曙になった男子高校生   作:しがみの

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どうも。Aobaです。


どうしても書きたかったので通学中に執筆しました。3日連続連日投稿です。


第28話 サジタリウスの矢

海上を艦娘達が輪形陣で進んでいる。この艦隊はパラオ泊地第2艦隊である。旗艦は日向であり、僚艦は、霧島、翔鶴、瑞鶴、阿武隈、そして、曙の6人であった。

 

会話すらない静かな第2艦隊は、カスガダマ沖に向けて航海中であった。

 

「電探に感あり。9時の方向、5マイル。6隻の艦隊の模様。偵察機を飛ばす。」

 

日向は、機械的な声でそう言いながら零式水上偵察機を飛ばした。

 

 

 

 

 

 

しばらく経つと、日向は

 

「友軍だ・・・。」

 

と、つぶやき、無線機の電源を切った。パラオ泊地では、他鎮守府の友軍が近い時のみ無線機の電源を切ることが許されているのだ。その理由(わけ)は、他鎮守府がコチラの無線の内容を盗聴する可能性があるからだ。盗聴され、楠木提督の立場が危うくなる内容が知れ渡ったら大変だからだ。(しかし、田島提督には直ぐに伝わるらしい)

 

 

友軍艦隊は、旗艦を曙とする、日向、瑞鶴、秋月、伊勢、山城の横須賀鎮守府第2艦隊であった。旗艦の()の場所は、元々横須賀鎮守府にいた曙が入っている。

 

「こーんにーちはー。」

 

「・・・ちわ・・・。」

 

横須賀鎮守府の瑞鶴が元気に、パラオ泊地の瑞鶴に挨拶をすると、パラオ泊地の瑞鶴は、ボソッと返した。同じ艦娘なのに鎮守府の状態でこんなにも違いがあるなんて驚きだ。

 

「んで、君達の艦隊に曙っているかしら。」

 

横須賀鎮守府第2艦隊旗艦の曙は、パラオ泊地第2艦隊に近づきながら言った。

 

「居るが・・・。それが何か・・・?」

 

パラオの日向は、曙の質問に対し、()の方を指さしながら答えた。

 

「ねえ、日向さん。今のパラオ泊地ってどう思う?」

 

「・・・。」

 

()は、パラオの日向の肩に手を置きながら聞いたが、日向は黙ったままだった。

しかし、()が、

 

「他の鎮守府の様に自由になりたい?」

 

と言うと、5人は、ビクッと反応した。

 

「なりたいんだね?」

 

もう1度聞くと、5人は一斉に頭を縦に振った。

 

「分かった。」

 

()は、5人の答えを聞くと、直ぐに曙から護衛艦の艤装を受け取り、駆逐艦の艤装を曙に渡した。艤装をセットすると、直ぐに(田島提督)直通の無線機の電源のスイッチを入れた。

 

「漣、聞こえますか?」

 

『感度良好です。』

 

()は、(田島提督)に無線機で呼びかけると、漣は直ぐに答えてくれた。

 

「Operation・Sagittarius、10:00をもって開始します。」

 

『了解。』

 

 

 

 

 

 

 

 

『パラオ泊地執務室横の資料室の諸元、管制誘導装置に入力修正。』

 

『終末誘導はレーザーガイダンスに設定完了!!!』

 

『ハープーン、発射用意よし。』

 

CIC要員の妖精さんの報告が次々と()の耳に届く。

 

「(これから放つ一撃はパラオ泊地に新たな光を差し込ませるだろう。我々が来る前のパラオ泊地と、我々が来た後のパラオ泊地・・・。)」

 

()はそう考えた後、デジタル時計を見ると、時刻は09:55となっていた。

 

「09:55。提督、時間です。」

 

『攻撃、始め!!!』

 

「うちーかたはじめー!!!」

 

()の合図とともにハープーンはパラオ泊地に向かって行った。

 

「(サジタリウスの矢は、放たれた・・・!!!)」

 

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