最初のプロローグという事で話は長くありませんがどうぞよろしくお願いします!
それではどうぞ!
とある国のとある研究所。
そこは主に生物学を研究している場所だった。
今日彼らは世紀の出来事を目の当たりにする。SF映画にでもありそうな培養液が詰められた透明で巨大なカプセルがあった。中身はある人物の肉体。2年前に回収した人類の特異点であり未知の領域へと足を踏み入れる為の鍵だった。
そんな培養液漬けになっている人物の性別は男、鮮やかな青髪をしており身長は180cm程の長身だった。
「本当にするんですか・・・所長?こんなオカルトチックな実験。」
「あぁ、もしもこれが成功すれば人類は大きく進化する。世紀の大発見だ。それもこれも偶然私達がこの被験体を入手する事が出来た事による物が大きいが。」
これまでの出来事の話に花を咲かせつつ実験の準備をテキパキと進める研究員たち。
彼らが行おうとしているのは死んでいった人の精神を別の人物へと移植する事。
これまでも何回か実験を行ってきたが普通の人間では耐えきれず死んでしまうか、心が壊れ廃人になってしまった。しかし、この被験体は違った。元々心肺は停止して脳だけが微かに生き残っていた状態の所を必要な処置を施したら何とか一命を取り留めた者だった。
そこに何か可能性を感じたのか所長は彼を新たな被験体として利用する事にした。
彼のそれ以外にも不可解な点は幾つかあった。
欠損していた手足を移植した所何の抵抗も無く癒着し今では完璧な体の一部分になっている事。
こんな植物人間の状態にあるにも関わらず脳波は常人の何十倍も活発だった事。
それら以外にも不可解な点はあったが最も解せないのはこの2点だった。そんな昔の出来事を思い出しつつ所長は実験を開始する。
するとモノの数分程度で精神の移植は終了した。此処まではここの研究員が考えたのと同じ結末だった。彼は手足を何の抵抗も無く癒着させた。つまりは何でも受け入れるのではないかと考え精神を移植させた。
結果は成功だった。
培養液をカプセルから抜くと彼らは協力して彼を取り出す。
唯一気がかりだったのが実験前は鮮やかな青髪だったにも関わらず今は深く濁ったかのようなドス黒い血の様な色をしていた。その事に研究員が気付くのと同時に彼が目覚める。彼に研究員が目を向ける。するとその瞬間彼らの首は宙を舞っていた。驚き護身用の銃を取り出し発砲する。
しかしその銃弾は彼に届く前に赤色の軌跡を落とされ、弾かれてしまう。1秒も経たないうちにその発砲した人物はおびただしい量の血を流し死亡する。何とか研究員の1人が銃弾を叩き落とし、他の者の首を刎ねた物質を見つける。
彼が見つけたのは腰から生えた赤黒い3本の尻尾の形状をした何かと肩から生えて腕に巻きついている大剣。大剣の外側は水色の様な何とも言えない色合いをしているが内側は尻尾と同じく赤黒い色をしていた。
「ひっ・・・ひぃっ・・・うああああぁぁぁぁ!!!」
数秒で3人の命が失われた事で半狂乱となりアサルトライフルを連射する。
しかし今度は肩甲骨から生えた翼によって放たれた結晶が周囲にとんでもない速度で飛び散り、串刺しにしていく。
瞬く間に研究所にいた全員が死亡する。
返り血で赤く染まった顔が原型を定めず揺らめきながら淡く光る翼に照らされる。
「私をこうして復活させた貴方達が悪いんです。決して私が何なのかを知らずに復活させた訳でも無さそうですし。
私が世界を恨んでいると知っての行いなのでしょう?ですから手始めにここを潰させてもらいましたよ。」
彼が言葉遣いは丁寧だったが恐ろしい事を口走る。
その言葉の通り彼は世界を恨んでいた。研究員を皆殺しにしたこの忌々しい能力の所為で周りからは蔑まれ、差別され、拒まれた。自分は人間だと必死に主張するが聞く耳を持たず彼は殺されかけた。もういっその事死んでしまえば楽だと思える程に。しかし世界はそれでも彼を絶望させ続けた。殺されかけた以降、怪しげな研究所に引き取られ様々な人体実験をさせられた。
その時点で彼の精神は崩壊して、憎しみ1色で染まっていた。この世界を許すな、自分を拒む者を許すな。そんな言葉が頭に響く様になってくる。
しかしその言葉を実行する事も無く彼は殺された。
結局は役に立たないと判断され、無駄だと見限られ切り捨てられた。そんな怨念が復活した。
世界最強クラスの実力を持っていた男の肉体で。
最強の肉体と最強の憎しみ、報復心を持ち合わせた者がいたら何をするかは想像に難くは無かった。
彼は研究所を後にし飛び立った。復讐の為だけに______
ありがとうございました!
最初から鬱展開になってしまった・・・どうしよう。
自分で考えておき何ですがw
楽しめて頂ければ幸いです。
それではまた次回!