仮面ライダーまどか☆555 ──灰色の冀望 作:人生舐めてる
今回予定より2日早く投稿出来たのは乾巧のお陰です。(え?文字が短いからだって?)
魔女を倒した後、巧也は「……じゃあな」とひと言だけ言ってそそくさと帰ろうとした。
なぎさはこの時、ギリギリまで助けなかったから嫌われたと思い呼び止めようとした。
──ま、待ってくださいなのです!──
しかし、勇気が出ず、声には出すことができなかった。
そのせいで、なぎさの思いは儚く届かず、巧也はそのまま帰っていってしまった。
──待って……欲しい……のです……──
──なぎさを一人に……しないで……欲しいのです。──
XXX
巧也が家に帰り、到着すると丁度日が沈んだ時間だった。
家に入って、「ただいま」と挨拶して一息つく。
すると、その声を聞いたまどかが急ぎ足で迎えに来た。
「おかえり、たーくん。」
「ただいま、まどか。」
まどかの出迎えに巧也は答える。
「今日は遅かったね。どうしたの?」
「友達と話していたら遅くなったんだ。悪いな。」
巧也がそう言い訳すると、少し悲しそうな顔をして巧也に心配する。
「たーくん、いつもより遅く帰る時はちゃんとわたしに連絡してよ。心配だから……」
「……次から気をつける。」
巧也は表情には出していないが心配された事を心の底で喜ぶが、まどかに悪い事をしたという罪悪感が大きく出て反省する。
「ママとパパも心配するから気をつけてね?たーくんが怪我したり、帰って来なくなったら……悲しいから。」
「………ああ。わかった。」
間を置いて巧也は、歩いて近づいてまどかに謝る。肩に軽く置いて、まどかの横を通り過ぎ、まどかに顔を見せない様に背中を見せる。
巧也のその顔は濁った笑顔だった。
──……まどかは俺の事をこんなにも
──俺を救ってくれた事だけはちゃんとある。──
──あの
──
──
「ねぇ、たーくん。」
「な、何かな?まどか?」
巧也は、自分の変な顔を見られていたのでは無いのかと思い驚いて体を一瞬震わせ、まどかの方へ向き直る。
まどかは巧也の様子を一瞬気にするが、話を続ける。
「たーくん、新しい友達が出来たの?」
「え、あ、うん。」
「ちゃんと、私との約束、覚えている?」
「勿論、『必ず大切にする事』だよね?」
「なら、良いんだけど……たーくん。アレから友達無くしちゃったから……」
──まどか、俺は君意外の人間には期待ができ無い……でも、勿論友達は大切にするよ……君の為に。ね……──
巧也の携帯に電話がかかってくる。
──誰だ?いや、わかるか。──
画面を見て、誰が自分に電話をかけてきたのか確認する。
そこには『百江 なぎさ』と書かれていた。巧也は迷わず出る。
「もしもし、鹿目 巧也だ。…………もしもし?」
電話に出て暫く待つ。しかし、相手からの返事は無い。
30秒経っても返事は来ない。それでも巧也は「もしもし」と言って、待ち続ける。
更に1分待ち続けると、相手から切られてしまう。
巧也は立ち上がり、玄関へ向かっていった。「帰って来たばかりなのにまた出かけないといけないのかよ……」そう呟き、巧也はまた家を出る。
「行ってきます。」
XXX
「……」
なぎさは公園で一人で座りこんでいた。
時間が夜の為、周りに人一人もいない。聞こえるのは虫の音色くらいだ。
そのせいか、なぎさはより孤独な空間にいるように感じた。
──……寂しい……のです──
──巧也は、また……戦ってくれるかな……?──
なぎさがそう悩んで、まるで朝になるまで動かないかもしれない様な佇まいをしていると、横から誰か話しかけてきた。
「おい、こんな夜遅くに何をしているんだ?なぎさ?」
なぎさは声を掛けられて顔を見上げ、誰が話かけたかを確認する。
巧也だった。
なぎさは巧也が何故ココにいるのか不思議に思い、質問する。
「どうしてここに……来たのですか…?」
「お前こそ何で電話で返事をしない?これで2度目だ。」
──予想どうりココにいたか……──
そう言って巧也は、なぎさの隣に座る。なぎさの顔を見ずに星空を見て話しかける。
「……今日はありがとうな。」
「……どうして、お礼を言うのですか?」
なぎさは巧也に御礼を言われ驚く。
感謝される筋合いは無い。むしろ自分は今回の魔女退治の時、怯えていた情けない自分の所為で巧也が苦労していたから、自分が御礼して言って謝るべきだ。
逆に巧也は笑顔で礼を言った理由を述べる。
「君は怖かったのに、勇気を振り絞って援護をしてくれたから、うれしかったんだ……俺一人で戦うつもりだったのに、ゴメンね。」
「そ、そんなことないのです!本当は私が戦わないといけないのです……!巧也は……本当は関係…無いのです。」
「でも…」
「でもじゃ無いのです!危険なのです!……今回、巧也はやられそうだったのです。」
──実は余裕だったとは言えないなぁ──
なぎさは言葉を続ける。
「やっぱり危険なのです…… キュウべえや、魔法少女と関係無い巧也は……」
「俺の事が大切かい?」
巧也がそう言うと、なぎさはゆっくりと頷く。
それをした途端に、巧也はなぎさの手を優しく握る。
それになぎさは驚いた反応をして、巧也の目を見る。
「た、巧也……?」
「君が他の人を大切に思う様に、俺も君が大切なんだ。」
「大切…?」
「大切で、大事で、必要…なんだ。俺じゃ頼りないのか?」
なぎさ
なぎさは今にでも巧也に頼りたい。甘えたい。委ねたい。と思っていた。
──でも巧也を自分の所為で死んでほしく無いのです……!こんなにいい人が願いを叶えて、キュウべえと契約した訳でも無いのに……──
「で、でも、なぎさは、巧也を危険に合わせたく無いのです。わかってほしいのです!いくら力を持っていても、いずれ……」
「俺は死なないよ。なぎさがいてくれたらな。……実際に、今日、助けてくれたんじゃないか。また、助けてくれる?」
「え……あ……。」
なぎさは巧也に言葉を返そうと思っても言葉が吃る。
そんななぎさに、巧也は身を寄せる。
「た、巧也……」
「君には俺が必要なんだ。俺が君を必要とする様に……!俺は君の仲間なんだ。」
巧也に言われ、なぎさは高揚し、顔は赤く染まっていく。
巧也から、
なぎさは、自分が他人を巻き込まないで置こうと頑張って築き上げてきた、モラルが……
今現在、脆く、たやすく、簡単に崩れていく。
「で、でも……」
「大丈夫だ。人を守りたいと思う事は当たり前だし、
それに君は、魔女とか使い魔を知らなかった俺や、
ありがとう……なぎさ。」
「──!」
なぎさは、涙が溢れてきた。気づけば、なぎさは巧也の胸の中に飛び込んでいた。
嬉しかったからだ。
巧也に「ありがとう」と言われて、始めて自分の
なぎさは何でこんなに暗い公園で一人で居たのか理解できた。
期待して待っていたからだ。もしかしたら巧也がココへ来てくれるかもしれないと、だから無言電話もした。
そして巧也はなぎさの期待に応えてやって来てくれた。実際、巧也はなぎさの行動の意図を読んだのだ。
なぎさは巧也に褒められて、自分が願いを叶えて過ごしていた毎日が、満たされなかった心が満たされた瞬間だった。
なぎさは気付けば声を上げて泣いていた。
──……ずっとこのままでいたい…巧也の側にずっといたい!──
──ずっと、ずっと、ずっと!──
──巧也!巧也!巧也!──
巧也は答えるかの様になぎさに抱き返し頭を撫でていた。
「寂しかったな……辛かったよなぁ……でも、もう、俺がいるから大丈夫……だ……」
巧也の優しい言葉と温もりで、なぎさの『一人でも頑張って戦っていく』『魔法少女と関係の無い人間には迷惑をかけ無い』という、モラルやプライドや、誓いは全て崩れてしまった。
──なぎさ……そうだ、俺を頼ってくれ……頼っていいんだ……でも──
しかし、巧也の優しさは嘘だった。
今の巧也の顔を見ればわかるが、なぎさは顔を胸に埋めている為見え無い。
巧也の今の顔は優しさの欠片も感じることの無い顔だった。
──俺を裏切ら無いでくれよ?これからは仲間だ。君は
──期待出来ない……──
──もし、俺を裏切る様な行動をして見ろ……俺は貴様をブッ殺す!──
ただ巧也はなぎさを籠絡し、自分の使える駒としてしか見ていなかった……。
しかし巧也は後に、
to be continued•••
そう言えば前作よりも閲覧数が伸びない気がします。(大体前作の4割程度
更新スピードが遅いせいか、唯のリメイクだからか……(原因両方か……。
一応このssは映画デビルマンよりも面白くする予定です。
オマケ
カイザに送られてきたパッド
2)の詳しい内容の要約
約一ヶ月後に、添付した地図の場所へ時間どうりに集合してください。必ず用事などは入れず、休んで集合する様に。
でなければ、smart brainは貴方を何処までも追いかけ、消します。逃げないでください。
このパッドを届けた内の一人がカイザベルトも同時に送った為、その人が持参する予定です。
我々smart brainの立派な仲間になる事を期待しています。
巧也のなぎさへの行動理由
なぎさは実質、巧也にしか頼れないので依存させれば、とことん利用できると思っての行動。
オマケのオマケ
巧也の評判
まどか
とても素直に聞いてくれる良い男の子なのに、回りから裏切られてかわいそう。
私が守らないといけない。
クラスメイトA
普通の奴だけど、怒らせたら死ぬだろな。半分怒らせた奴が悪いけど。
クラスメイトB
聞かないでください。
クラスメイトC
まどかにずっとくっついててキモい奴だ。……あ、コレ、巧也にチクらないで。
クラスメイトD
俺をいじめていた奴をやっつけてくれた良い奴、でも、友達になりたくてもなってくれない。