ARC THE LAD -生き残ったもう一人のいにしえの七勇者-   作:妄想プリン

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はじめまして。

小説を書くのは初めてなので、拙い表現等で違和感のある日本語になっているところがあります。そのような箇所を見つけた場合ご指摘をいただけるとうれしいです。

亀更新となると思いますがプロットは作っているので完結できるよう頑張っていきます。




いにしえの時代
第一話 あいつは化け物みたいに強かった


 

あいつは化け物みたいに強かった。

 

人間王なんて世間や精霊たちから呼ばれてはいるが、闇の力を手にして同じく精霊から力を与えられた俺たち七勇者と互角の戦いをひろげるアイツはもはや人間を超えているとしか言えなかった。今思い返せば科学の力だけで精霊や神をしのぐ力を手に入れて、全ての世界を手に入れようと神に挑戦したっていう思考自体も人間離れしてた。

これらはおいといて、改めてアイツ姿を見てみる。

 

 

 

そこには半径5メートル近い目玉があった

 

 

 

 

こ れ は ひ ど い

 

 

 

 

 

人間王?あれをどうみれば人間に見えるんだよ!?まだ魔族の方が人間らしいよ!妖怪の目玉オ○ジですら胴体や手足はあったぞ。

と、心の中で俺は盛大に突っ込みつつも隣のゴーゲンさんと共に超高熱の大爆発を起こして敵を炎で包み込むエクスプロージョンを唱える。

 

ちなみにアイツは最初からあんな姿であったわけではない。以前に対峙した時は威厳あふれる(ムカつくことに)イケメンのおっさんの姿であった。おそらく闇の力を手にした結果あのような姿になったのではないかと考える。

 

ゴーゲンさんは俺の師匠である。自他共に認める魔導師であり、世界で唯一「大魔導師」を名乗ることが許されている。あらゆる属性の魔法を使い、テレポートというオリジナル魔法も使いこなす。

そしてその大魔導師とその弟子によるフルパワーの魔法を直撃されてもアイツは全く大きなダメージを受けているようには見えない。アイツは俺たちに反撃を行おうとするがバルダさんとハト、そしてグラナダさん達前線メンバーがその余裕を作らせない。

 

「ソルよ。」

 

ゴーゲンさんは新たに魔法をうつべく魔力を練り上げながら俺、ソル・ファイ・ウルトゥスに話しかける。その表情は先ほどの魔法が大きな効果を示さなかったことに対する動揺はない。まあ、ゴーゲンさんの眉毛と髭があまりに立派すぎて顔を覆い尽くしているせいで表情が分かりづらいっていうのもあるかもしれないが、ここは師匠の顔をたてておくとする。

 

「人間王はまだ余裕を残しているようじゃ。」

 

・・・・は?

なんとおっしゃいましたか?

 

「だから人間王はまだ本気ではないと言っているのじゃ。」

 

一度では言葉を理解することができない弟子に対しあきれたかのように言う。だが俺にはその言葉はすぐには信じられない

 

一振りで10体の機神兵をなぎ倒す戦士バルダさんや「この牙に噛みきれぬものなどあんまりない」を実践する犬でかつ癒し係のハト、「これはトルネードではない。ウィンドスラッシャーだ。」どこかの大魔王様のような言葉を放つ魔術師ノルさん、隣にいる大魔導師のゴーゲンさん、心臓さえ動いていればどんな怪我も治療してしまう巫女ワイトさん、単独で千体のモンスターを相手にし勝利してしまう聖騎士グラナダさん、そしておまけの俺。

 

この7人と互角に戦っているアイツがまだ本気じゃないなんて。そう簡単に信じられることではない。

 

「この戦いは長期戦になることは間違いなかろう。だから魔力量が多いお前さんがワイトの補助をおこなうのじゃ。ワイトの魔力がきれたら勝ち目がなくなるからのう。」

 

ゴーゲンさんはいつものようなヒョウヒョウとしたどこか楽しそうな声ではなく、真剣身を帯びた苦しそうな声で俺に話しかける。その真剣さに嫌でもゴーゲンさんが本気で言っているということを理解させられる

 

各分野で最高峰の実力を持つ七勇者の中で、おれが誇れることは少ない。ゴーゲンさんの弟子として魔法を学び魔導師となった俺ではあるが、魔法を学び始めてから5年ということもありゴーゲンさんやノルさんほどの魔法を放てない。七勇者の中では経験、知識、才能、思考力という戦いにおいて大事な要素が一番低い(ここで大事なのは七勇者の中には犬であるハトがいるということだ)。

 

俺がこの7人の中で誇れることが二つだけある。そのうち一つが魔力量である。ここでいう魔力量とはMP的なものを想像してくれればいい。高威力の魔法を放つには長い時間をかけて修行しなくてはならないので俺にはできない。魔力量に関しては俺はゴーゲンさんの3倍近く持っている。

 

ちなみに魔力量を調べるためにエクスプロージョンをうちまくり俺が気絶してしまったことと、ぼやける意識の中で目に写ったエクスプロージョンの嵐によって荒野と化したサルバ草原は俺の頭に強く残っている。ちなみにゴーゲンさんからの師匠命令で俺はサルバ草原に訪れるのを禁止されている。

 

「そうね。あなたが回復を手伝ってくれるなら私も余裕を残して戦えるわ。」

 

ワイトさんにもゴーゲンさんの声が聞こえたようだ。ワイトさんは前線メンバーに回復魔法キュアをかけながら話す。

 

俺たちの中で回復魔法を使えるのは俺とワイトさんとグラナダさんの3人だ。しかしグラナダさんが前線に行き、ワイトさんの魔力が尽きると俺一人で回復を行わないといけなくなる。俺は自慢ではないが回復魔法は体力回復、それもワイトさんの3分の1程しか効果はない。

 

「話は決まったの。ソルはワイトのサポートに回って、余裕があれば攻撃を行うのじゃ。」

 

ゴーゲンさんのその言葉を境に俺はポジションを変えワイトさんの補助を行うべく魂から聖なる力を引き出す。

 

「思った以上にやるではないか。忌々しき精霊から力を与えられし勇者どもよ。私の力で跡形もなく消し去ってやるわ。」

 

口が無いくせにどこから声を発しているのだろうか、とどうでもいいことを考えながら俺はこの後にくるだろう魔法に備える。

 

「モラル崩壊」




七勇者の名前ですが、大図書館に乗っている名前はグラナダ、ソル、バルダ、ワイト、ゲニマイ、ハト、ゴーゲンの七人。しかし七勇者についてのほかの記述ではウルトゥス、ノルという人物がでてきます。よってこの作品ではソル・ファイ・ウルトゥス、ノル・ゲニマイと勝手にくっつけ(捏造し)ました。
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