悪に堕ちた災禍と器の英雄   作:千倉

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投稿遅れてすいませんでした。
色々あったんです(泣)GWが殆ど遊べずに終わりかけてるんですから許してつかぁさい(焼き土下座

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五月雨の優夜さん、ZEPHYR07さん、ありがとうございます!


覚悟

ミドガルズオルムが突破された途端、侵入者を災害指定すると直ぐさま無人兵器による迎撃_________排除が始まった。

無数の無人兵器はミドガルズオルムが破壊された場所へと向かう。そこには何を目的に侵入して来たのかは不明だが確実にミッドガルや他の軍事組織にとって敵と言える人物がいた。彼シアエガは黒のローブに鉄製の仮面を付けており、その下の表情は一切不明だが彼の怒りをそのまま具現化したかの様な髪色、仮面の穴が空いている右目に当たる部分から漏れ出る怪しい緑色の光によりその姿をより禍々しく見せていた。

何処かに向かってフラフラと歩いているシアエガの前に数台の無人兵器が進路を防ぐ。

 

「おや、私がいない間にこんなのも出来ていたのですか・・・まぁ」

 

一斉に機銃が放たれる。何事も無ければこのまま風通しの良くなった彼の死体が転がっている筈だった。

土煙が晴れるとそこに彼の姿は無かった。

 

「無意味________なんですけどね。」

 

右端の機体の後ろへ回り込むと大剣で真一文字に切り裂く。鋼鉄の強度は決して伊達では無い。しかし、切断された光景はまるで抵抗が感じられない程あっさりと斬られていた。機能を停止させた機体は上半分がグラッと地面に落ちるとそのまま爆発四散してしまう。

 

「まずは一機・・・お終いです。っと!」

 

静かに呟くと飛んできたミサイルに気付き素早く避ける。

ミサイルは明後日の方向へと飛んで行こうとした。

しかし彼は尻尾を巧みに使い、ミサイルを掴むとそのまま投げ返した。

 

「お返しです。」

 

ミサイルを投げ返しされた機体は即座に回避行動を取り、自滅を回避した。

その勢いを活かしアームから出したワイヤーの様な剣を構え突撃してくる。

 

「面白い・・・居合と行きましょうか。」

 

やる気が無い様に全身から脱力する。

その間に機体はドンドンと間合いを詰めていく。そして大剣の間合いに入ったその途端地面を蹴り、兵器とすれ違う。彼が振り向くと僅かにローブが裂けていた。

しかし無人兵器もまた最初に壊された機体の様に今度は斜めに両断されていた。2つに別れ爆発する。

残った一機は後ろへと回り込み機銃を乱射しようとした。

しかし展開した機銃は尻尾により銃身をグニャリと曲げられ機能しなくなってしまう。そして直接腕部で叩き潰そうとする。が、その拳を翼で受け止めるとそこから結晶を放つ。腕を貫通して明後日の方向へと飛んで行く結晶。

 

「何とも・・・脆いですね。こんな物ですか?拍子抜けですよ。」

 

そう呟くと3本の尻尾をフルに使い無人兵器をバラバラにした。

此処での戦闘は彼に軍配が上がった。再び何処かへと歩き出す。その間にまたも無人兵器が迎撃しに来るがまるで意に介せず破壊していく。その度に最初は無かった彼を包むドス黒い血の色の様なオーラがドンドンと濃く、大きくなっていく。

 

「あぁ・・・快感です・・・・やはり復讐は止められませんねぇ・・・」

 

仮面で表情は分からないがウットリとした声をあげる。

今の彼は狂気その物だった________

 

〜*〜

 

「おい深月!どうなってる!?」

「わ、分かりませんが________侵入者です。狙い等は一切不明です。現在は無人兵器が対処に向かっています。」

 

深月の個人寮の中、突然の出来事に驚いた声を上げる悠と深月。そんな事をしていると森の方で3つ程感覚を空けて爆発が連鎖する。

2人の注目がそちらへと集まった少し後だった。

ミッドガルの中心にある時計塔の最上階______学園長室の天井が吹き飛ばされた。とんでもない轟音で爆発から即座に意識がそちらへと向く。

 

「狙いは・・・シャルか!?」

「そんな!何で学園長が・・・」

「分からない!けど、今すぐ向かわないとマズイだろ!」

「ええ!行きましょう!」

 

2人は寮を飛び出し学園長室へと向かう。その途中で同じ事を思っていたのかブリュンヒルデ教室の仲間と合流する。

8人は微かな恐怖と焦りを孕みながら学園長室へと向かっていった________

 

〜*〜

 

学園長室には天井が吹き飛んでおり空から易々と入れた。

しかしそこで見た物は只の惨状だった。

部屋の装飾や家具などは散乱し、床に倒れ伏した学園長の従者マイカ・スチュワートと________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尻尾で腹部を貫かれ空中に浮いているミッドガルの学園長シャルロット・B・ロードの姿だった。

床には大量の血痕が垂れており、悲惨な部屋を更に酷くしている。

瞬間、悠はファフニールを呼び起こしナイフを生成し、彼に突撃していく。

 

「おい、シャルに________何してる?」

 

ナイフを躊躇なく横に薙ぐ。シアエガは顔をそちらへと向けると尻尾をシャルロットから引き抜きナイフを防ぐ。

只防がれただけでナイフの刀身はバキンと音を立て折れる。次の瞬間、彼はハッキリとした死を感じ取る。

防御に使った以外の尻尾2本を彼の居た場所へと振り下ろす。床には穴が空き下の階へと繋がる。

 

「躱すとは。やりますね、貴方何者ですか?」

「少なくともお前に答える気は無い。」

「酷いですね。そんな事言うのなら・・・お仕置きです。」

 

感嘆した声を上げると悠に問いかけるシアエガ。

それに対して短く返事をする。その言葉は分かってはいただろうがワザとらしい反応をすると翼から四方八方に結晶をばら撒く。

 

「アリエラ!」

「うん、任せて!アイギス!」

 

彼がアリエラの名前を呼ぶと即座に反応して架空武装を展開、ミスリルの防壁を生成する。

悠以外のアリエラを含めた7人はその防壁で結晶をやり過ごす。悠は全ての意識を目の前に集中させ、全て躱しきる。

 

「おぉ・・・・・!本当に凄いですね、何なんですか?」

「さっきも言ったろ。答える気は無い。」

「コミュニケーションは大切ですよっ!」

 

首を刎ねようと大剣を真一文字に薙ぐ。勢い余った大剣は壁に直撃し、切り裂く。

それを紙一重で体を屈めて躱す。しかし頭上から追い討ちとして尻尾が降ってくる。アリエラが何とか防壁を生成して尻尾を弾きかえす。

 

「良いコンビネーションですね・・・羨ましいですよ。」

 

未だに軽口を叩きながらも攻撃を続けるシアエガ。

尻尾を三方向から同時に放ち、正面には結晶をばら撒く。

一見逃げ場が無く詰んだかのように思えたが悠は右に躱し、そちらから来ていた尻尾を再び生成したナイフで僅かに軌道を逸らし回避する。

その先には彼が待ち構えており両腕の大剣を彼に向かって斜め上から振り下ろす。

悠は正面に走り抜け彼に肉薄するとナイフを突き立てる。

確かに肉を切り裂いた感触がナイフを通して彼の手に伝わってくる。しかし

 

「痛いじゃないですか・・・・何て言うと思いました?」

 

咄嗟にナイフを引き抜いて距離を取ろうとする。しかしナイフは何故だか彼の体から離れない。

悠はナイフを手放してバックステップをする。その直後、さっきまで彼が居た場所は結晶が撃ち込まれ針山の様になっていた。

 

「ちょこまかとすばしっこいですね・・・!」

 

少し苛立ちが見て取れるような声を上げるシアエガ。

 

「これでも受け取って下さいよ。」

 

そう言うと腹部に刺さっていたナイフを尻尾で引き抜きそのまま投げつける。あまりの速度に眼前ギリギリで柄の部分を掴み止める事しか出来なかった。

 

「あらら。死んだと思ったのですが。________っと!何ですか貴方は?」

 

大剣を伝って彼のコメカミにナイフを突きたてようとする1つの影が目に入る。その影が突き出したナイフは一歩届かず伝って来た大剣で振りはらわれる。

そのまま悠の近くへと着地する。

 

「ア、アリエラ!?________いいのか?」

 

彼女の手にはミスリルで作られたナイフが握られていた。

確かに彼女は殺人の才能があり、悠には劣るがそれでも多すぎる程の廃棄因子を持つ彼女ならば勝つ事は出来なくてもシアエガと同等に戦いは出来る筈だ。

しかし彼女はそんな自分の殺人の才能を、そしてそれを手助けする人殺しの道具を持つ事を酷く忌避していた。

そんな彼女が今ミスリルのナイフを持ち、目の前の彼、シアエガを殺そうとしたのだ。

 

「正直・・・こうやって戦いたくは無いけど、彼はみんなに危害を加える。だからみんなを、家族を守る為に______戦うよ。」

「そうか・・・・でも、無茶はしてくれるなよ。」

「分かってるさ。それじゃあ________行くよ!」

 

2人でシアエガに突撃していく。

 

「1人増えた所で何が変わるんです?」

 

その光景を見て彼は静かに感情を一切込めずに呟いた。




ありがとうございました!

突然ですがシアエガの戦闘時の見た目についてですが私の駄文では分かりにくいと思うので見た目を書き出します。

・ローブ、仮面は東京グールの店長(戦闘時)の物。
・両腕の大剣は月山の甲赫
・翼はラビット(綾都)の羽赫(左右対象)
・尻尾はムカデでは無い方の金木の尾赫

となっています。自分で書いてて思ったんですけど何なんだこのチート具合wサンチェックものじゃない?
こんな化け物が倒せるのか乞うご期待下さい!
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