遊戯王が当たり前?→ならプロデュエリストになる! 作:v!sion
なんか「百話」って違和感ありません?
あと長いかもです
◐月下-
「先攻は頂きます」
実力は身をもって知っている相手だ
手札に並ぶ武神を眺めてながら行動を待つと、オキナは早速2枚のカードを発動した
«цпкпошп»で姿は見えないが、前の
「まずは2枚の«цпкпошп»を発動します」
「片方は...永続ね」
オキナは必要以上に効果を語らない
それは«цпкпошп»を有意義に利用するというよりは、説明する効果が無いようだ
2枚のカードを発動したにも関わらず、何の処理が行われない。黒川が身構えると、オキナは3枚目のカードを手に取った
「«цпкпошп»、デッキから«цпкпошп»を手札に引き入れます。そして«цпкпошп»を通常召喚し、«цпкпошп»を手札に」
「出たわね万能サーチカード」
「記憶に御座いますか、ならこの«цпкпошп»は?手札の«цпкпошп»を提示し、墓地の«цпкпошп»の効果を受け継ぎます。«цпкпошп»を手札に」
「見えないわよ」
ディスク同士の
カードの提示
ランダムな選択
前者が
これが«цпкпошп»における絶対的なアドバンテージだろう。情報面に置いては影の中の闇に溶けている
出来ることは精一杯皮肉を込めた発言ぐらいか、覚えておく情報が無いのだから仕方の無い事だ
「やっと引けました、«цпкпошп»をスケールにセット、効果を発動します。スケールの«цпкпошп»の効果、自身の破壊により、デッキから«цпкпошп»を手札に引き入れます。そのままスケールにセットします」
「スケール...」
あの時と何か違う
そう過った瞬間相手のデッキ枚数を確認した
ーメイン36枚ー
ー EX15枚 ー
既に4枚のカードをサーチしているため、初手の5枚と合わせると彼のデッキは45枚となる。随分半端な数だ
だが確かにあの時と同じテーマを使っているはず。心して掛からなくてはならなそうだ。
「スケールの«цпкпошп»の効果、自身の破壊によりエクストラデッキから«цпкпошп»を特殊召喚します」
«цпкпошп» ATK ?
「続けます、«цпкпошп»を発動、«цпкпошп»を糧にデッキから2枚のカードを手札に」
「...ん?」
«цпкпошп» ???カウンター ?→?
«цпкпошп»で何か分からなくとも、
そのカウンターが何の効果を持つかは未知
だがトリガーは理解出来た
魔法カードだ
オキナがドローカードを発動した際、チェーンブロックを作ること無くあの«цпкпошп»にカウンターが乗った
これはヒントになるかもしれない、カウンターの数を覚えておく事にした
今は一つか、と
「«цпкпошп»を発動、お互いに手札を2枚入れ替えましょう」
「[断殺]?まさか私のデッキ忘れた訳じゃないわよね」
«цпкпошп» ???カウンター?→?
2枚捨てて2枚ドローする。
武神にとっては自分から発動したい程に相性のいい効果に加え、[断殺]の分のアド損が無い為嬉しい処理だ
黒川は手札にあった[サグサ]、[ツムガリ]を墓地に捨てると、新たに2枚ドローした。墓地効果を持つか武神を2体も用意出来たが、まだ相手ターンだ
油断はできない
カウンターがまた増えた事も忘れずに次の手を待った
「«цпкпошп»を発動、墓地の«цпкпошп»を特殊召喚します」
«цпкпошп» ATK ?
«цпкпошп» ???カウンター?→?
「やっぱり魔法を使う度にカウンターが増えるのね」
「隠しようがありませんな、カードを1枚セットします」
カードをセットすると、オキナの手札は0枚となった。すると案の定エンドフェイズに突入した
モンスターが2体にセットカード、永続魔法が1枚
突破は難しく無さそうに見えるが、«цпкпошп»は目視出来ない。
そして黒川はこの男の恐ろしさを知っている
大人しいオキナだが、彼はエンドフェイズにこそ猛威を振るうのだ
「エンドフェイズに«цпкпошп»の効果を発動、自身を除外によりデッキから«цпкпошп»と«цпкпошп»を手札に引き入れます。そして初めに発動した«цпкпошп»の処理です」
2枚手札を回復するが、まだ処理が残っている
聞きたくもない轟音がオキナの
普通に生活していたら聞くことの無い枚数だ
「デッキから«цпкпошп»8枚を手札に引き入れ、デッキから«цпкпошп»を特殊召喚します」
«цпкпошп» ATK ?
「...相っ変わらず頭のおかしいわね!」
「お許しください、ターンを終えます」
オキナ 手札:10枚 LP 8000
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
(???カウンター?個)
/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / «цпкпошп»
/ リバース1枚
「っていうか手札制限...もう、本当に嫌になるわね」
常識的で無い手札を残したまま黒川にターンが回った。手札を7枚以上残して自ターンを終えることは原則的不可能のはずだが、オキナの物も黒川の
なら何かしらの効果だろうか
手札制限に干渉する効果は非常に珍しい
永続効果によるそれならエンドフェイズに起きるあの惨劇を防げるかもしれない
しかし今は既に黒川のターン
そんな淡い期待よりも、このターンをどう動くかが問われるのだ
「[儀式の下準備]を発動するわ、デッキから[竜姫神サフィラ]と[祝祷の聖歌]を手札に加えるわよ!」
「どうぞ」
儀式魔法と儀式モンスター
あちらには勝らないがしっかりとアドを稼ぐとひとまず一息ついた
だがまだ足りない
2枚目の魔法カードも発動を躊躇わなかった
「次に[強欲で貪欲な壺]を発動するわ、デッキトップ10枚を除外して2枚ドロー!」
「何もございませんよ」
デッキトップ10枚が無駄にならずに安心した
7枚目の手札を握るが、未だ心持たない気分が拭いきれずにいた
幹部相手に出し惜しみはしていられないのは分かっているが、未だセットカードもモンスターも何もしてこないのが気になった。
これが止められてしまうのは痛手な為、あちらの反応は見逃せない。だが何もしないならそれはそれで考えてしまう
何も無いなら次の手だ、メインのギミックパーツを通常召喚させようと手に取った
「私は...[武神-ヤマト]を通常召喚!」
[武神-ヤマト] ATK 1800
「...」
「どうかされましたか?」
セットカードは反応しない
フィールドのモンスターもだ
たった1枚のカードをディスクに通しただけなのだが、嫌に相手のカードと効果が気になって仕方無かった
何故だろうか
«цпкпошп»で見えないからか
有り得ないアドが取られただろうか
それもあるが、黒川が[ヤマト]の召喚に成功しただけの段階で止まってしまったのはとある感情のせいだと分かっていた
怖いのだ
負けられない状況で負けてしまった過去と、その時以上に負けられない今が怖くて仕方ないのだ
まだ優劣も測れない序盤の序盤に襲われた恐怖心に、黒川の右手は震えで抗えない事を示していた
「......あぁ、もう!」
「...」
消える事の無い、いつの間にか現れた恐怖心に対し黒川がとった行動は激励だった
両手の掌を包み込むように掲げると、それを力強く自らの頬を叩きつけた
「おや...」
「んっ!くっ...っ!」
2度3度と繰り返し軽快な音を響かせると、段々と肌が赤く染まっていった
やり過ぎなぐらいに自らを痛めつけると、凛とした表示が出来上がった
負けるのは怖いが、もう大丈夫だ
恐怖心を覚えるのはまだ早い、今はまだ戦える
瞳に薄い涙を浮かべつつも、恐怖心と向き合う事にした。まだ、始まったばかりだと
「手札の[竜姫神サフィラ]を相手に見せて、[
[
[
「デッキから特殊召喚に成功した[タリスマンドラ]の効果を発動するわ、デッキから儀式モンスター2体目の[竜姫神サフィラ]を手札に加えるわよ」
「あの時よりも...随分儀式に重きを置いたようですな」
オキナもまた黒川のデッキの変化を指摘した。あれから随分長い間空いたようにも錯覚するが、日数にしてみれば彼らはそこまでの期間無く再会している
だが黒川はこの短期間で立場が変わっている
友を助ける為に戦っていたあの時とは違い、今は日本を背負っている。敗北後何もしていなかった訳では無い
「あの時とは同じようにはならないわよ、手札から[祝祷の聖歌]を発動!フィールドの[
[龍姫神サフィラ] ATK 2500
«цпкпошп»が目立つフィールドに、そのドラゴンは実に映える。煌びやかな閃光を放ち、美しくも柔らかい翼が視線を奪う
一つ翼を靡かせれば輝く羽が舞った
それは黒川を包み込むように、慰めるように、励ますように辺りに広く踊り始めた
紛れもないエースモンスターだ
「続けるわよ、手札を1枚捨て、[魔神儀-カリスライム]を見せて効果を発動するわ。デッキから[
[
「[キャンドール]の効果を発動するわよ。デッキから儀式魔法[魔神儀の祝誕]を手札に加えるわ。.....ここで墓地の[グローアップ・バルブ]の効果を使うわ、デッキトップの...よしっ、[ライトロード・ビース ウォルフ]を墓地に送って特殊召喚する!」
「[カリスライム]のコスト...実に素晴らしい落ちですな」
「褒めても[ウォルフ]しか出ないわよ、デッキから墓地に送られた[ウォルフ]自身の効果で特殊召喚するわ!」
[グローアップ・バルブ] DEF 0
[ライトロード・ビースト ウォルフ] ATK 2100
ふと墓地より現れた[ウォルフ]の背中が見に入ると、慎也の事を思い出してしまった
共に戦うと決めたにも関わらず、彼の消息は依然不明の状態。最悪の場合は死ー
いや、それは考えないようにしていたはずだった
だがこのライロのギミックは随分前に慎也のカオスライロを見て感化されたからこその採用だった
構内大会で灰田に向かうライトロードの活躍に魅了された。さらには自分が突破できなかった草薙までも撃破して見せたあの青年
あの青年のライトロード
「...」
そう言えば慎也の
そしてどれもこれも色鮮やかな思い出だった
だが思い出したくなかった
楽しかったという自覚がより一層現実の苦さを引きたててしまう。また震え始めた右手を力強く握ると、現れたライトロードを糧に儀式を行った
「...[魔神儀の祝誕]を発動!フィールドの[
[
「[カリスライム]の効果発動よ、フィールドか手札の魔神儀、自身をリリースして貴方のそのモンスターを破壊するわ!」
効果はモンスターを対象にとる破壊
2体いるうちのエクストラデッキから召喚された方のモンスターを対象に黒川は効果を発動した
カウンターの効果が未知のため、早めに除去がしたかったのだが、この処理は行われなかった
不発ではない
確かに対象に取り破壊を宣言したが、その対象のモンスターは場に残っていた
「破壊耐性...っ!?」
「えぇ、申し訳ありませんがこの«цпкпошп»は効果では破壊されません」
やってしまった
«цпкпошп»戦において最も避けたい失敗、効果の無駄遣いだ。対象に取る事すら叶わなければ対象を選択時に改められた
今回は黒川が[カリスライム]を墓地に送るだけの処理となってしまい、一見すれば非常に悔やまれる行為だ
だが黒川はめげない
破壊できなかった事は非常に悔やまれるが、[カリスライム]を墓地に送る事は出来たのだ
「仕方ないわね...墓地の[魔神儀の祝誕]の効果を発動するわ。フィールドの[フックストーン]をリリースし、デッキから[ペンシルベル]を特殊召喚する。そして墓地のこのカードを手札に戻すわ」
[
「[ペンシルベル]の効果を発動するわ、墓地の儀式モンスター[魔神儀-カリスライム]を手札に加える」
「おや...これは...」
フィールドには充分儀式のためのレベルが残っている。加えて手札には黒川のエースモンスター
二度目の召喚に躊躇いは無かった
「ターン1は無いわよ、[魔神儀の祝誕]を発動!手札の[
[竜姫神サフィラ] ATK 2500
「バトルよ、[武神-ヤマト]で攻撃よ!」
ステータスは分からない
エースラインの2500で戦闘破壊可能かは分からないため、黒川は安全かつ情報が得られる[ヤマト]に特攻を命じた
オキナのカードで墓地に送っておいた、武神器の役目だ
「墓地の[ツムガリ]の効果を発動!除外し、戦闘する相手モンスターの攻撃力分[ヤマト]の攻撃力を上げるわ!」
[武神-ヤマト] ATK 1800→4600
「安心しなさい、与えるダメージは半分になるわ」
「むっ...っ!」
オキナ LP 8000→7100
[ヤマト]の上昇値は2800
相手モンスターの攻撃力は2800と分かり、案の定[サフィラ]では戦闘破壊不可能だった
まずは厄介なペンデュラムモンスターの突破は成功した。次はあの爆アド魔法カードで特殊召喚されたモンスターだ
「[サフィラ]でそのモンスターに攻撃よ、”ラフ・サファイア”!」
「ぐっ...通しましょうっ!」
守備表示の為ダメージこそ与えられなかったが、これでオキナのフィールドはがら空きだ
攻撃力2500はそのまま通る
ここで少しでもダメージを稼ぎ、アドに繋げたい黒川は少し早りつつ2体目の竜姫神に攻撃命令を降した
だが、あれだけ恐れていたセットカードを忘れていた訳では無い。しかしそれがこのタイミングで発動するとは思いにも寄らなかったのだ
「セットしていた«цпкпошп»を、墓地の«цпкпошп»3枚目除外し発動。貴女の[サフィラ]を除外します」
「な、なんですって!」
«цпкпошп»にソリッドヴィジョンが設定されていないため、[サフィラ]は正体不明の効果に苦しみはじめる
只只、悲鳴を上げ悶える姿は見ていられる物ではなく、やがてフィールドから姿を消すとあれだけ美しかった羽だけが悲しげに舞うだけだった
静かに堕ちるそれを眺める事しか出来ない黒川は、意を決したようにフェイズ以降する
攻撃モンスターが残っていない以上やれる事はこのフェイズに残されていない
「メイン2にカードを1枚セットするわ」
これで黒川の手札は0枚。奇しくも先攻のオキナと同じ道を辿っていた
だがエンドフェイズに処理が挟む事も同じだ
残された竜姫と武神が力を発揮した
「エンドフェイズに[ヤマト]の効果を発動する。デッキから2体目の[ツムガリ]を手札に加えて、そのまま捨てる。[サフィラ]の効果で2枚ドローして、1枚捨てるわ」
結果2枚だけ手札に残すが、オキナは10枚サーチしモンスターを一体特殊召喚していた
増えたカードの数は脅威の5倍以上
アドの概念に麻痺しそうになるのを堪えると、ターンは再びオキナへとまわっていった
黒川 手札:2枚 LP 8000
モンスター/ [武神-ヤマト] ATK 1800
/ [竜姫神サフィラ] ATK 2500
/ [グローアップ・バルブ] DEF 0
魔法・罠 / リバース1枚
「では私のターンを」
通常ドローを終えると、オキナの手札は脅威の11枚となった。頭がおかしくなりそうなその数は、オキナ自身も持つのが困難なほどに重い
ふと気になり、黒川がもう一度オキナのデッキ枚数を確認すると、残り20枚まで減っていた
あれだけドローとサーチをしたのだ。若しかすると長期戦の末のライブラリアウトも視野に入れた方がいいかもしれない
[サフィラ]や武神の墓地リソースがあるためそれは不可能では無い。ひとつの勝ち筋として頭の片隅に入れておくと、オキナは早速動き始めた
「まずは手札の«цпкпошп»を3枚提示します、«цпкпошп»を特殊召喚」
«цпкпошп» ATK ?
「効果を、墓地の«цпкпошп»を除外し、貴女の[サフィラ]を破壊の対象にします」
「墓地の[祝祷の聖歌]の効果を発動するわ、破壊される代わり除外する!」
早くも残った[サフィラ]の喉元に破壊の切っ先が掠った。そんなに簡単に2体ともあげるつもりは無い、破壊耐性の効果を使用すると、これで見える範囲で[サフィラ]を守る手段はなくなった
ここまではお互い予想できる範囲
問題はここからだ
オキナの手札はまだ10枚もあるのだ
初期手札の2倍だ
「«цпкпошп»を発動し、«цпкпошп»を発動します。デッキから«цпкпошп»を手札に引き入れ、«цпкпошп»を提示してそのまま発動。さらに«цпкпошп»を手札に引き入れます」
結果手札の数は1枚だけ減った
サーチを2度経るのも既に見た光景であり、そこまで意識する程のものでは無い
問題はエンドフェイズに発生する爆アドだ
「«цпкпошп»を糧に«цпкпошп»を発動、デッキからカードを新たに2枚引き入れます」
「前のターンとおんなじね」
「仰る通り、«цпкпошп»をスケールにセットし、効果。自身の破壊により、«цпкпошп»を手札に、そしてそのままセットし、自身の破壊により効果を発動。エクストラデッキから«цпкпошп»を特殊召喚します」
«цпкпошп» ATK ?
「ここからが見せ所、«цпкпошп»を対象に«цпкпошп»を発動します」
«цпкпошп» ATK ?→? / ???カウンター?→?
「これは...攻撃力上昇にカウンターを」
「簡単な効果でありますよ。フィールド魔法«цпкпошп»を発動し、さらにカウンターを乗せます」
«цпкпошп» ???カウンター?→?
「そして«цпкпошп»の効果を、貴女の[サフィラ]は頂きます」
「なんですって...これは」
対象を取る効果だ
黒川に与える影響は対象となった[サフィラ]の除外とある。また除外か、ここで2体ともの失う訳には行かない
手札にあった誘発効果を発動するに至るまでは随分早いものだった[サフィラ]が維持できればエンドフェイズの効果を起動させることも可能になる効果だ
「[エフェクト・ヴェーラー]の効果を発動する!そのモンスターの効果は無効よ!」
「なんと、これはこれは」
黒川のディスクに映る«цпкпошп»の文字の上に効果が無効にされた証の赤い罰点が刻めた
どうやら効果を受けないのではなく、耐性があるのは破壊にだけらしい
先程[カリスライム]の効果が失敗しかモンスターと同じであろうという前提条件だが、召喚する手順は全く同じだったため、そう飲み込んでおいた
「ならば仕方ありません、«цпкпошп»を発動、除外されている«цпкпошп»を手札に加えます。そして«цпкпошп»を通常召喚」
«цпкпошп» ATK ?
「«цпкпошп»の効果でデッキから«цпкпошп»を手札に加えます」
「またサーチ、そろそろデッキが無くなるわよ」
「お構いなく、手札の«цпкпошп»3枚目を提示し、«цпкпошп»を再び特殊召喚します」
«цпкпошп» ATK ?
「もう一度効果を発動、墓地の«цпкпошп»を除外し、貴女の[サフィラ]を破壊します」
「どこまで私の[サフィラ]を...許さないわよ、手札の[古聖載サウラヴィス]を捨てて効果発動!対象にとる効果を無効にするわ!」
最後の手札誘発を捨てると、[サフィラ]を狙う3度目の魔の手を払い除けた
だが破壊までは出来ない
4体目のモンスターは残してしまうが、[サフィラ]に今を与えるためには仕方の無い処理だ
対してオキナもあまり気にしていない様子でいる
次に何が来るか身構えると、オキナは手札5枚残したままバトルフェイズに突入した
「ではバトルを、«цпкпошп»で貴女の[サフィラ]に攻撃します」
「くっ、きゃぁっ!?」
黒川 LP 8000→6700
「さっきよりも1000ポイントも攻撃力が上がってる...っ!」
「戦闘破壊した事により、«цпкпошп»の効果を、デッキから«цпкпошп»を手札に加えます。続けて«цпкпошп»で[ヤマト]に攻撃」
「くっ...墓地の[サグサ]の効果を発動するわ、このターン[ヤマト]は1度だけ戦闘及び効果で破壊されないわ!」
「ですがダメージは受けて頂きます」
「分かってるわよ...くっ!」
黒川 LP 6700→6000
「«цпкпошп»で続けて[ヤマト]に」
「[ヤマト]まで渡さないわ!墓地の[ツムガリ]の効果発動!」
[武神ヤマト] ATK 1800→4300
「受け入れましょう...ぐっ!」
オキナ LP 7100→6200
「では...«цпкпошп»で[グローアップ・バルブ]も破壊しておきましょう」
「それは通すわ...」
破壊効果を持つモンスターは2500とエースラインであり、このターンは戦闘ダメージを受ける代わりに攻撃力を知ることが出来た。
[バルブ]の守備力が低すぎたため、最後のサーチ効果を持つモンスターの攻撃力のみが分からなかったが、決して無駄ではない
自分に言い聞かせるようにそう思うと、早くもエンドフェイズが訪れた
魔のエンドフェイズだ
「カードを2枚セットし、エンドフェイズに効果を発動。デッキから8枚の«цпкпошп»を手札に加え、«цпкпошп»を特殊召喚します」
«цпкпошп» ATK ?
「その後«цпкпошп»の効果を、デッキから«цпкпошп»2枚を手札に引き入れ、改めてターンを終えます」
オキナ 手札:13枚 LP 6200
モンスター / «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
(???カウンター?)
/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・・ / «цпкпошп»
/ リバース2枚
フィールド/ «цпкпошп»
「私のターン!」
やっと1枚手札を得るが、オキナとの差は13倍まで開いていた。
最早考える事はやめた方が良さそうだ、このターンに残したのは2枚のリバースカードだけだと思えば、差ほどその差は苦にはならないはず
そして何よりもあの過剰なサーチ効果には弱点があった
オキナの残りデッキ枚数にある
毎ターン何10枚ものカードをデッキから削り続けた彼の残りデッキはたったの3枚
当初考えたライブラリアウトも現実味を帯びて似ている。あと3回ドローすればデッキにカードは存在し無くなる
故にあと4ターン生き残れば自ずと勝利できるのだ
「...」
だがそんな手段取れそうにはなかった
相手は
みすみす4ターンも与えてくれるとは思えないし、何よりもそんな逃げの手に出れるほど肝も座っていない
やはり攻めの手は緩めるべきでは無い
4ターン後うっかり勝てたら良い程度に留めておくことにした
このターンから全力で攻める
「...行くわよ」
「迎え撃ちましょう」
「私は突破するのよ、[貪欲な壺]を発動!墓地の[キャンドール]、[タレスマンドラ]、[ペンシルベル]、[ブックソトーン]、[エフェクト・ヴェーラー]をデッキに戻して2枚ドローするわ!」
まずは枯れた手札を潤す
初ターンで全てに触れた魔神儀達を糧に手札を改めると、オキナの約6分の1まで回復した
まだまだ足りないがこれなら何とか動けそうだ
そう思うが早く黒川は手札を捨てていた
「手札の[カリスライム]の効果を発動!自身を捨てて、デッキから[ペンシルベル]を特殊召喚するわ!」
[
「効果で墓地の[サウラヴィス]を手札に戻す。さらに墓地の[魔神儀の祝誕]の効果を発動するわ、フィールド[魔神儀-ペンシルベル]を墓地に送り、デッキから[タリスマンドラ]を特殊召喚して墓地のこのカードを手札に戻すわ」
[
「[タリスマンドラ]の効果でデッキから最後の[サフィラ]を手札に加えるわ」
「来ますか」
「えぇ、[魔神儀の祝誕]を発動するわ![タリスマンドラ]を糧に、降臨せよ、最後の竜姫!」
[竜姫神サフィラ] ATK 2500
「バトルと行きましょう、[サフィラ]でそのモンスターに攻撃よ!」
「むっ...」
黒川が狙いを定めたのは攻撃力2800のペンデュラムモンスター。攻撃力の差は既に見出しており、一見ただの自爆特攻にも見える
だがオキナは察した
前のターンでも警戒していたとあるモンスターの存在を
「ならセットしていた«цпкпошп»を発動。墓地の«цпкпошп»3枚除外し、貴女の[サフィラ]を...」
「勿論通さないわ、手札の[サウラヴィス]の効果を発動!その効果を無効にするわよ」
再び手札から別のドラゴンが竜姫を守った。破壊こそしないが、魔法・罠なら大した問題にもならない
そして問題のダメージステップに入った
恐らくオキナにはこのタイミングで行う事がなく、攻撃宣言時に発動せざるを得なかったのだろう
「ダメステに[オネスト]よ!沈みなさい!」
「やはりそのカードを...っ!」
オキナ LP 6200→3700
「ここで[リビングデッドの呼び声]を発動!墓地の[ヤマト]を帰還させるわよ!」
[武神ヤマト] ATK 1800
「そのままそのモンスターに攻撃!」
「うぐっ...!」
オキナ LP 3700→2400
「ライフは逆転したわね...エンドフェイズに[ヤマト]の効果を発動するわ、デッキから[サグサ]を手札に加えて捨てる。そして[サフィラ]の効果で2枚ドローして1枚捨てて、ターンエンドよ」
黒川 手札:1枚 LP 6000
モンスター/ [竜姫神サフィラ] ATK 2500
/ [武神ヤマト] ATK 1800
魔法・罠 / [リビングデッドの呼び声]
「成程...攻撃力を知るために[リビングデッド]を温存していた訳ですな...勇敢な女性だ」
「そんな事よりドローしたらどうかしら?それともデッキが無くなるのが怖い?」
「...」
強気な黒川に対しオキナは言葉を失ってしまった。アドバンテージは依然としてオキナの方にあり、これはあくまで虚勢のようなものだった
それを理解した上で、オキナには思う事があったのだ。気がつけばまた悲しげな表情を浮かべている彼に、黒川自身も言葉を失っていた
「正直な所、もう私にターンが回ってこない事を願っていました」
「...どういう事よ」
「戦争に発展してしまった以上避けられない事ですが、私は貴女のような未来ある
「何よ、先に仕掛けてきたのはそっちよ。それにもう勝った気でいるわけ?」
「.....」
オキナの
やがて黒川に向き直すと、一言消え入りそうな声で告げた
「貴女が立ち続けていれば全てをお話しましょう」
「何の事よ...」
「フィールド魔法«цпкпошп»の効果、墓地の«цпкпошп»をデッキボトムに戻し、1枚ドローします」
一度残りデッキ2枚から3枚に回復した所をさらに1枚ドローした。
故に2分の1だった
オキナが求めているカードが引けるか否かは2分の1だったのだ。それによっては黒川に全てを話すつもりだった
彼の境遇は本音、
「残念ですがここまでです」
「だ、だか...ら何が......よ...っ!」
ほんの一瞬
ほんの突然の出来事だった
今自分が何処に立っているのか、誰と戦っているのか、そして何をされたのか
何もかも分からなくなってしまった
視界もボヤけている
誰かが彼女の名前を呼んでいるような気もするが、よく聞こえない
重い
体が酷く重い
「な、な...なにを.....?」
「...」
せめてもの思いでオキナは口を開いた
わけも分からず沈んでいく若き戦士を労る形になるが、黙って見ている事も彼にはできなかった
この
オキナの手札に何があるのかを彼は語った
「私の手札に5枚の«цпкпошп»が揃いました。この
黒川 LP 6000
オキナ Special Win
黒川が手に持っていた[オネスト]、墓地の一番上にあった[超電磁タートル]、そしてフィールドに残っていた[サフィラ]のカード達が順々に零れて行った
それはあまりにも突然すぎる出来事だった
彼女にはまだ戦うための力もカードも命も残っていた。なのにも関わらず、
手札に5枚のカードを集めるだけで勝利が約束されるあのカード達によってだ
残りデッキ2枚
黒川の儀式モンスターでは一歩届かなかった
黒川 LOSE
やっと2人目の幹部との戦いでした
黒川さん...残念ですがナイスファイトです
ぶっちゃけどうですか?
-
読みたいからやめて欲しくない
-
読みたいけど無くなったら読まない
-
普通
-
無くてもいい
-
読むのが億劫