あれから、二日ぐらい経った日の事。
私は、とぼとぼと道を歩いてた。
この前は、恭介君に酷いことしちゃった。恭介君、悲しそうだったなあ・・・・・・・。
そんなことばかり考えていた。
「あれ、ここは何処!?」
気が付くと私は、道に迷っていた。いや、迷ったというより、突然周りのものが変わったというのが正しいだろう。周りにはセーラ-服を干している洗濯ロープが張り巡らされていて、空からは机や椅子が降っていた。遠くにいた六本腕の物体が、私に向って襲ってくる。
「嫌っ、気持ち悪い! 誰か助けて!」
ロープにつかまって落ちないように体勢を取り、叫んでいるのが精いっぱいだった。
その時。私の近くで、女の子達がロープの上を綱渡りのように走っていたのが見えた。
ピンクの髪の少女が、六本腕の縮小版のようなものを弓矢で打ち負かしていた。
その横で、金髪のお姉さんが黄色のリボンで、洗濯ロープを結び付け橋をつくった。
「す、すごい・・・。何これ?」
私は、思わずつぶやいてしまった。
「美樹さん! 今よ! あとそこの子、しっかりつかまってて!」
「OK!」
美樹さんと呼ばれた青髪の少女は、リボンの橋を素早く渡り、六本腕を切り裂いた。
あれ? この人、前に病院で会ったような・・・。
そんなことを思っていると、わけのわからない世界が私がいた普通の道に戻った。
「やった、マミさん! やった!」
「まどかやマミさんとの連帯のおかげだよ!」
「あなた達、前よりずっとテクニックが上がってきたわね」
「ところで、、あなたは?」
まどかと呼ばれた女の子に突然名前を聞かれて、私は一瞬とまどった。
「えっと、私は見滝原中学校一年の七美音葉です・・・」
「見滝原? 私達もそこに通っているんだ~。私は鹿目まどか! 中学二年生だよ!」
「私は三年、巴マミ。鹿目さん達から見たら、先輩にあたるかな」
「あたしは美樹さやか! そういえば貴方、この前病院にいた子?」
「はい、そうです! 覚えててくれて、光栄です!」
「そんな、光栄だなんて~」
さやかさんの一言に、皆が笑った。
――――――――――――――――マミさん宅――――――――――――――――
マミさんのお菓子をいただきながら、私は、魔法少女や魔女についての説明を受けた。
「私達が今倒したのは、委員長の魔女というもので、性質は『傍観』なの。魔女は、普通の人間には見えない『結界』に住んでいて、『使い魔』を連れて襲ってくるわ。それから、『魔女の口づけ』と言って、印を付けられた人間が、原因不明の自殺や殺人を起こさせたりするの」
「でも、魔女は『グリーフシード』という卵を落とすことがある。それは『ソウルジェム』が濁ったのを変える事が出来るんだよ」
キュウべえという自称魔女の使者である生物が話に割り込んできた。
「これがソウルジェムよ」
マミさんが黄色い宝石を見せながら言った。
「ソウルジェムは、魔法少女の証でもあるの。キュウべえと契約して、願いを叶えてもらった代償として魔女と戦う使命が与えられるのよ」
魔女と戦う使命、か・・・。
「七美音葉。君にも、魔法少女になる素質がある。僕と契約して魔法少女になってくれないか」
アニメ本編ではほむらの過去の時間軸に登場した委員長の魔女ですが、話の都合上、さやか達と戦わせました。