仮面の騎士と笑顔と希望の少女たち   作:烏賊の毒

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Sの依頼/人魚姫は何を思う 3/4

「お前は、クローズ!」

 

彼の目の前には、禍々しい黒のオーラを放つ鴉の姿があった。

 

「よぉ、シャット。

 どうしたんだ?

 死んだ奴が現れたような顔して。」

 

そんな事は分かっている。

今の彼には、考える余裕は生まれない。

 

「一体…!

 どうやって…!」

 

鴉はニヤリと笑う。

 

「さぁ、どうやってだろうなぁ。

 まぁ、この体は使いやすい。

 世界は全部俺がお前らに代わって絶望させてやるよ!

 まずは…。」

 

ギロリと学園の校舎を見る。

 

「プリキュアだ。」

 

そう言って、空へと消えていった。

 

「ロックに報告しなければ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学園の近くで爆発音がした。爆発音は、学園と町を繋ぐ橋の近くで鳴った。

 

この音は海藤みなみの耳にも届いたらしく、すぐさま橋に向かった。

 

すると、そこには鴉がいた。

 

「あなた…クローズ!」

 

クローズはみなみを見てニヤリと笑った。

 

「貴様がプリキュアか…。

 まずはお前からだ!」

 

みなみに向かって急降下する。みなみは間一髪のところで避け、クローズから距離をおく。

 

「避けたか…。

 まぁ良い。

 次は外さない。」

 

やばい。

 

彼女は直感し、すぐさまプリンセスパフュームを取りだし、姿を変える。

 

「プリキュアの姿か。

 妙にストレスが溜まるなぁ…!」

 

その一言がキッカケで二人はぶつかりあった。

 

最初は、両者譲らなかったが、徐々にキュアマーメイドの方が守りに入ってくる。そして、最初はいなしきれていた殴打の応酬も次第にいなしきれなくなり、遂には、腹部に当たってしまう。

 

「………っ!」

 

なんとか倒れなかったが、痛みは、すぐには引かず、マーメイドの体力をじわじわと削っていく。

 

「弱いなぁ、プリキュアって奴も。」

 

その言葉にマーメイドは反応する。

 

「…あなた、クローズじゃないわね…?」

 

またも微笑する鴉。

 

「なかなか鋭いねぇ。

 そう、この体はゼツボーグとか言う奴の地球の記憶から俺の能力で奪ったもんだ。

 しかし、オリジナルのものと同等、いや、それ以上の力を持っている。」

 

「あなたは…一体?」

 

「俺の名はない。

 しかし、俺のメモリの名前はある。」

 

そう言いながら、クローズの姿をした者は青いメモリを取りだし、そのボタンを押した。

 

『キー』

 

「これが、俺だ。」

 

(メモリ…まさか!)

 

「さて、おしゃべりはおしまいだ。

 じゃあ、…死にな。」

 

そう言うと、キーは青と黒の球体を作り出し、それをマーメイドに浴びせる。

 

(メモリを使う…?

 でも、どうやって…!)

 

球体がマーメイドに直撃するとき、風が、パフュームからは光が放たれた。

瞬間、球体は爆発し砂煙が起こる。

 

「すまなかったな、お嬢ちゃん。」

 

そこに響いたのは、男の声。

マーメイドが一度聞いたことのある声だ。

 

「あなたは…!」

 

「仮面ライダー!

 なぜここに!」

 

一番驚いたのはキーだった。

 

(仮面ライダー?)

 

「メモリを渡してくれないか。」

 

そっと差し出された手に最初は戸惑ったが、男の真っ直ぐな目に、マーメイドメモリを渡す。

 

「さてと…。

 じゃあ、お嬢ちゃん。

 一緒に戦おう。

 変身。」

 

男は、メモリを赤いドライバーに挿す。

すると、彼の体が骸骨の姿になる。

彼は、キーに対して右手の人差し指を向けて、死刑宣告をした。

 

「さぁ、お前の罪を…数えろ…!」

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