「う‥‥‥」
あれ?夜空が見えるよ?え?海面に寝てる。今まで何してたんだっけ?確か‥‥‥。
そうだっ!敵の艦隊と衝突して、反航戦で‥‥‥‥‥‥あ。
思い出した。そうだよ、敵の集中砲火を浴びて、大破して、そのまま‥‥‥。
あれ?でも怪我も無いし艤装も無事みたい。どうして?
まさか、ココはあの世?そっ‥‥‥そうだよね、あの状況で助かる訳無いもん。そっか。死んじゃったのかぁ。はぁ。やりたい事とか沢山あったのになぁ。提督さんの期待にも応えられなかったなぁ。
「おっ?やっと起きたんか」
声のした方へ視線を向けてみたら、眠ってる野分ちゃんを抱えた龍驤さんの姿が見えた。それに、周りには他のみんなも居る。疲れ切った様子で海面に座り込んで動かない風雲ちゃん、艤装は中破してるけど怪我自体は大したこと無い様子の弥生ちゃん、その隣に寄り添う卯月ちゃん、その卯月ちゃんの足元でしゃがんで休んでる白露ちゃんと舞風ちゃんも。
きらり~ん☆阿賀野で~すっ。
待って待って!違うの!きらり~ん☆なんて言ってる場合じゃないのは分かってるから。阿賀野のせいで艦隊のみんなを死なせちゃって。せめて明るく振る舞わないとやってられないんだもん。でもあの世でもみんなが一緒に居てくれてるのは少しだけ助かるかな。だって、死んだ後に独りぼっちだったらきっと辛すぎて耐えられないもん。
そうだ。せめて謝らないと。
「ごめんなさい龍驤さん。阿賀野のせいで、みんなまで‥‥‥」
「まあ、あれは不可抗力やろ。それより風雲とこの妖精に感謝する事やな」
え?風雲ちゃんと妖精さんに?
龍驤さんの帽子の上で、疲れてヘトヘトな応急修理女神妖精さんが、うつ伏せに寝転がってた。妖精さんが阿賀野を全快させてくれたって事かな?
あれ?待って。じゃあまさか。阿賀野まだ生きてるって事?
「まさか、阿賀野達は助かったって事?うそ‥‥‥」
「御名答。そのまさか、やで」
龍驤さんの説明だと。阿賀野はあの後すぐに意識を失っちゃったんだけど、風雲ちゃんが単艦で敵艦隊に突撃。旗艦のリ級flagshipを撃沈して、ル級を大破させたみたい。トドメは卯月ちゃんが刺したみたいだけど。でも、でも、あの風雲ちゃんがそんな事を?ちょっと信じられなかった。
「妖精さん、ありがとう!」
妖精さんは龍驤さんの帽子の上でダレたまま、照れ臭そうに『あ゛ー、いいっていいって。応急修理女神として当然の事をしただけだし』って右手をヒラヒラと振ってくれた。うん、本当にありがとう。お陰で阿賀野はこうして無事に動け‥‥‥あっ、そうだ。風雲ちゃんにもお礼を言わなきゃね。それから、沢山褒めてあげよっと。そっかそっか。いつも自信無さげで何するにしても見てて不安だったあの風雲ちゃんが、ね。やっぱりやれば出来る子だったんだね。うーんと褒めてあげよっと。
あ、そうそう。阿賀野は提督さんの二面作戦、知ってたんだ。提督さんから『艦隊のみんなには言わないように』って口止めされてて。特に不知火ちゃんには絶対言わないようにって。不知火ちゃんが提督さんの事心配してるのは阿賀野も知ってたけど、阿賀野には提督さんを止める力なんて無いしね。だから、今回の作戦が上手く行ってくれて本当に良かった。‥‥‥あ、でも阿賀野は大破してるから上手く行ったとは言えないのかぁ。もっと頑張らないとなぁ。神通さんや他の軽巡洋艦の子達に負けないくらいにならなきゃ。阿賀野型は最新鋭なんだし、ね。あは、アハハハ‥‥‥。
「じゃあ、阿賀野はちょっと風雲ちゃんの所に行って来るから!」
「おう、行ったれ行ったれ」
龍驤さんに手を振って、阿賀野は風雲ちゃんの所へ向かった。声が届かないくらい阿賀野との距離が開いたのを確認して、龍驤さんは妖精さんに話しかけた。
「お見事やったで?」
『ん?いやいや、応急修理女神だしあのくらいは出来て当たり前じゃん?』
妖精さんは『阿賀野を全快させた』事を言ってると思ったみたいだけど、龍驤さんは違っててね。寝てる野分ちゃんを起こさないようにその場にゆっくりと座って、視線を妖精さんの方に向けたんだ。
「ちゃうちゃう。ソッチの事や無くて。さっきの戦闘の方や」
『いや、あれはさ』って言い掛けた妖精さんを遮って、龍驤さんは「『すずやん』は相変わらずやね」って。
『‥‥‥なんで分かったの?』
「阿呆。あんな踊るような戦い方すんの、すずやんしか居らへんやないか。この龍驤様が分からんとでも思っとったんか?なっ?『横須賀の舞姫』さん?」
あ、そうそう。その『横須賀の舞姫』っていうのは艦娘時代の、応急修理女神妖精さんがまだ先代鈴谷だった頃の二つ名。先代島風と並んで結構有名だったみたい。それと、龍驤さんと同じ艦隊だった事もあるんだって。
『あ‥‥‥うん』
返事に困った様子の妖精さんの右頬を、龍驤さんは左手の人差し指で軽く小突く。それから「こら。この龍驤様に何か言うことあるやろ」って。
『何か言うこと‥‥‥』
言い掛けて悩む妖精さん。龍驤さんは
「はぁ~~~。なんや、分からんのか?しゃ~ないなぁ」って少し大袈裟に溜め息をついた。
「よう帰って来たな、すずやん」
妖精さんは少しだけ恥ずかしそうに右手の人差し指で右頬をかいて『あー‥‥‥ただいま』って答えたの。
川内教官達の姿が見えて来たのは、それから少ししてからの事だったの。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
普通に考えたら無謀も良いトコだよな。電探もロクに使えない所に、羅針盤だけ頼りにたった二人で突っ込むなんてよ。まあでも何せオレと夕立だからな。そんな状況でも楽勝だぜ。
天龍だ。フフフッ、怖いか?
ん?何だよ、その割には二人ともボロボロだって?あったり前だろ。一体何戦したと思ってんだよ?お陰でオレは弾薬ゼロ。だから使える武器はもう刀しか無かったってワケだよ。夕立の方も主砲2、3発しか残って無い状況で水鬼達の所へ辿り着いてな。タ級が居て不知火に砲を向けてるのを見た時は正直焦ったぜ。
夕立は迷い無くタ級の所まですっ飛ばして行ってな。そのたった2、3発で一瞬でタ級を撃沈。その姿はまるで鬼の様相。ったく、どっちが深海棲艦なんだか分からねぇよな。
‥‥‥まぁ、不知火がやられそうだったからな。夕立にも思う所はあったんだろ。
それから不知火には、オレには全く気付いてないフリをしろ、陽炎と夕立がやられそうで絶望してるフリでもしてろって伝えてな。オレが一気にズバッと行ったってワケだよ。
それで見事駆逐水鬼は撃沈。流石は天龍様だろ?オレみたいな主役ってのはよ、ピンチの場面で後から現れて悪をぶった切るものなんだよ。
あ゛?後ろからの不意討ちだと?おいおいおい、命の懸かった戦闘中に油断して気をとられて周りを見ない奴が悪いんだろ?油断大敵って奴だな。
なんだよ、作戦だよ、作戦。そもそも人質を取るような真似する奴に遠慮なんてしてやる義理はねーんだよ。
‥‥‥陽炎のヤツ、浮かばれるといいよな。
きらり~ん☆、こと阿賀野さんでした。
束の間の休息。それと天龍側の視点でした。このあとショートランド泊地へと帰投します。
※※以下ネタです※※
◆◆神風さんの受難◆◆
6ー3、グアノ環礁沖。ボス戦。
霞「ああもうっ、馬鹿ばっかり!」カットイン!
五連装(酸素)魚雷!
五連装(酸素)魚雷!
五連装(酸素)魚雷!
タ級撃沈!
駆逐棲姫 ニヤリ
カットイン!
5inch連装砲!
22inch魚雷後期型!
初霜「キャアッ」大破
‥‥‥A勝利!
漣「おい‥‥‥これ連続S勝利狙いとか無理ゲーっしょ」大破
神通「コマンダンテストさん、大丈夫ですか?」中破
コマンダンテスト「Merci、ジンツウ」大破
霞「‥‥‥お茶って合計で今幾つだっけ?」中破
初霜「ええと‥‥‥3つ、よね?」大破
陽炎「あのさ、私改二になってさ、主力メンバーと出撃するのって初めてなんだけど‥‥‥主力って何時もこんなギリギリの所でしんどい戦いしてるの?」大破
初霜「ううん、何時もという訳じゃないけど‥‥‥」←レイテ後半イベE-7第1ゲージを思い出しながら
陽炎「私達さ、ここで高速修復材幾つ使ったっけ?」
霞「さぁ?200個くらい?」←※リアルに6-3で200個程溶かしました。
漣「やっぱりこの海域で新艦とお茶狙うのは無理ですわ。両方揃うより先にバケツが枯渇するし‥‥‥おっ?カミッカー(神風の事)から通信ですわ」
神風『司令官からよ。『みんなお疲れ様、北方棲姫がお茶を落とす事が分かったから鎮守府に帰投しろ』だって』
漣「おいっ!?今更かいっ!」
陽炎「‥‥‥まぁ、確かにこの海域は効率は悪いわね」
霞「また情報不足で走ってたのね!?あのクズッ!!」
神風『北方棲姫から強奪‥‥‥じゃなかった、討伐に全力を尽くすみたい。メンバーは鳥海さん(重巡火力最高)、熊野さん(ケッコン艦)、鈴谷さん(ケッコン艦)、翔鶴さん(ケッコン艦)、阿武隈さん(ケッコン艦、食材捜索装備担当)、大鳳さんで行くそうよ?』
陽炎「随分なメンバーね。ってか今『強奪』って言わなかった?」
漣「言いたい事は色々あるけど‥‥‥まぁ帰りますかね」
※因みにお茶は1ー6、3ー5、4ー4を周回して必要数集めました。
―――ショートランド泊地―――
神風「ふぅ」
Z3「相変わらずこの国は理解不能ね」
Ташкент「確かに」
神風「いや、今回は兵糧が深海棲艦に襲撃されて取り返しに‥‥‥」
サミュエル「知ってる!onigiriだよね!」
Jervis「?ocha?okome?umeboshi?」
神風「いや、だから深海に襲われ‥‥‥」
リベッチオ「知らないの?ココでは海で何でも獲れるんだってさ!」ヒシモチ トカ サンマトカ etc…
神風「聞いてないのね、アハハハ‥‥‥え?菱餅?」←着任時期が遅いので知らない
春はミニイベ、とは何だったのか。
こ れ は き つ か っ た。(YouTube見ながら片手間でやってましたがね)
やっとの事で試製15㎝9連装対潜噴進砲入手しました。
レベル98で99まで経験値あと11万、という所だった金剛がレベル104になるくらいには大変でした。戦艦を使えない(使わない)海域も多数周回したので金剛以外の艦娘もそれなりにレベル上がりました。‥‥‥どのくらい出撃しましたかね?
資源消費が大したこと無い代わりにバケツが‥‥‥。ここ迄で使ったバケツ、約600個。イベ前までに戻した分吹っ飛ばしました、アハハハハハハ(白目)。
6月まであるようですので挑戦中の提督さん方も頑張ってください。
今回イベは海防艦もドロップする筈なのに福江どころか松輪一隻だけしかドロップしてないんですが‥‥‥私の運が悪いんですかねぇ?
話は変わりますが、伊勢改二、黒潮改二が来るようです。
黒潮→現在レベル2
伊勢→現在レベル58
二人の育成は、まぁゆっくりやります。
護衛艦かが、一般公開時の『手旗、発光信号演習のお題』が『ワレアオバ』と『アタマニキマシタ』だった模様。
以上、海上自衛隊さん一般公開で提督以外分からねーネタをぶっ込むの回でした。
因みに。
ろーちゃん(呂号第500潜水艦、実艦のほう)捜索プロジェクトが始動したようです。