ARIA 〜cavaliere storia〜   作:ソール

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第二十話 決して一人じゃない

新年を迎えましたね皆さん

 

え?更新が遅い?

 

早くして欲しい?早く愛人をアリシアと結婚させろ?それか灯里でもいいから愛人を結婚させろ

 

今年でこの作品を終わらせろ?

 

 

それは愛人くんに言ってくださいよ?この作品は愛人くんが主人公ですよ?

 

作者である私は単に仕事忙しいだけで更新は遅くなっているだけです

 

日曜だけが休みが無いのも苦しいです

 

 

まあ所詮彼はこうもダラダラと過ごすのでしょう

 

 

だって、もうこの人もう早速浜辺でお昼しているよ。制服で

 

「スースー」

 

剣を浜辺に刺して、日光浴していました。ほら皆さんもう早速サボりですよこの人

 

まあ一週間前の愛人レデントーレを見事成功させた愛人。いろいろ驚くところどころか街を血で染めようとした元凶であるこの人。アイは夏休み中はネオ・ヴェネツィアだけで過ごすことはできず、昨日で帰ってしまった。

 

そして遂に夏が始まった。

 

 

こんなクソ暑い季節は、浜辺でゆっくり、って制服で日光浴する奴がいますかね?

 

ブーブーブー

 

すると、アラエルから通信が入った

 

『マスター?アクト団長からです』

 

「わかった。繋いで?」

 

『はい』

 

愛人は寝ながら、通信に出る

 

『愛人。ちょっといいかな?』

 

「なんだ?今浜辺で制服で日光浴しているけど?」

 

『・・・・・・・・・暑くない?』

 

「全然」

 

『まあいい。今から姫屋に来てくれないか?僕もそこで待ってるから』

 

「ああ?どうかしたのか?」

 

『少しお見舞いにな』

 

「誰の?晃のか?だったら俺必要なくね?」

 

『いや・・・藍華のだ』

 

「・・・・・・・・・あいつが?何した?」

 

『風邪だそうだ』

 

「珍しくね?仮病じゃねえの?」

 

『あの子はああ見えて真面目なんだ。そんなことするはずないだろ?一応プリマ目指している身だよ?』

 

「じゃああれだ。アルに遂に告白されて、頭から湯気が出て体調崩したんじゃねえ?」

 

『いくらあの子でも・・・・・・・ありえるかも、ていうかもしそんなことだったらまず風邪じゃあ済まないし、もう彼女嬉しすぎて死んじゃうと思うよ?』

 

愛人はアクトの連絡により、姫屋に向かう

 

 

姫屋の社長の娘、藍華

そんな彼女が風邪を引いたらしい。そのお見舞いに行こうとアクトに誘われる

 

愛人本人は自分じゃなくてアルを連れてくるべきだと思っている。それをアクトに言ったら、『そんなことしたら余計風邪の温度が上がるからやめなさい』と怒られた。

 

ま、そうだろうなと愛人は察して藍華の居る姫屋に向かう

 

食欲あるかわからないが、向かう途中甘い物を買って行く。風邪に効くような食べ物を買っていき、アクトと姫屋で合流する

 

「え?あいつもう三日も休んでんの?」

 

「うん、酷かったらしいよ?でも今日熱が引いてきたらしくて、明日には仕事に出れるって?」

 

「ならお見舞いいらなくね?」

 

「そういうわけにもいかないだろ?一応友人だし?僕は知り合いの娘さんの関係もあるし」

 

「知り合いの娘さん?お前藍華の親父さんの知り合いなの?」

 

「まあ、いろいろとね?」

 

「へえー」

 

とりあえず事情は知って、姫屋のウンディーネの人から、藍華の部屋を教えてもらい。

 

今、彼女の部屋の扉の前に居た

 

「おーい藍華!風邪引いたって聞いたからお見舞いに来たぞ!」

 

「お腹も空いたでしょ?食べ物も買ってきたよ?」

 

扉の前で藍華の部屋の前にノックをかけた

 

だが

 

 

 

「帰って」

 

「は?」

「え?」

 

なんと、返事が『帰って』と言われてしまった。せっかく愛人とアクトが美味しそうな物を買ってきたのにも関わらず

 

「なんで?」

 

「今あんた達に会うことはできないの!絶対に入室禁止だからね!」

 

「あん?」

 

「どういうこと?」

 

なぜか入室禁止を言う藍華。何かあったのだろうか、

 

「何かあったのかな?」

 

「仕方ない!いくぞアクト?」

 

「え!?でも!」

 

「いいから行くぞ!」

 

「あ、おい!」

 

なぜか愛人はアクトを無理やり引き下げて、藍華の言う通り二人は帰ってしまった

 

「そう、それでいいのよ。大人しく帰って」

 

だがしかし

 

コンコン

 

「だから!!入室禁止って言ってるでしょ!」

 

どうやら愛人は大人しく帰ったわけではなく、ひつこく藍華の部屋にノックをかける

 

だがしかし

 

「すいません。藍華お嬢様。床だけでも掃除をさせてくれませんか?」

 

「ごめんなさい!!お掃除屋さんね!はい。わかりました!!」

 

ノックをかけたのは愛人たちではなく、少しおばさん声のお掃除屋さんだった。藍華は誤解をして愛人と間違えて怒ってしまった。ノックをした掃除屋さんだとわかり。すぐさま鍵を開けるが

 

「んじゃ。入ります〜」

 

「なんで愛人とアクトさんがお掃除屋さんの服着て入ってくんのよ!!??」

 

出てきたのは、お掃除屋さんの服を着た愛人とアクトだった。ドアを開けてくれないようだから、何かに変装して無理やりでも入室するためにお掃除屋さんの服を借りてきた。ちなみに先ほどのおばさん声はアラエルの偽装音声だった

 

「いやだって、入れてくんないから、これなら入らせてくれると思って」

 

「服装の問題じゃないわよ!?私がいつ服装の身だしなみを整えてきてから来いっていつ言った!?ていうかお掃除屋さんの服で身だしなみ揃えても困るし!?それ以外で入ってほしくなかったの!!どうしても!!」

 

「じゃあなんなの?入らせてくれない理由は?・・・・・・・・・藍華?君泣いているのか?」

 

「う!」

 

「本当だ」

 

彼女の目は涙目だった。切なくも彼女の涙を見るのは二人も初めて、入るなっという言葉、何かあって悲しいことがあって泣いていたのだろう。

 

そんな姿を見せたくはないが故に、入室禁止と言い出したんだろう

 

「そうか・・・・・アクト?今日は帰ろうぜ?」

 

「え?」

 

「そうだね?今日は帰ろう。藍華を一人にしてあげるべきだ」

 

「え?あの?・・・・・・私が何で泣いているかわかるんですか?」

 

「「アルにフラれたんだろ?」」

 

「違えわ!!なんかやけに大人しく帰るもんだから私の事情を知ってるかと思いきや、アルくんにフラれたら泣くってどういうことよ!?まだ私プロポーズもしてないから!!私は違うことで泣いていたの!!!あんたたちの理解力どうかしているんじゃないの!!?」

 

「気にするな藍華?フラれてもまだ先はあるよ?」

 

「だから話聞いてください!?私はまだアルくんにフラれてないし!!」

 

「藍華?俺・・・・・・・・実は酒のうまいおでん屋が知ってるんだ。今日は俺らも付き合うよ?」

 

「だから聞いてよ!?なんで私がアルくんにフラれる前提で言ってんの!?なんで私がヤケ酒しないとならないの!?私未成年だし!?ていうかアクトさんも常識人なんですから、愛人の冗談に付き合わなくていいから!!!」

 

愛人とアクトは何を理解して言っているのだろうか、全くもって二人は誤解を生むどころか、藍華の話すら聞かない

 

「じゃあ、何で泣いていたんだよ?」

 

「それは・・・・・・・・・リン」

 

「は?」

 

「プリンが悪いの・・・」

 

「・・・・・・・・・・・は?」

 

「プリンのせいでこんなことになっちゃったの」

 

「いや、意味わかんないから・・・」

 

「つまりあれかな?・・・アルがお見舞いに来ないから、プリンでやけ食いしてたのかな?」

 

「そうか・・・・俺あいつに頼んでくる」

 

「お願いだから最後まで私の話を聞いて!!?ていうかまだアルくんの話続いているの!?」

 

 

 

全くもって愛人とアクトが藍華の話を聞かず

 

 

ここからは真面目な話、二人もその話はしっかり聞いてくれた

 

 

 

 

 

 

 

 

『藍華の回想』

 

 

そもそもなぜ彼女が泣いていたのか

 

 

 

それは、今日の事だった

 

今日は彼女が風邪で三日目の日

 

その日の彼女はとても元気だった。だが、悪化してはならないと、父親に今日も休まされた。

 

「アーーーーー!!ヒマヒマ!!」

 

彼女は退屈だった。外には出られず、部屋で安静するべきだと、上司である晃にも言われた。

 

だから余計暇だった。三日間も寝ていれば、眠くもならない。部屋に置いてある雑誌や本も全部読んで飽きた。

 

そんな時

 

「プリン・・・・食べたいな・・・」

 

お腹が空いたのか、プリンが食べたくなり、外出しようと企む。だが、そんなことすれば上司である晃が許さない。そこは藍華もわかっている

 

だから

 

部屋に居たヒメ社長は置いて、自分だけバレないように脱出しようとした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運がいいのか、脱出に成功した。下に居た晃は仕事に夢中で、藍華のことをよく見てなかった。

 

「二日ぶりのシャバの空気は心地よいですなー」

 

久しぶりの外の空気を吸い。とても気持ちいいと背筋を伸ばすほど、外に出たかった

 

 

そんな時

 

 

「ん?お!やってるやってる!感心感心!」

 

灯里とアリスがしっかりとゴンドラの共同練習をしている姿を見つける。

 

「私がいなくてもしっかり練習しているわね。灯里達の練習を見れて得したかも」

 

藍華がいなくてもしっかり二人は練習をしていた。そんな二人の真面目の練習。本当だったらそこに自分も居た

 

「!」

 

藍華はこの光景を見て気づいたことがある

 

「私が・・・・・いない」

 

そう、本当ならここには自分も居た。だが、そこには自分がいなくて、それでも楽しくゴンドラの練習をしている姿を見て、彼女は

 

「あれ・・・・・」

 

涙が勝手に流れた。徐々にその涙は止まらず、さらにどんどん涙の出る量が多く出てくる。誰が見ても泣いていると気づくほどに

 

 

あの光景を見ると、あの二人の練習の光景を見ると、涙が止まらなくなる

 

「う!」

 

自分がなぜ、二人の練習の光景を、自分がいないだけの二人の練習の光景を見て泣いていたのか理解できず、その涙を手で押さえたまま、晃や他の姫屋のウンディーネに見つからずに自分の部屋に向かって走った

 

走っても疲れることはなかった。涙が止まらなかったから

 

気を散らそうとかなり限界まで走った。息が切れることなく、疲れも足の痛みも

 

何もない

 

ただ

 

ただ

 

 

涙だけは止まらず

 

泣き叫びそうだった。

 

 

これは悲しみなのか?

 

自分は悲しいのか?

 

あの光景が?

 

 

ただ真面目に二人が練習している光景が?

 

 

 

わからない

 

 

 

 

自分が何で泣いているのか。自分の心がわからない。自分の気持ちがわからない。

 

 

わからないまま。涙と口を押さえながら、誰もバレずに部屋にまた閉じこもり、今度は鍵をかけ、誰も入らせないようにして、

 

ベットの中で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泣いていた

 

 

 

『回想終了』

 

 

 

 

 

 

 

「ずっと泣いていたの。あなたたちが来るまで」

 

「そうなの・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

彼女の話を聞いて、無言になってしまった。アクトは何か励ますような言葉をかけようとする

 

愛人は

 

 

なぜか無言。さっきまでふざけていた顔とはまったく違う顔。真剣に藍華を見る

 

「愛人?」

 

「どうした?」

 

「悪い。隣座ってもいいか?」

 

「え、ええ」

 

愛人は突然立ち上がり、藍華が座っているベットに愛人も座る。ちょうど藍華の隣に座る

 

藍華も愛人の様子がおかしいせいか、ベットを座らせることを許可してしまう

 

愛人は座っても無言になるかと思いきや

 

「なあ?藍華?」

 

「何?」

 

「人間が何を見たら涙を出すか、わかるか?」

 

「それは・・・・・・嬉しい時とか、悲しい時とかでしょ?」

 

「そうだ」

 

「それがどうかしたの?」

 

「お前は・・・・・寂しかったんだよ」

 

「え?」

 

「俺は、お前がわかって泣いているのかと思ったんだが、どうやらその気持ちが初めてらしくて、よく理解できなかったみたいだな?」

 

「何言っているの?」

 

「簡単な話だ」

 

そう、愛人は慰めるために藍華の隣に座った

 

気持ちを分かち合うために

 

「お前は一人で寂しかった。二人の練習の光景を見て、二人で楽しくしているのを見て、自分が一人になってしまったことに泣いていたんだよ。お前は」

 

「私が・・・・・」

 

「お前が涙流しているのは、あいつらと一緒に居れなくて寂しかっただけだ。今まで一人になったことが無いから、その涙を流す理由と気持ちがわからないんだよ」

 

「私が・・・・一人?寂しい?そんなこと・・」

 

「じゃあなんで泣いているんだよ?二人が真面目に練習してたんだろ?いいじゃねえか?お前がいなくてもしっかりやれて、でも、お前がいない。ただそれだけで泣いたんだろ?ってことは寂しいことなんだよ」

 

「・・・・・・」

 

「あそこにすぐに戻りたくて、早く風邪を治して、またあいつらと練習したかったんじゃないのか?」

 

「・・・・・」

 

愛人は、藍華に寂しいという気持ちを気づかせた。余程一人になるという寂しさが初めてで、言葉に出さないとわからないから、愛人はわざわざそばに行ってまで

 

「藍華?」

 

「はい?」

 

「僕たちも、その気持ちもわかる。実は僕と愛人は家族が生まれた頃からいないんだ。」

 

「え!?」

 

アクトも、藍華の寂しいという気持ちを気づかせるために、自分たちの寂しさを教えた。

 

「僕は、エンジェル騎士団のある先代である団長に拾われて、家族の顔も知らないんだ。愛人もそう。親がいなくて孤児院育ちで、たった一人で生きていた。

 

僕も愛人も寂しいんだ。一人になると、泣きたくなるんだよ?一人で何もなくて、家族とも言えるような人がいなくて、寂しくて泣いた時もある。君もそうだよ?寂しくて泣いていたんだ。

 

灯里達と一緒に居られなくて寂しかったんだ」

 

 

「・・・・・」

 

 

愛人もアクトも、藍華の寂しいという気持ちがわかる。親の顔も知らなくて親の名前も知らない二人。たった一人で生きていた二人は

 

「だから泣くなよ?」

 

「うわ!?」

 

愛人は自分の胸に藍華の顔を近づける

片手で藍華を抱いている

 

「お前は一人じゃない。俺やアクト、灯里やアリシアや晃もアルも含め、みんなお前の友人なんだ。一緒にいるから心配すんな?」

 

「う・・・・うん」

 

藍華も愛人の制服にしがみながら、彼の胸で顔を隠しながら思いっきり泣く

 

 

 

寂しかったら迷わず泣けばいい。みんなが側に行くから

 

 

と、愛人とアクトはそれだけを言い。彼女を慰める

 

 

「明日から頑張れよ?練習?」

 

「うん」

 

「ところでプリンは買えた?」

 

「あんな気持ちで買えませんでした」

 

「なら・・・・」

 

「ああ。やっぱり買ってよかったよ」

 

「何を?」

 

愛人とアクトが後ろから箱のような物を出す

 

「ほいよ!プリンと!」

 

「おにぎり!お腹空いているだろうと思って僕と愛人が買ってきたんだ!食べるだろ?」

 

「た、食べますーーーーー!!!」

 

「うわ!?だから泣くなって!?たく、お前がここまで泣き虫だったとはな」

 

愛人とアクトが買ってきた。おにぎりとプリンを三人で仲良く食べる

 

さっきまで泣いていた藍華は、愛人とアクトのおふざけを見て大笑い

 

それから少し遅れたが灯里達やアリシアたちやアルも、みんな藍華のお見舞いにやって来た

 

 

藍華は決して一人じゃない。ここには多くの友人が居る

 

 

たとえどんなに離れていようとも、寂しかった時は側に行く

 

 

愛人とアクトが一番に駆けつけるだろう

 

 

二人はまた、今日もふざけた日常を送りながらも、誰かのために助ける

 

そんな騎士の夏はこれからも続く

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