Z/Xの世界に転移 〜この世界で幸せを見つける〜 作:黒曜【蒼煌華】
来週も更新出来れば…という不安を抱えつつも、頑張らせて頂きます(*´꒳`*)
ㅤ九条大祐…彼には謎が多過ぎます。
ㅤそれを一つ一つ解明して行くには、少しばかりの時間が必要…。
ㅤ彼の命を捨てるには惜しい…ですけど、確かめる為には息の根を止める他無い、と。
ㅤ難しい境界線。
ㅤけど、私の計画を此処まで狂わせたのです。
ㅤその代償は、きっちりと支払って貰います。
ーーー
「………………………」
「…最早、言葉を発さなくなりましたね」
ㅤ現状、此方から何を仕掛けようが、九条大祐はうんともすんとも言わなくなってしまいましたね。
ㅤ然し乍らに、その瞳は光を失わず、此方を睨み続けている…と。
ㅤ諦めてはいない様子ですね。
ㅤ今更何をしようが無駄だと言うのに…反抗的なその瞳に、少し感情的になってしまいそうです。
ㅤですが…罰は此れだけでは有りません。
ㅤ此れから暫くの間は、苦しみ、踠いて頂きましょう。
ㅤ少しの余興にも繋がりますから。
「………………………………………………」
「………ベガ様、今回はもうお休みになられては…?後は私達がーー」
「いえ…九条大祐、リゲル。この2人は私の管理下に置きつつ、徹底的に調べ尽くします。貴方達に任せるべきは…各務原あづみ、type,i A–zの捜索行動。この2人を見つけ次第に捕縛して下さい」
「了解致しました…」
ㅤ気付けば、どの程度の時間が経ったのかも把握していませんでしたね。
ㅤtype,II…私の身を案じての事でしょうか。
…ですが、今は関係の無い話です。
ㅤ此れからどう動けば効率的に、計画を進められるのか。
ㅤ私に必要な考えはそれのみ。
ㅤ九条大祐も、リゲルも…その為の道具として。
ㅤ利用出来る物は利用するだけです。
「…さて」
ㅤ私はその場を振り向き、九条大祐からリゲルへと目を移す。
ㅤ彼女には未だ、罰という罰を与えてはいない。
ㅤ最初のは…試験的な物に過ぎませんから。
ㅤ反抗的な瞳を此方に向け、屈辱の表情を浮かべて…。
ㅤ更には涙、ですか。
ㅤリゲル…どうやら、各務原あづみ、九条大祐の存在に動かされ感情が芽生えてしまったのでしょう。
「貴女への罰は、要らない感情の削除…が一番効果的でしょうか」
「っ…!!」
ㅤ一瞬乍ら、リゲルの表情が絶望的な物に変わる。
ㅤそんなに大切な記憶、感情…これ等を建前として出すだけでも、リゲルは此方の言う事を聞くでしょう。
ㅤ将又、九条大祐と各務原あづみの名を上げれば…。
ㅤこうして少し考えるだけで、感情という物が何れだけ脆いか。
ㅤ知らずとも分かる事実。
ㅤ強さに繋がる、だなんて綺麗事。
ㅤ結局は弱さと脆さしか残りません。
ㅤリゲルは元々、各務原あづみの『パートナー』という偽りの名前で動かしていた筈が。
ㅤこの有様とは。
ㅤ加えて、此方に盾を付き始めるとは。
ㅤこれはもう『どうにもならない』でしょう。
ㅤそれはリゲル自身も薄々気付いている筈です。
ㅤ自分自身の弱さが、脆さが、大切な人達を危険に晒したと。
「…ですけれど、貴女への罰は先ずは此れが一番でしょう」
「アドミニストレーター…ベガ………何をーー」
「さよならです」
ㅤ私はクルッと半回転し、手に持つサーベルを九条大祐の胸元へと突き立てる。
「っ…!?…がっ………」
「大祐!!」
「邪魔者には、退場して頂きましょうか」
ーーー