仮面ライダーまどか☆555 ──灰色の冀望 作:人生舐めてる
もう年末ですね、皆様良いお年を。
巧也は百江なぎさに連絡を何度もしようとしたが、着信拒否をされており通話ができなくなっていた。
──…チッ、クソッタレ!なんなんだよ、あいつは。自分から電話番号聴いといて拒否するのかよ……そっち側がその気なら、もういい。──
巧也は最初は関わる気は無かったし、まどかの真似をして、なぎさを救おうとも考えていたが、そっち側が関わる気が無いなら諦めようと考えていた。
協力する気だったのに、なぎさから訳がわからず突き放されたことで巧也はイライラし始めた。
「散歩しよう…」
そう呟いて、気を紛らわせようと、外へと出かけた。
外へ出かけて、公園のベンチに座り巧也は考えていた。
ベルトについてだ。
何故あのベルトは存在していた?いつからあんな物が作られた?なんの為?
魔法少女も疑問が湧く。
何故世間に発表されてない?魔法が使えると何故だれもバラしたりしない?魔女ってなんだ?
色んな疑問が出てくる。
そして、ベルトの圧倒的な力に魅了されていた。
変身すると同時に湧き上がってくる力、誰にも負けない、本当の自分の姿かと錯覚する程であった。
──あのベルトが欲しい。まどかを守れるあのベルトが欲しい…!──
考えていると遠くから、助けを呼ぶ声が聞こえた。
(助けてください!死にたくなです!死にたくない!)
小さな声だが、確かに聞こえた。一人じゃない、二、三人くらいの人数が助けを呼んでいる。
何事かと、野次馬をする気で小走りで走って行く。
巧也は声のする方へ、近づいて行く。
近づいていくたびに、どんどん声が鮮明に聞こえ、その場の音も聞こえてきた。
その音はバチバチと音を鳴らし、まるで電気が破裂しているかの様に聴こえた。
遂に音の発生源が見える場所へと到着する。
原因を見た巧也は、目を見開いて驚いた。
あの、巧也が前に変身した黄色のラインがある鋼の戦士がいたからだ。
それだけではない、そこにいた鋼の戦士は体の節々から放電し、苦しんでいたからだ。
「あが……ぎッ……っ!」
苦しみながら、巧也に助けを求めるかのように手を伸ばした。
「だ、大丈夫か?」
巧也は心配し、恐る恐る近づいていく。しかし、
『error』
ふと、鋼の戦士のベルトから低く濁った電子音声が鳴った。
巧也にもハッキリと"エラー"と言う音声が聴こえた。
それと同時に激しく光だし、辺り一帯に黄色い閃光が景色を染めた。
あまりの眩しさに、巧也は目を瞑り、腕で光を防ぐ。
瞬く間に、その光は消え失せる。
その場に残っていたのは、あのベルトとその周りに広がり積もった灰が残っていた。
巧也は訳がわからず混乱する。あのベルトに歩み寄り拾い上げる。
「何が…どうなって?」
鉄のベルトを見つめていると突如銃声が鳴り響く。その音と共に巧也の足に銃弾が着弾した。
巧也は何事かと飛んできた方向を確認する。
そこにいたのは純白の仮面を被り、短い二本の角がある、オレンジ色の装甲を装着していた別の鋼の戦士だった。
「何なんだ?あんた!このベルトの持ち主か?俺は別に盗もうとしていないぞ。」
巧也はそう言いつつ、カイザのベルトを白仮面の兵士に差し出そうとする。
「何を言ってる?貴様らに逃げて、戦わない選択肢は無い。さっさとベルトを装着してカイザに変身して戦え!」
「……カイザ?」
巧也は初めてベルトの名前を知る。
頭の中で
白仮面の兵士は呆けている巧也の左耳を銃剣で撃つ。
攻撃が巧也の右耳の耳たぶを掠らせ、痛みが走る。耳を抑えながら巧也は文句を垂れた。
「……何の冗談だ?」
「冗談と思うか?変身しないと本当に殺すぞ?」
そう言いつつまた白仮面の兵士は巧也の反対の左耳を端を撃ち抜いた。
「ッてぇな!──何をしたいのか、勘違いをしているのか知らないが、死にたいのなら……望み通りにしてやる。」
──9.1.3…Enter
「変身っ!」
巧也は番号を入力してカイザにすぐさま変身した。
変身を確認した白仮面の兵士はカイザに銃剣で斬りかかるが、カイザはそれを体を捻らせて避ける。
カイザは仕返しに右で二回、白仮面の頭を殴る。
衝撃で飛ばされ、倒れるが負けじと銃剣でカイザを撃ち、カイザの胸部へと炸裂する。
白仮面の兵士は撃ちながらカイザへと駆け込み、二回切りつける。
「ッてめぇ!」
カイザは白仮面の兵士の攻撃を掴み取り、蹴りをお見舞いした。
白仮面の兵士の鳩尾に命中し、怯ませることに成功する。
「ぐっ!」
「でやぁ!はっ!」
気合いを入れながら、白仮面の顔を何度も何度も殴る。
そして、カイザは拳て白仮面の兵士を突き飛ばし距離を作る。
「ぐっ!」
カイザは全力疾走して白仮面の兵士に突っ込んでいく。
「でぇやああッ!!」
そして、渾身の一撃の蹴りをいれた。
すると、白仮面の兵士から青い炎が燃え上がる。そのまま、灰へと化し崩れ堕ちて、尽きた。
巧也は変身を解除し、一息つく。
「正当防衛だからな。」
それだけ呟き、何事もなかったかのようにベルトをその場から立ち去った。
──……?──
一瞬立ち止まり巧也は振り返り、白仮面の兵士の遺体を見る。
灰に変わっているが、巧也は何か違和感を感じた。
巧也は悩んだ末「まぁいいか」と心の中で呟き、その場を去った。
鹿目まどかは最近、巧也が変だと感じた。
急に人が変わった様な感じだった。仕草や雰囲気がどことなく違う。
そして、最近、巧也自身が悪夢に魘されることが多くなった。
朝になれば何事も無かったかのように巧也は過ごしているが気になってしまう。
一体どんな夢だろうか、まどかは気になった。
「ただいま、まどか。」
「お帰りなさい、たーくん!あ、あのね……?」
巧也が帰ってきた。早速まどかは聞いてみようと思った。が、しかし巧也の持っているの物に目がいく。
「その持ってるものって何?」
「ああ、友達から貰ったものだよ。」
巧也が持っていたものは、大きめのアタッシュケースだった。『smart brain』という文字のロゴが書いてあった。
子供が持つ様なものじゃないと、まどかは感じた。
「……えーとね、巧也。最近巧也の様子が変だと私は思うの。」
「……どうゆう意味かな?俺は至って健康さ。」
「たーくん、最近、悪い夢を見てるよね?一体どんな夢を見てるの?」
「……お化けに追いかけられる夢だよ。」
まどかは、すぐさま嘘だと気付いた。巧也はどうして答えたく無いのかわからない。つい、ムキになって聴き始めた。
「たーくん、嘘だよね?」
「………。嘘じゃ無いさ。話がそれだけ?」
「……たーくん、もしかして。
元々の……本当の親を思い出したの?」
「──え!?」
巧也は眼を見開いて驚いた。元々親の意味がなんとなく理解できた。自分を裏切った親ではないのだと。
「何の事だ?まどか?思い出したってなんのこと?詳しく教えてくれないか?
」
まどかは、この質問に答えてくれると信じていた。しかし、
「ごめん、たーくん。やっぱり……なんでもないよ。」
「なぁ、まどか。さっきの質問は……?」
「本当になんでもないよ……なんでもない…から。」
まどか、巧也から逃げるように部屋の奥へと入っていった。
「……なんなんだよ?……なんなんだよ?まどか?なんか俺に隠しているのか?」
下手に問い詰めてまどかに嫌われたく無いと思い。まどかには問い詰めなかった。
巧也は自分の身に起こった出来事が不思議な事だらけだった。
今日一日起こったことを考えて考えるほど頭が痛くなる。
巧也は気がつくとベットの上で寝ていた。
to be continued……
オマケとある音声データ。
「ライオトルーパーDの消滅を確認。」
『一体どうゆうことなの?』
「我々にもわかりません!訓練を受けて来たライオトルーパーDが子供が装着したカイザにやられたとは考えられません!」
『ライオトルーパーDの安否よりもカイザのベルトの方を優先させない。カイザのベルトは我々にとってどれだけ重要か忘れた訳じゃ無いでしょうね?』
「──ヒッ!?わ、わかりました!直ぐに!」
『……王の細胞に適合出来たオルフェノクだとしても子供。まだオルフェノクになれない状況……。でも、何故?まさか、生きているのか?乾巧。』
「多分、可能性は低いと思います。だとしたらファイズを使い慣れている乾巧が所持している、筈です。」
「情報によると、菊池啓太郎、もしくは海堂直也が持っているようです。」
『だとしたら、海堂直也の可能性が大きいわね。』
「──!情報が入りました。ライオトルーパーBが海堂直也の居場所を特定したのとの事です。」
『全力で確保する様にしなさい!』
「はい!」
『ファイズさえ!ファイズさえ無ければ本当のオルフェノクの平和が訪れる!
……乾巧。お前のしたことをすべて無駄に終わらせる!』