仮面の騎士と笑顔と希望の少女たち   作:烏賊の毒

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希望を欲した魔法使い 2/4

彼はゼツボーグと対峙していた。

 

その姿は、白いフードに身を包み、その顔は粗い原石を模す。

 

それは、まるで…

 

 

 

ワイズマン。

 

 

 

本人自身が一番驚いていたのかもしれない。

 

しかし、そんなことは気にしていなかった。

 

一番にしなければならない事。

 

それは、人間を守ることでも、目の前の敵を倒すことでもない。

 

彼女…スカーレットを守ることだ。

 

驚いているスカーレットを後目に戦闘を開始する。

 

『テレポート ナウ』

 

指輪をベルトにかざすと、ゼツボーグの背後に瞬間移動する。

 

その手には笛…ハーメルケインが握られていた。

 

その手を振りかざすと、バチバチッ!と、火花が散る。

 

それに耐えきれず、ゼツボーグは前に倒れ込む。

 

ゼツボーグは起き上がり、負けじと火の球を作り出し、彼に投げつける。

 

『エクスプロージョン ナウ』

 

彼が指輪をベルトにかざすと、ゼツボーグの足下から炎が吹き出し、火の球ごと打ち消す。

 

ゼツボーグはなんとか耐えながらも、ダメージが大きいのか、肘をつく。

 

その隙に、考えるのを止めたスカーレットが連続蹴りをゼツボーグに繰り出す。

 

ゼツボーグは満身創痍だ。

 

彼は、ベルトに金色に輝く指輪をかざす。

 

彼女は、紅のヴァイオリンを取り出す。

 

『ファイナルストライク アンダースタンド?』

 

「スカーレットヴァイオリン!」

 

彼の足下に巨大な魔方陣が出現し、即座にエネルギーを右足に溜める。

 

彼女の周りは、炎が舞う。

 

まるで踊るかの様に出現するとヴァイオリンにエネルギーが集中する。

 

そして、二人は各々の必殺技を放つ。

 

「ハナビ!

 プリキュア!フェニックス・ブレイズ!」

 

彼は自らの足を頼りに。

 

彼女は不死鳥を使役し。

 

ゼツボーグは二人の必殺技に耐えきれず浄化されていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつの間にかいなくなっていたロックには気にせずに、檻に閉じ込められた少年を解放する。

 

「ふぅ。」

 

スカーレットもとい紅城トワは、男に向かう。

 

「あなたは、一体…?」

 

しかし、彼には届いていないのか、何かを呟いている。

 

「…フェニックス…?」

 

「え?」

 

何かを思案していたが、ようやく気づいたのか、彼は紅城トワに話す。

 

「あぁ、すまない。

 実は、私にも分からないんだ。

 さっきのも体が勝手に動いたから。」

 

思い詰めた様子の男。

 

「ただ、一つ分かった事がある。」

 

彼は、紅城トワに左手にはめていた橙色の原石を模した指輪を、彼女に渡す。

 

「これは…?」

 

「これは持っていてくれ。

 私からのプレゼントだ。」

 

決意をした男は言う。

 

 「私は、面影堂に行こうと思う。」

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