十人に対峙するビッグマシンのすぐそばで鍵状の裂け目が現れ、黒い小箱が突き刺さる。
『QUE…DESPAIR!』
「あれは…クイーンのメモリ!」
フィリップが驚きの声を上げる中、ビッグマシンの体は黒く変わっていく。
『ゼツ…ボウ…ワガナ…ハ…ディスダーク!』
「やれやれ…またか。」
プリキュア・トワイライトは驚き、ディケイドはため息をつくのを他所に、ビッグマシンが両手から黒い霧を放出する。
「ゼツボウ…二…シズメ…。」
『乱・入・共・闘』
「どこだここは?」
「わかりません…。
皆ともはぐれてしまったみたいですし…。」
――――――――――――――
『ライト・プリーズ!』
「どうする?」
「進むしか無いですわ。」
――――――――――――――
「皆とはぐれちゃったな~。」
「ちょっとは焦ったら?」
――――――――――――――
「ここで待っていた方が…。」
「とりあえず進みましょう!」
――――――――――――――
「…行くか。」
「…えぇ。
ディスダーク…絶対にあなたの好きなようにさせない…!」
――――――――――――――
ダブルとマーメイドは
――――――――――――――
ウィザードとスカーレットは
――――――――――――――
鎧武とトゥインクルは
――――――――――――――
ドライブとフローラは
――――――――――――――
ディケイドとトワイライトは
――――――――――――――
暗い霧を進む。
すると、うすぼんやりと明るくなった。
――――――――――――――
「…!
あいつらは!」
彼らが見た景色の先には多数の怪人がいた。
――――――――――――――
「ナスカにウェザー、タブー。
数えてたらキリねぇぞ!」
「翔太郎、ここはエクストリームを使おう!」
「あぁ!」
どこからともなくエクストリーム鳥が飛んできて、ダブルの手におさまり直ぐ様スロットに入れる。
『EXTREAM!』
緑と黒が左右に割け、白く輝く。
仮面ライダーW サイクロンジョーカーエクストリーム。
『スカル!』
「スカル!
モードエレガント!」
マーメイドの姿も変わる。
「スカル…。
いくぜ…みなみちゃん!」
「はい!
あなた達の罪を、数えなさい!」
――――――――――――――
「フェニックスにメデューサ、グレムリンにその他大勢…。
いくらなんでもパーティーには多すぎないか?」
「そのようですわね。」
ウィザードが水色の指輪を装着する。
「とっておきの魔法、見せてやるよ。」
『インフィニティー・プリーズ!』
ベルトにかざした瞬間にダイヤのドラゴンが現れる。
『ヒースイフードー!
ボージャバビュードゴーン!』
ウィザードの体が銀色に輝く。
まるでダイヤの如く。
『ワイズ!』
「ワイズ!
モードエレガント!」
スカーレットは白い修道女に変わる。
「行くか!」
「えぇ。
さぁ、ショータイムですわ!」
――――――――――――――
「デェムシュにレデュエ。
それに…戒斗。」
「戒斗…それってどういうこと?!」
トゥインクルが鎧武に迫る。
「戒斗の事を知ってるのか。
じゃあ…この戦いが終わったらにしようか…。」
『カチドキ!』
『カチドキアームズ!
いざ、出陣!
エイエイオー!』
仮面ライダー鎧武 カチドキアームズ。
「分かったわよ…!」
『バロン!』
「バロン!
モードエレガント!」
甲冑が彼女を包む。
「ここからは、私達のステージよ!」
――――――――――――――
『001に007、065か…。』
「前に倒したロイミュードが甦ったってことか。」
「とにかく、倒して皆に合流しましょう!」
『進ノ介、フォーミュラで行こう!』
「分かった!」
青いシフトカーを装着する。
『DRIVE!
TYPE:FORMULA!』
ドライブの姿がF-1カーを模す。
『ルパン!』
「ルパン!
モードエレガント!」
フローラの体が大怪盗の姿を模す。
「あれって…!」
『ルパンのコアがあの鍵に変わったようだねぇ。』
「ま、今は細かいことはいいか。」
フローラが腰を低くする。
「あなた達、ひとっ走り付き合いなさい!」
――――――――――――――
『XTREME!
MAXIMUM DRIVE!』
ダブルのキックが炸裂するが、ドーパントは一向に減らない。
「キリがねぇ…!」
「そうですね…!」
――――――――――――――
『ハイタッチ!
シャイニングストライク!』
巨大な斧がファントムが襲う。
「ハァ…ハァ…ちょっと…キツいかな…
でも…。」
「まだ、負けられません…!」
――――――――――――――
「ハァ…!」
火縄大橙DJ銃の火球がインベス達を一掃するが、数は減らない。
(今、黄金の果実を使うか…?
でも、下手に使ってオーバーロードに奪われると…。)
「ちょっと…ヤバいかも…。」
トゥインクルの呟きに鎧武が意を決する。
(考えてる暇はねぇ!)
「こうなったら…!」
――――――――――――――
『フルフル!
フォーミュラ!
大砲!』
「ハァッ!」
大砲を放つが敵は減らない。
ドライブはシフトカーを出す。
『進ノ介!
ここでトライドロンを使えば敵の思うツボだ!』
「でも、ベルトさん!
今負けたら、はるかちゃんも危ないだろ!」
――――――――――――――
その時、
斬撃が
爆発が
光矢が
銃弾が
彼らを守るかのように敵に当たる。
――――――――――――――
「相変わらずだなぁ…。
仮面…ライダー…!」
――――――――――――――
「ひさしぶり、晴人。」
――――――――――――――
「葛葉紘太…。」
――――――――――――――
「やっと会えた、父さん。」
――――――――――――――
「お前、大道克己…!」
「何故ここに…!」
驚くダブルにマーメイドが質問する。
「えぇっと、彼は?」
「大道克己…以前、風都を震撼させたテロリストだ。」
「その時に死んだ筈なんだ。
なのにどうして…?」
「テ、テロリストの人がどうして?」
克己は敵を見る。
「アイズにテラーにユートピア…地獄はまだまだ楽しませてくれる。」
今度はダブルとマーメイドを見て、メモリを鳴らす。
『ETERNAL!』
「喜べ、俺も手伝おう。」
――――――――――――――
「コ、コヨミ…!」
「コヨミって…あの人の娘?」
コヨミは二人を見る。
「晴人は負けないわ。
だって、私と彼女の『希望』だもの。」
コヨミは指輪を取り出す。
「私の希望は、絶対に守る…!」
――――――――――――――
「お前、狗道供界…!」
供界は鎧武を見る。
「私を殺した礼を返しに来た。」
(殺した…礼?
殺した人に何で礼を言うの?)
トゥインクルは意味がわからなかった。
それを見透かしたように供界が言う。
「君には分からない。
葛葉紘太を責める事もまた愚かな事だ。」
彼は二つの錠前を開ける。
『ザァクゥロォ!!!』
『ブラッドオレンジ…!!!』
「自分で答えを見つけ出せ。」
――――――――――――――
「お前、エイジか?!」
ドライブは驚く。
「エイジって?」
フローラが聞く。
「泊進ノ介は、僕の父さんだよ。」
「エェエ!
泊さんってお父さんだったんですか?!」
「ん~、まぁ、未来の話…かな?」
「ん?」
フローラはちんぷんかんぷんといった顔をする。
「僕はあり得ない未来から来た。
108と同じ未来からね。」
「おい、それって…!」
エイジはシフトカーを取り出す。
「親孝行って事だよ、父さん。」
――――――――――――――
「変身!」
――――――――――――――
『ETERNAL!』
『チェンジ・ナウ!』
『ブラッドザクロアームズ!
狂い咲き!
サクリファイス!
ブラッドオレンジアームズ!
邪ノ道!
オン・ステージ!』
『DRIVE!
TYPE:NEXT!』
――――――――――――――
「俺は仮面ライダーエターナル。
さぁ、地獄を楽しみな!」
エターナルがナイフで敵を切り裂く。
「大道克己…どういう風の吹きまわしだ?」
加勢しながらダブルは問う。
「なぁに、パーティーに招かれただけだ。」
『ACCEL!
MAXIMUM DRIVE!』
『BIRD!
MAXIMUM DRIVE!』
『NASCA!
MAXIMUM DRIVE!』
飛行・加速、更にその能力を倍増、ナイフを鋭くして敵をなぎ倒す。
「こいつを使え。」
エターナルは四本のメモリをダブルに渡す。
「こいつは…!」
「なかなか興味深い。」
メモリを挿入していく。
『DUMMY!
MAXIMUM DRIVE!』
『PUPETIER!
MAXIMUM DRIVE!』
『ROCKET!
MAXIMUM DRIVE!』
『YESTERDAY!
MAXIMUM DRIVE!』
最後にメモリを一本挿入する。
『PRISM!
MAXIMUM DRIVE!』
「ビッカーチャージブレイク!」
ダブルが剣から放った光線は一つのロケットになり、無数に複製され、怪人の前に操作され爆発。
爆煙が晴れると過去に各怪人を倒した仮面ライダーが現れ、必殺技を繰り出す。
「左さんとフィリップさんがいっぱい…。」
マーメイドは思わず目を丸くする。
ダブルとエターナルは背中合わせになる。
「ここは任せろ。」
あるメモリを見せる。
「でも、大道克己…お前はどうするんだ?」
「俺は地獄を楽しむだけだ。
生きてる奴に居られたく無いんでね。」
『ZONE!
MAXIMUM DRIVE!』
「さらばだ、仮面ライダーと伝説の少女よ。」
二人の姿が消え、白い悪魔が舞い踊る。
「さぁ、死神のパーティータイムだ!」
――――――――――――――
「どうして彼を慕っているのですか?」
背中合わせになったスカーレットが聞く。
「ずっと一緒にいたもの…。」
ハーメルケインを振るいながら答える。
「それなのに何故…。」
スカーレットは続けない。
察したコヨミは口を開く。
「…死んだのか?
元々死んでたのを晴人の魔力で生き長らえてただけ。
しょうがなかった。」
スカーレットが敵に蹴りを喰らわせる。
「でも、無理言っちゃった。
死んだ今でも、彼に辛いことお願いしちゃったのが一番の心残りだった。」
コヨミは続ける。
「でも…もう一度会ってちょっと嬉しかったかな。
変わらない彼を見て…。
だから、絶対彼を死なせないで…!
私の希望を守って…!」
『バインド・ナウ』
コヨミはいきなりウィザードとスカーレットを鎖で結び付ける。
「あっ…おい…何するんだコヨミ!」
「なにを…!」
『エクスプロージョン・ナウ』
周りの敵を爆撃で怯ませ、ウィザードのベルトを操作する。
「さよなら、晴人。」
涙声で指輪をウィザードのドライバーにかざす。
『テレポート・プリーズ!』
二人は魔方陣へと消えていった。
「ごめんなさい、晴人。」
彼女は再び戦うのであった。
――――――――――――――
深紅の救世主…仮面ライダーセイヴァー。
彼は呪詛のような音と共に変身した。
襲いかかる敵を次々に薙ぎ倒し射っていく。
「あんた、どうしてアイツに殺されたの?」
トゥインクルはセイヴァーに聞く。
「救済する筈が救済された。」
「救済?」
「人間を一段階上の存在に強制的に『変身』させる。」
「そんな事…!」
「わかっている。
しかし、自分一人が周りとは違う存在になってみれば分かる。
君はその疎外感に耐えられるのか?」
「…。」
「ただ、一人だけ。
そんな私を救済しようとした男がいた。
だから、葛葉紘太の事は悪く言わないでくれ。」
「…悪かったわね。」
その時、怪人…ロードバロンがトゥインクルに斬りかかる。
「グァッ!」
しかし、セイヴァーがトゥインクルを庇う。
「供界!」
「…!」
鎧武が駆け寄ってくる。
「…ハァ…ハァ…ここは…任せろ…!」
セイヴァーの体から花弁と茎のような物が生えてくる。
「何これ?!」
偽神座セイヴァー。
次々とクラックからコオロギやウツボカズラの怪人が現れる。
そして、鎧武とトゥインクルの後ろにクラックが開く。
「さっさと行け…!」
「供界…!」
「世界を…救ってくれ…!」
鎧武は拳を握り締めながら頷く。
そして、トゥインクルの手を引き、クラックへと入っていった。
「世界を…頼んだぞ…!」
今、幕が上がった。
――――――――――――――
ドライブが敵の攻撃で押され始める。
そこにダークドライブとフローラが駆け寄り敵を殴り飛ばす。
「大丈夫、父さん?」
「大丈夫ですか、泊さん?!」
「あぁ。
しかし、ヤバイな。」
「そうだ父さん。
僕と同じシフトカー使うと良いんじゃないかな?」
『中々、粋なことを言うねぇ。』
「わかった!」
ドライブが黒と黄色のシフトカーを入れる。
『DRIVE!
TYPE:SPECIAL!』
ドライブの体が黒に黄色の姿に変わる。
「おし!
なんか…親子みたいだな。」
「みたいじゃなくて、そうなんだよ。」
「来ますよ!」
怪人が迫って来るのを払いながら一発一発を決めていく。
『NEXT!』
『ヒッサーツ!
フルスロットル!
スペシャル!』
「ハアアァァアア!!!」
三人の蹴りが数多の敵を打ち払う。
「そろそろ良いかな?」
ダークドライブがネクストライドロンを呼び出す。
「父さん達乗って!」
「え?おいちょっと!」
ダークドライブはドライブとフローラを押し込み、扉を閉める。
「後はこれが連れてってくれるから。」
「エイジ、お前はどうするんだよ!」
「僕はここで足止めする。
父さん。」
ダークドライブは言う。
「また未来で会おう。」
「…あぁ。
任せろ…!」
車が発進し、異次元への扉が現れ、吸い込まれるように突入した。
「父さん、またね。」
――――――――――――――
「ファンガイアに魔迦魍、ミラーモンスターに…。」
真ん中を見てディケイドは一人ごちる。
「黒い俺か…。」
黒き破壊者…ダークディケイド。
「敵が何であれ関係ありませんわ。」
敵が眼前に迫ってくるとディケイドはカードをベルトの中に入れる。
『ATTACK RIDE SLASH』
ディケイドは剣で、トワイライトは杖で敵を倒していると、後ろから銃弾が飛んでくる。
「クっ…!
やっぱり鬼門になるか…!」
ダークディケイドが歩くと怪人達も復活する。
「面倒だ…!」
「でも、やるしかありませんわ!」
二人と軍団がかち合うと思われたその時、上空に灰色のオーロラが現れ、奇っ怪な音楽が流れる。
『レベルア~ップ!』
それは落ちてきた。
『マイティジャンプ!
マイティキック!
マイティマイティアクション!
エ~ックス!』
ピンク色の奇抜な戦士が地面に着地するとプロックが多数出てきた。
「ピンク…だな。」
「貴方も同じじゃなくて?」
「俺はピンクじゃないマゼンタだ。」
謎の戦士は二人を見る。
「あれ?
ヴァーチャルオペレーションを受けてた筈なんだけどな?」
「お前は誰だ?」
「俺?
俺は仮面ライダーエグゼイド!」
謎の戦士…エグゼイドは左手を腰に当て、右手を上に上げる。
「あんたも仮面ライダー?」
「あぁ、ディケイドだ。」
「成る程、じゃああいつらが敵って事だな?」
エグゼイドは敵を見据える。
「いくぜ!」
手に持っていたハンマーで殴りつけていく。
『ATTACK RIDE CLOCK UP』
ダークディケイドが超高速で三人を攻撃する。
「あの黒いのを倒さねぇと復活するぞ!」
「了解!」
ディケイドの言葉にエグゼイドはサムズアップし、ブロックを壊す。
ブロックからは黄色いメダルが現れ、取得する。
すると、速くなり黒いディケイドと同等の速度を持つ。
刹那、ダークディケイドが怯んだ隙を見てエグゼイドはガシャットをスロットに入れてボタンを押す。
『キメワザ!
クリティカルストライク!』
上空に跳びそのまま多段キックをダークディケイドに浴びせる。
『会心の一撃!
GAME CLEAR!』
「やったぜ!」
ダークディケイドが倒された影響で怪人が消滅する。
オーロラがエグゼイドの前で止まる。
「…これで戻れんの?」
「多分な。
また会おうぜ、エグゼイド。」
「おう!」
エグゼイドが居なくなった後、二人の前にもオーロラが現れる。
「行くか。」
「えぇ。」
そして、向かう。
絶望の先へ。