目標は完結まで続けることです。
――完全に迷った。
俺は深い森のなかを歩いていた。
誰かいないか探して歩いていたのに、どうしてこうなった。つくづく自分の方向音痴が恐ろしい。
後ろをみても周りと似た景色が広がり、最初にいた草原に戻れそうにもない。
「今日は、野宿になりそうだ...」
俺は木々の間からわずかに差す陽の光でおおよその時間を判断しつつ、暗くならないうちに、武器の調達、食料と寝床の確保をすることに決めた。
最初は武器の確保だ。
身を守ることにも使えるし、第一これがないと、食料の調達が困難になる。
幸い、周りには材料となる木が山ほどあるため、有効利用させてもらう。
俺は頭のなかでいくつかアイディアをあげながら作業に取りかかった。
少年作業中...
「完成だ!!」
高揚感を押さえきれず、思わず大きな声をあげてしまう。
俺が作ったのは投石器。
最初は弓矢でも作ろうかと考えたが、矢の確保ができそうになかったのでこちらにかえた。
投石器は、弓矢より命中率に劣るものの、長い射程、高威力、そして何より弾の確保が容易な武器である。
木の繊維を縒り合わせた紐で作った即興品だが、中々の完成度に思わず笑みがこぼれる。
武器の確保も終えたので、俺は試し撃ちがてら、食料の確保へと向かった。
しかし、現実は非情であった。
まず、食料となるはずの小動物がいない。
しばらくの間歩き回ったが、その姿はおろか、足跡や糞さえ確認できなかった。
そして投石器の命中率。
木に向けて試し撃ちしたところ、半分以上の弾が、空を切った。
これではたとえ、獲物と遭遇しても、
仕留められるかわからない。
陽も暮れ始めた。
「今日のご飯はなしだな...」
俺は深いため息をつきながら寝床の確保へと向かった。
適当に歩いていると、畳が二畳分程度開けた場所にたどり着いた。
俺はここを寝床とすることに決めた。
寝床といっても、転がっている木の枝や、石をどかすだけだ。
ある程度整え終わったところで、俺は土の上に寝転がる。
小さい頃見た本によると、木に寄りかかって寝るより、地面に伏せて寝る方が近づいてくる敵の足音に気づきやすいらしい。もっとも、小動物が見当たらない以上、それを糧に生きる肉食動物も少ないだろう。
そこで腹の虫が鳴いた。
一回そこらに生えている草を食べようかとも考えたが、名前すらわからない草を口にいれるのは少々抵抗があった。
それより俺が危惧しているのは、水だ。
明日の朝、下りている露を集めるにしても、それだけではどう考えたって足りない。
明日の目標は水源と食料を確保しよう。
そこまで考えて、俺は襲ってくる睡魔に身を預けた。
東方のキャラが出てくるのは、四話目辺りになりそうです。
感想お待ちしております。