仮面の騎士と笑顔と希望の少女たち   作:烏賊の毒

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分離した未来 3/4

「ここがディスピアのこの世界での城です。」

 

一行は、城と言うより学園に近い外見の場所に来ていた。

 

「やっぱりこの場所だったか。」

 

大樹が学園の上を見上げるのを、ユウスケが問う。

 

「やっぱり…?」

 

「あぁ、この世界のお宝はここに眠っている。」

 

「ついてきたのはお宝目当てってところか。」

 

士がそんなことをぼやいていると、地響きが鳴り、大地が裂ける。

 

そこには、巨大なカエルが佇んでいた。

 

「…もうばれてるみたいだねぇ。」

 

大樹が前に出る。

 

「ここは僕に任せてくれたまえ。」

 

「良いんですか?」

 

夏海の問いに、大樹が答える。

 

「なぁに、お宝の為さ。」

 

「…頼んだぞ。」

 

士が答えると、四人は城の中に入る。

 

「さてと、さっさと終わらせるよ。」

 

大樹は銃を出し、そこにカードを挿入する。

 

そして、それを掲げる。

 

「変身!」

 

『KAMEN RIDE DIEND』

 

引き金を引くと、幾重にも出現する影が大樹に合わさっていき、そこに仮面ライダーディエンドが現れる。

 

「オマエ…ダレダ…?」

 

カエルがディエンドに問う。

 

「通りすがりの仮面ライダーさ。

 覚えておきたまえ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥へと進んでいくと、大きな庭園があった。

 

しかし、全てが黒ずんでいた。

 

その中心。

 

そこには、巨大な猫が鎮座していた。

 

「ここは任せて!

 俺が行く!」

 

前に出たのはユウスケだった。

 

「士と夏海ちゃんはトワちゃんを頼む!」

 

「任せておけ。」

 

士達が奥に進むのを背中で感じながら、巨大な猫に視線を合わせる。

 

腰に手を出すとそのままベルト…アークルが出てくる。

 

左手をベルトをなぞりながら腰に。

 

右手を左に突きだし、スライドしながら左に。

 

そして、叫ぶ。

 

「変身!」

 

キュインキュインキュインキュイーーーン!

 

その音と共に、ユウスケの体を鎧が包み込む。

 

「よし!

 クウガの力、見せてやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に、奥へと進むと、大きな広場に来た。

 

「一体どこまで続いてるんだ。」

 

士が悪態をついていると、突風が吹き荒れる。

 

「キシャアアアァァァアアア!」

 

空か黒い巨大なカラスがこちらを狙っている。

 

「キバーラ!」

 

夏海がその名を呼ぶと、白いコウモリが飛来する。

 

「は~い?」

 

そのコウモリ…キバーラを手に取る夏海。

 

「士君とトワちゃんは先に行ってください。」

 

「夏みかん…!」

 

「私だって、もう守られる立場じゃないんです。」

 

夏海がニコリと笑う。

 

「それに、まだまだ旅は続けたいので。」

 

「ったく…、しょうがない。

 さっさと終わらせて来い!」

 

「わかりました!」

 

士が先に進んだのを確認すると、キバーラが夏海を甘噛みする。

 

「かぁぷ。」

 

キバーラを前に突きだし、戦士に変わる合図を贈る。

 

「変身!」

 

鎖に巻き付かれたと思うと弾け飛び、そこには、仮面キバーラが立っていた。

 

「何人たりとも、ここから先へは通しません!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが最上階か。」

 

周りは、淀んだ空気に包まれていた。

 

「出てきなさい!

 ディスピア!」

 

トワが言い放つと、淀んだ空気が集まり、一つの集合体に変わる。

 

「絶望しに来たのか?

 それとも、死にに来たか。」

 

集合体は、黒き女王に変貌した。

 

「そこの人間は…何用だ?」

 

「トワと一緒だ。」

 

士はベルトを腰に付け、カードを前に掲げる。

 

「変身。」

 

『KAMEN RIDE DECADE』

 

ディスピアは、ディケイドを見る。

 

「貴様が、ディケイドか。

 話しには聞いているぞ。

 

 世界の破壊者…この世界も破壊しに来たのか?」

 

「あぁ。

 だが、壊すのは世界じゃない。

 お前だ…!」

 

ディケイドはライドブッカーを銃に変形させ、ディスピアに放つ。

 

しかし、ディスピアは銃弾を黒い蔦で払い、それをディケイドとトワに突き出す。

 

トワはロッドで、ディケイドはライドブッカーを剣にして避ける。

 

「なら、こいつだ。」

 

『KAMEN RIDE KIVA』

 

ディケイドの姿が、ある種族の王…キバに変わる。

 

迫り来る蔦を華麗な動きで避けるディケイド。

 

蔦は地面に突き刺さる。

 

「ちょこまかと…。」

 

捌き続けるトワは、次第に押されはじめ、ディケイドの元へ飛ばされる。

 

「トワ!」

 

ディケイドが気をとられる隙に、蔦がディケイドを突き弾く。

 

「グアッ…!」

 

ディケイドは転がり、変身が解かれ、地に伏してしまう。

 

「トワ…、可哀想なトワ…。

 また犠牲にする。

 自分の力の無さが仇になって…。

 プリキュアや王国の民、家族、そして、カナタ。

 お前は負け続ける。

 世界の破壊者を使ったとしてもな…。」

 

「う…うぅ…。」

 

トワの目から涙がこぼれる。

 

「さぁ、絶望して、全てから逃げるがいい。

 さすれば、全てが楽になる…。」

 

「くだらないな。」

 

ディスピアの言葉に、士が立ち上がる。

 

「確かに、全てが楽になるかもしれない。

 だがな、こいつは罪を償うために戦ってる。

 逃げる事で、こいつ自信が楽にはならない。

 背負った罪は、立ち向かわなければ無くならないんだ。

 だから、こいつはこんなところで負けるわけにはいかない。

 それにな…。」

 

士がトワを見て、ディスピアに向き直る。

 

「世界の破壊者がついてるんだ。

 負けるわけないだろ。」

 

「貴様、一体何者だ…。」

 

ディスピアが問う。

 

「通りすがりの仮面ライダーだ!

 覚えておけ!」

 

『KAMEN RIDE DECADE』

 

士は再度、変身する。

 

絶望の淵に立たされた、少女を救う為に。

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