ときめきメモリアル4 ~the original story ~   作:ユキヒコ

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初めまして、ときめきメモリアル4が大好きで今更小説を書こうと思ったものです
この物語はやや不良気味の立花流がきらめき高校で
自分の人生に向き合い成長し伝説を紡いでいく物語です
ヒロインは二人程います 可能な限りどちらかのエンディングも作っていこうかと
後、他のヒロインたちもオリキャラに攻略されます 
それとかなり強引に展開を持っていきかつ駄文が織りなす駄作小説です
その辺が苦手であれば ブラウザバックをし、こんなものは忘れてしまいましょう
それでもよろしければ、どうぞお楽しみくださいませ


プロローグ

じりりりりっ!と目覚まし時計がなる秋の日

俺は金切り声を上げるその時計を軽く叩いて止め

再び厚い布団を包み瞳を閉じる。

正宗「りゅー…りゅー!起きておられますかー!」

すると階段を駆け上がり廊下の中でこれまた喧しい叫び声をする奴が

俺の許可なしに扉を蹴破って入ってくる 

俺はそんな無礼な輩など無視して寝息を立てて二度寝をしていた

正宗「ま、まだねているんですか!?」

芋虫みたいに体を包ませて眠っている俺を見て甲高い声で驚くこいつ

こいつは幼馴染の真田正宗(男) 

あーでも、苗字が似てるってだけで実際の真田さん達とは関係ないぞ

両親ともに真田幸村と伊達正宗のファンだってのは確かだが

父さんの幼稚園時代からの付き合いで嬉しくないがおれの幼馴染の一人だ 

見ての通り和風の言葉を話す 馬鹿みたいに明るい奴だ

「うるさいなぁー、チャンバラごっこは先週やっただろ?」

そんな正宗を俺は顔を合わせず、ぶっきら棒な態度を通す

正宗も俺の言葉を無視して丸く包んだ布団を両手で掴み自分の方へと引き寄せる

また許可もなく…と心の中で愚痴をあげる俺は寝ぼけた目で奴を見ることにした

正宗「もー!流!今日は何の日か わすれちゃったんですか!?」

などと気持ち悪い目で焦った表情を浮かばせ俺に語りかける幼馴染のこいつ

どうせ大した用事もなく来たことだから適当に遊んで帰ってもらおうと俺は思った

が、その前に一つ確認を取ることにした

「あーそれより おまえ、今日はちゃーんとインターホン鳴らしたんだろうな」

正宗「失礼な!ちゃんと呼び鈴を鳴らし、流の母君様達にご挨拶をし

きょかを得て、流の部屋へまいったのでございますぞ!」

そう聞くと正宗は即答でむくれた頬で答える まぁ嘘じゃあなさそうだな

こいつは以前おれん家に電話もせずインターホンも鳴らさずに入ってきた事があって

それ以来、必ずこうやって聞くことにしているのだが

正宗も気を付けている事だし もう聞かなくてもいいかもしれないと

俺は思ってゆっくりと起き上がる

「それならいいや、今日も外であそぶんだろ?待ってろ 今きがえるわ」

寝癖を確認した俺は欠伸をかいて伸びをしながら正宗に適当に返事しつつ

ベッドから降りて真ん前にあるクローゼットに向かおうとすると

正宗がおれの腕を掴む いつもとは違うと俺は感じて

どうしたと少し真剣に聞いてみることにする 正宗はそんなおれを見て溜息を吐く

「…やっぱり忘れてますね 今日は何月何日かかれんだぁを見て下さいまし」

そう言われて俺は気だるく上に付けたカレンダーをよく見た

それを見て俺は あ!と声を上げて冷や汗を浮かべて

自分の机を慌てて確認する。しかし机には医学の参考書と勉強道具

GBAと大したものは置いてなかった その事におれを焦らせる

急いで後ろで慌てたおれに少し驚いた正宗の方へ向いた

「お、おい!正宗…い、今何時だ!?」

「…9時半でございます どうしますか?今からひびき野へ行きますか?」

やっと大事な事を思いだした俺は早口で時間を確認

そんな俺を見て正宗はほっとした様子で穏やかな口調で提案をする

しかしそんな暇はないと俺は首を横へ振る

「では、ある程度の物が揃ってるでぱぁとにしましょう…急ぎましょう!」

続いて出た案を了承しぱぱっと着替えたおれと正宗は急いで部屋を出て

階段を降り 母さんに一言挨拶し朝ごはんを口に咥えて

颯爽と家を出て行く

2004年10月14日開校記念日の祝日の今日…俺、立花流の初恋の人

優お姉ちゃんの誕生日だ!

 

俺たちはこの後サイトーでブツを手に入れて

待ち合わせの河川敷へとダッシュで向かった

河川敷についたときはもう11時になっていて

荒げた息を整えた俺達の目には見慣れた二人の女子が草を摘んでいた

明るめの茶髪、赤みがかかった髪 間違いない俺達の幼馴染の二人

女を待たせたというとんでもねぇ事態に恐ろしくなった俺は

口笛を吹いて気を紛らわそうとした その横で正宗が呆れた目つきで見ていても

すると足音を聞いた明るめ茶髪の女子がはっと後ろを振り返り俺達に気づいた

こいつは龍光寺カイ 龍光寺財閥の一人娘であり俺達の幼馴染

医者をやってる俺の父さんとは中学生時代の付き合いでよく遊んでいる

性格は明るく誰にでも気さくに話しかけられる、まぁお嬢様らしい奴だな

そんなカイの視線を受け正宗が手を振る隣でおれは滝の様に汗を垂らしていた

まぁ走ったからでもあるが

そんなおれの無駄な足掻きを尻目にカイが右隣にいらっしゃる

赤毛の女子の肩をひっついておれ等が来たことを伝える

この人こそが俺の初恋の皐月優 俺とカイと正宗より一歳年上の小学6年生

成績は優秀でスポーツ万能、社交的で小学校のマドンナなど

アニメに出てくるヒロインの設定を詰め込んだ文字通り完璧な人

でも自宅の場所以外は必ず道を間違うという弱点を持っている

このことは俺達しか知らないはず 

父親はきらめき市の市議会に立候補中のこれまた父さんの中学生時代の友人

昔はこうやって四人で遊んでいたがお姉ちゃんは有名な女子中学に通うために

受験を行っているんだ 難関だとは聞いているけども既に中学で習う知識は

頭に叩き込んでいるであろうからあまり心配してない …方向音痴以外は

俺は俯き心の中で溜息を零した もっと余裕を持ってこの日に望めば良かった

と そうこうしている内に二人がこっちに駈け寄ってきた

「あ、あー…ゆ、ゆうお姉ちゃん カイ こ、こんにちは あはは…

今日もお日柄良く…じゃなくて、すみません!少し遅れましたです、はい」

優「ううん、時間は丁度だったから大丈夫よ 気にしないで」

挨拶を済ませたおれは、すぐに頭を下げて謝罪する 当然だ遅れて来たんだから

しかしゆうお姉ちゃんそんな馬鹿な俺に優しい言葉をかけて

「顔を上げて」と語りかける そんな言葉に赤らめながら恐る恐ると顔を上げる

カイ「でも男子なら5分前に着くものなんだよ~何してたの?」

そしたらカイが俺たちに詰め寄って追求し始める

正直、俺はコイツが苦手 理由はないが本能的なんだろうな

まぁでも嫌いじゃあないけど…

後ろで窘めるゆうお姉ちゃんに「良いじゃん、理由くらい」と突っぱねる

正直恥ずかしいから答えたくなかったのにこいつは…とカイに呆れながらも

必死で言い訳を考えてみたがそんなもの小五のおれの頭では

到底見つかるものではなくやっぱり正直に言おうかと思ったその時

正宗「いやぁ申し訳ない 実はわたくし、昨日の夜 ゆうお姉ちゃんの顔が

浮かぶほど待ち遠しくて眠れなくなってしまいそしたら

なんと9時に起きていましてびっくりしたんです」

カイ「え…そうなの?」

なんと正宗が俺なんかの為に身代わりになってくれたんだ

それを聞いたカイとお姉ちゃんは少し驚いた表情をする

昔からコイツは優しい奴なのは知ってるがやっぱり正直に言っておきたいと

俺は思ったんだがそれに安堵しその嘘に甘えてしまっていた

正宗「はい~流が起こしてくれなかったらもっと遅れておりましたよ~ははは」

優「まぁ、正宗君にしては珍しいわね ふふふ」

頭をかきながら照れながら苦笑をする正宗に微笑むお姉ちゃん

そんな絵に描いたような微笑みに見惚れていた

カイ「ホントホント、あたしはてっきりコイツが寝坊したと思ったよ」

「…そ、そういう日もあるんだよ」

そうするとカイがおれの近くへ来て肘でおれを突っついてきてにへぇと

鬱陶しい程の笑顔を向ける、おれは目を逸らしてぼそっと喋る

そして心の中で感謝を述べる 身代わりになってくれた正宗に

「(感謝するぜ、色んな意味でな)」

 

そんな話をした後、俺たちは四人で出来る遊びをしていた

川で水切りをしたり、鬼ごっこをしたりと飽きもせずにやっていたんだ

でもゆうお姉ちゃん的にはこういう遊びはそろそろ自重するべきなんだろうな

とおれは思った 何せもうすぐ中学生になるんだから

それが終わって地べたに胡坐をかいて談話を繰り広げるこのタイミング

俺達は同時にプレゼントが入った袋をゆうお姉ちゃんに渡す

三人「ゆうお姉ちゃん!お誕生日おめでとう!」

優「ふふふ♪今年もありがとうね 嬉しいわ

貴方達の祝ってくれる気持ちで十分だけど…」

祝福を受け手渡されたお姉ちゃんは笑顔を振りまいて俺たちに感謝をする

それだけでも俺の胸の鼓動が早くなっていた 

そしていつも俺たちにこうやって気持ちだけで十分と言っている

カイ「何言ってんの、今更そんな水くさいことをあたしらは出来ないもん

ゆうはあたし達の大切なお姉さんなんだからさ」

カイが俺が言いたいことの代弁をし少し悔しく思ったりする

正宗「そうです、わたくし ゆうお姉ちゃんが大好きでございます!

だからゆうお姉ちゃんがよろこばせたいのです! ね、流?」

と今度は正宗が続いてお姉ちゃんに自分の気持ちを述べる

一瞬びびったがまぁ、こいつの大好きは本気ではないはずと思い

落ち着かせていた所をこいつに話題を振られてたまらなくびびる

左隣のカイがへへへとおれのびびりっぷりを笑ってむっとしたが

深呼吸で落ち着かせて話をする

「ま、まぁね おれもさ…ゆうお姉ちゃんの顔を浮かべて

今年はどんなプレゼントをしようかなってにらめっこすんのよ

だから…これからも頑張ってプレゼント…考えっからさ…

受け…取って…くれ、ないかな…?」

などと恥ずかしくもじもじとした感じに気持ち悪くなっちまった

だって、面と向かってこう言う話をするのは誰だって恥ずかしいし

ましてやゆうお姉ちゃんだ 緊張だってするわい

そんなおれをまた優しく微笑んでいるゆうお姉ちゃん

優「ふふふ、勿論よ というより…その台詞 去年と全く同じよ 流くん」

「げ!?そ、そうだったけ?…あ、そうだった」

気持ち悪く思われないか心配だった俺の心は杞憂だったと思った矢先に

とんでもない事実を突きつけられて去年の俺を思いだせば

すげぇ恥ずかしくなって顔が赤くなってしまう

正宗「全く、流ったら どじを踏んじゃ駄目でしょうが」

カイ「それに今になって真っ赤にしてやんの」

などとこいつらにからかわれてさらに真っ赤になりたまらず立ちあがる

「う、うるせぇ!!しょうがないだろぉ!俺だって忘れることはあるんだ~い!」

おれは二人に怒りをぶちまけた しかし真っ赤になって怒っているので

二人は全然効果が無くむしろもっと笑われ ゆうお姉ちゃんに

注意されて終わるだけだった 俺はもっとロマンチックな言葉を言って

ゆうお姉ちゃんをときめかせたかったなと後悔しながら思った

 

ゆうお姉ちゃんは皆がくれたプレゼントを開けてくれた

まずはカイのプレゼント 中身を確認したお姉ちゃんは驚いていた

優「カイ…これ…」

カイ「ふふ、欲しかったでしょ?ママに買ってもらったのが余ってね」

優「もう、またそう言って…ありがとう、大切に使うわ!」

両手で広げて見せたものはハンカチ それはただのハンカチではなく

有名なブランドが仕立てた高級のハンカチでゆうお姉ちゃんが欲しがってたものだ

俺もそれを考えてみたがちょっと手が出せなかったので放置していた

正直無理してでも買うべきだったと思ってしまった

次は正宗のプレゼント

紙で包んだ箱を丁寧に開ける様もなかなかいいものだった

中身を俺たちに見せるように持ちあげる

これは花だ ピンク色を模した花弁で包まれたいい香りがするもの

優「ゼラニウム…良い匂い…高かったでしょ?」

正宗「いえいえ、全然 わたくしも奮発致しまして あはは」

ゆうお姉ちゃんはすぐにその花の種類を解いた

ゼラニウムの花言葉は「尊敬」 こいつにとって

そういうものなんだと思った俺はちょっとほっとしていた

最後は俺のプレゼント…だが

正直がっかりするだろうな と思う

何せカイみたいな高級さ、正宗みたいな花じゃない

即席で買ってきたものを贈っただけだ

ほんのささやかな…

そして俺のプレゼントを開けて見せてみた

プレゼントは、ノート二冊とipodという本当にささやかなものだ

きっと足りなくなるだろうとか集中して勉強出来るようにと買っただけ

余計なお世話だと言われるとは思わないが内心びくびくしていた

優「ありがとう、流くん」

「あ…うん でも…結構適当になっちゃってごめんね」

そんな俺をまた優しく微笑んで感謝するお姉ちゃん

だがおれは少し本当に自信がなくってなかなか素直になれなく謝罪してしまう

優「ううん、そんなことないわ 中学生で使うノートを買ってなかったし

暇な時にどうしようと思ってたから……本当にありがとう すっごく嬉しい!」

しかしそんなことないと首を振って再度お礼を言ってこれ以上のない笑顔を

俺に見せてくれた 俺もこれで素直になり嬉しくなって涙を浮かべていた

隣の正宗が俺の背中を叩いて「よかったでござるな」と喜びを分かち合ってくれた。

今日というこの日を正宗と神様に感謝しガッツポーズを上げる俺だった。

 

優「みんな、ありがとう …ふふ、実は私もプレゼントしたいものがあったの

はい、これ 毎年たくさんの贈り物をありがとう ほんの気持ちを差し上げます」

と思いもよらないことを口にしてビニール袋に包んだ本を俺達に手渡してくれた

それは俺達に何度も読み聞かせてくれた小説

『素敵な恋を贈る樹』というタイトルの本

この本の物語は主人公にある日好きな人が現れ

様々な苦難が降りかかるがその都度アプローチをし

最後にこの樹の下でお互いに想いを告げて幸せになる

と大雑把だがこんな感じの内容で それが広まってミリオンセラーにもなり

アニメ化もしたものだ 全三巻 その後も物語を変えた続編を出している

その初代である本を俺達ひとりずつ渡してくれたんだ

正宗「おぉ!わたくし、これ大好きなんです!」

カイ「うん!あたしもあたしも!」

二人はとても喜んでいる 勿論おれも嬉しいさ

今も品薄だし、中古でも手を伸ばしたい程だが

「でも、良いのかい?お姉ちゃん これすげぇ好きだったのに…」

でも、これはゆうお姉ちゃんにとってお気に入りの小説だ

そんな大切な本を渡されたので俺は少し気になっていた

他の二人も途中で気づいてなんでなんでとお姉ちゃんに聞く

優「そうね…確かに大好きな小説よ でも私はね

語り聞かせるのではなく三人に直に文を読んで欲しいの

そうすると何か違ったものが見えてくると思うの」

お姉ちゃんは意味深に語ってくる 俺達にはよく分からなかった

だってこれはお姉ちゃんが何十回も読み聞かせてくれたものだ

だから内容だって全部頭の中に入ってる

ゆうお姉ちゃんは俺達に何を求めているんだろう と難しく考えていた

優「ふふ、その答えは読み終わった時にでも教えて欲しいな

貴方達なりの答えを、その時までの宿題です!」

ゆうお姉ちゃんは笑顔で学校の先生みたいな口調でそう言った

俺達三人はそれぞれ見合って答えを見つけよう

なんて無邪気に考えた そして俺は背を向けて立ちあがる

「よっしゃあ!ならこれをぜーんぶ読んで ゆうお姉ちゃんのなぞなぞ

を解いてやろうじゃないの!だからそれまで待っててくれよ!」

胸を張って宣言した こうやってやれば

お姉ちゃんが笑い、正宗とカイが競うような発言が返ってくると思った

しかし、俺の言葉に三人は反応しなかった

不思議と思った俺は振り返る

振り返った先は何もない暗黒だった

身に覚えもなくこんな場所へ飛ばされて驚いた俺は

三人の名を叫ぶ だがそれは虚しく響くだけ

誰も居ない 俺だけだった 一体どういうことだと考えていたその時

「ねぇ!見てみて!あいつの成績下がってるよ~マジざまぁだよねぇ♪」

「うっわぁ…もろに響いてんね こりゃ 同情しちゃうよぉ~くすくす」

「いやぁいやぁ…ホント丁度いい順位になってくれたねぇ…良かったぁ

ま、平民なんかがおれ達に叶うわけがないんだって 特に…おれにはよぉ~」

どこかからもろに聞こえるひそひそ声が聞こえてきた

どれもおれの成績のことで陰口を言ってきた連中だ

なぜかおれはこの声を知っている 小学生でこんなこと言われたことないのに

その声を気にせず辺りを彷徨うと

「どうしてくれたんだ!私の息子はあんなに元気だったのに…」

「あぁ…!春幸!春幸!!いやぁぁぁぁぁぁ!!」

今度は中年の男性が怒鳴り、女性が亡骸を抱いて泣き叫ぶような声だ

これも知っている これは一年前の記憶… 

だからこそ俺は聞きたくないと思い 耳を塞いだ、

しかし二つの声は波紋のように広がって木霊し

俺は見えない何かに刺されて立ち尽くしてしまう

しかしまだその声はまだ続く

「説明していただけませんか!?何故善良の息子が暴力を振られなきゃ

いけなくなったのか…どうなんですか!!息子さん!」

「も、申し訳ございません…申し訳…」

「アンタに謝られても嬉しくないのよ!!全く医者の息子の癖に

ろくな躾けをしてないのねぇ…好き勝手暴力振るって

謝る事も碌にできない恥さらしが!!」

次は金切り声を上げたいかにもセレブな女性の声

そして母さんが謝罪する声、それを跳ねのけて俺を罵倒する声

どうして俺がこんな声を聴かなきゃいけないんだと

身を小さくし震えながら助けを乞うように叫ぶ

しかし、聞こえてきたのは頬を平手打ちされた残酷な音

「どうしてこんな簡単な問題が出来ない!お前は人の命を救いたくないのか!

返事をしなさい!!流!!お前は医者になるのだろう!?」

父さんの怒鳴り散らす声が響いた 

「うるさい…黙れ…や、やめろ…」

俺は必死に抵抗する 早く三人を返せと願いを込めて

「こうなったのもお前のせいだ お前のせい…

お前に未来も希望もない…そうなったのもお前が招いたことだ」

しかしその想いも虚しく今度は俺の声が聞こえてくる

そしてそれに呼応し他の皆も「お前のせいだ」と槍玉を振りおろした

おれの心はとうに限界に達していて、そんな言葉がつづいて

「やめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

…耐えきれなくなった

そこから光が差し込んで

 

「りゅ………

おき……おられるか? 流!」

気が付いたら正宗の声が聞こえてきて 俺ははっとすぐさま起き上がった

大量の汗をかいて顔を手で押さえていた

またあの悪夢か…と見なれた夢を上のカレンダーを見上げる

今日は2009年4月6日月曜

と実に五年が経った まぁつまりさっきのは五年前にあった

出来事が鮮明になって夢として出てきたこと

最も、上げて突き落とされた内容だったので目覚めは最悪だった

ちっと無意識に舌打ちを放つとほっと安心していた正宗が目に付く

正宗「良かった…このまま目覚めないかと思いましたよ」

「そんなわきゃねぇだろ…たかが夢じゃねぇか んで何の用だよ」

まるで俺が寝たっきりになるような事を言うんで小突いてやって

一蹴してやって奴の要件を聞くことにした

正宗「今日は私達が通うきらめき高校の入学式ですよ

貴方の母君様が起きてないとのことなので起こしに参りました」

それを聞いた俺は目を細め、クローゼットにかけた制服のような物を目にする

昨日正宗が嫌がる俺を無理に掛けていたもの

それを見た俺は溜息を零す また面倒くさい学校生活が始まるんだと

正宗はそんな俺の心を見透かして眉を下げていた

正宗「流…そんな顔は無しですぞ せっかく入学出来た高校なんですから…」

当然友人として気遣った言葉だが俺はその言葉にムッと来て

気だるく立ちあがり無視してさっさと支度を済ませる

だらしなくパジャマを床へ散らかして制服をそれなりに綺麗に気取ってやった

そうじゃなきゃコイツとオフクロ、親父が口やかましいからな

「行くぞ、入学式に…」

制服を着た俺は散らかっている部屋をそそくさと歩く

正宗「…分かりました、でもその前にご両親に御挨拶を…」

正宗はオフクロと親父に挨拶しろと嫌なお願いをするんで

「…いらねぇよ、そんなの 何度も言わせんな」

遮ってやって扉を開けて逃げるように階段を降りる

後に着いて行く正宗の視線も扉を開けておはようと声を掛けるオフクロも無視して

トーストを口に詰め込み牛乳をがぶ飲みし颯爽と家を出ようとする

が玄関口には新聞を取り終えた親父が待っていた

正宗が挨拶している隙に俺は親父の横を通り過ぎて門を開ける

親父「流、高校は義務教育じゃない だから休み過ぎれば退学になるぞ 

中学の時のような甘い考えは捨てろ 分かってるな?」

親父は挨拶もしない俺を見てありがたい説教を垂れて自分に酔ってやがる

昔からそうだ、コイツは 子供の時に遊んでくれず医学ばっか教え込み

碌に家事を手伝わず、自己中で自分に甘くて他人に厳しくする態度を見せる

おまけに俺の人生にも干渉して縛りあげやがる… 

だからムカつくんだよと心の中で俺は醜くコイツの愚痴を呟く

「わざわざ時間を割いて忠告してくれてありがと

でも俺なんかにそんなのいらないから仕事行ってくれて構わないよ

じゃあな 親父」

目を合わさず「うるせぇ糞親父、てめぇの世間体を気にした優しさなんか

いらねぇから仕事行って来い 馬鹿野郎」というのをオブラートに包んだ

言葉を投げつけてさっさと学校へと向かうことにした。

正直卒業すりゃいいと思った そうすれば就職できて

さっさとこの家からおさらばできる それだけを望んでおれは歩き出す

 

それが、彼の物語の始まり 

果たして立花流は三年間を経てどんな答えを手に入れるのでしょうか?

続く




はい、どうも ユキヒコです プロローグはいかがでしたか?
このゲームと出会ったのは今から約6、7年前ですね
その時以前から自分の小説を書こうと思っていたのですが
当時中学生の僕の文章力と想像力は絶望的でとても見せられるものではないと思い
断念してしまいました 今でも下手なんですがね
さて、脱線しましたが 今日はこの辺で

PS 次回から読みやすさを重視した書き方になってるんでご注意を
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