悪に堕ちた災禍と器の英雄   作:千倉

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アリエラ主観の文が結構むずくて禿げた・・・・





〜コラボ〜 少女の覚悟

「さて、行こうか。レン。」

 

「うん!頑張ろう!」

 

そうは言ったものの・・・どうしようかな。

あのオロチってのは攻撃を呑み込む。なら、攻撃を届かせる手段は吸収されない攻撃を当てるか、口以外に攻撃を当てる。

 

それが出来るのかな・・・いや、やるしかないのか。

ブリュンヒルデはノアくんや龍巳クンの一枚岩じゃない所を見せてやる!

 

「ボクが攻撃を引き付けるからレンはその内に首や頭、どこでもいい。全力の攻撃をするんだ!良いね!?」

 

「分かった!」

 

レンを行かせたは良いけど、まずはこっちに意識を向けさせる方が重要だね・・・なら軽く炎でも当ててみようか。

 

それ位なら反芻されても簡単に対処できるし。

 

牙の盾(アイギス)!」

 

炎を当てたけど、どうかな・・・・よし、こっちを向いた!

 

レンも背後に回れたみたいだし、後はオロチの気を引きながら耐久するだけだ。

 

「ほら、こっちだよ!!」

 

軽く挑発したけど・・・早速撃ってきた!

 

あれは・・・ロケット弾?そんな物まで持ってるのか・・・

 

防壁を展開する。すると、防壁を通して爆音や振動が伝わってくる。だけど、どうにか防げたみたいだ。

 

ん?この目の前に転がってきたのって・・・・ミサイルの弾頭か!

 

「くっ・・・・」

 

何とか横に回避しながら防壁を作って躱したけど・・・やっぱりそう来たか!

 

地面ごと食らいながら突進してきた頭を空気生成で回避する。

 

すると、未だに突進を続けているオロチの頭に雷が落ちる。

 

「レン!行けそうかい!?」

 

「分からない!だけど・・・凄く硬いの!」

 

「ボクがどうにか引き付けるから、その間に打開策を考えるんだ!キミなら出来るね!?」

 

「うん、任せて!お姉ちゃん!」

 

!オロチがレンの方に向かってる・・・・

 

「まったく、キミの相手はボクだよ?忘れないでね?」

 

その言葉が通じたのか焦げた鱗を見せながらこっちを向きながら叫ぶオロチ。

 

さて・・・いつまで持つかな・・・

 

何の変わり映えも無い突進これなら躱すのは造作も・・・いや!銃弾を周りに散らしてる?

 

逃げ場を無くす気か!

 

なら・・・ダークマターの消費が大きいから使いたくは無かったけど・・・・

 

七相大楯(セラス・アテナ)!」

 

くっ・・・やっぱり、強いっ・・・!

少しでも気を抜いたら・・・押し負ける・・・っ!

 

それに、どうも・・・ただの突進だけじゃ無い、多分何かの兵器も撃ち込んでる・・・だけど!負ける訳にはいかないよっ!

 

全身にこれまで出した事の無いような力を込める。

そして、何とかつばぜり合いをしていたオロチを弾き飛ばす事が出来た。

 

「はあっ・・・はあっ・・・・もう、大分・・・疲れた・・・なあっ・・・」

 

消耗が激しすぎる・・・何とか・・・・して・・・態勢を立て直・・・さないと・・・

 

「五源掌・炎判、劫火灰燼!」

 

突然オロチが炎上して姿が炎で見えなくなる。

上空には火の印がついたミョルニル。

 

・・・そうか・・・その技があったか・・・今のボクの体力で使えるかなぁ・・・

 

!______とりあえず、レンと合流しよう。

じゃないと、この作戦は始まらないからね・・・!

 

「お姉ちゃん、どうしたの!?」

 

「良いからさ、とりあえず逃げながら話すよ。

ほら、来たよ!!」

 

ボクがレンの所に飛んでいくとひどく驚かれた。

そんなに驚く事なのかなぁ・・・しつこく追ってくるオロチを躱しながらレンに作戦の概要を伝える。

 

「いい?よく聞いてよ。多分、オロチをこのまま地道に削っても倒せるだろうけどそれじゃあボクらのダークマターが尽きちゃう。だから、中から一気に破壊するんだ。

レンの木判でオロチを拘束して。

あまり時間は取れないだろうけど、その間にボクがメーカーオブアテナで細い槍を作ってオロチに突き刺す。

そしたらキミの天判とボクの雷生成でその槍に雷撃をする。分かったかい?」

 

「ん!分かった!」

 

「良し、それじゃあ早速始めて!」

 

「五源掌・木判!岩よ!」

 

打ち付けられた木の判。

次の瞬間、周りに散らばっている大小様々な岩がオロチの首に纏わりつき、その重さで拘束してしまった。

 

いつ見ても、レンのこの技は凄いね・・・自然物限定で操る能力・・・っと。オロチがもう岩を咀嚼して拘束を解こうとしてる・・・ボクも急がないとね。

 

「メーカーオブアテナ!!」

 

アイギスの手の甲の部分に付いている緑の水晶から飛び出した小さなミスリルの球はドンドンと巨大化して、ボクの意思に従ってその形を変え始めた。

 

「よし、出来た!」

 

急いでたからあんまり出来は良くないけど・・・グングニルもどきでも・・・刺されば良いんだ。

 

「おおぉぉりゃっ!!」

 

思い切り体を振りかぶって投げる動作をすると槍もそれに従って直進する。

 

そしてオロチの首に刺さる・・・・!浅い・・・恐らく、あれだと肉に届いてない・・・なら!

 

さっきよりも少し少ない量のミスリルで造形を始める。

次はハンマーだ。これであの槍を押し込む!

 

「行っけええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

空気を生成して速度を乗せて振り下ろす。

 

________レンの拘束が解けた!

 

頼む!間に合って________!!

 

 

ハンマーが何かと激突した事によって土煙が大量に上がる。

うわっ、前が見えない・・・どうなったんだい・・・?

 

土煙が晴れた。

と、同時にオロチが大口を開けて突進してきた。

 

「レンッ!!回避だ!!急いで!!」

 

視界の殆どが覆い尽くされるほどに接近される。

間に合うかっ・・・!?いや、間に合わせる・・・っ!!

 

空気生成を最大限に加速させて横に回避する。

体に掛かるGで所々が痛む。

それでも、逃げるためにはこうするしかない!

 

「はあっ、はあっ・・・・ま、間に合った・・・レン、無事かい?」

 

隣に居るレンも肩で息をしていて疲労してるのが分かるけど・・・怪我はなさそうだ。

 

「うん・・・大丈夫・・・だよ・・・お姉ちゃん。」

 

良かった・・・そうだ!槍は!?

 

よし、首にばっちり刺さってる。これなら行ける!

 

「レン、行くよ!______牙の盾(アイギス)!!」

 

「うん!_______五源掌・天判、回廷雷震!!」

 

何億ボルトという電圧が一箇所に吸い取られるように向かう。そこはオロチの首に深々と突き刺さったミスリルの槍。

 

当然、雷を避けるなどという芸当は出来ないからね。

これで・・・終わりだっ!!

 

青い電流が見て取れるほどに駆け巡る。

一瞬で紅い目は白目をむいて輝きを失う。

鱗の隙間やあの恐ろしい兵器を繰り出してきた口からは煙が溢れている。

 

「良しっ!やったね、レン!!」

 

「うんっ!ありがとう!お姉ちゃん!」

 

ハイタッチの音が響いた______

 

〜*〜

 

「さて、パッパとやっちゃいましょう。

・・・正直、そのメギドが咀嚼されないか不安ですが。」

 

ご主人から命じられた悠さんにイリスさんの護衛。

恐らくは、悠さんの対竜兵装が無意味だった場合の尻拭い。それが私の役割でしょう。

 

「それじゃあ、行こう、モノノベ!」

 

「あぁ________メギド、ファイアッ!!」

 

轟音と共に砲台から発射されたのは蒼い焔の塊。

それと同時に1発が耐久力の限度な砲台は融解して崩れる。

 

これ、何発も撃てたら相当なんですけどね・・・いかんせん単発ってのがどうにも・・・

 

おっと。そんな事は今、どうでも良いのです。

絶賛in the火柱のオロチですが・・・効果は如何程でしょうか・・・

 

「どうだ・・・?」

 

「悠さん・・・それ言ったら絶対に倒せてない奴です。」

 

「ええ!?そうなの!?モノノベ、静かにしてて!!」

 

「なんか・・・理不尽過ぎないか?」

 

・・・・ガアアアアアアアアアアァァァァァァァァ________!!!

 

聞きたくも無い声が聞こえちゃいましたね・・・

やはり、ダメでしたか。

 

火柱が霧散して中から出てきたのは所々が焦げたオロチ。

 

どうやら・・・効果は無いわけでは無いようですが・・・何百、何千発撃てば倒せるのか分かりませんね。

 

っと!やはり、そう来ますか!

 

突進してきたオロチ。口には蒼い焔が燻っている。

何か・・・嫌な予感がしますね。

ヘキジでは恐らくメギドは耐えれませんけど・・・ヘキジ貼らなかったら貼らなかったで死にますね・・・

 

「ヘキジ!!」

 

激突した浅紫の魔法陣とオロチ。

何とか拮抗させた状態を保つので精一杯ですね・・・これは。

 

今の私のモードはナイト・・・・タンクでも無い限りメギド撃たれたらヘキジ貫通してお陀仏ですね・・・

 

「悠さん!イリスさん!今の内に次弾の準備急いで下さ________」

 

「スペクルム!!」

 

蒼い焔が彼女の小さな体を包み込んだ________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・?何も異常が無い。確かに私はメギドで撃たれた筈ですが・・・ダークマターで出来た使い魔にそもそも天国地獄なんて物はある筈無いですし・・・じゃあ、これは現実?

 

________!私の周りに展開されてるこの黄色い結界・・・イリスさんの聖域の加護でしたか。

通りでメギドも防げた訳です。

 

 

「スペクルムちゃん!大丈夫!?」

 

「ええ!私は大丈夫です!」

 

「はあああぁぁぁ______良かったぁぁ・・・・」

 

距離が多少空いてるから耳を澄ませないと聞こえませんが迷惑掛けたようですね。申し訳ない・・これではどちらが護られる立場なのかも分かりませんよ。

 

「スペクルム!一旦戻ってきてくれ!」

 

っと、一旦戻らないといけませんね・・・さっさと戻りましょう。・・・その前に・・・

 

「禁監・バク!!」

 

「よし、戻ってきたな。さて・・・どうする?」

 

「一応、動きは止めてますがこれもちょっとした時間稼ぎにしかなりません。早急に手を打たないとやられます。」

 

「分かってるさ・・・だが・・・」

 

「そうだ!モノノベのあの技を使えば________」

 

「ダメ(だな)(でしょう)。」

 

「ええ!?そんなに否定しなくても・・・」

 

「考えてもみろ。俺の神砕鉄槍雨、あれはバラけてちゃ火力が出ない。だが、火力を出そうと一箇所に集めてもまたさっきみたいに咀嚼されるのが関の山だ。」

 

「そっか・・・」

 

「仕方ないですね・・・私がやります。

貴方達はご主人を呼んでおいて下さい。」

 

「お、おい!どうする気だ!?」

 

「この世には・・・見なくても、知らなくてもいい事が沢山あるんです。貴方達は既に片足を突っ込んでいる様なものですが・・・それ以上、浸かる必要も無いんです。」

 

「スペクルムちゃん!それってどういう・・・」

 

「それでは、行ってきますね。」

 

「ま、待って!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ・・・貴方達との日常はとても楽しかった・・・だからこそ、辛い。だからこそ、振り向かない。振り向けば信念が揺らいでしまうかもしれないから。

 

さようなら、私の__________友達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「禁忌・・・モード・九頭龍」

 

自分の意識が御しきれない何かに浸食されて行くのを感じる。もう、後戻りは出来ない。

いや、出来ないんじゃない、もう私の思考は肉体に反映されない。肉体が変化し始める。

進化などでは無い、寧ろ、退化に近い。大昔に地球を支配していた邪神の力。それを宿す。

 

「あああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」

 

〜*〜

 

何だ?何が起こったんだ。

スペクルムがオロチの前に歩み寄り、何かを唱えた。

 

そしたら、彼女の周りに黒色の得体の知れない奔流が渦巻き始めた。

 

・・・いや、俺は、俺たちはこの現象を知っている。

これは、ノアが暴走した時の感じにそっくりだ。

 

「モ、モノノベ・・・スペクルムちゃんのあれってまさか・・・お兄ちゃんの・・・」

 

明確な怯えを表情に表しているイリスが俺に震える声で話しかけてくる。

 

「あ、あぁ・・・・恐らく・・・だが、何で・・・」

 

言葉に詰まり、黙りかけたその瞬間。彼女を取り巻いていた黒の奔流が晴れる。

 

そこから出てきたのは肩から生える無数の触手。

手足にはその身長には不釣り合いで巨大な鉤爪。

背中にコウモリの様な細い翼。

 

数年前、ノアの体内に巣くっていた怪物、クトゥルフ。

あいつが暴走した時に見せる姿そのものが俺の目の前にあった。

 

 

「はははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!」

 

普段の彼女からは想像も出来ない程の高笑い。

それは凶兆という凶兆の全てを孕んでいた。

 

そして、そんな彼女にオロチが襲い掛かる。

しかし、その牙は何も捉えることは無かった。

 

オロチの目が一瞬でくり抜かれる。くり抜かれた部分は空洞になり、そこから血が噴き出す。

その真紅の目は本体の元を離れてもなお、怪しく蠢いている。

 

何処にいるかも知れない敵に向かって意味もなく周りの物を噛み砕き、時には自分の取り込んだ兵器を使う。

 

だが、そんな抵抗も怪物の前では等しく無意味だった。

 

唐突にオロチの動きが止まる。

目をこらすと大口を開けていた上顎と下顎に触手が絡みつき、その動きを止めていた。

 

そして鋭利な鉤爪を使い、口を切り裂く。

それどころかドンドンと奥に突き刺し、バラバラに引き裂いていく。その度に溢れ、飛び出る鮮血が辺り一面を血溜まりに変えていた。

 

「お、おいスペクルム・・・・」

 

あまりにも不気味で、猟奇的で一方的な惨殺の光景に耐えきれなくなった悠がスペクルムの姿をした怪物に恐る恐る話しかける。

 

しかし、それを聞き取ったのは彼女ではなく、彼女の身体を使いこの惨劇を作り出した怪物だった。

 

目にも止まらない速度で彼の目の前までやってきて鉤爪を振り上げる。

 

オロチの返り血が付いた禍々しい鉤爪を見つめながら死を実感する。これから自分はあの鉤爪で紙のように切り裂かれて死ぬ。そう直感した。

 

「やめて!!」

 

イリスが悲壮な声を上げるがそんな物は御構い無し、鉤爪を振り下ろす。

 

そして悠が彼女の手に掛かろうとした。

しかし、彼の頭の寸前で怪物は動きを止めた。

 

心底不思議そうな表情を浮かべる真っ赤な目の怪物。

その感情は一瞬で怒りへと変貌する。

 

自分の中で自分を抑える何かをはねのけ、再び悠を切り裂こうとする。しかし_________

 

「禁監・バク!!」

 

空から降ってきた銀髪の青年が朱色の札を貼り、怪物の動きを止めた。

 

「ノ、ノア!?」

 

彼の驚く声や必死に脱出を試みる怪物の抵抗を無視して銀髪の青年は怪物の額に人差し指を立てる。

 

「リターン・トゥ・ゼロ」

 

静かに呟くと人差し指が触れている額から青色の淡い光が怪物を包み込む。

 

すると、翼や鉤爪、触手は跡形もなく消え、残ったのはいつも通りの黒髪の少女だった。

 

「え・・・?ご、ご主人・・・・?って!痛い痛い!!凄い痺れるんですけどこの術!!早く解いてくださいよ!」

 

「はぁぁ〜・・・・お前って奴は・・・・まぁいいや、今回はお前の抵抗が無かったら間に合わなかったし・・・」

 

深くため息をつくと、術を解くノア。

 

「抵抗?何の事ですか?」

 

「覚えてねぇんなら別にいいだろ。」

 

「いいえ!気になります!!」

 

「うるせぇ!!黙ってろ!そもそもてめぇがあんな事するからこんな事なってんだろうがっ!!」

 

「ああするしか無かったんですよ!!何か文句でも!?」

 

「大有りだバカ野郎!!俺が来なかったらお前はこいつらを殺してたし、あんまり深くハマりすぎると2度と戻ってこれなくなってたんだぞ!!」

 

「ま、まぁノア。その辺にしてくれ。

それよりも・・・何でここにいるんだ?それに、そのデカイ剣は?」

 

「そりゃあ、自分の仕事を終わらせたからだよ。

ちなみに、零夜もリーザにフィリル、ティアの所に応援に向かってる。この剣は俺の新しい武器。」

 

「そうなのか・・・」

 

「お兄ちゃん!!大丈夫なの!?」

 

「ああ、この通りピンピンしてるが?」

 

「良かったぁぁ〜・・・・」

 

「?・・・まぁいい、3人の所に向かうぞ。」

 




ありがとうございました!

コラボ大詰めですぜ!後これ何回言うことになるのか自分でも分からねぇぜ!
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