さとりにこいしを起こしてもらい少し早めの夕食に入ろうとしていた。
「お姉ちゃーんこの人たちは誰〜?」
「この人たちは私たちを助けてくれた時雨さんとユキさん、2人とも神様よ。妖怪から守るだけじゃなく血で汚れた服を変えてくれたりご飯を一緒に食べないかと言ってくれたのよ、お礼を言いなさい」
「へ〜2人ともありがとー!ねぇねぇ神様ってなにか願い事叶えてくれるのー?」
こいしにすごい期待している眼差しを向けられて少し苦笑しながら答えた。
「ええっと…俺たちはそうゆう願い事を叶える神様じゃないんだ、ごめんね」
(…あれ?さとり妖怪なら心読めるはずだよな?この子は読んでいない?いや…読めてないのか?さとりと違って浮遊している目が閉じているからか?)
「・・・この子は目を閉ざしてしまったんです、人の心なんてみたっていいことなんて一つもないってそうやってサードアイを閉ざしてしまったため心を読むことはできません。だから同じさとり妖怪でも能力が違っているんですよ。
私は心を読む程度の能力、こいしは無意識を操る程度の能力です」
「目を閉ざしたか・・・まぁ人の考えてる事が全部読めるなんて嫌だよな、なに考えるかわかんないし、みたくない部分も見えてしまうもんな。さとりは辛くないのか?」
「辛くはない…と言えば嘘になります、人の黒い心を読んでも、それによって嫌われる事も慣れっこですから大丈夫ですよ」
「俺は読まれようが全く構わないけどな、ユキもそうだろ?」
「ですね〜読まれたところでそんな困る事を考えているわけじゃありませんしいざとなったら閉ざしてしまえばいいですし」
「だな、だから俺たちに気を使う必要はないからな。それと敬語だなんて堅っ苦しい言い方じゃなくてタメ口で喋ってくれて全く構わんぞ」
「・・・・・・ほんと変わった人…いえ神様達ですね」
さとりが少し笑ったように見えたここまで喋る時表情を崩さなかったから少し安心した。なんだ可愛く笑えるじゃないかと考えているとさとりが赤面しながら
「か、可愛いだなんて///そんなこと考えないでください!」
「3人ともなに喋っているの〜?早くご飯食べようよー!私お腹すいちゃったー」
こいしに急かされて俺たちはメシを食うことにした。メシを食べながらお互いこれまでにあったことや苦労話をしていた。
話を聞いててやっぱりさとり達は苦労してるなと改めて思った、人からも妖怪からも避けられるなんてあんまりじゃないかとも思ったがこれが普通ですからと言われなんとも言えない気持ちになった。
「ご飯ありがとうございました、ごちそうさまです」
「口に合ったようでよかったよ、作った身として美味しそうに食べてくれるのが一番いいからな」
「お兄ちゃんご飯ありがとーねぇねぇこの後なにかやることあふの〜?」
突然お兄ちゃんと呼ばれて少し困惑したが気にせず特にすることはないと答えた。まぁおじさんとか呼ばれるよりはマシだよな、見た目的には20もいってないとは自分では思っているしな。
「こらこいし!いきなりお兄ちゃんなんて呼んだら時雨さんが困るでしょ!」
「えーー別にいいでしょ〜?減るもんじゃないし〜。お兄ちゃんも別にいいよね!」
「お、おういきなりでびっくりしたが構わないぞ」
「ほらお兄ちゃんもこう言ってることだしお姉ちゃんもお兄ちゃんって呼んでみたら〜?」
「呼びません!これからも時雨さんって呼びます!」
顔を真っ赤にしたさとりが必死で反論している姿を見て可愛いな〜っと考えているとさとりは下を向いてしまって何も言わなくなってしまった。
「時雨さんさとりさんが可愛いのはわかりますけど考えないようにしないとさとりさん持ちませんよ?」
「そうだな、けど可愛いよなこうゆうの」
「そうですね〜反応が新鮮でこっちも楽しくなってきちゃいますね!」
「だからってからかいすぎるなよ、程々にな」
「わたしに聞こえるようにそんなこと言わないでください!」
「あはは、すまんすまん気をつけるよ」
「お兄ちゃんお兄ちゃん私も可愛いでしょ〜!」
「そうだなこいしも可愛いよ」
そう言ってこいしの頭を撫でてやった、だいぶ満足そうな顔をしている。ついでに近くにいたさとりの頭を撫でようとしたら避けられてしまった。流石はさとり妖怪考えて行動しちゃダメだな。
なんてことをやっている間にあっとゆう間に日が暮れ夜がやってきてしまった。
「最近は日が暮れるのが早くなってきたな、それに寒くなってきたし」
「今日はここらで野宿にしましょうよー」
「そうだな、無駄に歩いて襲われてちゃ面倒ったらありゃしねぇしそれに…」
(隠してはいるけどあと2人相当参っているみたいだしな、なにも隠さなくてもいいのに。まぁ仕方ないか)
なんてことを考えつつ野宿の準備を整えていった。寝るところはテントみたいなものを作ってやったから問題はないだろう。現にこいしはすごい喜んでくれたようだ、こいしの相手をユキに任せ俺はさとりと少し話をすることにした。
「なぁさとりお前らはここからどうするつもりなんだ?前に住んでるところに戻るわけにはいかないんだろう?」
「そう…ですね戻ったら戻ったでなにされるかわかりませんし、それよりなぜか時雨さんの心が読めないんですけど…?」
「ん?あぁそれはな簡単なことだよ、心を無にすればいいだけだからなこんぐらい造作もないさ」
「簡単って…まぁ神様ですし普通…なんですかね?」
「さぁな、それより話があるんだが聞いてくれるか?」
「私が拒否する理由なんてありませんよなんですか?」
「迷惑とか一切考えないで答えてくれよ?俺とユキと一緒に旅をしないか?まだまだお前達とも話したいこともあるし一緒にいたいそれに心配だからさ」
私はいきなりの誘いに驚きすぎてなにも言えなかった、いくら彼等が世話焼きで優しい神様だとしてもまさか一緒に来ないかと言ってくれた。帰る場所がない私たちと一緒にいたいと言ってくれた、その言葉を聞いて私はつい涙を流してしまった。
「え⁉︎ちょ、なんで泣くんだよ!俺なんか悪いこと言ったか⁉︎もしそんな風に聞こえていたら謝るからさ泣かないでくれよ」
「…時雨さんは悪いこと言ってませんよ、まさかそんな事言ってくれるなんて本当世話焼きな神様ですね。・・・私たちでよかったらよろしくお願いします。」
さとりは泣きながらもこれまでとは比べ物にならない笑顔で返してくれた。俺はさとりに近づいて頭を撫で続けた、この時ばかりはさとりは特に抵抗する事もなくこいし達に見つかるまでずっと撫でていた。
このあとさとりに話した事をこいしにも伝えたが喜んでくれてよかった。
・・・・また諏訪にいた時のように楽しくなりそうだなとユキと話しながら夜は更けていった。
お待たせして申し訳ありません、体調をずっと崩して全く書けませんでした。まだ体調を崩しておりますので次の投稿はいつになるかわかりません。すいません