抜錨するっぽい!   作:アイリスさん

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願い

 

 

さて、ではそろそろ執務室に向かうとしましょうか。ポイポイは入渠ドックに向かったらしいですし、少しの間は神通さんと執務ですね。

 

不知火です。

秘書艦の神通さんに呼ばれました。ポイポイが珍しく早い時間に入渠に行ったらしいです。やはり不安で執務が手につかない、という事なのでしょうか。鈴谷さんは兎も角として大和さんや暁、瑞鶴さんがいれば幾ら空母水鬼が相手と言えども大丈夫だとは思いますが‥‥‥あぁ、もしかしたらその鈴谷さんの事が心配なのかも知れませんね。それなら仕方ありません。確か春雨さん達とレ級が激突していた時も上の空でしたからね。

 

やはり少し心配ですね。入渠ドックのポイポイの様子を窺ってから執務室へ行きましょうか。

はい?何でしょうか?不知火に落ち度でも?別にポイポイの入浴シーンが見たい訳ではありませんよ?心配なだけです。ポイポイは先程まで出撃する気のようでしたし、様子を見ておくだけです。決・し・て・覗きとかではありません。

 

さて、ポイポイの様子は‥‥‥っと、浴室内から鼻唄が聞こえますね。

 

 

 

『フ~フ~フン♪フ~フン、フン、フフフフ~フン♪フフフン、フ~フフン♪フ~フ~フフン、フン~フンフン、フンフンフン♪』

 

 

‥‥‥鼻唄とは珍しいですね。機嫌が良い訳は無いでしょうから、やはり不安を落ち着ける為なのでしょう。それなら邪魔するのも無粋というものですね。覗きたいのは山々でが、ここはそっとしておいて執務室へと急ぐ事にします。

 

っと。着きましたね。さて、それではやるとしましょうか。

 

「不知火さん、お呼び立てして申し訳ありません」

 

「いえ。本当ならポイポイにはもっと休んで欲しい所ですから。問題はありません」

 

こうして神通さんと執務をこなし始めて‥‥‥どのくらい時間が経過したでしょうか?流石に少し休憩しようという時間になったのですけれど、ポイポイは一向に姿を見せません。まだ入渠しているのでしょうか?ですが、過去にこんなに長い時間入渠していた事は無かったと記憶しているのですがね。

 

「提督にしては入渠が長い気がしますね」

 

やはり神通さんも同じ事を考えていたようです。まあ、ポイポイは何時も激務をこなしている訳ですし身体も癒えている訳でもありませんから疲れが溜まっているのかと思っていたのですが‥‥‥。

 

丁度そんな時でした。通信。支援に出ている筈の大和さんからです。

 

『こちら大和、緊急事態です!』

 

「大和さん?どうしました?」

 

大和さんの声には緊張感が。戦闘中なのですから当然なのですが‥‥‥いえ、戦闘中に此方の指示を仰がねばならない程の緊急事態という事は‥‥‥誰かが大破したのでしょうか?まさか鈴谷さんが?

 

『敵の支援艦隊が多数現れ、増える一方です!このままでは支えきれなくなります!至急コチラも支援艦隊をお願いします!』

 

成る程、そういう事ですか。あの時と同じ‥‥‥萩風が死んだ時と‥‥‥。不知火の表情が変わったのが見えたのでしょうね。神通さんが右手首を掴んできました。

 

「落ち着いてください、不知火さん。先ずは提督に連絡を。それから指示を仰がなくては」

 

ええ、分かっていますとも。ポイポイの指示を仰がねばならない事も、手首を掴んでくれなかったら不知火はきっと空母水鬼の所へと飛び出して行ったであろう事も。大切な妹を死に追いやった憎き相手ですよ?不知火が軍属で無かったら神通さんのこの手を振りほどいて走って行っている所ですから。

 

「離してください。不知火なら大丈夫です。憎くないと言えば嘘になりますが、今の所はまだ冷静な判断くらいできます」

 

全く、これだから深海棲艦は困ります。タイミングを考えて欲しいものです。不知火を怒らせるだけでは飽き足らず、ポイポイの入渠まで邪魔するとは。絶対に許しません!

 

不知火は入渠ドックへと急ぎました。まだ鼻唄の聞こえる浴室内へと入って、ポイポイを‥‥‥‥‥‥えっ!?ポイポイが居ない!!

 

聞こえていた鼻唄はポイポイの音声データでした。どうして?ポイポイが脱いだ服は有ったのに。おや?窓の隅が開いて‥‥‥まさか‥‥‥。

 

外へと回ってみると、やはりでした。開いている窓の下に、誰かが着地したであろう足の跡。血の気が引いていくのが分かりました。まさか、まさか、ポイポイは‥‥‥!

 

慌てて工廠へと走りました。やはり。やはり、ポイポイの艤装が無い。ポイポイ愛用の連装砲B型改二も無く、それから五連装酸素魚雷も数が足りない。

 

やられました。不知火の落ち度です。やはりあの時、浴室内を覗いておくべきだった。そうすれば、ポイポイが出撃する前にまだ間に合ったかも知れないというのに。

 

案の定、小型挺も一隻ありません。不知火の表情は今さぞかし酷い事になっているのでしょうね。『ポイポイが出撃するような事があったら不知火も出る』等と言いましたが‥‥‥訂正しましょう。無理です。ポイポイを喪うかも知れないという底知れぬ恐怖。涙が止まらない。足が竦んで、力無くその場に座り込んだまま動けない。身体中がガタガタと震えて止まらない。

嗚呼‥‥‥何て事。嫌です。不知火は‥‥‥不知火は、貴女を喪いたくない。そんな事、耐えられる筈が無いではありませんか。嫌です。お願いです、ポイポイ‥‥‥戻ってきて‥‥‥お願い‥‥‥。

 

神通さんが、その場で座り込んだまま泣き腫らす不知火を見付けるのにはそう時間は掛かりませんでした。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

『ったくこのバカッ!心配かけさせないでよ!』

 

アハハ、瑞鶴さんに怒られたし。まっ、いいじゃんいいじゃん。今ので潜水艦二隻撃沈したんだしね!鈴谷の活躍見ててくれた?えーっ?見てなかったの?ブーブー!

 

先ずさ、態とノロノロと移動するでしょ?そしたら敵の潜水艦がチャンス、って思って魚雷撃ってくるじゃん?それをギリギリまで引き付けてさ、潜水艦が『モラッタ!』って油断した所で瑞雲の出番。敵の潜水艦を一網打尽にしてやってさ、後は鈴谷が迫った魚雷をスイスイ避ければオッケー。ぶっつけ本番でできるって確証は無かったけどさ、やれるって自信はあったよ。

 

『少しはできるようね』

 

「妖精さん、何いってんの?あったりまえじゃん!」

 

へへーん、いっつも鈴谷の事全然駄目とか言ってる妖精さんも見返してやったもんね。これで少しは鈴谷の事見直してくれた?『そうやってすぐに調子に乗らない事ね』って、もっと誉めてくれたっていいじゃん、ケチ!鈴谷誉められて伸びるタイプなんですけどー!

 

『やっぱり姉妹なのね』

 

ホヘッ?妖精さん、今何か言った?なんか聞捨てならない言葉を聞いた気がするんですけど。

 

『何でもありません。ほら、敵に集中しなさい』

 

へいへい、分かってますよーだ。まだまだ潜水艦は居るもんね。瑞鶴さんと利根さんに対空に集中してもらって、他の子達は何とか空母水鬼を‥‥‥って、何?羽黒さんから通信??

 

『敵の増援です!皆さん気を付けて!』

 

いやいや、気を付けて、って言ったって‥‥‥って、何あれっ!?嘘でしょ?何であんなに沢山増援来てるの?卑怯でしょ!

 

『今は潜水艦に集中しなさい』

 

あれだけの数の増援は気になるけど、そうだよね。今は鈴谷が潜水艦達を片付けないとね。うん‥‥‥夢で見たお姉ちゃんみたいにさ。

 

よーし、行くよ、瑞雲隊のみんな!潜水艦の魚雷なんてお姉ちゃんみたいに全部避けてやるっての!

 

そうそう。あのお姉ちゃんのように。四方八方から来る魚雷を、まるで踊るように避ける。やっぱり出来る。身体が思い通りに反応してくれる。見ててよ、お姉ちゃん。鈴谷だって、やる時はやるんだからね!

 

 

 

よしっ!潜水艦もあと一隻だけだよ。コイツを早く仕留めて、みんなに合流しないとね。へへーん、そんな魚雷、今の鈴谷には当たらないよーだ!自分でも凄いって思うよ。まるでフィギュアスケートやってるみたいに身体が軽快に動くよ。

よし、この魚雷も避けて、最後の潜水艦も沈めた。やっと一息‥‥‥入れてる場合じゃないよね。ごめんね、瑞雲隊のみんな。コッチの支援艦隊が来るまでもう少し頑張って。目標はアッチの敵本隊、さてさて、やっちゃうよ!

 

『後ろよ』

 

不意に聞こえた妖精さんの声。背中側に振り向いた鈴谷の視界に、敵の駆逐艦が二隻。コッチからも来たのか。けど今の鈴谷の敵じゃないよ。主砲斉射!

 

二隻とも撃沈っ!このまま鈴谷がMVP取っちゃうかもね!‥‥‥って油断したのが悪かったんだよね。

 

『バカっ!後ろ!』

 

瑞鶴さんの声が聞こえてさ。振り返った瞬間だったよね。敵の砲撃。当たったのは鈴谷の右足。けどなんとか甚大な被害は免れてさ。小破。運が良かったよ。

 

「ヤッバー。小破で良かったー」

 

『だから慢心するなと言っているでしょう』

 

珍しく怒鳴る妖精さん。鈴谷も小破で済んだからって気が緩んだんだろうね。敵の砲が鈴谷に向いてるのに気が付かなかった。

突然爆音が聞こえてさ。音のする右方向に顔を向けたら、撃沈されて沈んでく敵とその上空を飛ぶ瑞鶴さんの艦爆が見えた。あれ?もしかして今の危なかったの?

 

『だからっ!何でアンタはそうやって油断するのよ!』

 

あーあ、また瑞鶴さんに怒られたよ。今回はちょっと反省だよね。次からは油断しないように‥‥‥って、え?今の爆音なに?

 

‥‥‥瑞鶴さん?‥‥‥うそ。

そうなんだよね。鈴谷の小さな油断と、それが招いた事態。それはあまりにも大きくて。

 

「瑞鶴さんっ!!っこのー!!」

 

瑞鶴さんが鈴谷に視線を向けたのはほんの一瞬。けど、そのほんの一瞬が命取りになることもある。潜水艦、もう一隻いたんだ。気付かなかった鈴谷が全部悪い。ヤバいって。瑞鶴さん、魚雷まともに受けて大破だよ‥‥‥。沈んではいないけど、海面に倒れたまま動かない。

 

急いで瑞鶴さんの所まで走って、瑞雲で潜水艦は潰したけど。どうしよう、瑞鶴さんが居なかったら航空戦が維持出来ない。鈴谷や利根さんの瑞雲じゃとてもじゃないけど太刀打ち出来ないし。

 

「どっ、どうしよう!?瑞鶴さんが居なかったら、鈴谷達このまま‥‥‥」

 

鈴谷は焦る事しか出来なかったんだけどさ。妖精さんは冷静だった。やっぱり慣れてる‥‥‥のかな?

 

『焦っても仕方ありません』

 

「でっ、でもさあ!」

 

頭の中が真っ白になっちゃった鈴谷は、気を失って倒れてる瑞鶴さんを抱き上げる事しか出来なかった。けど妖精さんは違くって。

 

『鈴谷、貴女が戦闘機を発艦しなさい』

 

・・・・・・はぁ!?妖精さんってば何言ってんの!?鈴谷は航空巡洋艦だよ?艦上戦闘機なんて飛ばせる訳ないじゃん!!

 

「ちょっ!?何言ってんの?無理に決まってんじゃん!」

 

『出来ます。改造した私が言うのですから間違いありません』

 

何かさ、妖精さんが言うにはさ、前回の鈴谷の改造中に鈴谷に空母としての才能があるのを見付けたんだって。‥‥‥嘘でしょ?鈴谷が?空母!?

 

『飛行甲板は‥‥‥どうにか無事ですね。これなら何とかなるわね』

 

いやいやいや、何とかなんてならないよ!装甲空母の飛行甲板なんて鈴谷が支えられる訳ないじゃん!!試しに持っては見るけど‥‥‥うわっ!何これ重っ!?!?瑞鶴さん、こんなの持って弓引いてんの!?信じらんないよ!

 

『貴女、弓道の経験は?』

 

「鈴谷にそんなのあるわけ無いじゃん‥‥‥」

 

甲板持つだけなら未だしもだよ?弓なんて引けないよ。それにさ、弓を引けたとしても艦載機になって飛んでく保証だってないし。

 

『はぁ‥‥‥』

 

妖精さん、盛大に溜め息。だって、仕方無いじゃん。鈴谷には無理なんだって。

 

『仕方ありません。鈴谷、貴女の全権を私に委任しなさい』

 

ん?何それ?妖精さん、どういう意味?

 

妖精さんが鈴谷にも分かるように説明してくれたんだけど、まあつまり。今の『軍艦の鈴谷』の艦長は『人間の鈴谷』な訳で、その『人間の鈴谷』が『軍艦の鈴谷』の艦長権限を妖精さんに譲れ、って話みたい。つまるところ、鈴谷の身体を妖精さんが支配して動かすって話。

 

「それって大丈夫なの?そのまま鈴谷の身体が元に戻らないって事になったりしない?」

 

『だから委任と言っているでしょう。一時的な物よ』

 

不安は不安だけどさ、妖精さんが『此れしか方法はありません』って言うから。「じゃ、じゃあ‥‥‥」って仕方無く了承。妖精さんに「艦長権限全権を委任します」って宣言するだけでいいんだって。

 

「えっと‥‥‥艦長権限全権を委任します」

 

‥‥‥って、えつ!?ちょっと!身体動かせなくなったんですけどっ!あれっ?声も出せないっ!何これ、本当に大丈夫なのっ!?もしかして失敗したとか‥‥‥。

 

「ちょっと静かにして頂戴。頭の中が五月蝿くて敵わないわね」

 

え?何?なんで今勝手に喋ったの?鈴谷喋ろうとなんてしてないのに?あれっ?そういえば妖精さんの姿が見えなくなっ‥‥‥あっ、まさかこれってそういう‥‥‥。

 

「そうよ。理解したかしら?理解したなら黙っていて頂戴」

 

今度は勝手に身体が動き始めて。そっかー。全権委任ってこういう事か。他人に身体支配されるってスッゴい変な感じだよ。あ、でも妖精さんって弓なんて使った事あるの?最低でも瑞鶴さんと同じくらいに使えないと。

 

「五航戦の子なんかと一緒にしないで‥‥‥とはいえ、この身体ではあの子の甲板は少し重いわね」

 

あ、飛行甲板を持ち上げて、瑞鶴さんの持ってた弓を構えてる。自分の身体じゃないみたいだよ。これも妖精さんの力?

 

「そうではあるけれど、貴女の力でもあるわ‥‥‥先ずは制空権を奪い返さないといけないわね。零式63型‥‥‥力を借ります」

 

鈴谷(の身体)は静かに弓を引き絞って、矢を放った。綺麗な軌道を描いて空中を走る矢‥‥‥63型の矢は次々に戦闘機へと姿を変えていく。妖精さんの力があるって言ってもこれ‥‥‥本当に鈴谷がやってるの?

 

 

 




ポイポイさんはヌイヌイに心配ばかり掛けますね。無事を祈るヌイヌイの願いは届くのか。

戦場では鈴谷の身体を妖精さんが一時的に乗っ取り。一航せ‥‥‥じゃなくて妖精さんの活躍や如何に。



※以下ネタです※
◆◆神風さんの受難◆◆
ぱーと4

(省略)ショートランド泊地、神風型の部屋。

神風(はぁ‥‥‥助かった。国後と二人っきりで襲われるかと思った)


――
―――

国後「えへへ‥‥‥これでもう二人っきり‥‥‥」

神風「あっ、あのさ」

国後「ん?」

神風「ほっ、ほら!まだ来たばかりでしょ?泊地を案内してあげるからっ」

国後「へーきだから。此処に居よう?」ハイライトオフ

神風(どうしよう‥‥‥目が怖い‥‥‥襲われる襲われる襲われる‥‥‥)

コンコン

朝潮「失礼しますっ!」

神風「はっ、はいはい!」

朝潮「朝潮、只今帰還致しました!それから、この子をお連れしました」

択捉「択捉です!よろしくお願いします!」

朝潮「国後さんと択捉さんには司令官が海防艦部屋を用意してくださいました。お二人はそちらの部屋で生活して欲しいとの事です」

神風「朝潮と択捉から後光が見える‥‥‥助かったわ‥‥‥」

国後「‥‥‥‥‥‥‥‥‥チッ」

―――
――


神風(貞操の危機だったわ‥‥‥危険が去った訳じゃないけど)

神風(明日も漣は出撃で居ないんだっけ。秘書艦代理のお仕事頑張らないと)

※漣さんはE-4にてリアルに占守掘り中

神風(それにしても‥‥‥別に嫌じゃないんだけど、私ばっかり秘書艦代理でいいのかしら?他にもやりたいって人は居ると思うけど)コンゴウサン トカ カシマサン トカ ハルナサン トカ

神風(まさか司令官って私に気があったり‥‥‥でも漣が居るし)

神風(でも最近みんなに『神風さんは提督のお気に入りなんじゃない?』って言われるし)

神風(まさか、ね)

神風「‥‥‥」

神風「神風‥‥‥」←提督のモノマネ

神風「だっ、駄目よ司令官!貴方には漣が‥‥‥」

神風「漣は確かに好きだ。だが神風、僕が一番愛してるのは君だ。嘘じゃない」←提督のモノマネ

神風「‥‥‥本当に?」

神風「ああ、本当さ。信じてほしい」←提督のモノマネ

神風「司令官。私も、貴方の事が‥‥‥」

神風「神風‥‥‥」←提督のモノマネ

神風「‥‥‥なっ、なーんてね!」///

神風「司令官が私の事愛してるなんて無い無い。アハハハ‥‥‥ハ‥‥‥ハ?」



漣 「‥‥‥‥‥‥ktkr」ニヤニヤ

青葉 ●REC.



神風「」

青葉「あ、神風さん。青葉達の事はお構いなく。どうぞ妄想を続けてください!」●REC.

漣「お構いなく!」キリッ

神風「‥‥‥‥‥‥ぎゃあぁぁぁぁッ!?!?ちっ、ちっ、ちちちち違うからっ!今のは違うの!違うのぉぉお!!」カァァ///

青葉「駄目ですよ、神風さんが『ぎゃあ』なんて。せめて『きゃあ』とか、神風さんのイメージを損なわない方向でお願いしますよ?」●REC.

神風「ちょっと話を聞きなさい!まずカメラ止めなさい!!」

青葉「まあまあ、いいじゃないですか。明日の見出しは『神○型一番艦、司令官との危ない情事』って所ですね」

神風「色々おかしいから!私の只の妄想だし!一時の気の迷いだし!そんな記事書かないで!」

青葉「ほうほう、つまり神風さんは司令官の事は何とも思ってない、という訳ですね?」●REC.

神風「そういう訳じゃないけど!今のは違うっていうか!そりゃあ、指輪は欲しいけど‥‥‥」

漣「青葉さん、今のは?」ニヤニヤ

青葉「バッチリです!編集も完璧です!ホラ」つ『(神風ボイス)『司令官、私、貴方の事、愛してる、指輪、が、欲しい』』

神風「ちょっとぉぉぉお!?勝手に編集しないでっ!消しなさいっ!それ今すぐに消しなさい!!貴女一体何時から聞いてたのよ!」

青葉「『泊地を案内してあげるから』辺りから居ましたよ?朝潮さんとも挨拶しましたし」

神風「かなり最初から居たっ!?」

青葉「あ、もう1つのバージョン編集しておかないと。‥‥‥うん、これで国後さんに渡す分もバッチリですね!」つ『(神風ボイス)『国後、私、あなたの事、愛してる』

神風「あぁあぁぁぁあ!?やめてぇぇぇ!!」

漣「あ、漣はそろそろ出撃の時間なので。ではコレ国後ちゃんに渡してから占守掘り行ってきますわ。アディオス」ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

青葉「では、青葉もミッションcompleteしたのでこれにて失礼します」ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

神風「‥‥‥ハッ!?待って、二人とも待ってぇぇぇ!」


‥‥‥つづく?

掘れども掘れども占守がドロップせず。ムシャクシャしてやりました。後悔はしていない。

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