仮面の騎士と笑顔と希望の少女たち   作:烏賊の毒

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Sの依頼/人魚姫は何を思う 4/4

「さぁ、お前の罪を数えろ…!」

 

黒い骸骨に白いハット、哀愁を感じさせるボロボロの白いマフラー、それはまるで死者のような装いだった。

 

「仮面ライダアアアァァァアアア!!!」

 

「…お嬢ちゃん。」

 

ふいに彼がマーメイドに話しかける。

 

「奴は、メモリとゼツボーグが合体して出来ている。

 協力してくれるな?」

 

「はい…!」

 

骸骨…スカルがキーに攻撃を仕掛けた。

 

離れたところからスカルトリガーで乱射し、キーに近づくに連れ、火花が増す。

 

「こんな攻撃、利かん!」

 

しかし、彼は仮面ライダーに気をとられすぎた。

 

後ろからの攻撃をかわしきれなかった。

 

「アイス!

 プリキュア!フローズン・リップル!」

 

カキンカキン!という音と共にキーが凍らされていく。

 

「グウ…!」

 

すかさず仮面ライダーがベルトのメモリを銃にセットする。

 

『スカル!マキシマムドライブ!』

 

「ふん…。」

 

キーは受けきれず吹き飛ばされる。

 

「グヴゥゥゥ!」

 

すぐ立ち上がるキー。

 

その顔には、まるでもう一人いるような形相になっている。

 

「負けない…!

 二度と…!

 俺の力を証明して見せる…!」

 

凄まじい速度で二人のもとに走り、吹き飛ばす。

 

マーメイドは、倒れてしまう。

 

「貴様らのような奴に俺を倒すことは出来ない!

 何も守れず、死ぬがいい!」

 

その言葉に立ち上がるマーメイドが反応する。

 

「守れるわ。

 どんなに力がなくても、どんなに迷っても、どんなに自分が傷ついても…守ってみせる!」

 

隣にいた仮面ライダーはベルトのメモリをマーメイドに渡す。

 

「お嬢ちゃんの決断力なら、このメモリを使いこなせるだろう。」

 

「…いいの?」

 

「俺には、もう必要ない。

 大切な者を守るのは、もう俺じゃなくなった…。」

 

「それって…!」

 

そう言い終わると、男は風と共にどこかに消えていった。

 

「…使わせていただきます。」

 

手に持っている『S』のメモリのボタンを押す。

 

『スカル!』

 

そのメモリが光に包まれると、形を変えていき、新たなドレスアップキーになった。

 

「これは…!」

 

上部のボタンを押すとカシャンという音と共に鍵に変わる。

 

その鍵をパフュームに差す。

 

「スカル!モードエレガント!」

 

黒い光と共に骸骨を右肩にあしらったいつもの青色ではなく灰色のドレスに変わる。

 

「姿が変わったところで、俺に敵うわけがない!」

 

キーがマーメイドに向かって拳を放つ。

 

しかし、その拳はあっさりと捕まれてしまう。

 

「んなっ!」

 

スカルの特徴…それは骨からの身体強化。

 

故に、固く

 

強い。

 

「ていや!」

 

マーメイドが回し蹴りをすると、キーが海の方へ吹き飛ばされる。

 

すかさず、スカルドレスアップキーをプリンセスロッドに差す。

 

「裁け!スカルよ!

 プリキュア!イモータル・リップル!」

 

右肩の頭蓋骨が紫に光り、上空で浮遊する。

そこに、マーメイドが飛び、頭蓋骨を蹴る。

頭蓋骨は一直線にキーへと向かい喰らいつく。

 

「必ず…戻って…!」

 

爆散するキーを後ろに、前を見定めたマーメイドは一言言う。

 

「ごきげんよう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの戦いから数日後

 

校舎内の廊下を歩いていた海藤みなみはキーの言っていた『仮面ライダー』というキーワードが頭の中をまわっていた。

 

「……仮面……ライダー……。」

 

「寮母の白金です。」

 

「ひゃっ!」

 

『仮面ライダー』と呟く海藤みなみに、いきなり寮母の白金が近づいてきた。

 

「私は仮面ライダーを一人知っています。」

 

「本当ですか!」

 

その言葉にみなみは食い付く。

 

「探偵でいくつか事件を解決してもらってましたから。

 しかし、確か数年前に亡くなったと聞きましたが…。」

 

「あ…そ、そうでしたか…。」

 

「写真ならありますが。

 これです。」

 

白金の差し出した写真には、あの時会った男と似ていた。

 

いや、そのままの姿だった。

 

白いハットに白いスーツ、褐色の肌。

 

「これって!」

 

「どうやら何かあったみたいですね。

 今は、お弟子さん達が探偵業を引き継いでいるみたいです。

 教えて差し上げましょうか?」

 

「是非!」

 

そうして、違う場所で新たな物語が始まる。

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