者で好きではないんですがね。なのでどうでもいいんですが……一応ですが、この身はまだ法国所属です。おそらくですが、水の巫女姫あたりに監視されているでしょうし……仕方ありません。少し手助けしておきましょうか」

「「御意」」

 

 形だけの援護を行うべく戦闘が行われている場へと進む三人。しかし、途中で戦闘音が聞こえなくなってしまった。

 

「おや?戦闘音が聞こえなくなりましたね?」

「……どうやらガセフ・ストロノーフにとどめを刺そうとした所に、マジックキャスターと全身鎧の戦士が入れ替わるように現れたようですね」

「……カルネ村を助けた者のようです。ニグンが村人を殺すと言った事に対して憤怒しているようですな。話はほぼマジックキャスターが進めております」

「突然現れた、しかも入れ替わるように……第6位階 の《テレポーテーション/転移》では無理ですね。おそらくは……あのハズレアイテムか《ゲート/異界門》ですかね……そのマジックキャスターと全身鎧の戦士……プレイヤーかNPCの可能性がありますね」

 

 この世界では人間が到達できる魔法の位階は第3位階が限界とされている。大儀式を行えば使用することはできなくもないが一人では不可能である。もしも《ゲート/異界門》を使えるのであればそれは間違いなくこの世界の人間ではない。

 

「コレは思わぬ会合になるかもしれませんね……おそらく話を進めているマジックキャスターがプレイヤーで戦士の方はNPCでしょう。プレイヤー……ククク……プレイヤーならば攻性防壁を張っているでしょう。利用させてもらいましょうか。行きますよ」

 

 スピードを上げて戦場へ近づく。あともう少し、と言う所で空が割れるかのごとくヒビが入る。

 

「クフ、フフフフフハハハ!いい!最高ですよ!予想通りです!」

「おめでとうございますお父様(牧師様)」

「あぁ、コレで力を制限せずに動けます。さぁ、監視を潰してくれたお礼にあの馬鹿(ニグン)が召喚した威光の主天使を処理しましょう。……おそらく手を出さずとも処理できてしまうでしょうがね。あぁ、あなた達二人はテレポーテーションを使ってエ・ランテルに行っていなさい。何か問題が起これば……いつもの様に」

「「ハッ」」

 

 主の言葉に従い、二人は魔法を発動してその場から消え去る。

 

「さて、久々にЁНОКАЗЭ《よのかぜ》を撃ちましょうか。《ウィンドエンチャントⅤ/風属性付与Ⅴ》、《エレメントブースト/属性強化》、《グレーターウィンド/風属性強化》……ふふふ……そこですか?」

 

 手を上に持ち上げスキルを発動する。突如、草原に突風が吹き荒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………『威光の主天使/ドミニオン・オーソリティ』よ、≪ホーリー・スマイト/聖なる極撃≫を放てェェ!!」

「ふふふ……そこですか?」

 

 ニグンの命令に従い、ホーリー・スマイトを放とうとする威光の主天使。召喚された時に一度だけ使うことのできる、笏の破壊による魔法威力強化を発動する。

 持っていた笏が崩れすさまじい音と共に空から光の柱が降り注……ぐことはなく。笏の破壊による魔法威力強化が完了する前に突如、轟音とともに巨大な竜巻に飲み込まれる主天使。

 

「馬鹿な!?な、何が起こったというのだ!最高位天使が一撃だと!?」

(え?何が起こった?こっちは何もしてないぞ!?)

 

 突然の出来事に驚き、声を荒げるニグン。ニグンが対峙していたマジックキャスターも何事かと周囲を見回している。

 

「失礼しますよ」

 

 するとそこへ、神父服を着た金髪の男が風とともに突如現れた。

 




誤字脱字等ありましたらご報告ください。
前回投稿してから3時間以内に二回ほど指摘されているのでちょっと怖いですね。

次回投稿はいつになるか不明です。
感想もくれるととっても喜びます。


お気に入りが20件になったので続きます。
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