チートでワンピース   作:U33

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第2話

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 あの後、持てる力の全てを出し切って逃げた俺は、近くの島に辿り着くことに成功した。

 それから二年、現在俺は五歳になっていた。

 森の中で暮らしつつ、時折、町に行ったりもしていた。

 ちなみにこの島の名前は『オハラ』。

 あれ、死亡フラグの臭いがする……。

 

「まだここがあるってことは、少なくとも原作より20年以上前なのは確かか……」

 

 恐らくバスターコールがあるのは、八年後。

 なぜ、分かるのかというと、手下のコウモリに島中を捜索させた時に、ニコ・ロビンの母親、オリビアさんが、産まれたばかりの赤子を抱いているのを発見したからだ。

 

 

「八歳の時に指名手配されたって言ってたから、間違いはないと思うが……」

 

 それにしてもバスターコールだ。

 ただでさえ、軍艦10隻という攻撃力に、原作でも屈指の強さを誇る、サカズキ、クザンの2名が派遣される。

 エニエスロビーのバスターコールなんて可愛いものに見えるぐらいの、過剰戦力だ。

 ここから脱出するという考えもあるが、考えがあり、残ることにした。

 それにしても、自身の体なのだが、さすが、ワンピースの世界。

 鍛えれば鍛えるほど強くなっている。

 なにしろ、五歳児が熊を殴り殺せるほどである。

 悪魔の実で怪力を得ているとはいえ、恐ろしい戦闘力である。

 さらに、ゼファーの息子という設定のおかげか、武装色の覇気に関しては、うっすらとだが、纏うことに成功している。

 だが、六式はなかなか上手くいかない。まあ、これに関しては少し当てがあるので、そんなに焦ってはいないが。

 

「見聞色と覇王色については、海軍に入ってからでもいいか」

 

 そう考えて、ため息をひとつつく。

 少し、人恋しくなってきている。

 俺はこの島の住人とは、なるべく関わらないようにしている。

 理由は簡単だ。

 情が移ると、いけないからである。

 ロビンに関しては原作を壊さないためにも、命の危険があれば無理しない範囲で助けようとは思っているが、他の住人に関しては見捨てる気でいる。

 ここは申し訳ないとは思うが、目立たず助けるとなると、恐らく、1人が限界だと思う。

 

「本当に弱肉強食の世界だよな」

 

 力なき正義は無意味とまでは言わないが、虚しいものだ。

 せめて、ロビンを確実に助けられるぐらいの強さは残り八年で身につけたい物である。

 

「そのためにも修行はかかせないか」

 

 

 キーとなるのは、催眠能力と変身能力だろう。

 催眠能力については、かなり有効だと思う。原作では、ジャンゴのみが使用していたがこれほど恐ろしい能力もないと思う。

 これって、覇気で防げるものなのだろうか?

 今のところ、動物で試しているが、実力が高いものほど持続時間が短い。

 ルフィなどは例外だとは思うが、使い手とかける相手の実力差が影響するのだろう。

 まあ、俺の場合は発動するのに、眼を合わせるだけでいいのでジャンゴのものより使い勝手はいいだろう。

 

「とりあえずは基礎能力の向上だな」

 

 幼い頃から筋トレなどはしないほうが現実ではいいのだろうが、ここはワンピースの世界。

 ゾロも幼い頃から、重りをつけて竹刀を振っていたし大丈夫なのだろう。

 

「しかし、あれだな、俺もキャラ付けのために、変な語尾とかクセをつけた方がいいのだろうか?」

 

 そんなくだらない事を考えながら、俺は日課の筋トレと走りこみをこなすのであった。

 

 

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