悪に堕ちた災禍と器の英雄   作:千倉

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特に書く事が無いので本編どうぞ!

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シアエガ

ミッドガルのブリュンヒルデ教室。

そこでは朝のHRで担任である篠宮遥が辛辣な顔をして、7人のクラスメンバーに話をしていた。

 

「・・・先日、某国の研究所が一夜にして壊滅した。」

 

その言葉に衝撃を受け、硬直する。

幾ら貧相な設備だとしても研究所ならばかなり厳重な防衛セキュリティが導入されている筈だ。しかし、それらを一夜に制圧し、壊滅させるなど人間の為せる技では無かった。

 

「言いたい事は多々あるだろうが、一先ず話を聞いてくれ。残った監視カメラの映像を何とか分析、確認した所これを行ったのは1人の人間だった。

しかしその男は謎の武器を所持、それを使い研究所を壊滅させた。________その男は数年前に死亡した通称“シアエガ”という人物だった。何故そんな人物が復活したか等は一切不明だが、分かっている事はただ1つ。彼はこの世界に尋常では無い程の怨念を抱いている事。つまり有り得ないだろうがこのミッドガルも襲撃される可能性がある。

各自不測の事態に備えておいてくれ。以上、解散してくれ。」

 

まるで詮索を阻むかのように強引に話を切ると彼女はHRを終了する。

しかしこの話に各々、思う事があったのか誰も何も口にはしなかった。そのまま微妙な空気のまま1日が終わろうとしていた。

 

〜*〜

 

夕日に照らされながら8人は寮に向かい歩を進めていた。

当然他愛も無い話をしながら帰るのだが今日だけは全員1つの話題について話していた。

当然内容は謎の人物、シアエガについてだった。

 

「シアエガ・・・か。みんなはどう思う?」

「私は______正直何とも言えません。篠宮先生の言っていた世界に尋常では無い怨念を抱いている・・・そんな事イマイチ理解できません。」

「うん・・・そうだよね。あたしも良く分からないや。」

「んぅ・・・」

 

悠の問いかけに同じような答えを返す深月、イリス、レンの3人。他のリーザやフィリル達も同様だった。

しかしアリエラだけは別の答えを返す。

 

「ボクは・・・何と無くだけど分かるかな。そんな気持ち。______実際にあったからね。」

 

その言葉に返す言葉を失う悠達。

それを見るとアリエラは慌てて弁明する。

 

「ち、違うんだ!別にこの前の事を言っているんじゃ無くて、ずっと前の事だから!それに、今はそんな事思ってないから!」

「そ、そうか・・・なら良いが。」

「そうだよ!あたしまたアリエラちゃんがおかしくなっちゃったんじゃ無いかって一瞬思っちゃったよ!」

「ゴ、ゴメンよ・・・ほら、レンもそんな顔しないで!それにもう寮に着いたよ、流石に玄関で溜まって話をするのはマズイんじゃないかい?」

 

(上手い事逃げたな・・・)

 

言葉には出さなかったが悠を筆頭にティアとイリス以外は同じ事を感じた。

何かモヤモヤした物を心に抱えながら、悠と深月はアリエラ達と別れ深月の個人寮を目指す。

 

〜*〜

 

深月と夕食を済ませた後、深月が悠に話を切り出す。

 

「兄さん_______シアエガについてですが・・・」

「ん?何か知ってるのか?」

「ええ、昔生徒会長の仕事にて資料の整理をしていた所たまたまそれに関する資料を見つけてしまいまして。」

「そうなのか・・・で?内容はどうだったんだ?」

「詳しくは覚えていませんが・・・シアエガは篠宮先生の言っていた通り、通称です。しかし本名や国籍、年齢などは一切不明だそうです。

それで・・・彼がそうなった理由は、彼の体質に関係があるそうです。」

「体質?どんな体質だったんだ?」

 

もはや内容が未知のもの過ぎておうむ返ししかしていない悠に対し深月は淡々と喋り始める。

 

「謎の武器を所持していた・・・というのは覚えてますよね?」

「ああ、それで研究所を壊滅させたらしいな。」

「ええ。それが彼の体質らしいんです。突然変異した謎の臓器の働きによりその武器が生成出来るようになったと言われています。しかし、そんな力が周りに受け入れられるはずは無く、彼は周りから、世界から拒絶されました。更には軍に目を付けられ実験の挙句・・・殺されたそうです。彼の異常な復讐心はその時生まれたのではないかと思います。」

「なっ・・・・・それに、そんな事に関する資料がミッドガルにあったって事は・・・・」

「はい_________その悍ましい事が起こった場所は恐らく・・・ここ、ミッドガルです。ですから彼がここに来る可能性は高いと思います。」

 

悠が全て察した様な声を言いかける。

深月がその恐れを含んだ悠の予想と全く同じ事を言う。

その瞬間、ミッドガル全域に侵入者を示すサイレンが鳴り響いた_________

 

〜*〜

 

「こんな海にポツンと浮かんでいるのですか・・・忌々しいミッドガルは。まあどうでも良いんですけどね。それにこの体の力を使えば此処まで来る事など容易いです。・・・それでは_________始めます。」

 

ミッドガル近海と言っても絶海と表現しても間違いではない場所に1人の少年がどういう原理か宙に浮いていた。

フード付きの黒色のローブを羽織って、顔には金属で出来た大きな目が描かれた仮面を付けており、彼はドス黒い血の色をした髪の毛を空にたなびかせていた。

そして、自分自身の力を発現する。それは今まで自分を苦しめてきた力。しかし今は世界に向けての復讐に持ってこいの力だった。

肩から腕に巻きつく様に大剣が左右対象に生えてくる。

肩甲骨からは彼の髪と同じ色をした形を一定に留めず常に揺らめき続ける翼。

腰からは翼や大剣と同じ色をした触手の様な、尻尾の様な得体の知れない物が3本出てくる。

サイレンの鳴り響き防壁が閉じられる。

しかし、それをいとも容易く大剣で切断して彼はミッドガルに降り立った。復讐を始める第一歩として______




ありがとうございました!
前書きと後書きで書く事がねぇw
何かこれ書いたら良いんじゃないかというのありましたら是非ご意見よろしくお願いします!
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