邂逅と融合と最終決戦
白い怪人が魔蛇を喰らい尽くし、口を拭う。
「チカラ…ガ…ガァ…!」
「お前は…一体?」
鎧武はトゥインクルを庇うように身を乗り出す。
「オマエ…モ…チカラ…ヨコセッ…!」
欲望のままに襲いかかる怪人…ワイズマンに鎧武は大橙丸を構えるが、どこからともなく放たれた銀の弾丸がワイズマンを弾き飛ばす。
「グウゥッ…!」
鎧武とトゥインクルがきょとんとしているとバイクに乗った二人が降りてくる。
「大丈夫か?
…って、お前…鎧武か?」
「そっちこそ!
ウィザードじゃんか!」
「きららさん!
どうしてここに?!」
「トワっちこそ!
なんで~?!」
驚く二組。
「なになに?
そっちも知り合い?」
「はい、同じ学園でプリキュアです。」
「プリキュアって割りとたくさんいるんだな。」
「仮面ライダーもそんなとこだろ。
おっと、奴さんは待っちゃくれないようだぜ。」
ウィザードが鎧武達に呼び掛ける。
ワイズマンが立ち上がり雄叫びを上げて走り出す。
「こっからは、俺たちの…!」
「ショータイムだ!」
「「お覚悟はよろしくて?」」
『邂逅と融合と最終決戦』
「沢芽市か…、久しぶりだな。」
運転するドライブが呟く。
「行ったことあるんですか?」
助手席に乗るフローラが質問する。
「あぁ、前にメガヘクスを追った時にな。
その時に、神様に会ったりしてな。」
「かか、神様ですか!」
「あぁ。
…ん?」
ふと、後ろを見ると黒い巨大なビークルが新たなメガヘクスを追って迫ってきていた。
そして、メガヘクスはエネルギー弾を放つ。
「うわぁぁああ~!」
「もっとスピード出せないんですか~!?」
「出してるって!」
メガヘクスはトライドロンを追い越し、地上に降りる。
トライドロンと黒いビーグルは急ブレーキをかける。
黒いビーグルが開き、中から緑と黒の戦士と青い姫が現れる。
それを見た二人は直ぐ様車から降りる。
「みなみさん?!」
「は、はるか?
どうしてここに?」
「彼らを追いかけてきたんですよ!
みなみさんこそ!」
「彼らに協力をね。」
「君は確か…泊進ノ介だね?」
「どうして俺の名前を?」
「照井竜からかねがねきいているよ。」
「マ、マジですか!」
「ま、聞いただけだけどな。」
ドライブは回りを見渡す。
「今、誰か喋ったような…?」
「あぁ、俺たちは二人で一人の仮面ライダーだ。」
お決まりのポーズをドライブに向ける。
『二人で一人…私たちと同じのようだねぇ。』
「え!
ベルトが喋った!?」
『せめてさん付けで呼びたまえ。』
「あ、すいません…。
ってぇ、早くあいつら倒さねぇと!」
「そうだね、海藤みなみ。
それに、君もプリキュアかい?」
「はい!
春野はるか…キュアフローラです!」
「協力してくれるかな?」
「よ、喜んで!」
すると、ドライブに向かってひとつのシフトカーが飛んでくる。
「…!
デッドヒート、なぜここに?」
『フォーミュラになれない場合に備えていたが杞憂だったみたいだ。
奴らは戦闘データを蓄積し今までの対策を練っている筈だ。
我々も手法を変えよう。』
「わかった!」
『DRIVE!
TYPE:DEAD HEAT!』
ドライブの体が赤から白になり、熱を放射する。
「翔太郎、僕たちもファングでいこう。」
「わかった。」
メモリを外し、変身を解く。
リボルギャリーからフィリップが現れ、翔太郎は引っ込む。
彼の手には恐竜を模した機械。
それを変形させ、メモリにする。
『FANG!』
リボルギャリー内では翔太郎がメモリを押す。
『JOKER!』
「変身。」
『FANG!
JOKER!』
白と黒の獣が雄叫びをあげる。
それを合図にメガヘクスは攻撃を仕掛ける。
それをダブルは野獣の如く飛びかかり、ドライブは力を込めた拳を放つ。
『ARM FANG』
「グルアァア!」
「ハッ!」
ダブルの腕の牙で火花が飛び散り、ドライブのパンチの熱で焦がす。
負けず劣らず二人の姫もプリンセスロッドを振りかざす。
「アイス!」
「ローズ!」
メガヘクスに花びらと氷の礫を放つ。
それらを見ていた他のメガヘクスは直ぐ様目的地に向かって飛び始めた。
『FANG!
MAXIMUM DRIVE!』
『ヒッサーツ!
フルスロットール!
デッドヒート!』
ダブルは足を払いながら足に生えた牙でメガヘクス達を切り払う。
ドライブは空中で回転しそのまま飛び蹴りを放ちメガヘクスを引き摺りながら数を削る。
そして、道が出来る。
『今だ!
皆、乗りたまえ!』
それぞれのビークルに乗り、発進させる。
目指すは、沢芽市。
『レモンエナジー!』
『オレンジアームズ!
花道・オンステージ!
ジンバーレモン!ハハァ!』
『フレイム・ドラゴ~ン! ボーボー!
ボーボーボー!』
二人の姿が変わり、ワイズマンに剣を向ける。
すかさずワイズマンも体を捻りながら避ける
しかし、動きを読んでいたトゥインクルとスカーレットは避けたワイズマンに飛び蹴りを喰らわせる。
ダメージを負ったワイズマンは体を分身させる。
「そんなのアリ!?」
「数が多すぎますわ!」
「だったら増えれば良いんでしょ?」
『コネクト・プリ~ズ!』
ウィザードは左手に装着されたタイマーを動かす。
『ドラゴタイム!
セットアップ…スタ~ト!』
『フレイムドラゴ~ン!』
敵の攻撃を避けながら適度にボタンを押していく。
『ウォータードラゴ~ン!』
青い魔方陣からウィザードが現れ、スカーレットに加勢する。
「二人に増えましたわ!」
「まだまだ!」
『ハリケーンドラゴ~ン!』
緑の魔方陣からウィザードが現れて、今度はトゥインクルを助ける。
「嘘!
もう一人増えた?!」
「もういっちょ!」
『ランドドラゴ~ン!』
黄色の魔方陣から再度ウィザードが現れ、鎧武に協力する。
「魔法ってすげぇな!」
それぞれが正面のワイズマンを蹴散らしていく。
『ファイナルタ~イム!』
『ドラゴンフォ~メ~ション!』
再びボタンを押すと各ウィザードにドラゴンの頭・翼・尾・爪が付与され分身体を倒していく。
最後に残ったのは本物のワイズマン。
「お覚悟、よろしくて?」
「さぁ、フィナーレだ。」
四人が構えに入る。
「プリキュア!
ミーティア・ハミング!」
「プリキュア!
フェニックス・ブレイズ!」
星と不死鳥がワイズマンに襲いかかる。
『オレンジ・スカッシュ!』
『レモンエナジー・スカッシュ!』
『オールドラゴ~ン!』
鎧武は上空へと跳び、ウィザードはドラゴンの意匠を身に纏い羽ばたく。
「ハアアアァァァアアア!!!」
「セイッハアアアァァァアアア!!!」
鎧武はスライスされたフルーツのエネルギーを潜り抜け、ウィザードは回転しながら貫く。
「グアアアァァァアアア!!!」
ワイズマンは爆発する。
「やりましたね!」
オレンジアームズとフレイムスタイルに戻った両名にスカーレットとトゥインクルが駆け寄ってくる。
「あぁ、これで笛木は…っ!」
爆発の中から多数の機械の怪人とワイズマンが現れる。
「お前は、メガヘクス!」
鎧武が声を荒らげるが、気に留めずワイズマンに向く。
「知恵の実を確認…融合を開始する。」
メガヘクスがワイズマンを取り囲み巨大な機械…ビッグマシンに変わっていく。
「今度はでかくなった?!」
トゥインクルが再度不条理を叫ぶ。
『…う…うぐっ…この感情は…憎しみ…!?』
ビッグマシンは彼らにミサイルを放つ。
「こっちに撃ってきましたわ!」
スカーレットが言うと同時にビークル二台がミサイルを弾き返す。
「あ、あれってもしかしてドライブか?!」
鎧武が言うと同時にビークルからドライブ・キュアフローラ・ダブル・キュアマーメイドが降りてくる。
「あっ!
神様!」
「えっ!
神様!?
って、トワちゃん!?」
「きららまで!」
「マジで神様か…?」
四人は駆け寄り、それぞれ喋り出す。
「あのぉ~、相手さん待ってくれないんですけど。」
ウィザードの言葉にそれぞれが向き直る。
「わりぃわりぃ、忘れてたわ。」
「まぁ、前に助けてもらったから良いけどさ。」
「ん?
どっかで会ったか?」
ダブルはウィザードの顔をまじまじと見る。
直後、八人の背後にオーロラが現れ、ディケイドとトワイライトが現れた。
「なんだここは?」
「今日は知り合いによく会うな~。」
「お前達はウィザードにダブル、鎧武、それにドライブか。」
「俺も知ってるのか?」
ドライブが尋ねる。
「あぁ。
つっても、歴史が改変されたから赤の他人だ。
いずれまた会うさ。」
「そ、そうか。」
別の四人は警戒していた。
「トワイライト…何故!?」
スカーレットが強く警戒する。
しかし、トワイライトは優しく彼女を見る。
「貴女が…違う私。」
その言葉に四人は疑問を持つ。
「大丈夫だよ。
彼女はディケイドと共に現れた。
少なくとも仲間さ。」
ダブルがそう言うと四人は警戒心を緩める。
「この世界の希望…守らなくては…ね?」
トワイライトが四人に語りかける。
それに四人は頷き、フローラが手を引く。
「一緒に戦おう!」
「…えぇ!」
十人は並び、最終決戦に挑む。