遊戯王が当たり前?→ならプロデュエリストになる! 作:v!sion
◑日本-
「...分かった、直ぐに持ってきてくれ給え」
安山の元へ1つの報告が走った
それはこの数日間の中でも最も待ち焦がれたそれ
例の切り札が完成したのだ
安山がそれを告げていないにも関わらず、室内にいた全員が喜びを顕にしだした
「総帥!ついに”あれ”が!?」
「そのようだ、化野雅紀」
「..あぁ」
「大泉玄に持たせた。受け取り後、そのまま月下に向かってくれ給え」
「...」
無言で煙草をもみ消すと、それを了承合図として化野はその部屋を後にした
向かうは技術支援・対策課の一室
我らが
「...」
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◐月下-医療班駐屯地 / 午前6時30分
「更新...?」
《やってみましょう》
声の主の通りにディスクの再起動ボタンの下、手動更新のボタンに指をかけた
本来なら両者の
「おや」
「こ...これは!?」
変化は徐々に現れていった
ゆっくりと変わっていくのだが、今まで苦しめられてきたそれの消滅には直ぐに気が付いた
忌々しき«цпкпошп»の消滅だ
オキナ 手札:6枚 LP 1350
モンスター/ [クインテット・マジシャン] ATK 4500
/ [魔導獣 キングジャッカル] ATK 2400
/ [マジェスペクター・ユニコーン] ATK 2000
魔法・罠 / [マジシャンズ・プロテクション]
/ リバース4枚
フィールド/ [魔導書院ラメイソン]
「«цпкпошп»が...見える!?」
《美姫、そのようですね》
今まで«цпкпошп»の奥を見抜こうと必死になっていたのも馬鹿らしくもなる変化だろうか
黒川がディスクを少し操作すれば相手のカードであろうとテキストや収録パックまで判明する
それは本来であれば当たり前の事
だが短くとも長いような期間«цпкпошп»と対峙してきたからか、相手のカードが見える事に違和感すら覚えていた
おかしな話だ
「...こっちは«цпкпошп»を無効化できたわ」
《そうか、なら全うしろ》
それだけ残し聞きなれない声の主は一方的に通信を切断した。
恐らく
いや、厳密には黒川とサフィラの2名
«цпкпошп»というアドバンテージが消滅したからには最早引き下がれない
「さて...行くわよ、おじさま?」
「迎え撃ちましょう...スタンバイに、私はセットしていた...[トーラの魔導書]を発動します。私の[キングジャッカル]は魔法の効果を受けず、魔力カウンターが乗ります」
[魔導獣 キングジャッカル] 魔力カウンター 0→2
「...こっちは突破させてもらうわ」
既視感を覚える会話だが、戦況が手厳しい事はオキナにも伝わっているだろうか
手札は3枚
フィールドに一切のカードが残っておらず、相手フィールドには突破を難しくも感じさせるモンスター達がこちらを睨んでいる
[マジェスペクター・ユニコーン]
効果の対象にならず効果で破壊されない耐性と、フリーチェーンのバウンス
[魔導獣 キングジャッカル]
魔力カウンター2つを用いてモンスター効果の発動を無効化。加えて魔法の効果を受けつけない効果も付与された
《めげないで、美姫》
「えぇ」
セットカードの中には間違いなくあの対象に取らない除外効果はある
という事は少なからず3つの妨害効果が黒川を襲う事となるが、手札基手数は同じ3枚だ
維持の見せどころだろう
背後から励ましの言葉をかけるとサフィラと頷き合うと、意を決して1枚のカードを通した
「手札の[カリスライム]を見せて、捨てて効果を発動!デッキから魔神儀を特殊召喚するわよ」
「残り2枚...では[キングジャッカル]の効果を、その発動を無効にして破壊しましょう」
真の姿を表した[キングジャッカル]は黒川の魔神儀の発動の瞬間を見逃さなかった
煌びやかな牙を剥き出しに、大地が揺れるほどに咆哮を魔神儀へ浴びせると、デッキへと手を伸ばしかけていた[カリスライム]は耐えきれず穿たれた
残る物は何も無い
ただオキナの効果無効をひとつ使わせただけに終わった
残り手札は2枚、儀式魔法カードと残り1枚が儀式モンスターであろうとリリース要因が足りない
無効効果を思わず発動したくなる公開情報だが、そこは聖帝大学の生徒だ
誘発効果を誘う心理に長けている
「大神さんの”
「ドローカードでしたか...」
手札の効果を使ってしまった[カリスライマ]はデッキに居ても用済みなため、そのまま墓地に置いておく事にした
兎に角相手のモンスター効果無効を交わしつつ、ドローを行うことができた
だがまだ手札は足りない。背後でソワソワし始めたサフィラは敢えて見ずにそのカードの発動を行った
《美姫...それは》
「貴女が何処にいるか分からないけど...発動するわ、[強欲で貪欲な壺]。さらに2枚ドローするわよ」
「おや、これはこれは...」
何とか4枚まで手札を回復させたが、コストとして失った裏側除外の数々は厳しいものだった
要とも言える残り2枚の[サフィラ]も除外され、3枚全てが除外ゾーンに置かれている
後ろのサフィラの視線が痛いほどに刺さるのが分かる。だがドローカードを温存する理由も無く、手札が1枚でも欲しかったのが事実
心の中で謝罪しておくと、これからの事を考え始めた。だが、4枚の内にあるとある2枚のカードを見ると、自然と過去の事を思い出してしまった
本来であれば武神に採用されないモンスターと魔法カード。これは友人に自らが使用するカードを勧めた返しに受け取ったモンスターだ
しかし今は召喚条件を満たしていない。故に手札の半分は死に札と化している
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思い返せばあのカードショップでの
「村上君、この子使ってみない?ランク4だし是非お勧めよ。紋章獣の墓地効果とも相性がいいし、そのまま他のエクシーズモンスターにも繋げられるでしょ?」
「ん?」
とある日の事
大型のカードショップで買い物も程々に過ごした黒川は
黒川自身も非常に気に入っているエクシーズモンスターなのだが、如何せん武神ではレベル4を3体揃えることが難しく、[ヒルコ]に頼るか活かせきれないかの2択に陥っていた
慎也の紋章獣の展開を見ていた時にふと過ったのだった。彼のデッキなら[アマテラス]の正規召喚など難しくもなく、除外ゾーンを多用することから貢献は間違いない、と。
自身のエクストラデッキを調整し、余った1枚だったのも関係するが、手渡しで直ぐに慎也の手の中に[アマテラス]は行った
慎也は効果やステータスを確認すると、何度か頷き黒川に視線を戻した
「え、貰っちゃっていいの?」
「いいわよ、使ってくれるなら」
「そっか、ありがとうね」
お返しとばかりに慎也は武神の展開力と[アマテラス]の召喚方法を共に模索し始めた
[ワンダー・エクシーズ]を用いれば[同胞の絆]を発動した後に相手ターンにエクシーズ召喚が可能
だがそれではわざわざ武神を3体並べた強みが活かせない事に加え、必要枚数が多くなる
では特殊召喚が容易なレベル4モンスターを採用するか。[ゴブリンドバーグ]や[カゲトカゲ]、クラウンブレードのギミックはどうか
武神のエクシーズモンスターが素材に種族や属性を要求するため前者らは難しく、[トリック・クラウン]なら可能だろうか
やはりカードを愛するもの同士、どうにか可能性を導き出したいと願うのは同じらしく[アマテラス]の召喚方法については議論が絶えないでいた
「あ、そう言えばさ...なんてどう?」
「...そうね、増やせば何とか...?」
「ついでに...も入れようよ!光ばっかだけどいつかさ」
「あら、面白そうね」
ーーー
ーー
ー
「...私は墓地の[カリスライム]と[オネスト]を除外するわ」
「なんとっ?」
慎也の紋章獣への勧めだったはずが、気が付けば逆に彼のデッキからアドバイスを貰っていたものだ
これもその1枚
だが、紋章獣デッキに入っていたカードでは無い
複数所持する彼のデッキの1つからの加勢だ
「呑みこむ闇を照らし輝け光!開闢の先へ、お願いするわ、[カオス・ソルジャー-開闢の使者-]!」
[カオス・ソルジャー-開闢の使者]- ATK 3000
「そうですか...確かに魔神儀は光と闇。カオスの採用も難しくない、という事ですな」
「それもあるけど」
まだカオスを召喚したにすぎない
それなのに長々と語るのもどうかと思った黒川は、友人からの差し入れとだけ短く答えた
しかしバウンス効果、[ユニコーン]が未だ健在だ
[開闢の使者]の召喚成功時にも発動されなかった事から、恐らくバトルフェイズまで温存するつもりなのだろう
オキナの残りライフは少ない
[マジシャンズ・プロテクション]があるとはいえ、[クィンテット・マジシャン]が守っているとはいえ心持たない
ならば余力を削ぐまで
慎也のエースモンスターには悪いが誘うには非常に優秀な効果が黒川にはあった
「[開闢の使者]の効果を発動するわ、貴方の[クインテット・マジシャン]を除外するわよ」
「ならばセットしていた[ディメンション・マジック]をチェーン発動します。[クインテット・マジシャン]をリリースし、手札から[マスターケルベロス]を特殊召喚し、貴女の[開闢の使者]を破壊します」
[魔導獣 マスターケルベロス] ATK 2800
「[開闢の使者]を...?」
「狙いが読めたので、貴女の事ですからあの魔法カードもあるのでしょう?」
オキナは除外ゾーンを指さし言い放った
黒川の除外ゾーンには裏側が10枚と、サフィラや効果を使い終えた武神器がある
それが[開闢の使者]を破壊する事とは一見繋がらない。それよりも破壊効果を役目を終えた[開闢の使者]に使ってくれた事の方が本来であれば気が楽になるだろう
「...私は召喚権を使うわ、[ライトロード・アサシン ライデン]を通常召喚!」
「ライト...ロード」
[ライトロード・アサシン ライデン] ATK 1700
「さぁ、どうするのかしら?」
「...召喚成功時に[マジェスペクター・ユニコーン]の効果を発動します。このカードと貴女の[ライデン]を手札に戻します」
召喚権を使ったからか、突然のライトロードのギミックに恐怖を感じたのかオキナは禁止カードである魔法使いの温存を捨ててまで効果を封じに手を伸ばした
召喚成功時の優先権により黒川はまだ[ライデン]の効果を発動できない。このままバウンスが通れば墓地を肥やすことも叶わず召喚権を無駄遣いしたことに終わってしまう
「手札の[サウラヴィス]の効果で、対象にとる効果を無効にするわよ」
「くっ...仕方ありません」
これにより優先権が再び黒川に戻った
効果コストとしてデッキトップを墓地に落とす[ライデン]の性質上、もはや止まることは無い
逸る気持ちを抑えて効果発動を宣言すれば、直ぐにデッキトップ2枚は墓地へと姿を表した落ちた
「デッキトップは[ヴォルフ]と[トリック・クラウン]...完璧な落ちね、攻撃力をアップさせて特殊召喚するわ!」
「なんと...っ!」
[ライトロード・アサシン ライデン] ATK 1700→1900
[ライトロード・ビースト ヴォルフ] ATK 2100
[Em トリック・クラウン] DEF 0
黒川 LP 4200→3200
「モンスターが3体...来ますか」
「そうね...揃ったわ」
元より黒川の武人サフィラにはライロのギミックが微かに顔を出していた
そう、慎也のアドバイスは思い切ってライロのカードを増やすと言う単純なものだった
今回こそ偶然とも言える完璧な落ちだったが、ここまで上手く行くと自然と笑みが浮かんでしまう
兎に角[アマテラス]の召喚条件は揃った
無論次に行うのはエクシーズ召喚だ
「私はレベル4の[トリック・クラウン]と[ライトロード・ビースト ヴォルフ]でオーバレイネットワークを構築!」
「2体...?」
[アマテラス]の召喚は今すぐにでも行いたいのだが、残る手札では到底オキナを打ち破ることは出来そうになかった
ならばどうするべきか
答えは倒せる手札になるまでドローするだけだ
エクストラデッキにはまだドローカードがある。このカードをドローカードとして認識するのは非常に突飛だろう。だが、少なくとも慎也はそうだった
「命無き狭間、道無き軌跡の陰り、光の聖者が打ち消さん!我らの道を繕え、エクシーズ召喚!現れて[ライトロード・セイント ミネルバ]!」
[ライトロード・セイント ミネルバ] ATK 2000
「効果を発動するわよ。デッキトップは[フェリス]、[オネスト]、[ライデン]...及第点ね、2枚ドローするわ」
「こんな土壇場でこのような...流石一筋縄では行かないようですな」
「褒めても[フェリス]しか出ないわよ、特殊召喚するわ」
[ライトロード・アーチャー フェリス] DEF 2000
モンスターを展開しつつも手札4枚を維持できた
更にはそれら全てを非公開情報に抑えている。故にオキナは警戒を強めなければならない
[フェリス]は破壊効果を使用するのか、そのままORUとして使用し、さらなるエクシーズ召喚を狙うのか
もはや彼女のデッキは想定を大きく上回るものとなっている。
「次よ、私は...レベル4の[ライトロード・アサシン ライデン]と[ライトロード・アーチャー フェリス]2体でオーバレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!降臨せよ[武神帝-ツクヨミ]!」
[武神帝-ツクヨミ] ATK 1800
「ペンデュラムスケールに[ヒルコ]をセットするわ。、そして墓地の[ヤマト]を除外して[武神-ヒルメ]を特殊召喚するわ。墓地の武神が除外されたことによって手札の[アラスダ]も特殊召喚できるわよ」
[武神-ヒルメ] ATK 2000
[武神-アラスダ] DEF 1900
「...ここでしょう。セットしていた[ゲーテの魔導書]を発動します。墓地の[ルドラ]、[アルマ]、[ヒュグロ]を除外し、貴女のカードを除外します」
「そんなの絶対[ツクヨミ]狙いじゃない...」
「何も無ければ効果処理を、貴女の[ツクヨミ]には御退場願います」
モンスターの特殊召喚成功時の優先権を、オキナは[ゲーテの魔導書]の発動に使用した
[ヒルコ]の存在や手札を減らした事が関係したのだろう。その後のエクシーズチェンジまで予測したのだ
[ツクヨミ]の効果は手札全てを糧に2枚ドローする効果。武神やサフィラのトリガーにするためや、単純な手札入れ替えを果たす効果だが、場合によってはアド損にもなる
そしてオキナは黒川が最後の1枚を入れ替えたがっている事を理解し、除外を選んだのだった
結果的に黒川は[ツクヨミ]によるドローは叶わなかったが、対象に取らないフリーチェーンの除外効果を誘えた。そちらの方が大きいのかもしれない
「私は...レベル4の[武神-ヒルメ]と[武神-アラスダ]2体でオーバレイネットワークを構築。高き
[武神帝-スサノヲ] ATK 2400
「[スサノヲ]...」
[スサノヲ]は[アマテラス]にチェンジするための過程だけでは無い
墓地や手札にて効果を発揮する武神器の準備を経て、[アマテラス]を召喚する事に意味がある
[スサノヲ]の効果で[サグサ]を墓地に落としておけば、オキナの最後のセットカードへも対応出来るだろう
その後[アマテラス]の効果を使用し、除外ゾーンにある[オネスト]を特殊召喚すれば自身の効果により手札へ帰還する
与えるダメージが半分だろうと、[ミネルバ]と[アマテラス]の攻撃でオキナの残りライフは削りきることが出来る
だからこそ黒川は優先権が帰ってくるのが待ち遠しかった。早く[スサノヲ]の効果を、そして[アマテラス]の効果を使いたかった
だが、無慈悲にもこのタイミングでチェーンが発生してしまった
「チェーンしてこのカードを発動します」
「何よ...なっ!」
勝利の方程式が見えた瞬間、オキナのセットカードもまた姿を現した
予想もしていなかった1枚
いや、墓地のカードを確認していれば気づけたかもしれない1枚だった
だが誰が魔導書から予想出来るだろうか、この1枚を
「[死魂融合]を発動、墓地のモンスターで融合召喚を行います」
「う、嘘でしょ...だって、そんな...」
メインデッキが45枚だったのは、前回敗北した特殊勝利の5枚が余分に入っていたからだ
今回もそうとばかり考えてしまい、知らぬ間にその5枚を入れ替えていたことなど念頭に無かった
魔法使い
ペンデュラム
共通点などそれぐらいだ、普通は疑いもしない
いつの間にか墓地に溜まっていたその四種類のカードの事など
「墓地の[虹彩の魔術師]、[白翼の魔術師]、[黒牙の魔術師]、[紫毒の魔術師]、[クインテット・マジシャン]を除外して、融合召喚を行います。再び我らの元に、[クインテット・マジシャン]!」
[クインテット・マジシャン] ATK 4500
「融合召喚成功時、貴女のフィールドにあるカード全てを破壊します...っ!」
「く...くうっ!?」
恐らく[アストラグラフ・マジシャン]による[覇王龍ズァーク]が狙いの魔術師達なのだろう
確かにスケール効果で自壊する魔導獣と[アストログラフ・マジシャン]は相性がいいのかもしれない
だが4色の魔術師らまで入っているとは思わず、それもかんな短期間で墓地に揃っていたとは梅雨知らなかった
そして再び現れた[クインテット・マジシャン]
まさか自分のターンに全破壊を喰らうとは
「...申し訳ございませんが、残念でしたね」
「えぇ...」
丁寧な謝罪は、黒川の最後の手札を見切っているからこそのものだった
オキナが睨む1枚は[原初の種]
本来であれば[開闢の使者]が健在の時に[オネスト]や[サフィラ]を回収し、バトルに挑むつもりだったのだろう
ライトロードまで見たオキナは、黒川がカオスのカードの中でもコアな[原初の種]を採用していたとしても驚きはしない
[ツクヨミ]の時もそうだった。唯一の手札コストとしてあの腐った1枚を新たな2枚に変えようとしていた
つまり、黒川最後の1枚は死に札
そう確信したからこその今までの発動タイミングだった
「.....悔しいわ」
《美姫、気にしないで》
背後のサフィラ
エクストラデッキで眠る[アマテラス]と交互に目を合わせると、黒川は虚しく呟いた
駄目だった
慎也と模索してきたギミックやブレイングは上手くいった。だが、やはり実践に応用するのは難しい
もし余裕があれば思い切って[ゴブリンドバーグ]や[サウザンド・ブレード]も入れてしまおうかなど突拍子も無いことを考えてしまう始末だ
兎に角、彼女は失敗したのだった
好きな武神もサフィラも[アマテラス]も活かし切れずに終わる
終わってしまう
「...もう、良いわよね」
《えぇ》
だがそんな黒川にも一つだけ残っていた。
どんなに不格好でも諦められ無いものが一つだけ
それは
「私は[エクシーズ・ダブル・バック]を発動するわ!」
「...っ!」
カオスやライロと慎也の”カオスライロ”の背景が感じられるが、本来ギミックを交換したのは紋章獣の方だ
聖帝構内で灰田輝元と慎也の
リスペクトと好奇心ではあるが、今回だけは慎也よりも上手く使用できている自負があった
「エクシーズモンスターが破壊されたターンで、私のフィールドにモンスターが存在しない時に発動できるわ!破壊されたエクシーズモンスターと、そのモンスターより攻撃力が低いモンスターを特殊召喚する!」
「[原初の種]...ではない...っ」
「何を深読みしたのか分からないけど、私は墓地から[スサノヲ]と[オネスト]を特殊召喚するわよ!」
[武神帝-スサノヲ] ATK 2400
[オネスト] ATK 1100
「[オネスト]の効果発動よ、手札に戻すわ」
「...いやはや、流石でした」
「おじ様も、ね?バトルよ![スサノヲ]で[クインテット・マジシャン]に攻撃!”
「...迎撃ってください、[クインテット・マジシャン]!」
両者の力量差を図るには、[オネスト]の存在が分かりやすい。無論この戦闘に勝利するのは攻撃力の高い方、すなわち武神の帝だ
「[オネスト]の効果よ、行きなさい[スサノヲ]!」
[クインテット・マジシャン]が中に浮かぶ魔法陣で立ち向かうが、武神帝は光を纏った剣でそれを薙ぎ払う
やがて距離をつめ、杖との鍔迫り合いと発展するが武神の剣は止まることを知らない
[武神帝-スサノヲ] ATK 2400→6900
受け太刀も許さない武神の刃はそれを切り捨てると、天高く掲げられた
天より舞い降りる輝きや、武神器のものか光属性最強の力か、はたまた[スサノヲ]自身のものだろうか
答えにはさほど意味は無い
今この瞬間[スサノヲ]が戦っている。それだけで充分だった
オキナ LP 1350→150
「[スサノヲ]は相手モンスター全てに攻撃が出来るわ、続けてやっちゃいなさい、[スサノヲ]!」
トドメに選んだモンスターは、今まで散々苦しめられてきた[マスターケルベロス]だった
最後の最後にサフィラを活かせなかった事への謝罪の意とせめてもの償いのような選択だ
「...お見事」
長かった
最後の1枚がようやく届いた
「村上君...私、あなたの分まで戦うわよ...っ!」
3度目にリベンジは果たされた
LP 150→0
オキナ LOSE
ーーーR D Cーーー
ーーー城外ーーー
○医療班駐屯地
→大神忍 (負傷中)
→鬼禅義文(負傷中)
▷黒川美姫(勝利) →オキナ(敗北)
▷近藤虎鉄
→
〇医療班駐屯地→北大通り
▷草薙花音(移動中)
▷西条麗華(移動中)
▷古賀拓郎(移動中)
▷海堂一樹(移動中)
▷東野圭介(移動中)
◐北大通り
→齋藤健太(負傷中) →ジャヴィ(負傷中)
→早乙女哲夫(負傷中) ▶黒服残り16名
▷???(交戦中)
▷皇崇人
▷劉毅透織
▷永夜川文佳
▷
◐南大通り
→山本薫(負傷中) ▶︎カムイ(勝利)
▷南結衣(交戦中) ▶︎黒服残り3名
▷新田優介(交戦中)
▷新妻友奈(交戦中)
▷島崎春磨(交戦中)
ーーー城内ーーー
〇
→秋天堂光(負傷中) →ガンリ(負傷中)
▷灰田光明
〇
▷蛭谷颯人 ▶︎蛭谷楓希
〇メインコンピューター室
→灰田輝元(負傷中)
▷須藤余彦(負傷中)
〇???
▶知樹
▶シッド(喫煙中)
▶グラス(移動中)
◑
▷戦闘可能 : 32名
▷精鋭 : 18名
→負傷中 : 6名
→非戦闘員 : 20名
→消息不明 : 5名
◐
▷戦闘可能 : 46名
▷
→負傷中 : 102名
→捕虜 : 93名
◐ガルナファルナ
▷戦闘可能 : 0名
▷天禍五邪鬼 : 1名
→負傷中 : 30名
→捕虜 : 104名
ぶっちゃけどうですか?
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読みたいからやめて欲しくない
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普通
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無くてもいい
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読むのが億劫