極星寮のお兄さん?   作:ジョニーK

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宴会時にあまり絡めなかった涼子と絡ませてみました。




第六話〜極星寮のお姉さん?〜

諸星side

 

けたたましく鳴り響く音によって目が覚める。

 

 

「ふわぁ…もう時間か…」

 

 

大きな欠伸をし、時間を確認して、準備をする。

上はYシャツに下は制服ズボンを履いてエプロンを持ち調理場に向かう。

調理場に着くとふみ緒さんが既にいた。

 

 

「おはよう。ふみ緒さん」

 

「おはよう。さて、じゃあ始めるとするかね」

 

「はーい」

 

 

献立を渡されチェックしていく。目玉焼きにソーセージ、大根の味噌汁に春野菜サラダっと。

 

 

「ふみ緒さん、これ俺が手伝う必要なくね?」

 

「ウダウダ言ってないで手を動かしな!あんたは目玉焼きとソーセージだよ!簡単な方にしてやったんだ。ありがたく思いな!」

 

「あい」

 

 

やっぱりふみ緒さんには敵わないよ。怖いし、怖いし、エスパーふみ緒だし。俺じゃなかったら今ので、チビっちまってるな………うん。馬鹿なこと考えてないでさっさと作っちまおう。

 

 

 

 

 

「ふみ緒さーん、こっち終わりました」

 

「はいよ。こっちはもうちょっとで味噌汁ができるから先に食べてな」

 

「いや、俺は皆と食べるよ。味噌汁は俺がやっておくから、ふみ緒さんお先にどうぞ」

 

「そうかい?じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかね」

 

「はい。味噌汁できたら持っていきますよ」

 

 

ふみ緒さんが白米をよそってオカズと一緒にお盆に乗せて隣の食堂に持って行く。

 

 

 

味噌汁ができたのでふみ緒さんの分を持って行くと、ちょうど皆が起きてきたようだ。

 

 

「皆、おはよう」

 

「「「「「おはようございます」」」」」

 

「はい、ふみ緒さん。味噌汁できましたよ」

 

「ん。ご苦労様。皆の分と自分の分も持ってきな」

 

「はい。それじゃちょっと待っててな」

 

「あ、私手伝いますよ」

 

「ありがとう。涼子」

 

 

二人以外の分の配膳をして終えると涼子が話しかけてきた。

 

 

「ふみ緒さんの手伝いでもしてたんですか?」

 

「うん。昨日、色々あってその罰って感じかな」

 

「罰って何やらかしたんですか?」

 

 

呆れたあとにジト目で見られてしまった。

やめて!そんな顔で見ないで!先輩傷ついちゃう!

 

 

「いや、ちょっとふみ緒さんをぞんざいに扱ったらな」

 

「あはは、それは御愁傷様です」

 

 

苦笑して慰めてくれた。ええ子や…涼子のご両親様、涼子はとても良い子に育ってますよ。

 

 

「ありがーー「そういえば昨日の野暮用ってなんですか?」………」

 

 

あれれ〜?おかしいぞ〜?涼子の目からハイライトさんがグッバイしちゃってる〜〜。

…ハッ!?いかんいかん!あまりの恐怖で頭脳は大人で身体は子供なあの子みたいになってしまった。くそっ!昨日は上手く誤魔化たと思ったのに!

 

 

「や、やや野暮用は野暮用だよ。ほほほほら、早く朝飯食べないと遅刻しちゃうぞ〜」

 

「な・に・をしてたんですか?」

 

 

アカン。これアカンやつや。正直に言わんと悠姫も交ざって説教コース確定や(震え声)

 

 

 

 

 

時は遡り、あれは俺が十特になってない高校二年の時だった。今の寮生たちは中等部の頃から住んでいたので知り合ってから一年が経過したある日、竜胆と『もも』と外食をして帰る時間が遅くなってしまった。ふみ緒さんに連絡を入れておいたので問題ないと思い、ゆっくりと帰ったのだ。

 

 

「ただいまー」

 

「「おかえりなさい。先輩」」

 

 

玄関を開けるとそこには腕を組んで仁王立ちをし怖い笑顔で妙な威圧感を放つ悠姫と涼子、後ろにはオロオロとしている恵、階段の上の壁から顔を覗かせてなにやらニヤニヤしながら此方を見ているふみ緒さんと男子たち。

な、なんだ?この異様な空間は?

 

 

「お、おう。ただいま」

 

「先輩、こんな遅くまで何をしてたんですか?」

 

 

涼子が表情を変えずに聞いてくる。

あれ?ふみ緒さんから聞いてないのか?もしかしてあまりにも遅いから心配させちまったかな?

 

 

「あぁ、ちょっと友達(女)と外食して話してたんだよ。ふみ緒さんには伝えたから皆にも伝わってると思ってな」

 

「友達(男)ですか?」

 

「そうそう」

 

「本当に?」

 

「え?あぁ。嘘つく理由がないだろ」

 

 

涼子、悠姫の順に問いかけてくるので、正直に応える。

 

 

「「正座」」

 

「え?」

 

「「正座!!」」

 

「は、はい〜〜〜!」

 

 

訳もわからず正座させられる俺と、目からハイライトを無くし此方を睨み付けてくる二人。

 

 

「あ、あのぅ〜「黙りなさい」…はい」

 

「先輩、なんで嘘をつくんですか?」

 

「う、嘘!?嘘なんてついてないよ!」

 

「ついてるじゃないですか!女友達と遊んでたのに男友達と遊んでたって!」

 

「………へ?」

 

「なんでそんな嘘をつくんですか?実は彼女と遊んでたとかですか?」

 

「い、いや二人とーー「二人!?二股してたんですか!?」違うよ!二人とも友達だよ!付き合ってねぇよ!それに友達云々は勘違いじゃないか」

 

「…まぁいいでしょう。でもですね、こんな遅い時間まで若い男女がーー」

 

 

そこから小一時間ほど涼子の説教は続いた。悠姫は聞きながら、うんうん頷いてるだけだし「「「ダァーッハッハハハハー」」」ふみ緒さんと一年男子たちは爆笑してるし、恵は未だにオロオロしてるし、マジカオス。マジ笑えない。

 

結局、竜胆とももとの誤解をとくまで正座させられた。

 

 

 

 

 

 

そんなことがあってから帰りが遅くなる時は、必ず涼子と悠姫に連絡することを約束させられたのだが、昨日は急に決まったのと仕事もしたりと色々なことがあり、すっかり忘れてしまっていた。

 

「も、もも申し訳ございませんでした!竜胆と食事してました!」

 

 

綺麗な土下座をし、白状した。

 

 

「うふふ、それならそうと早く言ってくれれば良いのに」

 

「はい。仰る通りでございます」

 

 

頭を上げると涼子が近付いてきて、あの怖い笑顔を浮かべていた。

 

 

「帰ったらゆっくりと聞かせてもらいますからね。悠姫と一緒に」

 

「か、かしこまりました!」

 

 

涼子は満足したのか、二人分のお盆を持ち食堂に向かって行った。

はぁ〜…と大きな溜め息を吐き、今日の帰宅後の事を考えると憂鬱になる。

 

 

「こら、圭!早く食べないかい!遅刻しちまうよ!」

 

「…あい」

 

 

言い返す気力も無く、朝食をとる。

おかしいな〜目玉焼きが妙にしょっぱいや。

 

 

 

 

 

 

その日の夜、ごまかした事と連絡がなかった事を説教されている圭の姿が確認された。

 

 




うん。涼子と悠姫のは嫉妬なのか家族的な心配なのかご想像にお任せします。まぁ愛にはかわりありませんね。


ちなみに寮の一年組は、竜胆たちの事は知ってはいますが、見たことがある程度です。
逆は、圭から聞いて知っている程度です。


それでは!
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