遊戯王が当たり前?→ならプロデュエリストになる!   作:v!sion

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今回は決闘無しです。

母の日ですね、僕はちらし寿司を作りました、食べました、おいしかったです。

GWがあけて僕も明日から学校です。

そろそろめちゃくちゃ長いソリティアとか書きたいです




第四話 新たな出会い

 

『やっと認識してくださったのですな殿』

「え......?なんでシエン...が?ちょっと触れるし... え?」

 

シエンは再び語りかける。が、慎也の思考が追いつかず会話が成立しない。そんな状態の慎也に西条が近づく

 

「負けました...2枚の門を揃えるとは思いませんでした...」

「え?あぁ...うん」

 

「...どうしました?先ほどの決闘(デュエル)が終了してからブツブツとなにかおっしゃっていたようですが」

 

 

西条が不安そうに顔色を伺ってきた。やはりすぐ側のシエンが気になる慎也は上の空で言葉を返した

 

 

『殿、我のことについてはこのあとゆっくり話し合いましょう。今は我のことは気にせずお話をおすすめください』

 

「う、うん。... いや、大丈夫。た、楽しい決闘(デュエル)だったよ西条!」

 

「ええ、私もです...ですが私の負けです。入試1位に勝つという目標はまだまだ程遠いのですかね」

 

「あーそれなんだけど…1位って言ってもAO入試の一次試験での1位であって…俺そこまでじゃないよ…?」

 

「え…?」

 

「お疲れ、やっぱりその辺勘違いしてたいたのか…」

 

知樹が苦笑いしながらやってきた。その口ぶりから麗華の勘違いに気づいたうえで協力していたようだ。

 

「楠さん人が悪いですよ!気づいていらしたなら訂正してくださっても…」

 

「噛み合わないな、とは思っていたがそんなに視野が狭いとは思わなかったぞ」

 

「そ、そんな…ひ、蛭谷さんも気づいていらしたんですか!?」

 

「ん?いや俺は1位を倒したいとしか聞いてねえから知らねえ」

 

「蛭谷まだいたんだ…」

 

「うるせえなわりいかよ。」

 

「さっきのテンションどうしたの?」

 

「手抜きつつ演技して決闘しろって約束だったんだよ。」

 

蛭谷はふてくされながら言う。楠は渋い顔をしながら割って入ってきた。

 

「手加減…?演技はともかく手加減の必要はあったのか?」

 

「蛭谷さんが勝ってしまったらもともこもない話ですし…六武衆デッキを使わせればいいと考えまして…」

 

「だとしてもいただけないな…決闘はいつでも真剣勝負。それも自分の目的のために手加減を強要させるなど…ただでさえ紆余曲折しているのだしな」

 

「そうですよね…蛭谷さん村上さん、失礼しました…」

 

何かと決闘に熱い知樹は手加減させたという事実が少し許せなかったらしい。西条も素直に謝った。それにしても蛭谷手加減してたんだ…

 

振り返ったらシエンは斜め後ろで静かに控えていた。流石六武衆、本当に主に忠実なんだな…早く帰ってこのことも聞かないと。

 

「さて、そろそろ俺は帰るね。また明日!」

 

荷物をまとめて早々に立ち去ろうとする慎也

 

「えぇ、お疲れ様です。次は負けませんのでその時はよろしくお願いいたします。」

 

「俺もこんな負け方いやだからな!再戦しろよ!!」

 

「明日な、じゃあね!」

 

蛭谷を軽くあしらい決闘棟(デュエルパーク)を出ようとする慎也。

だが、意外な人物が入ってきた。学園長 大神忍(おおがみしのぶ)だ。

 

「おや…もう帰るのかね?慎也君」

 

「あ、あなたは…学園長…?ええ、今日はもうお暇しようかと…」

 

「そうかね…では明日でいいから、都合の良い時間に学園長室まで来てくれないかね??」

 

「おいさっき決闘してたやつ学園長となんか話してるぞ…」

「学園長がなんでこんなとこいんだよ…」

 

周りでヒソヒソ話が聞こえる。慎也自身も理解に苦しみながらシエンに刀を仕舞わせた

 

「え、えぇ…では15時ぐらいに伺います…」

「うむ、すまないねよろしく頼むよ。」

「はい、失礼します…」

 

とりあえずシエンのことを解決しよう、そう考え慎也は決闘棟(デュエルパーク)をあとにした…

 

「気をつけて帰るのだよ。」

「...彼には…見えているのだろうか…」

 

大神は慎也を見送ったあと一人つぶやいた

 

 

 

 

*

 

 

 

午後20時、慎也は夕食を済ませ自室でシエンと向き合って座っていた。大学生になってから一人暮らしを始めた慎也にとって自宅はシエンと話し合うにはちょうどよかった。

 

「それで…どこから聞けばいいんだろう…とりあえずシエンは今どういう存在なの?」

 

『我はいわゆるカードに宿る"精霊"であります。』

 

「"精霊"…アニメとかでよく見るやつか…」

 

ちなみに慎也たちの世界では遊戯王のアニメだけでも数多くの種類放送されている。他にもドラマや解説番組、プロデュエリストによる生中継など、テレビをつければ大体遊戯王が映るようになっている。

 

『我らモンスターは元々"モンスター界"での存在でした。が、稀に殿のような強い決闘力(デュエルエナジー)をお持ちの決闘者が我らの世界と殿の世界をカードで結びつけることがあるのです。我はカードを介してこの世界に干渉しております。』

 

「随分話が壮大だな…"決闘力(デュエルエナジー)"とか"モンスター界"とか…でも実際にシエンがいるんだもんな…」

 

『突然のことでしょうがモンスター界の存在についてはご理解いただくしかありませぬ』

 

「今日《やっと認識した》って言ってたけどそれは?」

 

『我が初めてこの世界に意識を抱いたのは殿が入試の時に我を召喚した時でした。そこから約3年かかって…』

「3年!?…もしかしてあの頭痛って…?」

『おそらく精霊を認識する予兆のようなものでしょうか』

 

慎也は頭痛や目眩に悩まされるという理由で使用を控えていた。しかしそれは逆にシエンの認識に時間を掛けてしまう原因になっていたようだ

 

「長い間ごめんね…どうしようもない主人だよな…」

 

『そ、そんなことはありませぬぞ殿!殿の世界はあらゆるものが新鮮でしたので後ろから見ていてとても高揚しました!』

 

「あ…そう?俺に触ってたし干渉できるんだよね??だったら…」

 

『…物理的干渉は殿が我を認識してくださってから可能になったのであります』

 

「ごめんねぇぇえ!!3年間もほったらかしにしてぇぇえええ!!!」

 

『殿!お気遣いは嬉しいのですがどうか落ち着きください!!」

 

うろたえるシエンの声と慎也の罪悪感からなる悲痛な叫びが月夜に響いた

 

 

 

 

*

 

 

 

 

翌朝午前7時、ひとまずはシエンについて理解した慎也は大学の準備をしていた。学生として講義には出なければならない、それはシエンがいても変わらない事である。いつものデッキ5つを手にした時…

 

『殿、ひとつよろしいですか?』

 

「どうした?」

 

『殿のお持ちになっているそのデッキ…失礼ながら見せていただいたのですが共通点というものが見つけられないのです。お教え願いますか?』

 

控えめにシエンが尋ねてきた

 

「ああ、無いよ。それぞれの召喚方法のテーマで好きなやつを使ってるんだ。」

 

『成るほど…では[六武衆]はどちらに当てはまるのですか?』

 

シンクロ召喚とエクシーズ召喚のことを言っているのだろう。だが深く考える必要はない。答えはシンプルに

 

「いいやシンクロもエクシーズも別にあるよ。六武衆はずっと好きだったから使ってるだけ。」

 

『殿、ありがたきお言葉感謝します!』

 

本当に嬉しいのだろうシエンは力強くお礼を言ってきた。3年間もこっちの世界を見てきてるからか思っていたより話しやすい。少し照れくさくなって話を逸らした。

 

「そう言えばカードの精霊ってシエン以外にもいるのかな?」

 

「殿の決闘力(デュエルエナジー)なら複数現れてもおかしくはありませぬ」

 

「ふむ…それも使ってるうちに認識できるようになるのかな?」

 

「ええおそらく。特に今は我を認識出来たのでこれから順々に認識できるでしょう。折角ですので意識してデッキを使ってみてはいかがですか?」

 

「そうだね、何年も待たせてたら可愛そうだしね」

 

玄関のドアノブを捻り外へ出た。

 

 

 

大学に行く途中。慎也はコンビニに立ち寄りそこでコーヒーと軽食を買った。買い物中にシエンがスイーツに興味を持っていた事を思い出し、店を出ると慎也は先ほど買ったカフェオレにストローをさしながら質問した

 

「そういえばシエンはお腹すかないの?」

 

『我らは、体調不良等の概念を持ち合わせていないので食事、睡眠は必要としません。ですが干渉は可能なので食を楽しむことも睡眠も可能ではあります』

 

「そっか、さんざん待たせたお詫びに何か食べたいものとかあったら言ってよ」

 

『よろしいのですか?』

 

「そんな遠慮なんかしなくていいよスイーツとか気になるんでしょ?」

 

『はい。"えくれあ"や"くれーぷ"はどんな味がするのでしょう

 

慎也は思わず吹き出した

 

 

 

*

 

 

 

午後12時、退屈な講義を終えた慎也達は。次の"決闘学(デュエルがく)"に備えて昼食をとっていた。ちなみに慎也の通う大学に決闘学部(デュエルがくぶ)のようなものは存在しない。その代わり全学部共通の必修科目や多くの選択科目が履修可能なので十分に遊戯王については学べる。

 

慎也は英文科に属している、履修科目は遊戯王関係ばかりだが…。それでも優秀なら卒業は可能である。

 

 

「やっと決闘学(デュエルがく)だな、はやく決闘(デュエル)したいものだ」

知樹が唐揚げを食べながら言う

 

「だね、今日はどんなデッキと決闘できるんだろうな」

慎也はコンビニで買ったおにぎりを食べながら言う

 

「いやお前は俺との決着をつけるんだよ」

蛭谷が卵焼きを食べながら言う

 

「ていうかなんで当たり前のように蛭谷がいるの」

 

「俺が呼んだ、次同じ講義だしな」

知樹が唐揚げを食べながら言う

 

「べつにいいだろうよ」

蛭谷がタコさんウインナーを食べながら言う

 

「べつにいいんだけどお前弁当持参とか似合わないよ」

「毎朝早起きして作ってんだよ」

「しかも自作かよ」

颯人(はやと)は意外と女子力高いんだよ」

 

知樹が唐揚げを食べながら言う

颯人(はやと)とは蛭谷の事だが、いつの間に下の名前で呼ぶようになっていたのだろうか。

 

「そう言えば"灰田(はいだ)"は?まだ来てないの?」

 

「寝坊らしい、決闘学(デュエルがく)には出るから今向かってるようだ」

 

そう言うと知樹はかばんからふりかけを取り出した。知樹のお盆には唐揚げがあったはずのからの皿と余った白米。抜け目無いが学食で購入した定食にふりかけとは自身がおかず配分に長けていないことを理解しての行動だろうか

 

 

 

*

 

 

 

午後13時、決闘学(デュエルがく)の教室。基本は実戦を行うこの講義ではかなり広めの教室を使用する。講師が少し話をするとすぐ決闘だ。

 

「ーでは最低でも二人と決闘してください。結果はこの紙に記入して講義終了時に提出するように。ちょっと私は席を外します。」

 

「…おや、ちゃんと始まりに間に合うように来るのですよ?」

「すみません、気をつけます!!」

 

講師と入れ替わりにやたらテンションの高い男が入ってきた、灰田だ。

 

「遅かったな灰田」

「いや〜ギリギリセーフでしょ!?」

「アウトだよ」

 

"灰田光明(はいだみつあき)"慎也と高校からの付き合いでとにかく明るい少年だ。ただしよく寝坊するようだ

 

「まあいいや、慎也やろうぜ!」

「やろうか」

 

慎也は横目で蛭谷を捉えながら決闘の準備にかかる。

 

『殿どちらのデッキをご使用に?』

 

(シンクロで行こうかな。六武衆はしばらくお休みね)

 

『承知しました。』

 

「さあ始めようぜ!」

 

 

 

 

        「「決闘(デュエル)!!」」

          灰田LP 8000

          慎也LP 8000

 

 

 

 

 




きりがいいので分けます。続きは早めに更新したいと思います。



〜おまけ〜

慎也はシエンが来てから家事が捗るようになった


『殿、皿洗い終わりました』

「え!?あ、ありがとう…」

『殿、洗濯物はここに干せばいいのですか?』

「い、いやいいよ!俺がやるから!」

「む、左様でございますか。では部屋の掃除でもしております』

「そんなに働かなくていいんだよぉ!!?」


サボるとシエンが働いてしまうから…

ぶっちゃけどうですか?

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