仮面ライダーまどか☆555 ──灰色の冀望 作:人生舐めてる
今回、チョットした長台詞注意です。
今回は酷いです。見直して本当にコレは酷いと感じました。
あと、なぎさファンのみなさん。先に謝っておきますゴメンなさい。
念願の日曜日に投稿できた、のと、なぎさの物凄いキャラ崩壊になってしまったのは、乾巧って奴の仕業なんだ。
暗い夜の公園のベンチで二人の子供が抱き合っていた。
女の子は男の子の胸の中で泣いていた。男の子はそれに応えるように頭を撫でながら優しく「大丈夫」と何度も囁いた。
何分か経過すると、なぎさは「もう大丈夫です。」と言って巧也の胸の中から離れる。
巧也は「もう良いのか?」と言って確認する。
なぎさは黙って頷いた。
巧也は襟を緩める仕草を二回して宙をみながら、なぎさに言葉をかける。
「送ろうか?」
「大丈夫なのです。一人で帰れるのです。」
巧也はなぎさが大丈夫だとわかると「そうか」と言う。
なぎさは立ち上がり巧也の方へ向き、黙ってペコリとお辞儀をして、その場から急ぐ様に走り去っていった。
巧也は一息つく様に深呼吸しその場に残り、夜空を見上げた。
なぎさは巧也から逃げる様に走り去って行ってた。理由は自分の感情を暴走させすぎない様にしたかったからだ。
しかし、今のなぎさの気分は凄く高揚していた。
──……これで良いのです。明日に……明日になれば、また巧也に会えるのです!──
なぎさは巧也が完全に視界に入らないと思われる場所まで走ると、其処に立ち止まって、巧也が見えるかどうか確認する。
──もう、見えない…ですか?──
なぎさは一息ついて夜空を見ながら思い耽る。
──巧也は本当に素敵な男の子なのです……。──
巧也の事についてだ。
──巧也……私や他の人に優しい……──
ポツポツと、思い耽る。なぎさの顔は赤く染まり、巧也の事でいっぱいになり始める。
──こんな私の為に……巧也は……──
──巧也は……巧也は……──
──本当に素敵な男の子なのです!他の男の子……いや、普通の大人子供とは違う、優しさと愛を持っているのです!唯の憐れみや同情なんか無いのです。じゃなきゃ、怪我して……苦しい思いしてまでも、なぎさに関わろうとしないはずなのです!巧也って本当に誰よりも特別な……。 あ!もしかして巧也が白馬の王子様って奴なのですね! でも、巧也は白馬には乗っていないけど、それでもなぎさの不安や怖さを無くそうと努力して本当に無くしてくれた王子様なのです!やっぱりお母さんの言っていたとうり人生に一度は白馬の王子様が現れて助けてくれるって言っていたのはこの事だったのですね!人生そんなに上手くいかないって思っていたのですが、なぎさは幸せ者なのです!なぎさと巧也は生まれた時から出会う運命だったのです!じゃなかったら神様からのご褒美なのです!絶対にこのどちらかです!うん、そうなのです! あ、でも、忘れていけないのが巧也の幸せなのです。私ばかり幸せになったらいけないのです。 そうだ!私が巧也を支えて幸せを届ければいいのです!じゃなきゃ、巧也はずっと戦うことと、なぎさの不幸や重荷を背負っていかなければいけないのです! なぎさと巧也は仲間なのですから、なぎさと同じくらい幸せじゃないといけないのです。なぎさがキュウべえに願いを叶えた分……うーうん、それ以上注がなければいけないのです!巧也の為なら何でもしてあげるのです!何してあげようかな?なぎさが聞いたら巧也はなんて言ってくれるのです?あ、何もいらないって言ったらどうしよう……。その時はその時でお弁当を作ってあげるのです!お母さんが言っていたのです!お弁当を男の子に作ってあげたらみんな喜ぶって!そしたら巧也はどんな顔してくれるのです?楽しみなのですぅ〜…。 そうと決まれば、明日も連絡してみるのです!そしたらきっと、巧也は喜んで電話に出てくれるのです!きっと……うーうん、絶対!じゃなきゃ、今日の様な、なぎさがやった無言電話を自分から切ろうと一切しなかったのは、そうなのです!そして、巧也はなぎさとずっと話しをしたくてしたくてしょうがなかった筈なのです! それはそうと…ごめんなさい、巧也……あの時のなぎさはどうかしていたのです。明日その事も含めて謝るのです!そうしたら、巧也は許してくれるでしょうけど、わかりながら謝りに行くのは、なぎさに反省の色がない様に感じるのです……。土下座?そんなの駄目なのです!巧也に迷惑掛けたら本末転倒なのです! あ!そうなのです!お礼とお詫びの品を明日両方渡すのです!量は少なめで巧也が迷惑しない量で!それがベストだと思うのです! でも、やっぱり巧也の幸せな贈り物は時間をかけて細かく繊細に見つけるのが一番なのです!だって急いで勘違いして逆に巧也に嫌な物を渡したら駄目なのです。時間はたっぷりあるのです! なぎさと巧也が魔女にやられるなんてそんなの世界の終わり位の強い魔女が来ないかぎり絶対に大丈夫なのです! ああ……明日が待ち遠しいのです。巧也に会いたいのです。早く、早く!巧也と会ったら何しよう?話したり、魔女退治したり、遊んで、それから、それから……どうしよ?なのです。 つまり、楽しみで楽しみで仕方がないのです!あぁ…巧也の事を考えてると顔が熱くなって、心臓がドキドキしちゃうのです……ああ、でもそれが心地良くて……気持ちが満たされて……気持ちいいのです!ああ……巧也巧也巧也巧也巧也巧也巧也巧也巧也巧也巧也巧也巧也巧也巧也ぁ……………。──
なぎさは、巧也に対し思い耽ると言うよりも、頭の中の隅々が偏執的な執着的な恋心で埋め尽くされていた。
巧也はなぎさにどう思われているのか、知る由もなかった。
XXX
巧也はなぎさと別れた後、病人の様に顔が青ざめており、滝の様に汗を流しながら歩いていた。
「はぁ……はぁ……!」
喉はカラカラに乾いており、目はチカチカする。
「クソ!……うるせえ!うるせぇ!」
原因は、なぎさを抱きしめていたときの幻聴が原因だった。
暫く聞こえないと思っていたら、なぎさを抱きしめ、数刻たった時に聞こえ始めた。
──殺せ……殺せ……人間を殺せ……!──
「ああ……!ぐ…あ!」
頭を押さえて膝をつき始める。
この幻聴はカイザに変身した翌日から聞こえ始めていた。
しかし、まどかと一緒に寝たその日から聞こえなくなった。
治ったと思えばまた再発し、巧也は頭の中が負の感情がいっぱいで気持ち悪くなっていた。
「ま、まどか……」
──帰ったら、まどかが……まどかが助けてくれる!早く…早く家に帰ろう…!──
憔悴しきりながらも巧也は、まどかを求め、力を振り絞って家に帰った。
巧也は家から20時に出かけ、家に帰れば夜の22時だ。子供が家に帰る時間では遅いくらいだ。
巧也が帰った途端にまどかは、巧也の様子が変だと気がついて側に近寄って心配する。
「どうしたの?ターくん。顔色がすごく悪いよ!?」
──ああ…まどか……まどかぁ!──
巧也は視界に まどかの姿が入るなり咄嗟に、まどかに抱きついた。まるで、長い時間迷子になった4歳の子供の様に。
抱きついた瞬間、巧也はまどかに笑顔を見せる。
それを見たまどかは安心して抱き返す。まるで寂しがっていた子犬が飛びついてきた様な反応をして笑顔で巧也を抱擁する。
──ああ、まどかの腕の中が一番安心できるよ……まどか。君は誰よりも何よりも、優しくて、綺麗で、柔らかくて、魅力的で……暖かい。ずっとこうしていたい。時が止まればいいのに……。──
そこから、巧也の意識は沈んでいった。まどかに抱きしめられていたのが、きもちよかったので、すぐに寝てしまったのだ。
──おやすみ……たーくん。──
まどかは、そのまま巧也をベッドへ運んでいき、優しく横にして寝かせた。
翌日、巧也が学校から帰って来たと同時に電話がかかって来た。なぎさからだった。
「なんだ?何か用か?」
「あ、た、巧也……ですか?」
「ああ。」
「…………。」
「? なぎさ?」
「急に電話してごめんなさいなのです!出来れば昨日の公園に来て欲しいのです!何故かって?実はお礼とお詫びを両方したいのです。ほら、なぎさは今まで巧也に迷惑かけたのですから。あと、お話しとかしてみませんか?まだお互いの事とか余りわかっていないと思うのです。ほら、巧也の好きな物や食べ物とかも全然なぎさは分かっていないのです。え?どうしてそんなこと聞くですかって?秘密なのです!今日会って、お話しした翌日に楽しみにしてくださいなのです!後出来れば、なぎさの事とかも知って欲しいのです。もちろん、巧也は興味無いわけないですよね?昨日から巧也となぎさは仲間同時なのですから。お互い知りたがるのは当然なのです!だから──」
「おい待て、なぎさ、止まれ。」
──なんなんだ?なぎさの奴……。昨日の暗い雰囲気が嘘みたい無いぞ…。──
巧也はなぎさに対して違和感しか感じなかった。確かに自分はなぎさに優しくして、自分に依存して自分の言う事や命令を聞いて貰うよにする算段にしていた。
自分に依存している迄は、成功だ。しかし、計算外な事になぎさの様子が何処かおかしい。
「……なぎさ、昨日の公園に行くから其処で話をしよう。」
巧也は無理矢理会話を終わらせて電話を切り、昨日なぎさを慰めた場所へ向かって行った。
──嫌な予感がするが、気のせいで終わって欲しいな……──
なぎさは人でポツンと切れた電話を見る。
見ていたその瞳には光が無かった。
──巧也に通話を切られてしまったのです……わからないのです。どうしてなのです?どうしてなのです?なんでなのです?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?……あ!わかったのです!早く会いたいから電話を切ってしまったのですね!それならそうと一言ってくれれば良かったのです。お陰で誤解してしまったのですぅ……。でも、巧也の性格がわかっていても、なぎさは、巧也に嫌われて通話が切られてしまった様にどうしても一瞬だけ感じちゃうのです。何の前触れも無く切るのはいけない事だって、巧也に注意しないといけないのです!そうと決まれば早く昨日の公園へ向かうのです!──
なぎさは満面の笑みを浮かべ、大事があったかの様に約束した場所へ急いで出かけた。
──巧也♪巧也♪──
巧也は公園に先に到着していた。なぎさより早く到着していたのは家が比較的に巧也の家の方が近いからだ。
なぎさを待っていた巧也はカイザのベルトと共に送られてきたパッドを見ていた。
内容は廃工場の集合。
集合する人数は自分を入れて10人くらいだ。その集合する人物の名前を見ても巧也に心当たりは無かった。
──何を考えている?smart brain……。俺にカイザのベルトを渡したのはどういう目的だ?──
巧也はいずれ時間が経てば誰かが教えてくれると思い、余り気にしない様にした。
ふと巧也が横に目をやると。
「あ、なぎさ……。」
「巧也!」
なぎさが走って来ていた。
すると、いきなりなぎさは巧也に飛びつく様に抱きついて来た。
「うぉ!」
「巧也♪巧也♪」
そんな、なぎさの態度に巧也はつき離す様にした。
「よせ!離れろ、なぎさ。」
「 え? 」
巧也はまどか以外から抱きつかれるのを慣れていないのか、ため息をついて、なぎさから距離を取る。
対し、なぎさはこの世の終わりみたいな顔をした。
「ど、どうして……なのですか……。」
「なにが?」
「どうして、なぎさを離すのですか!?昨日優しかった巧也は嘘なのですか!?」
「おい、どうした!?」
巧也は混乱したが、なぎさの言葉で直ぐに理解する。自分に惚れていると。しかし、唯の恋心ではない。
なぎさは余りにも気持ちを抑えず、勢いに任せようとしかしていない様に感じた。
巧也は近づき言葉をかけた。巧也は一旦なぎさを静かにさせる様にした。
「なぎさ、離れろと言ったのはわかるか?」
「わからないのです。どうしてなのですか?巧也は言った筈です!巧也は、なぎさの事が大切で、大事で、必要だって、言ってくれたのです!なのにどうして──」
「落ち着け!今の時間を考えろ!昼だ。恥ずかしいだろ。人目につく」
巧也は咄嗟に適切な答えを出そうとした。
まず、適切な答えの第一条件としては、なぎさを拒絶しないような言葉だ。
「あ、そうだったのですか!恥ずかしがっていただけなのですね!」
「そうだったの。恥ずかしがっていただけ……。」
なぎさの顔は明るい笑顔に変わる。
どうやら正解だった様だ。巧也は冷や汗をかく。
お互いの気持ちを落ち着かせるため、巧也は公園のベンチに指を指して座る事をなぎさに指示する。
巧也が座ると隣に引っ付いて、なぎさはべた惚れの彼女様に座り始め、笑顔を絶やさなかった。
──何故こんな事になってしまったんだ!?──
巧也はあくまで、なぎさを仲間で止めておくつもりだった。しかし、結果はどうだ。自分に恋心を抱いてしまった。
巧也にとっては計算外の事だった。
巧也にとって、自分の価値は
こんな状況になった事に対し、内心舌打ちする。
──俺に頼っていいと言うんじゃなくて、
──だが、俺に頼っていいと言った方が言うことを聞いてくれやすい……過ぎたことは仕方がない後で考えるとしよう──
巧也は自分の腕に抱きついて座っている、なぎさをふと見ながら言う。
「なぎさ、さっきも言ったが人目につくから辞めろ。」
なぎさにそう言うと、なぎさは内心、渋々惜しみながら離れる。
対し、巧也は内心ホッとする。案外アッサリと自分のいう事を聞いてくれたからだ。
あまり自分のいう事を聞いてくれない様なら、会話は愚か、戦闘での連携すら取る事が出来なくなり、戦闘で死ぬ確率が高くなるからだ。
──まぁ、いう事聞いてくれるなら良いや……早速、なぎさと魔女退治の作戦会議をするとしようか…。──
「おい、なぎ──」
「ところで巧也の好きな食べ物ってなんなのですか?」
「は?」
「食べ物です。巧也の好きな食べ物です!」
「そんな事よりもこれから先の戦闘についてを──」
「そんな事って……巧也酷いです!巧也にとって大事な事じゃ無いかもしれない様に感じるですけど、とても大事な事なのです! 良いですか?なぎさが巧也の好きな食べ物を聞いた理由としては、巧也の事をチョットづつで良いから知ろうとしているのです! そうすれば、お互いの絆が深まって──」
「好きな食べ物はプレーンシュガーとプリン。あとオムライスだ!」
「オムライスなのですか!わかりましたのです!」
無理矢理なぎさの話を切るように巧也は先程の質問に答える。
巧也はため息をついて、なぎさを見ながら言う。
「なぎさ、これからの事なんだが、俺はお前が必要でお前を頼りにして生きていかないといけない……でも、お前と恋ビ──」
「あ!巧也!魔女の反応です!」
巧也の会話に、タイミング良く、なぎさは魔女の反応をキャッチしてしまう。
「はぁ…仕方ない…行くぞ。」
「はい、なのです!ところで、巧也はさっきなんて言おうとしていたのですか?」
「……自分でも忘れてしまった。なぎさも忘れてくれ。いくぞ。」
そう言って巧也はなぎさに案内させる。
──もしも、さっき、なぎさに恋人になるつもりは無いって言ってたらどうなっていたんだ?──
──テレビドラマみたいに自殺とかしねぇよな?──
巧也はなぎさの事に不安を募らせながら魔女退治へ向かって行った。
to be continued•••
いずれこの話に挿絵を挿入する予定です。挿絵を入れたら活動報告にて知らせます。
今回オマケは無いです。ごめんなさい。
閲覧ありがとうございます。