曙になった男子高校生   作:しがみの

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どうも。Aobaです。話が急に進むと思いますが、あまり気にしないでください。挿絵は待ってください。描き上げているので。あ、ハープーンの絵ならありますよ?




レシプロ機パイロット「たかが1門の砲で、何が出来る!!!」

オート・メラーラ127mm砲「こんにちは、死ね!!!」

↑やっぱり今の技術には敵わない部分もありますよね。


第32話 帰投

名波提督の乗っていたクルーザーを沈めた後、()は、横須賀鎮守府第2艦隊、パラオ泊地第2艦隊、舞鶴鎮守府攻撃部隊の全艦娘で周辺海域を搜索した後、パラオ泊地に帰投した。

 

「第2艦隊旗艦、曙、只今帰投しました。」

 

 

「ん。お帰り。名波は?」

 

「周辺海域で約2時間搜索しましたが・・・、見つかったのは、

 

 

 

血がついた軍帽だけでした・・・。名波提督の部下20人中、見つかったのは4人のみ。しかも、全員死亡が確認されました・・・。」

 

()は、パラオ泊地帰投後、直ぐに(田島)に報告をした。漣は、〝元帥〟の階級章を着けた白い軍服を着ていた。

 

「そう・・・。でも、あの後、上から殺害の許可が出た事だし、これも任務だと思って。あんまり思い詰めないでね。」

 

「はい・・・。少し休んで来ます・・・。」

 

「明日の9時に出発するからねー。今日中に準備してねー。」

 

「分かりました・・・。」

 

()は、(田島)に報告をした後、フラフラとした足取りで、自室に戻って行った。

 

 

 

「・・・。疲れた・・・。」

 

自室に戻ると、直ぐにベッドに倒れ込み、そして、そのまま眠りについてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・の・・・。」

 

暗闇から声が聞こえる。

 

 

 

 

「・・・ぼの・・・。」

 

その声は徐々に鮮明になっていくのが分かる。

 

 

 

 

 

「曙!!!」

 

 

「!!!」

 

その声がハッキリと聞こえた時、()の寝ていたベッドの横には、(田島)が立っていた。

 

「やっと起きた・・・。」

 

「?今何時ですか?」

 

「今は8時半よ!!!」

 

曙は、眠そうな目を擦りながら(田島)の方を向いた。(田島)は今日も軍服を着ているが、見た目が艦娘の為、何だか似合ってるのか似合っていないのか微妙な感じだった。

 

「え!?何で起こしてくれなかったんですか!?」

 

「寝顔が可愛かったから。」

 

「このクソ提督・・・!!!」

 

「あ、今〝クソ提督〟って言ったね?」

 

()は、起こしてくれなかった怒りで(田島)を睨んでいたが、(田島)はニヤニヤしながら()の姿を見ていた。

 

「言ってないです。」

 

()は、そのニヤニヤする顔をぶん殴ってやろうと思っていたが、相手は自分の提督。さらに階級は〝元帥〟なので辞めておくことにした。

 

「そうなの?非常に疑わしいね・・・。」

 

「提督、時間。」

 

「あ、曙!!!今すぐ準備して!!!準備出来次第出発するから!!!」

 

「あ、はい!!!」

 

 

曙は直ぐに着替え、漣と埠頭に出ると、矢矧が素早い速さで駆け寄って来た。

 

「曙さん!!!貴女が執務室にロケット弾を撃ち込んだんですよね!?」

 

「はい・・・、そうですが・・・。」

 

曙が答えると、矢矧は凄いキラキラした目をしながら両手で曙の両手を掴み、無理矢理握手をした。

 

「ありがとうございます!!!私達を解放してくれて!!!」

 

矢矧は、両手を掴んだまま、上下にブンブンと振っている。

 

「私はただ、提督の命令に従っただけですから。お礼ならそこにいる田島提督に言ってください。」

 

()がそう言うと、矢矧は、「分かりました。提督にも言っていきますね。」と、言いながら(田島)に抱きついて行った。矢矧に続き、木曾や、阿武隈などの艦娘が次々と抱きついて行った。元帥にそんな事していいのか分からないが、(田島)も艦娘なので許してくれるだろう。多分・・・。

 

 

 

 

 

 

「さて、帰りますか。」

 

矢矧や、木曾達に抱き着かれている(田島)をその場に置いて、()は、艤装のガスタービンを動かしながら海に着水した。

 

「ちょ、曙!!!待ってぇー!!!」

 

()が直ぐに出発しようとすると、(田島)は、艦娘達を引き剥がし、直ぐに艤装を背負い、駆け寄ってきて、合流し、そして直ぐに横須賀鎮守府に向けて出航した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「点滅する白灯1、左30度水平線、剣崎灯台(ライト)だと思われます。」

 

「浦賀水道まであと1時間で入る。強速に落とそう。」

 

妖精さんからの報告で、先行していた漣が、速力を第2戦速から強速に落とした。

 

「両舷前進強速!!!」

 

「対向船に注意!!!」

 

 

 

「変針10分前になりました。次回変針予定時刻、0104、海鹿島灯台(ライト)270度、2.3マイルに見て、0度に変針。次の交点、2.62マイル。遅れ、進み、ありません!!!」

 

変針中に妖精さんの報告が来て、()は、それを聞きながら(田島)の通った航路を辿り、「やっと帰って来た・・・。横須賀へ・・・。」と呟いていた。

 

 

 

横須賀鎮守府に帰投後、深夜1時と、夜遅かったので、明日、執務室で会うと約束した後、()(田島)は今日の当直の艦娘達に挨拶をした後、すぐに別れ、と7駆のみんなを起こさないようにこっそりと自室に戻り、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「曙、行くか?沖縄へ。」

 

「え?」

 

次の日、約束通り執務室にやって来た()にいつ見ても似合わない軍服を着た(田島)がいきなり言い出した。

 

「那覇鎮守府の提督にならないかという事よ。」

 

「え?パラオ泊地は?どうなったんです?」

 

「私達の出発後、直ぐにパラオ泊地には新しい提督が到着したんだけど、艦娘達に追い払われたそうよ。多分、前の楠木少将のせいで一部の提督を除いて恐怖心があるからね。解放された将校達でも良かったんだけど、彼らは元々所属していた鎮守府に帰ったからね。で、他に提督を出来るのは貴女しかいないってこと。」

 

「え?どういう事です?パラオ泊地の艦娘達は?」

 

「あそこにいた艦娘達は所属を全て変更して、パラオ泊地の艦娘を一新したのよ。そして、この前、クズの木を潰すことの作戦会議の時にね海軍省で貴女のことを一部話したのよ。そしたらね、何故だか知らないけど、海軍トップの佐田(さだ)元帥が君を提督にしたいんだって。階級は少佐からだけど。で、単刀直入に言うけど、提督、やる?」

 

「・・・はい。貴女の命令なら従うしかないでしょう。それに私自身も提督になりたいので・・・。」

 

()は、しばらく考えていたが、(田島)の頼みなので、断れずに了承した。

 

 

 

 

「曙、出発期限は3日後までよ。それまでに連れていく子を5人決めて。あ、大型艦は1隻までよ。準備出来次第出発することになってるから。じゃ、よろしくねー。」

 

(田島)が一通り言い終わったので、()は、自室に戻ろうとし、廊下に繋がるドアノブを掴むと、後ろから(田島)が、「あとね・・・」と言い出したので、()は、ノブから手を離し、(田島)の方を向いた。

 

(ふね)は港に戻るものよ。曙、いつでも帰って来なさい。横須賀鎮守府がお前の国よ!!!」

 

「はい。ありがとうございます!!!」

 

()は、(田島)に深々とお辞儀をした。

 

()が執務室から出ていった後、(田島)は、窓から外を見ながら曙達が無事に那覇鎮守府に到着できるように、誰も轟沈しないように、そして、また元気な姿のみんなに会えることを願っていた・・・。

 

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