失踪はしてなかったんです!
ただ話の内容考えてたり修学旅行行ってたりで執筆する時間が無かったんです許してくだせぇ!
2人が突撃する。
当然迎撃しようと大剣を横に薙ぎ、尻尾を刺突する。
しかし2人は身を屈めて紙一重で大剣を躱すとそのまま、右足を大剣の上に置き、蹴って跳躍した。
左足も体についていこうと上がってくる。その速度を利用して回し蹴りを叩き込む。
接触する部分にミスリルのトゲを生成してそのまま大剣に覆われていない部分に蹴りが入る。
深々と突き刺さっていく感触を足から伝わる感覚で感じながらバックステップをして距離を取る。
流石に貫通一歩手前程の傷は堪えるらしく両腕をダランと垂らしているが悠とアリエラの着地するタイミングで結晶を撃ち込み死角から尻尾を繰り出す。
正面の結晶はアリエラの防壁で対処してその後、悠がアリエラに迫っていた尻尾を、アリエラが悠に迫っていた尻尾をナイフで地面に固定する。
「良いコンビネーションですね。羨ましくは無いですけど。・・・それに、それじゃ私は倒せませんよ。」
挑発にも似た言葉を放つと2人を睥睨するシアエガ。
しかし次の瞬間膝から崩れ落ちたかと思うと、大剣を引っ込め頭を両手で押さえる。
「ぐっ・・・・何なんですか!?この頭に響く声は!!」
頭の中に声が響く。
同時に誰かの姿が頭に思い浮かぶ。鮮やかな蒼色の髪をした、身長がシアエガと全く同じの少年だった。
しかし前髪が顔に被っており表情は一切分からない。
《違うだろ?あいつの隣で戦うのはあいつじゃなくて俺______お前だ。分かってるだろ?この体の前の記憶を。なら何故逃げる?受け容れろよ、ホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラ》
《う、うるさいですね!この体は私のものなんですよ!前の記憶なんてないのですよ!今の記憶が全てなんです!》
《へぇ・・・心外だな。この体がいつからお前のものになったんだ?そこまで言うんなら俺は向こうに力を貸すぜ。》
すると彼のドス黒い血の色をした髪が鮮やかな蒼色に変わる。そして誰にも聞こえない声で悠達に両手を向けて何かを呟いた。話し終わると再び髪が元に戻る。
何とか攻防を繰り返していて疲れからか膝を着いている悠が何かを感じていた。
(?・・・何だ?この感覚・・・まるで欠けていた何かが満ちたような・・・それにこの頭に浮かぶ設計図は・・)
「しょうがない。今の状況、打開するにはこの技を使うしかないか・・・・
_____神砕鉄槍雨」
すると彼の周りに無数のダークマターが生成される。
しかし一瞬でとある物質に変換される。
それは12.7x99mm NATO弾________対物ライフルなどに使用される銃弾だった。
恐ろしい程に回転しているNATO弾は蒼色に輝いている。
それが数え切れない程に生成された。
「物部クン!?何だいその技!?」
「分からない・・・が、やるしか無いだろ?それにアリエラも何かあるんじゃないか?」
「あ、あるにはあるけどさ・・・」
「じゃあやってみないか?物は試しって奴だ。」
「はぁ・・・分かったよ。
________メーカーオブアテナ」
彼女の架空武装から蒼色をしたミスリルの塊が生成される。それは自由に形を変えていき最後には一本の太い槍になっていた。それの生成が終わると2人が同時に告げる。
「ファイアッ!!」
「貫けっ!!」
その声でミスリルの槍とNATO弾が発射される。
やはり直撃は避けたいのだろうが逃げ場もなく槍を尻尾を使い受け止める。しかしそれも徐々に押し込まれていき悠のNATO弾は大剣を削り、肉体を抉っていく。
ゴオオオンという音ともに大量の土煙で部屋が覆い尽くされる。
消耗が激しいのか2人とも肩で息をしている。
そして土煙が晴れるとそこには体が少し歪になり腹に大穴が開いているシアエガだった。
「あぁ・・・これはいけませんねぇ・・・こ、れはいけな・・・い。」
穴が開きもはや天井として機能していない天井、夜空を見上げると彼は呟いた。
そして顔を少しだけ彼らの方向へと向ける。
「えっ・・・・・・?」
次の瞬間彼はカラスのような羽を撒き散らしながら黒色の靄になり消えていた。
学園長室に微妙な空気が漂う中悠はファフニールを抑えてすっかり重傷なのに空気になっていたシャルの元へと駆け寄った。
「シャル!大丈夫か!?」
「・・・その声・・・は・・・お主か。心配は・・・いらん。何とか再生は始まってる。」
「そ、そうか・・・良かった。」
その言葉でホッと一息付いたがアリエラだけはシアエガが消える直前、見なければいいもの、彼の仮面の下を見てしまった。それのおかげで思考がショートしかけ、ただ固まっていた。防壁に隠れていた深月達が出てきて床にへたれこんでいるアリエラに駆け寄る。
「お姉ちゃん!どうしたの!?」
「ア、アリエラさん?どうしたんですの!?」
心配しているのは伝わってくるが言い方が強気に言いすぎたのか未だアリエラは動かない。
そこにレンとリーザをアリエラの前から退かせると深月がゆっくり話しかける。
「アリエラさん、落ち着いて下さい。まずはゆっくり息を吸って下さい。」
その一言で震えているような息を吐いていたアリエラがいつもと同じように戻るが未だ口は開かない。
「それでは・・・教えて下さい。貴方はどうしたのですか?」
その言葉にようやく話せる程度に回復したのか深月と向かい合ってアリエラが話し始める。
「ボク・・・見ちゃったんだよ。」
「何を・・・ですか?」
「シアエガの_____素顔。」
「それがどうかしたんですか?」
短い言葉で簡潔に深月が問いかけるとそれに彼女も短い言葉で答える。
「そっくりだったんだ・・・彼に______ノアくんに。」
そう告げた途端アリエラの脳裏にシアエガの素顔が再びフラッシュバックする。
月光に照らされた狂気に歪んだ顔。彼の復讐心を表したかのような血の色をしたドス黒い髪、双眸は怪しく淡い緑色に光っており、動くたびに緑色の軌跡を引いていた。しかし彼女が此れ迄見てきた彼の顔とシアエガの顔が被るのだ。
確かに人の見た目を左右する髪や目の色は変わっていたが根本的なパーツなどは一切変わっていなかった。
「なっ・・・そ、そんな事あり得ません!だって彼は戻ってきていませんし、そもそも左腕を失ってるんです。幾ら顔が似ていたとは言えそんな事は・・・」
「そう・・・だよね、やっぱりあり得ないよね・・・」
「〜っ!す、すいません、アリエラさん!」
一瞬彼女が見せたとてつも無い悲壮な顔を見て息を呑む深月。それもその筈だった。彼女は恋人を無くしている。いや、正確には居なくなっているのだがやはり、そんな状態ならば進んでそんな事は言いたくも無いはずだ。
そんな事に気付けなかった深月が慌てて謝罪をする。
「良いんだ・・・別に。」
その一言で再び重い沈黙が流れる。
こんな大きな襲撃であったにも関わらず重傷を負う者は居たが死傷者は0という最善と言える結果だったのだがそれ以上の重圧が心にのしかかった_____
ありがとうございました!
久々の投稿なので駄文が更に際立っていると思うのですが如何でしたでしょうか?