仮面の騎士と笑顔と希望の少女たち   作:烏賊の毒

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分離した未来 4/4

ディスピアとディケイドが対峙する。

 

ディケイドは、剣で蔦を凪ぎ払いながらも真っ直ぐディスピアの元へ近づいていく。

 

「貴様が置いてきた仲間達は今頃どうなったかな?」

 

ディスピアがディケイドに囁きかける。

 

「悪いが、あいつらが負ける筈がない。

 あいつらは、強いからな。」

 

実際、その通りだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ATTACK RIDE BLAST』

 

巨大なカエルはディエンドに翻弄されながら、彼が放つ光弾でダメージを負っていた。

 

「ま、待つんだね!」

 

カエルがディエンドに待ったをかける。

 

「何?」

 

「ぼぼぼ、ぼくを見逃したら、世界の半分…いや、4分の3をあげるんだね!

 だから…!」

 

「…ふーん。

 実に魅力的だねぇ。

 でも、君は4分の1を支配するんだろう。

 その世界には、自由というお宝がない。」

 

カエルの顔がひきつる。

 

「つまり、さっさと決めちゃおうか。」

 

ディエンドは懐から青いタブレット…ケータッチを取り出し、液晶をなぞり始める。

 

『G4・RYUGA・ORGA・GLAVE・KABUKI・CAUCASAS・ARC・SKULL』

 

そして、ケータッチを腰に装着する。

 

『FINAL FORM RIDE DIEND』

 

 

ディエンドの姿が変わっていき、額には自分自身、胸には八つの世界の仮面ライダーのカードが出現した。

 

「大サービス。」

 

『ATTACK RIDE GEKIJOBAN』

 

ディエンドが引き金を引くと、八人の仮面ライダーが現れる。

 

使用者の命を奪う最悪の軍事マシン。

 

自らを現実のものにしようとした漆黒の龍。

 

人ではなく怪人に変わり果てた青年。

 

ヒトを滅ぼすアルビノの切り札。

 

守るべき者達に裏切られ続け堕ちた鬼。

 

金色に輝く最速の戦士。

 

封印されしある種族の王。

 

哀愁漂う骸骨の探偵。

 

その八人と、世界を渡るトレジャーハンターの合計九人がカエルを標的に捕らえる。

 

『FINAL ATTACK RIDE DI・DI・DI・DIEND』

 

『FINAL VENT』

 

『EXEED CHARGE』

 

『MIGHTY』

 

『RIDER KICK』

 

『ウェ~イクアップ!』

 

『スカル!

 マキシマムドライブ!』

 

己の足で、剣で、枹で、そして、銃で。

 

「グワアアアァァァアアア!」

 

それぞれの必殺技を受けたカエルが爆散する。

 

「さてと…。」

 

変身を解いた大樹は、足を学園の方へと向ける。

 

「お宝を手に入れますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クッ…!」

 

クウガは苦戦していた。

 

ネコがあまりにも速すぎる。

 

「超変身!」

 

クウガの体が青く変化する。

 

近くにあった木の棒を持ち、ロッド…ドラゴンロッドに変える。

 

爪とロッドの攻防の後、クウガは吹き飛ばされる。

 

この姿は、速いが力が弱い。

 

「超変身!」

 

今度は、緑に姿が変わる。

 

花壇の上に置いてあったじょうろを弓矢…ブラストペガサスに変える。

 

「てや…!」

 

命中はするが、攻撃をもろともせずに接近し再度吹き飛ばされる。

 

「今度こそ…!」

 

またも姿が変わる。

 

紫色になったクウガが、ショベルを持つと、剣…タイタンソードに変わる。

 

「でやぁ!」

 

ネコに突き刺さる。

 

大ダメージと思ったが、猫からどす黒いオーラが剣を通して流れ込んでいく。

 

「うっ…!」

 

クウガの姿が変わっていく。

 

「ゼツ…ボウ…ニ…。」

 

ネコが言う。

 

クウガの体は金に変わっていく。

 

その目は、黒い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全部が真っ暗だった。

 

歩く事さえままならない。

 

力が出ない。

 

もうこのままがいい。

 

ユウスケは虚ろな目をして佇んでいた。

 

すると、後ろからバシンッ!とはたかれる気がした。

 

後ろを振り向くと、そこには見知った顔があった。

 

その人物は、微笑みを浮かべ、ユウスケから離れていく。

 

離れていくにつれて、光がユウスケを包んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「コレデ…ヒトリ…。」

 

ネコがその場から離れようとした時、黒い目のクウガから光が溢れる。

 

「そうだよな…姐さん…。」

 

黒い目が赤く変わる。

 

「俺は…俺は…!」

 

ユウスケは、拳を握る。

 

「この世界を!

 姐さんから託された想いを!

 皆の笑顔を守ってみせる!」

 

仮面ライダークウガ ライジングアルティメット レッドアイ…それが今の彼の名前。

 

「バカナ…!

 ゼツボウニソメタハズナノニ!

 ナゼ!」

 

クウガがネコの問いに答える。

 

「大事な人が怒ってくれたからかな。

 だから…。」

 

クウガが構えをとる。

 

「あんたを倒させてもらう。」

 

ネコが鋭い爪でクウガに攻撃をする。

 

しかし、クウガは臆することなくネコに稲妻を纏ったパンチを繰り出す。

 

「ガアッ!」

 

飛ばされるネコに、再び構えをとるクウガ。

 

「ハアアアァァァアアア!」

 

金色の力を足に溜める。

 

「ハァ!」

 

猫が最後に見たものは、飛翔した凄まじき戦士の姿だった。

 

「オリャアアア!」

 

クウガの蹴りがネコを貫いた。

 

「ふぅ…。」

 

変身を解く。

 

「士…大丈夫かな。

 まぁ、平気だよな。

 なんたって、士だしな。」

 

そう言って、彼は地面に突っ伏した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てやぁ!」

 

一方のキバーラは紫の翼で飛翔し、カラスと空中戦を繰り広げていた。

 

「やぁ!」

 

サーベルとくちばしが火花を散らす。

 

「きゃあ!」

 

キバーラがカラスの攻撃により地面に落とされる。

 

それを見下ろすカラスが人間の格好に変わる。

 

「中々だが、やっぱり弱いんだぜ。」

 

カラスだったものは続ける。

 

「お前はそんなんで何を守るんだ?

 仲間か?自分か?この世界か?」

 

キバーラは答える。

 

「…全部です。」

 

その言葉にカラスは笑う。

 

「ハッハッハッハ!

 そんな力で何が出来る?」

 

笑い声にお構い無しにキバーラは続ける。

 

「出来る出来ないの問題じゃありません。

 やるんです。

 士くんに任せてって言っちゃいましたから。

 負けたらどやされますしね。」

 

「そーれーに、トワって娘。

 何か通じる物があるしね~。」

 

腰にぶら下がるキバーラも言う。

 

キバーラは剣を下に向け、再度、紫の翼が広がる。

 

「決めさせてもらいます。

 覚悟、よろしいですか?」

 

その言葉は、カラスの思考を鈍らせるのに十分だった。

 

「…いいぜ!

 やってやるんだぜ!」

 

カラスの姿に戻り、そのままキバーラに向かって急降下。

 

キバーラはズザザッ!と押され、彼女を貫く…筈だった。

 

「ぐ…?!」

 

彼女の腹部でくちばしは止まっていた。

 

その原因は。

 

「じゃんねんでした!」

 

もう一人のキバーラだった。

 

「たぁ!」

 

その隙に、キバーラは溜めた剣の力をカラスに向かって突き刺し、そのまま、貫く。

 

「グアァ!」

 

そのまま、カラスは爆散した。

 

「さてと、ユウスケは大丈夫ですかね。」

 

一人と一匹は、もときた道を引き返していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良いのか…トワ…。

 この者は、世界の破壊者…。

 この世界もろとも滅び行くぞ…。」

 

ディスピアはトワに囁きかける。

 

「良いですわ。」

 

トワが立ち上がる。

 

「絶望に支配された世界など、滅ぼしてみせますわ!

 希望の未来へと進むために!」

 

士のライドブッカーが光り輝き、中から三枚のカードが士の手に飛ぶ。

 

「これは…!」

 

ディケイドはカードを入れながら、勝利宣言をする。

 

「どうやら俺たちが勝つらしいぜ。」

 

『FINAL FORM RIDE T・T・T・TWIRIGHT』

 

そう言い、トワの後ろに立つ。

 

「ちょっとくすぐったいぞ。」

 

「え?」

 

トワの体を、文字通り開ける。

 

トワは光に包まれ、そこにはプリキュアを倒した格好の姿があり、所々にマゼンタがある。

 

ただし、頭の部分はいつものトワだが。

 

「これは…!」

 

「どうやらこれが俺たちの力のようだ。」

 

ディスピアの蔦が二人を襲う。

 

しかし、トワの持っているロッドが叩き斬る。

 

「なに…!」

 

ディスピアは次第に追い込まれていく。

 

「さて、決めるぞ!

 トワ!」

 

「はい!」

 

ディケイドはカード二枚を挿入する。

 

トワは力を杖に集中する。

 

『FINAL ATTACK RIDE T・T・T・TWIRIGHT』

 

『FINAL ATTACK RIDE DE・DE・DE・DECADE』

 

「いきます!」

 

トワはディケイドの後ろで青い炎のエネルギーを放つ。

 

そのエネルギーの力で加速したディケイドがディスピアに向かう。

 

 

「オリャアアア!」

 

「クッ!」

 

ディスピアが蔦でバリアを張るが、お構いなしにそれを破る。

 

そして、ディケイドがディスピアを貫く。

 

「また…甦る…私は…私は…!」

 

「たとえ、何度甦ろうと、何度でも倒して見せます。」

 

トワの言い放った言葉に、ディスピアは顔をしかめながら、断末魔を響かせる。

 

「グワアアアァァァアアア!」

 

ディスピアは爆発四散した。

 

「ごきげんよう。」

 

それは、トワの勝利だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「士さん!」

 

トワがディケイドに駆け寄る。

 

「終わったな。」

 

城がみるみる学園に変わっていく。

 

「さてと、俺の役目はここまでか………っ!」

 

変身を解こうとした矢先、灰色のオーロラが二人を包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは…一体…。」

 

その世界は、全て真っ赤だった。

 

そして、八人の戦士がそこにはいた。

 

新たなる戦いが、幕を開けた。

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