「さてと、いっちょやりますか!」
夜が明け早速妖怪の山の麓までやってきた、昨日言った通りユキ達には念のため村の警護に残ってもらっている。とりあえず俺は願わくば話し合い、それが無理なら実力行使で行くつもりだ。
「しかし…すごい妖力が漂ってるな、ま気楽に行きますか」
さすがに飛んでいくと目立つので歩いて行くことにした。ちょうどいいことに手入れされている道を見つけたので正面から堂々と行ってみよう、こそこそ行くよりも案外堂々としている方がばれないこともあるしな。
side????
「はぁ…屋敷を抜け出したのはいいけどどうしよう・・・戻ったってつまんないし面白いことないかなー?そうだ!せっかくだし麓の方まで行ってみよーっと!迷い込んだ人間とかいたら面白そうだし♪」
私は警備に見つからない様に山を全力で降りて行った、スピードなら他の天狗にも負けないし姿を見られることもないだろう。だが一つ大きな誤算があった、麓の道を下っていたのだがそこには人間が悠長に歩いていた。
「え!?ちょ!どいてどいて!」
私は今全力で飛んでいる、とてもじゃないけど減速しても間に合わない。ごめん!と思いつつ目を閉じて衝撃に備えたが…おかしい、いつまでたってもぶつかった時の衝撃がやってこない、私は恐る恐る目を開けると驚くことに人間が私を抱きとめていた。
「っと…大丈夫かい?怪我は無さそうだけど」
「え?え?」
「大丈夫そうだし、じゃあね」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!なんで平気なのよ、あんなに勢いよくぶつかったのに怪我一つしてないだなんてあなた本当に人間!?」
「会って間もない相手に向かって人外みたいな言い方は酷いな〜簡単な事だよ、ぶつかる寸前に霊力で膜を何重にも貼って衝撃を緩和ささたんだよ」
(ま、人ではない事は確かだけど)
「それでもなんで私が見えていたのよ!普通目では捉えられなスピードでいたのに」
「君直前に何か言ってただろう?そのおかげかな」
「むー納得いかない……てかあなたここに何の用よ。ここがどこなのかわかってるの?」
「妖怪の山だろ?ちょっと用があってな、今登ってるところさ」
「知ってるならなおさらなんでここにきてるのよ!ここは人間は立ち入れないのよ!?」
「そんなの知った事じゃないさ、どうしても行かなきゃいけないんだよ、ケリをつけないといけないからね」
「・・・」
そう言うとその子は黙ってしまった、何かを考えてるようにも見えるが構ってる暇はない。早くしないとまた村が襲われる可能性もある、急がなければ。
「おれは行くから、じゃあね」
「待って!」
「まだなにかあるの?」
「私も連れて行きなさい!」
「・・・なぜ?」
「そ、それは・・・あ、あんたこの山に慣れてなさそうだからわたしが案内してあげるのよ感謝しなさい‼︎」
(まぁ本当は面白そうだからなんだけどね)
「ふむ・・・無駄な戦闘避けれるかもしれないな、わかったじゃあこの山の主のところまで案内してくれないかな?」
「別にいいけどなんであんたはこの山に来てるのよ」
「あーそれは話すと長くなりそうで短いかもしれないんだけど聞きたい?」
「まぁできれば?」
「わかったよ」
少年説明中………
「つまり、村が再度襲われるかもしれないって理由で来てるのね、あんたとは関係なさそうなのによくやるわね。人間ってわかんないわ」
「困ってる人達がいたら放って置けないんさ、とりあえずこれで案内してくれるよね?」
「わかってるわよ、ところで聞いてなかったけどあんたの名前は?私は…そうね希って呼んでくれればいいわ!」
「俺は時雨ただのしがない旅人だよ」
(あれ…?時雨って何処かで名前を聞いたことがあるような…ま、いっか!)
「じゃ、着いてきて!おと…じゃなくてこの山の一番偉い人のところまで連れてってあげるわ!」
「できるだけ見つからないように頼むよ、無駄な争いは避けたいからね」
「大丈夫大丈夫、希さんにまっかせなさーい!この山の警備なんて抜け道知ってるんだから!パパッと行くよー」
と希はそう言うと俺を軽々と持ち上げてすごいスピードで山をかけていった…そうだこの山に住んでる子なら妖怪なんだよなーなんて思いつつ行く先を任せるのであった。
その頃山頂付近では…
「おい!天魔様はどうした!」
「えーっと…その…先ほどまで勉学に勤しんでいたのですが少し目を離したらいなくなってしまいました」
「全く何をしてるんだ!大天狗様にバレでもしたら大目玉だぞ‼︎なんとしても探し出せ!今すぐに」
「部下達に探させていますが見つけたなどの報告は入っておりません、捜索範囲を広げておりますのですぐにでも見つかると思うのでお待ちを」
希に運ばれながら山を登り始めてから少したちいきなり立ち止まってその場に落とされた。
「ちょ、降ろすなら言ってくれよ。なんかあったのか?」
「しっ!静かにして‼︎この道なら安全だと思ったけどダメだったみたい、変わりの道探さないと…」
そう言われて前方を確認すると2人の天狗達が立っていたが警備しているわけではなさそうだ、まるでなにかを探しているようなすごく焦っているように見て取れた。
「なんだあいつらなにか探しているみたいだけど」
「あちゃーもう逃げ出したのバレちゃったかー!」
「逃げ出した?それってどうゆう意味だ、捕まってたりしてたのか?」
「そうゆう訳じゃないけどまぁ細かいことはいいじゃない!迂回しても時間かかるし飛んで行ったらすぐバレちゃうしどうしよっか?」
「細かくないとは思うが…そうだな要するにバレずにここを突破するのが早いんだな?」
「そうだけどそんな簡単に行ったら苦労しないよ、何か手でもあるの?」
「まぁいちようね、気絶させるぐらいなら全く問題ないよな?」
「え?」
そう彼が言うと同時に彼を取り巻く雰囲気そのものが変わったように感じた、天狗達に向けて引き寄せるような動作をしたと思った次の瞬間目の前に先ほどの天狗達がいきなり現れたと思うと次の瞬間には気絶していた…?
「これでよしっとはやく進もう」
「は?ちょちょ待って待って!何したの⁉︎てかなんでいきなりこいつ達が目の前に現れたの⁉︎」
「まぁ俺の能力…?かなとりあえず進めるようになったんだからいいだろ?行こうぜ」
(なんなのこの人間?天狗を見てもビビらないだけじゃなくて一瞬であの2人を気絶させれるだけの実力。・・・これは面白くなってきたー!もしかしたらこの人ならあの鬼たちににも…?いやさすがに無理だよね)
「わかったよ、行きましょ。もう運ばなくてもいいよね?あんたただの人間じゃないみたいだし」
「おうよさっさと登り切って用事済ましたいしな、行こう」
私たちは気絶した2人を尻目に登るのを再開した、この時誰かに見られていたことなんて気づいていれば面倒なことにならなかったのになー。
side???
「あややや、天魔様は相変わらずお転婆してるみたいですね。しかしあの人間はいったい何者なんでしょう?まぁいちよう上に報告しときましょうか」
次回は戦闘の予感…?次とその次で東方キャラ3人ぐらい出る予定です、誰かはお楽しみに…っていってもわかる人はわかるとは思いますけどw
年末までにあと1本あげる予定です