「たしか、ここのはずなんだけど…。」
はるかが地図を見ながら周りを見渡す。
そこは、ノーブル学園に程近い森の中だった。
「よく来たね~。
春野はるか。」
キザな声と共に現れたのは白いシルクハットに白いタキシード、白のマントをたなびかせた男だった。
「あなたが…アルティメット・ルパン?」
「いかにも。」
はるかの問いに潔くお辞儀するルパン。
「だ、だったら早くプリンセスパフュームを返して下さい!
あれは、私の大切な夢なんです!」
それを聞いたルパンがプリンセスパフュームをはるかに投げ渡す。
「え?」
「欲しいのはそれではなく、君の力なんだよ。」
ルパンは怪しげな銃…ルパンガンナーを取り出す。
「まずは、小手調べといこうか。」
ルパンガンナーの銃口を手のひらに押し当てる。
「変身。」
ルパンガンナーを周りに向けると宝石が飛び散り、はるかは思わず目を閉じる。
そのまま、ルパンガンナーをZの形に伸ばす。
『ルパ~ン!』
はるかが目を開けると、そこには大怪盗の姿はなく、派手な格好の戦士がいた。
「あなたは…。」
「仮面ラ…ッ!
フッ…。」
間違えたのか、ルパンは少し笑う。
「アルティメット・ルパン、ここに誕生!」
ルパンは銃をはるかに突きつける。
「小手調べをしようか。」
マスク越しだが、本気と分かったのか、はるかは姿を変え、キュアフローラになる。
「それがプリキュアの姿か。
君の実力…確めさせて貰うぞ!」
ルパンが走り、フローラにパンチを喰らわせるが、フローラは腕をクロスさせてなんとか防ぐ。
「たぁ!」
フローラが蹴りを繰り出すが、右手に持ったルパンガンナーで防ぎ、その足を左手でつかむ。
「きゃあ!」
そのまま投げ飛ばされるが、着地は失敗しない。
「はあああ!」
フローラがタタタタッ!と走り、距離を詰める。
「はあ!」
打撃を仕掛けるが、ルパンが払い返しフローラにデコピンをする。
「あ痛っ!」
おでこを痛がるフローラ。
「まだまだだねぇ、春野はるか。」
痛がるフローラにルパンが言う。
「…貴方の目的は…何?」
その問いに、答えるルパン。
「…世界を救う。」
「え…?」
その言葉に驚くフローラ。
「なんて、大層な物じゃない。
ただ、自分の落とし前はちゃんと着けたいだけだよ。」
ルパンがフローラを見る。
「身構えろ。
私ではなく、本当の敵にね。」
そう言われたフローラは、咄嗟に身構える。
すると、何かが上空から着陸する音が聞こえた。
「あれは…。」
「以前、地球に来たエイリアン共さ。」
エイリアンの数は五体。
その五体は、二人の前に着陸する。
「サイバロイドZZZの記憶データ確認。
ルパンを発見。」
「我々、メガヘクスの作成したロイミュードのコピー体を使用。」
「排除する。」
「未知のエネルギーを感知。」
「同様に排除する。」
五体はそれぞれ腕で二人を指す。
「もしかして…!」
フローラがルパンを見る。
「そういうことだ。
君を呼んだのはね。」
ルパンがはるかに顔を向ける。
「ご一緒にダンスはいかがかな?」
フローラは答える。
「喜んで。」
そのミニカーは、地球外生命体がタブレットに吸収されるのを見ていた。
(私の盗んだものが…。)
彼はひどく冒涜された気分になった。
(利用されるくらいなら、破壊しよう。)
彼は直ぐ様実行に移した。
彼らが作り出したコピー体を一体拝借して、元々盗んだものが保管されてあった古城に隠し、彼らの反応があった時に備えた。
そして、自分自身も万が一の時の為にルパンガンナーの機能によりコピー。
ロイミュードたちから盗んでおいたバイラルコアを使い、コアを封印。
そして、万が一が訪れた。
消え入る前に、コアを作動。
新たな自分が動き出す。
しかし、動き出した時期が遅すぎた。
既に仮面ライダーとロイミュードの戦いは決着していた。
特状課は無くなり、泊進ノ介や詩島霧子、クリム・スタインベルトの姿がない。
但し、地下の最深部に行くとルパンガンナーが置いてあった。
それを少しばかり拝借しておく。
それから、フラフラと久留間市をさまよっていると、教会で結婚式が行われていた。
見ると、そこには白いスーツを着た泊進ノ介が純白のウェディングドレスを着た詩島霧子を連れていた。
(いつの間に…。)
そう思い、彼らの前に現れようとする。
しかし、それは茶髪の青年が前に出たことで止まる。
そして、彼は驚いた。
泊進ノ介が仮面ライダーを止める。
そう言ったのだ。
そこで彼は思った。
(彼らを巻き込んではならない。)
元々は自分の不甲斐なさが原因だ。
彼はその場を後にした。
古城へと向かう道中、ピンク・青・黄色の三人の少女が白いシルクハットを被った男と対峙していた。
ピンクの少女に見覚えがあったが、男が鍵穴に入るのが見えた。
それを追うように入ると、真っ暗な城に出た。
そこでは、仮面の騎士と妖しいプリンセスが戦っていた。
青年がプリンセスに語りかけていた。
その言葉を小さな声で繰り返す。
「世界を守る…プリンセスパフューム…プリンセスプリキュア…か。」
隙を見て、同じ手法で元の世界に戻る。
そして、彼は古城へと赴き、ロイミュードに入る。
「プリキュア…。
手伝って貰うぞ…。」
「ある者がこそこそと動き回っている。
排除しろ。」
タブレットが地球外生命体に命令する。
「了解した。」
地球外生命体は動き出す。
タブレットは不敵に笑う。
「邪魔な虫は排除しなければな…。」