仮面ライダーまどか☆555 ──灰色の冀望 作:人生舐めてる
このssはクロスオーバーもどきであり、仮面ライダー555原作に登場するベルトは出てきますが、乾 巧、草加 雅人、は一切登場しません。
主人公は完全なオリジナル主人公です。
それでも「大丈夫だ。問題ない。」と、はっきり言える方のみどうぞ。
1話 始まりの光
……深夜の静寂の夜、周りはとても薄暗く、空気は冷たい。
そんな夜に似合わない悲鳴が人通りの少ない街道から聞こえてくる。
「うぐぅ……──!」
一人の男性が殴り飛ばされ横転し、男性は身体全身が痣だらけだった。
その、うめき声が静寂な夜の空間に似合わず響きわたる。その声の主は顔を上げると、苦痛により顔が歪んでいた。
「はぁっ……!はぁっ……!や、やめてくれ!死にたく無い……!殺さないでくれ!」
被害者の視線の先にある曲がり角から加害者らしき男がゆっくりと歩きながら現れる。
男はおぼろげな影になっており、姿が見えずらい。
シルエットは鎧を纏っているように見える。
「早く持っているモノを装着して俺と戦え。」
「い、嫌だ!助けてくれよぉ!
そう言って、狙われている男性は震えながら懐ろから金属でできた謎のベルトを取り出し、所有物を返す様に相手に見せた。
「なにも言わずに装着し、戦え!さもなければ処理するのみだ!」
そう言って男は銃らしきものを突きつけた。そのまま、ゆっくりと近づいていきどんどん距離を詰める。
「う……うわあああぁぁぁ!」
夜中に駆け巡るような大きな悲鳴がしばらくその場に響き渡る。
またしばらくすると元の静寂な夜に静まり帰る。
その場には一人の男と、辺り一帯には煙のように灰が塵となり風と共に宙を舞っていた。
「ちっ、コイツもハズレか。」
それだけ言うと、男は地面にある灰の砂を一握り掴みとって呟く。
「いつ戻ってこられるのですか?王よ。」
──仮面ライダーまどか☆555──
──灰色の冀望──
正午、とある家から少年が大きなバックを持ちながら歩いて出かける。それを追いかける様に少女が心配するように追いかけ、扉のところで立ち止まり、少年に声をかける。
「ねえ、何処に行くの?」
「まどかか、心配しないでくれ。ちょっと知り合いに会ってくるだけだ、直ぐに帰る。」
呼ばれた少年は振り返り、まどかと呼んだ少女に軽く返事をかえしながら、歩いて出かけて行った。
その知り合いに会おうと思うと、電車に乗り街を移動しなければならない。
駅までの道のりが遠い。歩いて30分くらいである。
自転車で移動するのもアリだか、あいにく鞄が大き過ぎて荷物を載せる部分に安定しないし、結び付ける紐もない。
しかし、入っているものはそんなに重くはない。
ただ、大きくてスペースをとってしまう。
「なんで近くに駅がねぇんだよ……」
駅に文句を言うように、ため息をつき、宙を見ながら呟く。
しばらく、歩いて小腹が空いてしまう。
何処かの飲食店で腹を足そうと考えて、辺りを見回し、定食屋を発見する。
(あそこで食うか)
鞄を担ぎ直して定食屋へ入っていった。
「いらっしゃいませ〜。」
店員のおばちゃんが笑顔で迎え入れる。
辺りを見回し、食券の自販機で食券を購入する。
「おばちゃんB定食お願い。」
「は〜い。」
荷物を
「はい、おまちどうさん」
「ありがとう。」
運ばれて来た食事を見て手を温めるかのように手を擦り合わせる。
運ばれてきた定食にしてはあまり量が少ないため、小腹を足すのには丁度いいくらいだった。
(あいつに会うのはまだまだ余裕だな……)
味噌汁を持ちながら、息を吹きかけ、店内にある時計を見ながら思いふける。
ゆっくり、のんびり、穏やかな気分で食事しようとしていた時。
その空気を壊すかの様に、店内の奥のテーブルから緊迫した会話が聞こえてきた。
会話しているのは、高校生か大学生程度の年齢の二人だった。
(なんだありゃ?)
静かに、ゆったりした気分で食事するつもりだったが、なんとなく気になり会話に耳を傾けて聞いた。
二人はお互いに責任を相手に押し付けるかの様な会話をしていた。
「どうすんだよ?徳川!アレをさっさと、どうするか決めないといけないんだぞ!?じゃないと俺たちが高宮みたいな目に……」
「わかってる、新井。でも、警察に相談しても無理だ!相談して保護して貰おうと思った奴は、直ぐさま処理されたんだぞ!?どうしろっつーんだよ!?」
「そもそもなんで俺たちなんだよ……!クソォ!」
「俺が知るかよ!お前が何とかしろ!」
「ふざけんな!俺に何ができんだよ!?」
(聞かなければよかった……)
話を聞いて気分が悪くなってしまい、食べているご飯が美味しくなくなってしまう。
聞いてる話し声が、もはや今いる席が遠く離れているのにもかかわらず、うるさく感じるようになるまで大きくなった。
「もおいい、場所を移動するぞ。新井。」
「ああ……ちくしょうどうすればいいんだよ。」
そう言って、二人はブツブツ言いながら荷物を持って店を後にした。
見送るかの様に、その二人が出て行くのを確認して食事を再開した。
(やっと、静かにメシにありつける。)
(ご馳走さまでした。)
頼んだ料理を全て食べ終わり、定食屋をから出ようとしたその時。
(……ない。俺の鞄がない!?」
驚いて声を出してしまう。
自分の入れたロッカーの場所に自分のカバンが無くなっていたのだ。
他のロッカーの場所も見渡すと、自分のカバンらしきものを見つける。
「なんだ、ここにあったのか。」
そう言ってカバンを持ち上げると違和感を感じた。
ん?と声に出しながら、カバンを上下に振る。
すると金属が中に入っている様な鈍い音が聞こえてくる。
バックを恐る恐る開けてみると自分の元々入れていた物とは違う、別の物が入っていた。
「なんだこれ?」
どうして、カバンこんなことになってしまった原因を考える。
すると1つの考えが思いつく。
この店から出て行ったお客は、あの喧嘩しあっていた青年2人しか知らない。
もしかしたらあの青年2人が、自分のカバンを間違って持っていった。かもしれないと。
(まさか、あいつらが!)
あの2人が出て行ってからそんなに時間はとっていないはず、と思い。怒りながら店から飛び出した。
出て行った方向を予想して探していた。
こんな時は警察に任せるのが一番だが、内心、頭が混乱しきっており、冷静に考え行動する事ができず、地道に二人の青年を探そうという発想に至ってしまう。
正直、愚か者がする行動だ。
「はぁ……はぁ……ん?」
地道に探し続け、疲弊しきった末、ある二人の人影を見つける。
その二人は先ほどの店でおぼろげだか、見たことあるように感じる。しかし、片方の人物が持っている物には、ハッキリ見覚えがあった。
それは、自分が元々持っていたカバンだった。
「おい!あんたら、それは俺のカバンだ!」
そう怒鳴り気味にその二人に言い放ちながら近づいていった。
すると、自分の目にゴミが入った。しかも、両目だ。
──痛って!チッ、イライラする。──
目をこすり、目を閉じる。そして、こすり終わると、再び目を開ける。
すると、二人のうち片方が手品の様にいなくなっていた。
は?と声に出してしまった。
消えた人間の場所には代わりに灰の塵の山が積もっていたからだ。
その隣には、バックを持ちながら、涙ぐませ怒り狂ったようにこちらを睨んでいた。
状況は理解できないが、とりあえずバックだけは返して貰おうと思い。
「俺のバック返してもらうぞ。」
それだけ言って、そいつの隣に置き。元々、自分の物と思われるバックを取り中身を確認する。──確かに自分のカバンだった。
ほっと安堵し、一言いう。
「次から気おつけてくれないかな。」
それだけ言って去ろうとすると後から服を掴まれてしまい。
無意識に、「ん?」と言葉を出しながら、そちらへ振り向いた。
「お前の所為で……お前の所為でぇ!」
何が自分の所為なのか理解できない。正直、間違えたのはそちらの所為だし、探させて疲れたこちらの身のことを考えて欲しい。
「そのベルト……お前が使え!」
そう言われ無理やり、鉄の様なベルトを装着され……。
──Complete──
その音と共に、その場、辺り一帯が激しい光へ包まれた。
XXX
10歳前後の年齢であろう少女が壁をじっと見つめながら、人独り言を言う。彼女の名は百江なぎさ。
「また、ここに来ちゃったのです……。」
なぎさは魔法少女だ。
そして、今から魔女を退治しようとして、魔女の住処である魔女の結界に入ろうとしていた所である。
彼女は魔女の結界が嫌いだった。
薄暗くて、自分以外の他の人間は見当たらない。
初めて入った時は、寂しくて、寂しくて、死にそうだと。そういう言葉だけが頭の中に思い浮び、初めて魔女を倒した記憶など殆ど今は忘れている。
しかし、魔女の結界に入ったと同時に
「うん、がんばる……です。」
なぎさは、それだけ呟くとキュウべえを連れて魔女の結界の中に入っていった。
すぐさま、なぎさは魔法少女へ変身し、奥へ進んでいった。
結界の入り口から順々と、魔女の使い魔を倒しながら程よく進んでいく。
ふと、なぎさは自身のソウルジェムを見つめる。すると、ソウルジェムがとても濁っていた。
「そんな……!」
なぎさは、焦っていた。
なぎさのソウルジェムが濁っていたのには、訳があった。
彼女自身、魔女退治だけじゃなく、使い魔も退治していた。
本来、なぎさ以外の魔法少女は、使い魔を退治するということをしていない。
使い魔を退治するということは、魔法の使用の無駄遣いであり、グリーフシードを持つ、魔女が出現する量が減るためである。
つまり、魔法少女にとって
しかし、使い魔を退治しないと、一般市民が死んでしまう。なぎさは、そんなことを知って知らぬふりはできなかった。
更に言えば、ここ最近は魔女を倒す事が少なく、使い魔ばかり倒していた。
奥へいる魔女を倒す為の魔力は足りるのだろうか?となぎさは不安と疑問を抱えながら奥へ進んでいった。
とうとう、
到着すると同時に、魔女は合図もなしに、なぎさに襲いかかる。
魔女の特徴は、蛇と電車を無理やり合体させた様なイメージをさせるデザインであり、口からは複数の猿の手様な物が伸びていた。その手で拳を作って、なぎさに襲いかかった。
なぎさは、ジャンプして避ける。
──よ、避けきれないです!──
なぎさは相手の攻撃を避けきれ無いと悟り、咄嗟に服の中からラッパの様な楽器を取り出し吹く。
すると、中からシャボン玉の様な物が沢山、吹き出てくる、それがなぎさの
魔女の拳はなぎさの出したシャボン玉に包み込まれる。
すると、そのシャボン玉がはじけると共に、魔女の放棄は魔女の攻撃は消滅した。
魔女はその攻撃に驚き、口の中から新しい手をたくさん出した。
──そ、そんな!──
なぎさは慌てて、魔法を繰り出し、魔女の攻撃を再び消滅させた。
しかし、何度も攻撃しようとも際限がなかった。
攻撃しても、魔女は再生する。それの繰り返しだった。
そしてついに、なぎさは魔女の攻撃に捉えられてしまった。
両腕を掴まれてしまい、その瞬間、顔青くした。
腕の関節を折られ……いや握り潰されてしまった。
──い、いや……いや…──
その骨が潰された音は、その場に響きわたる。
──いやだぁ……
痛みは無かった。
しかし、なぎさは激痛を感じたような悲鳴を挙げた。
理由は、身体が想像できないほど壊された事による恐怖だった。
そして、今度は体の節々が折られ
──なんで……どうして…?──
キュウべえはなぎさに何か話しかけている。
しかし、なぎさは頭の中に入ってこなかった。
魔女はそのまま、なぎさを持ち上げて口の中に入れようとする。
──これは、悪い夢……な…のです──
なぎさの体は恐怖でピクリとも動いてくれず、抵抗ができなかった。
なすがままに、とうとう、
──くらい…暗い…暗い……。──
──いや、なの…です。ひかり、ひかり、ひかり……
──光が、欲しいの…です……──
なぎさの周りは、辺り一面が真っ暗になり光の見える場所へ、手を伸ばした。
しかし、なぎさの求める光はどんどん遠くなっていく。
奥へ、奥へ、光はなぎさから遠のいていった。
なぎさはどんどん闇へ沈んでいく感覚が身に染み渡って行った。
なぎさは、闇の中に沈んでいく中、頭の中で想う。
これは罰なのだと。他人と違って、キュウべえに願いを叶えて貰うというズルをしてしまうことを。
なぎさは、意味の無い謝罪を心の中でする。
神様に、家族に、いままで出会ってきた人みんなに…しかし、
──いや……いやなのです…!一人で……ずっと、一人のままで、ひとりぼっちのままで……。──
──だしてください……です…出して!出して!だしてぇ…!──
──くらい…くらい……くらい!……光…光……ひかり……ひかりが欲しいのです!──
──ひとりぼっちはやだぁ……!やだぁ!いやだぁ……!誰か、だれか…一人くらい……誰でもいいから、なぎさの側に…いて……!──
──ひとりぼっちのままで終わりたく……。
終わりたく無い……そう強く、なぎさは思い続けたその時、黄色い光が、なぎさの想いに応えてくれた様に目の前をよぎるに見えた。
そして、次に紫色の光が見えた。
──光……
なぎさは、どんどん感覚が戻っていく。聴覚、嗅覚、触覚が。
引きちぎられる音と、冒涜的な鳴き声が聞こえる。そして、声が聞こえた。
「おい、聞こえるか?……大丈夫か?」
声の主はなぎさに手を伸ばした。
──あ、ああ……っ!光…な……。
──光…です……!──
なぎさは目を凝らすと、暗闇からこちらを覗いている者が何者かおぼろげだか、見えた。
顔は上が4分の1欠けた、紫色の月。
身体は新月の夜に浮かぶ星の様な色をした、金色のラインとを持った……
光の戦士だった。
ご閲覧ありがとうございます。
リメイク前を読んだ方、そうで無い方、非ログインの方も是非どう感じたか感想書いていただけたら嬉しいです。