遊戯王が当たり前?→ならプロデュエリストになる! 作:v!sion
幹部の戦いは長いですからね(遠い目
◐月下-
/ 午前5時40分
-須藤side-
「兄ちゃん!頼むよ!」
「黙っていろ」
須藤、輝元、蛭谷らが秋天堂を残したまま走り続けていた頃。光明が依然として異議を唱え続けるために輝元が無理矢理担いでの行動により、あまり距離は稼ぐ事は出来ていない
それでも尚光明は秋天堂の元へ戻ると言う
何のために彼女が
それよりも彼女の安否が心配でならないのだろう
「...チッ」
「すみません須藤さん。俺から言って聞かせるので」
「そうじゃない」
先頭を担っていた須藤が舌打ちと共に歩を止めた
それに対し輝元が謝罪の言の葉を投げるが、それは見当違いだったようだ
無論光明の声が気にならない訳では無い
だが目の前にそれ以上のイレギュラーが現れた
敵だ
スーツでは無いが、白い衣を纏っている
情報にない若い金髪の女性だ。秋天堂が足止めを担った相手と同じく、一次日食に参加しなかった
「新手だ。灰田...いや輝元の方、行けるか?」
「えぇ」
相手は1人こちらを笑顔で見つめている
嫌に余裕を感じる。ここで管理者を奪う役割を持つ須藤が保を止める訳にもいかず、蛭谷や光明を残すのも気が引けた
となると輝元が相手をするしかない
突然口を閉ざし静かになった蛭谷と光明にそれを告げようと向くと、その表情はこの上ない驚きにとれた
あれだけ騒いでいた光明でさえ言葉を失っている。二人ともまったく同じ反応を示す当たり、共通の知人だろうか
「おい、光明、蛭谷。知り合いなのか?」
「あ!いや知り合いというか...」
「...」
光明は歯切れを悪く答え、蛭谷は依然沈黙している
須藤の方へ見向きもせず前へ出ると、その若い金髪の女性と対面した
最早2人の反応は肯定だ
ただどんな関係なのかは見当もつかない
見たところ随分若い。同級生という訳でも同じ大学に通う学生という訳でも無さそうだ。
突拍子もない事だが、どこか蛭谷と似ている
タレ目と頭髪の色。まさか血縁関係を疑いもした時、蛭谷は重い口をその女性に向けて開いた
「こんな所で...何してんだぁ?」
「ふふ」
相変わらず驚きは背中からでも感じられる程だが、声にはあまり出ていない。ゆっくりだがよく通る声でしっかり話せている
だが会話は成り立っていない
若すぎる女性は笑うだけ
それにしびれを切らしたのか、蛭谷はもう一度同じ事を問うた。その短いやり取りを聞くことが出来れば、この2人の関係も自ずと見えるものだ
「ここで何してるんだって聞いてんだよ、颯希!」
「お兄ちゃんこそ
ーーー
ーー
ー
◐月下-南側大通り / 午前5時55分
-カムイ vs 山本-
カムイ 手札:4枚 LP 5600
モンスター/ «цпкпошп»
/ «цпкпошп»
/ «цпкпошп»
/ «цпкпошп»
/ «цпкпошп»
魔法・罠 / リバース1枚
フィールド/ «цпкпошп»
とある場所で秋天堂とガンリの決着が着いた頃、南側にある大通りではまた別の
だが本人らも早い段階で察知した通り、長期戦に突入していた。数がわかっている
それはデッキの相性
慎也と皆木が戦闘経験があるため、
彼が征竜使いだと言うこともだ。故に山本の元へ現れたのは好都合だったはず。山本のデッキとカムイの相性は極めて悪い
その理由は...
山本 手札:3枚 LP 6700
モンスター/ [竜破壊の剣士 バスター・ブレイダー] ATK 10800
/ [バスター・ブレイダー] ATK 6600
魔法・罠 / なし
対ドラゴン族デッキとも呼べるバスター・ブレイダーデッキ。本来であれば長期戦に発展するはずのないテーマだ。それなのにあのカムイの和かな糸目を崩せず、ライフもまだ半分を下回っていない
何故だ
何故自分がドラゴン族に対して疲弊しているのだ
若干の優勢と言えど、焦りは山本にあった
「さっ、君のターンだよっ」
「分かっている」
6度目の通常ドローだった
秋天堂の敗北が通信越しに伝えられてからも尚この
周りの闘叶の生徒や嶋崎らが敵の数を減らしていると言うのに、自分はまだこの
様々な感情と意思が混濁する中、山本が想う事はこの
「さっさと本部への加勢に行かせてもらう」
「僕を倒してからだねっ」
ーーー
ーー
ー
◐月下-南側→北側大通り / 午前5時55分
-永夜川side-
「はぁ...はぁ...」
「おいどうした暁星最強さん?機械と遊びすぎて体力ねェのか?」
「せ、繊細と言ってくれ」
「意味わかんねぇよ」
「...」
劉輝、永夜川、皇の3名が南側大通りから北の乱戦へ加勢に行く道中
早くも精鋭の中から負傷者が続出し、手薄となっている
北側には現在制定の4年生らしか居ない。プロである鬼禅も大神も破れてしまったばかりだ
他の3年生組も負傷者の運搬や本部への突入で消えた
彼らの到着が遅れてしまえば全滅の可能性も充分にある
「聖帝の連中、潰れてなければいいけどな」
「あちらには
嫌に静かな街並みを疾走していると、やがて
すぐ近くだ
あの曲がり角を曲がれば到着だ
そこまでは3名同じ事を考えていたが、問題の
(文佳にはやらせられねぇ、俺がやる)
(誰が来ようと己の役目を果たす、のみ)
(
劉輝は己が戦うことを
永夜川は相手に依存しない闘志を
そして皇は願わくば強者は避けたいと見事に分かれた
北に居るオキナとは恐らく劉輝が戦う事になるのは一目瞭然。散々
若き精鋭らに託される中、辿り着いた3名は予想していなかった光景を目の当たりにした
「...良かった、黒しか居ないな」
「良かねぇよ。
皇と劉輝が存在していない
折角敵を挟み撃ちにする形をとれたというのに、その行動は自分達の存在を敵に知らせる事となった
だが通信ではなく、自らの足を運んででは無いと確認できない理由があった
道に伏している2名の男性をの元まで走った
齋藤と早乙女の聖帝4年生だ
「南側から加勢にまいりました。問題の
「ぐっ...キミは秀皇の.....」
齋藤の様子を見れば何があったか大体の予想がついた
例の
北の精鋭は実質的な全滅に陥ったという訳だが、気になるのは行方を晦ました
どこへ消えた
永夜川が聞きたいのは最早それだけだった
もう一度それについて問いただすと、齋藤は力無くゆっくりと答えた
聞きたくもない内容だが、今聞くことが出来たのは有意義かもしれないと想うそれだった
「ち...駐屯地だ...っ!あのオキナとか言う
「...」
そこが
医療班までも全滅すれば最早勝ち目は薄氷よりも脆い。
一刻も早く対応に急がなければ
ーーー
ーー
ー
◐月下-??? / 午前6時
-須藤side-
「...」
月下管理を任せられていたからか、問題のメインコンピューター室への到着はさほど難しくなかった
やはりあれだけの戦力が外へ集中している事に加え、一次と二次日食にも相当な兵が使われていた
本部内を徒に巡回する兵などあってないようなものだ
分あって蛭谷、光明とは別行動中にある。輝元も邪魔が入らないよう外に待機させた
あとは目の前にある巨大なシステムの管理者枠を月下から奪い取れば終わり
長かったようで短い戦いだった
須藤は早速切り札である小さな機械片を取り出した
「それに何の用だ?」
「...っ!?」
声の方向へ向くと、そこには場違いなほど若い男性がいた。1人だ。たった1人で須藤のやろうとする事を止めるわけでもなく、
この部屋に出入口は1つしかない
そのため須藤達が部屋に侵入するよりも前からこの場にいた事になる
待ち伏せだ
しかしこれ程まで奇襲性のない待ち伏せがあるだろうか
「やはり僕達の作戦は分かっていたのか」
「あぁ、伝えてやらなければならない事もあるからな」
白のスーツ
その姿は紛うことなき
国の要であるメインコンピューターが守られている事など想定内の事だが、まさか”この男”が居るとは思っても居なかった
だが好都合だ
「...輝元!」
部屋の外で待機させていた輝元の名を叫んだ。最早須藤の邪魔をさせないための監視は要らない。この場所まで辿り着いたプロの力で、全力でこの男を倒す
間もなくして重々しい扉が開いた
背中越しにその姿を確認すると、輝元と数秒挟んだ再開を果たした
だがその輝元に力は無かった
前のめりに倒れ込む形で入室すると、低く呻き声を発した。
「なっ...輝元!」
「お友達だったか?済まねぇな、ライターを借りようとしただけだったんだが」
2人目の入室者もまた
目の下のクマが特徴的な、くたびれたスーツを着崩した男。報告にもあった、一次月下潜入任務に参加したプロ5名を瞬殺した危険人物だ
その男は輝元を傍の壁まで退かすと、彼のポケットを検めだした。やがて目当てのライターを見つけると、虚空に十字をきってから加えていたタバコに火をともした
「シッド、ここは禁煙だぞ」
シッドと呼ばれた男は須藤が対面していた若い男性に喫煙を咎められた
だがそのシッドは再び十字をなぞると喫煙を続け、若い男性も軽くため息を着くだけだった
最早逃げることも目当てのメインコンピューターへの干渉も叶わないらしい
覚悟を決めるしかない
「...どっちが相手だ、それとも二人同時か!?」
「俺は今戦ったばっかだからな」
須藤の威勢にはシッドが答える
不味そうに煙を吐きながら須藤に背を向けると、拝借した輝元のライターを元の場所に返した
すると若い男性の方へ顎をしゃくる
その男と戦えという事かと須藤は控えめに理解すると、シッドは言葉を発した
「ボスに相手してもらえよ、俺はここで見てるからよ」
その一言でまた知樹はため息をついた
部下の怠惰へのものか否かどうかは、須藤には分からない
ーーー
ーー
ー
◐月下-
/ 午前5時55分
-秋天堂side-
「...チッ、スッキリしないね」
「う...うぅ...」
須藤達がいる場所よりもずっと前
その場の戦いは終わっていた
結果は
足止めにはなっただろうか
今はそんな事しか考えられない
「...はぁ、まぁ頑張ったんじゃないの。私は行くからそこで寝てな」
「ま、まっ...」
須藤らの元へ行かせる訳には行かない
辛うじて意識を保ったまま重い右手を伸ばすが当然届きはしない
これまでか
瞬きの感覚が狭まるのを感じると、その薄い視線の中でガンリの背中が止まったのが見えた
「...はっ、次の相手はあんた?」
「ちょっとタンマ!」
聞き覚えのある声だ
秋天堂の背後からではなく、ガンリの向いている方向からその大きな声が響いて聞こえる
まさかと思い顔を上げるといつの間にかその声の主は秋天堂の元まで駆け寄っていた
そして優しい手付きで起こされる。するとその声の主の顔もまた見やすい位置にあった
光明だった
額に薄い汗を浮かべ、少し荒れた呼吸を整えるといつも見せる紛れもない笑顔を秋天堂に見せた
「は、灰田君...?どうして...」
「助けに来たんだよ!」
それだけ告げると光明は秋天堂の
すると立ち上がり、自身の
言葉は少なくとも分かる。一矢報いるきなのだ
「秋天堂さんはそこで待ってて!俺がアイツを倒すから!」
「...君って子は」
戦うな、逃げろ等言える立場に無い
どうさて戻ってきた等聞いても叱っても意味が無い
なら見守る事しか出来ないだろうか
「王子様の登場って訳?男同士で気持ち悪い」
「秋天堂さんは女の子だよ!」
「は?」
何処か引っかかる会話だが、光明は戦うつもりだ。そして戦う事は叶わなくとも、まだ秋天堂には出来ることがあるはずだった
ガンリと依然言い合う光明を呼ぶと、短かく告げた
「彼女のデッキは...十二獣だ。壊獣も入ってるし、トラップも多い...気をつけるんだよ」
「うん!分かった!」
「チッ...本当にムカつく」
ガンリも同じく構えた
最早この2人の戦いは避ける事が出来ない
いや、2人の戦いでは無い
秋天堂もまた光明と共に戦うのだ
「「
ガンリ LP 8000
灰田 LP 8000
*
-R D C-
ーー城外ーー
○医療班駐屯地
→黒川美姫(負傷中) ▶黒服残り25名
→大神忍 (負傷中)
→鬼禅義文(負傷中)
▷近藤虎鉄(交戦中)
▷草薙花音(交戦中)
▷西条麗華(交戦中)
▷古賀拓郎(交戦中)
▷海堂一樹(交戦中)
▷東野圭介(交戦中)
→
◐北大通り
→齋藤健太(負傷中) →ジャヴィ(負傷中)
→早乙女哲夫(負傷中) ▶黒服残り31名
▷???(交戦中)
▷皇崇人
▷劉毅透織
▷永夜川文佳
▷
◐南大通り
▷山本薫(交戦中) ▶︎カムイ(交戦中)
▷南結衣(交戦中) ▶︎黒服残り20名
▷新田優介(交戦中)
▷新妻友奈(交戦中)
▷島崎春磨(交戦中)
ーーー城内ーーー
◐
→秋天堂光(負傷中) ▶︎ガンリ(交戦中)
▷灰田光明(交戦中)
〇
▷蛭谷颯人 ▶︎蛭谷楓希
〇メインコンピューター室
→灰田輝元(負傷中) ▶︎シッド
▷須藤余彦(交戦中) ▶楠知樹(交戦中)
◑
▷戦闘可能 : 39名
▷精鋭 : 18名
→負傷中 : 7名
→非戦闘員 : 20名
→消息不明 : 5名
◐
▷戦闘可能 : 76名
▷
→負傷中 : 75名
→捕虜 : 93名
◐ガルナファルナ
▷戦闘可能 : ???
▷天禍五邪鬼 : 1名
→捕虜 : 104名
ぶっちゃけどうですか?
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読みたいからやめて欲しくない
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読みたいけど無くなったら読まない
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普通
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無くてもいい
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読むのが億劫