遊戯王が当たり前?→ならプロデュエリストになる! 作:v!sion
........どれ位歩いたのだろう。後ろに目をやるとその考えがおかしくなるくらい長い長い道だった。途方のくれるような距離を歩き、その男性は心身共に疲弊しきっていた
「はぁ...はぁ...」
「いたぞっ!!」
やっと終わりが見えてきた頃、その方向から同じ服を来た集団が駆け足でやって来た
「ま、まだ...」
「S・D・Tです!助けにまいりました!」
まだ戦えると力なく構えるが、どうやらその集団は敵ではないようだ
「S・D・Tが...なぜここに...っ!?」
本来自分を助けに来てくれた存在。しかしその男性は安堵よりも先に何かに気づいた様子だった
「君たちがここに居るということは...き、”希望”はどうしたんだ!?」
「...」
「私の事なんてどうでもいい!早く”希望”の救出に向かってくれ!」
「その事ですが...」
1人の若い隊員が言いにくそうに顔を顰めている。初老の男性の視線に耐えられなくなり、視線を外しながら続けた
「...残念ですが、”希望”の反応は消えました。間に合いませんでした」
「...なんだって」
з
蛭谷side
13時20分。本来であればインターンシップの説明会に勤しんでいるはずだった時間。聖帝の生徒達は窮地に追いやられていた。蛭谷もそのうちの1人であり、未知の敵との戦いを虐げられていた
先攻は蛭谷のものらしい
「俺のターン。...モンスターをセット、カードを2枚セットしてターンエンドだ」
蛭谷 手札:2枚 LP 8000
モンスター/ 裏守備
魔法・罠 / リバース2枚
「ほう、裏守備か。私のターン、ドロー。フィールド魔法«цпкпошп»を発動。そして私はエクストラデッキから«цпкпошп»を除外し、手札から«цпкпошп»を特殊召喚する!」
「...あぁ?何言ってんだ?」
«цпкпошп» ATK ?
見たことの無いディスクの表示に、青年は呆れや疑問など様々な感情を抱いた。訳の分からない集団だとは思っていたが、使用するカードもそれ以上に分からないものだ
「«цпкпошп»...?オリカじゃねぇだろうな」
「ふふふ...«цпкпошп»の効果でライフ2000を払い、«цпкпошп»を通常召喚。バトルだ、«цпкпошп»で裏守備モンスターに攻撃!」
「なっ、普通に機能するのかよ!?」
«цпкпошп»の存在に戸惑うが、敵は容赦しない。唯一の裏のモンスターは戦闘時面をあげ、改めて破壊された。だが、それはリバースモンスターであり、蛭谷も効果を発揮させた
「仕方ねぇ...[魔導雑貨商人]のリバース効果発動!こいつがリバースした時、デッキから魔法・罠カードが出るまでめくり続け、出た魔法・罠カードを手札に加える。そして残りはすべて墓地に送る!」
「ほう、墓地を使うデッキのようだね」
「あ、あぁ...カードをめくるぜ」
蛭谷は爬虫類の混合デッキを用いていた。[魔導雑貨商人]の処理でデッキをめくり始めた
「[カゲトカゲ]、[ワーム・ゼクス]、[
「ワームに地縛神...ふふ、爬虫類の混合デッキかな?」
「まぁ隠せねぇか」
«цпкпошп»で使用カードを隠されているため、
「«цпкпошп»でダイレクトアタックだ!」
「うぐっ!?」
蛭谷 LP 8000→4000
「攻撃力4000だと...それにこの痛み...」
「分からないだろう?カードを1枚セットしてターンエンドだ」
«цпкпошп» 手札:1枚 LP 6000
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / リバース1枚
フィールド/ «цпкпошп»
「はぁ...よく分からないやつだな、ドロー」
ここで蛭谷はディスクにある公開情報を確認した。自分の墓地やフィールドは通常通りだが、やはり相手のカードは枚数しか分からなかった。その枚数で彼には思うことがあるようだ
「...あ?」
(エクストラ14枚、除外ゾーンに1枚?...あぁ、エクストラデッキのモンスターを除外して手札から特殊召喚したのか...)
「どうした?早く勧めたらどうだい」
「...なるほど、分かってきたぜ。罠発動、[リミット・リバース]!墓地の[カオスポッド]を特殊召喚!」
[カオスホッド] ATK 800
「[カオスポッド]...っリバースのギミックも入っているようだね、だがリバースカード«цпкпошп»!君の[カオスポッド]を破壊する!」
「なんだと!」
伏せられていたカードが無地のデザインを見せた。そのカードにテキストは無く、ただただ蛭谷のモンスターを破壊した。«цпкпошп»は手札のモンスターを起動させるトリガーとなった
「だったら...手札の[蛇神ゲー]の効果を発動!俺の場のモンスターが破壊された場合、ライフを半分払って手札から特殊召喚できる!」
「な、何!?」
蛭谷 LP 4000→2000
[蛇神ゲー] ATK ?
「そ、そんなカードまで入っているのか...」
「相手のデッキが分からないのは俺だけじゃねぇからな。手札からモンスターとカードをセット、そして罠発動、[カオス・インフィニティ]!守備表示モンスターを表側攻撃表示に変える![メタモル・ポット]を攻撃表示に!」
「な、なに...!?」
[メタモル・ポット] ATK 700
「効果発動だ、お互いに手札をすべて捨て、5枚ドロー!」
「くっ、なんて荒々しい手札回復なんだ...」
恐らく[カオスポッド]に使用するためのリバースカードで手札回復の為に[メタモル・ポット]を表にした。手札は5枚になった
「手札の[ワーム・クイーン]を捨て、[スネーク・レイン]を発動!デッキから[ワーム・ヤガン]、[ヴェノム・コブラ]3体を墓地に送る!」
「まだ墓地を肥やすのか」
これで墓地の爬虫類は15体になった。毒蛇神の攻撃力はかなり期待出来そうだ
「バトルだ、[蛇神ゲー]で...そっちのモンスターに攻撃だ!」
「こっちか?...通そう」
「[蛇神ゲー]の効果で戦闘する相手モンスターの効果を無効にし、攻撃力を元々の半分にする。さらに自身の攻撃力はフィールドで一番高い数値と同じになる!」
«цпкпошп» ATK ?→?
[蛇神ゲー] ATK ?→4000
«цпкпошп» LP 6000→3500
「ぐぅ...やるじゃないか...」
「そっちは攻撃力3000か、俺はカードを2枚セットしてターンエンドだ」
蛭谷 手札:1枚 LP 2000
モンスター/ [蛇神ゲー] ATK ?
/ [メタモル・ポッド] ATK 700
魔法・罠 / リバース2枚
「私のターン、ドロー。君から貰った手札、使わせてもらおう!«цпкпошп»を発動、手札の«цпкпошп»を捨て2枚ドロー。そして«цпкпошп»を発動、デッキから«цпкпошп»を墓地に送り、さらに«цпкпошп»を墓地に送る。そして墓地の«цпкпошп»と«цпкпошп»を除外し、手札から«цпкпошп»を特殊召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「あ?あー、手札交換と...墓地肥やし、それと特殊召喚...わかんなくなってきたな...」
「ふふふ...«цпкпошп»を発動。墓地の«цпкпошп»を特殊召喚する」
«цпкпошп» ATK ?
「バトルだ、«цпкпошп»で[メタモル・ポッド]に攻撃!」
「墓地の[シラユキ]の効果を発動!フィールドの[メタモル・ポッド]と墓地の[
[
「[シラユキ]の効果で.....そいつを裏守備にするぜ」
「こいつで良かったのかい?」
モンスター効果を使用していないため、相手のモンスター達の情報は特殊召喚出来ることぐらいしかわからない。恐らく一番攻撃力が高いであろうモンスターを裏にしておき、攻撃力が不安な[メタモル・ポット]も同時に処理しておいた
「ふむ...では«цпкпошп»で[シラユキ]に攻撃しよう」
「通すぜ」
墓地から帰還した[シラユキ]は直ぐに墓地に戻った。守備表示で召喚したためダメージは無いが、攻撃力4000を見た所、恐らく他のモンスターも高攻撃力だろう
「カードを2枚セットし、«цпкпошп»を反転召喚してターンエンドだ」
«цпкпошп» 手札:1枚 LP 3500
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / リバース2枚
フィールド/ «цпкпошп»
「俺のターン、ドロー!」
自分にターンが回り、再び状況を確認する。«цпкпошп»が原因でやはり大した情報は無い。
([ゲー]に攻撃しなかったつー事は...このまま殴れば通りそうだな)
どれだけ相手に強力なモンスターが並ぼうと、蛭谷のフィールドには既に[蛇神ゲー]が存在している。このまま効果を使用し、戦闘ダメージを与え続ければ勝機は見える。そう判断した蛭谷は直ぐにバトルフェイズに入った
「バトルだ、[ゲー]でそのモンスターに攻撃だ!」
「甘いな、リバースカード«цпкпошп»。フィールドの効果モンスター全ての効果を無効化する!」
「なっ![スキドレ]じゃねえかっ!?」
«цпкпошп» LP 3500→2500
攻撃宣言はしてしまった。先ほどのダイレクトアタックで攻撃力は4000と分かっている。今の[蛇神ゲー]の攻撃力は0、このまま戦闘してしまえばライフは無い
「くっ...罠発動、[針虫の巣窟]!それにチェーンして墓地の[シラユキ]の効果を発動!フィールドの[ゲー]と[針虫の巣窟]、墓地の[アグリィ]、[ビクトリー]、[ヴェノム・コブラ]3体を除外して特殊召喚する。そしてデッキトップ5枚を墓地に送る...」
墓地には[ヴェノム・スワンプ]、[蛇神の降臨]、[超電磁タートル]、[ワーム・キング]、[ヴェノミナーガ]が落ちていった。嬉しいカードもあるが、あまり良い落ちとは言えない
[
「無理やり攻撃モンスターを消してしまうなんて...随分破天荒な
「...チッ」
今は自分のターンのはずだった。しかし事態は急速に悪い方向にむかっている。
「.....メイン2、[貪欲な壺]を発動。墓地の[クイーン]、[ゼクス]、[カゲトカゲ]、[ヤガン]、[キング]をデッキに戻して2枚ドロー...カードを2枚セット。これでターンエンドだ」
僅かに溜めた墓地も手放し、手札に変えた。しかし、突破口は見つからず、もう1度ターンを返すことには変わりない
蛭谷 手札:1枚 LP 2000
モンスター/ [
魔法・罠 / リバース3枚
「私のターンドロー、バトルだ!«цпкпошп»で[シラユキ]に攻撃!」
「くっ...墓地の[超電磁タートル]の効果を発動!バトルフェイズを終了させる!」
墓地においてあった防御カードを起動させ、[シラユキ]を戦闘破壊から守った。
「まぁそう来るだろうね、私はこれでターン終了だ」
«цпкпошп» 手札:2枚 LP 2500
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / «цпкпошп»
/ リバース1枚
フィールド/ «цпкпошп»
「俺の...ターン!」
ドローフェイズに新たなカードを手にした。
手札を確認し、顔を上げるが«цпкпошп»の文字しかなかった
([スキドレ]...墓地もあんま肥えてねぇし[ヴェノミナーガ]は無理そうだな...)
仕方なく[シラユキ]の効果を使用してしまったため、墓地の爬虫類は6体になっていた。[ヴァイパー・リボーン]の発動条件は整っているが、敵のカードが効果を許さない
蛭谷の戦法は限られていた、青年は意を決してカードを手に取る
「だったら...[レスキュー・ラビット]を召喚!」
「ほう?バニラモンスターのギミックもあるのかい」
[レスキュー・ラビット] ATK 300
「[レスキュー・ラビット]の効果発動!除外し、デッキから[エーリアン・ソルジャー]2体を特殊召喚!」
「今度はエーリアンか」
[エーリアン・ソルジャー] ATK 1900
[エーリアン・ソルジャー] ATK 1900
「さらに伏せておいた[ヴァイパー・リボーン]を発動!墓地の[エーリアンモナイト]を特殊召喚!」
[エーリアンモナイト] DEF 200
仮に敵の発動している永続罠が[スキル・ドレイン]だとしてもモンスター効果のコストははらえる。[レスキュー・ラビット]はモンスター効果が許されないフィールドから逃げるように去り、新たな爬虫類族モンスターを召喚した。
除外ゾーンにいったため、[ヴァイパー・リボーン]の発動条件は阻害しない。
「一つのデッキに色々と...随分欲張りな
「器用...って言ってほしいもんだぜ?俺のダチに融合もエクシーズもシンクロも儀式も使いこなすやつだっているだしよ」
青年の言う友とは慎也の事。彼の脳内には彼自身と慎也との間に起きた出来事が浮かんでいた
(慎也...そう言えば初めて
「...どうしたんだい、早く続けたまえ」
「あぁ...俺はレベル4の[エーリアン・ソルジャー]にレベル1の[エーリアンモナイト]をチューニング!」
(今思えば妙な出会いだよな、初めは西条の前座でしか無かったのに...いつの間にかリベンジに燃えてたな。終いにはお前の側でお前の
「果てなき
[
(こんな所で負けてられねぇよな...まってろ慎也!こいつら如き、後で笑い話にしてやるよ!)
「効果発動!お互いの魔法・罠を手札に戻し、その数まで相手モンスターにAカウンターを置く!」
「馬鹿な...わ、私の«цпкпошп»の効果を忘れたのか?」
シンクロ素材にエーリアンを指定するシンクロモンスター[ゴルガー]は、名称こそエーリアンに属さないが、効果はそれのものだ。しかし、今はフィールドのモンスター効果は無効化されてしまうため、折角召喚した[ゴルガー]の効果は処理できない
「だったらこれだ、速攻魔法[「A」細胞散布爆弾]をチェーン発動する![ゴルガー]を破壊してお前のそのモンスターにAカウンターを置く!」
「くっ...解決時には墓地にいる。そういう訳か...っ!」
[ゴルガー]は自身の効果を発揮する前にその自身そのものを利用した。バウンス効果よりも先に、[ゴルガー]の肉体は破裂し、視覚し難いA細胞を撒き散らした。
その後、墓地にて本来のバウンス効果を発動した
「くっ...」
「[ゴルガー]の効果でそっちのモンスターにAカウンターを乗せるぜ」
Aカウンターを相手モンスター3体の内2体に乗せ、厄介な永続罠も一時的な除去に成功した。ここで手を緩めることは出来ず、蛭谷も勢いを止めない
「ここで罠発動、[集団催眠]!Aカウンターが乗せられたモンスターのコンロールを3体分まで奪うぜ!」
「わ、私はがここまで...」
対応策の有無は分からないが、敵は反応しなかった。先ほどの蛭谷がAカウンターを載せておいたモンスターは、ディスク内でのみ蛭谷のカードとなる
「ふざけるな!貴様の元に行くぐらいなら...リバースカード«цпкпошп»!私の場の«цпкпошп»を破壊し、その攻撃力分だけライフを回復する!」
「な、なら...そのもう一体のモンスターのコントロールだけもらうぜ」
«цпкпошп» LP 2500→6500
チェーン処理を終え、蛭谷のモンスターとなったカードには«цпкпошп»表示は無く、ありのままの姿を確認できた
[
「.....俺の場に来ると見えるようになるのか」
«цпкпошп»について初めて明らかになった情報に関心している蛭谷だが、敵は明らかに冷静を保てていなかった。荒々しい言動で次のカードに触れる
「私の場の«цпкпошп»が破壊された事により!ライフを半分払い、手札より«цпкпошп»を特殊召喚する!!」
「その召喚方法は...[ゲー]と同じ...っ!?」
蛭谷のエースカードでもある[蛇神ゲー]は、自身のモンスターが破壊された時、命を削りつつ現れる救世主のような存在。同じ条件で敵に召喚されると、警戒心は高まり、それが«цпкпошп»となると恐怖心すらも生まれる
«цпкпошп» LP 6500→3250
«цпкпошп» ATK ?
「ふははは!私の最強のモンスター!突破できるかね!?」
「まぁ...攻撃力5000は大したもんだよなぁ...」
「その通りだ!最強の.....なんだと?」
「流石にそんな特殊な動きするデッキぐらい分かるぜ、俺はレベル4の[
[キングレムリン] ATK 2400
相手の豹変を無視して現れたものは万能サーチ[キングレムリン]。爬虫類使いの蛭谷にとってはむしろ遅い登場だ
「...いまさらそれで何をサーチする気だ。貴様にはもう召喚権が無い!」
「召喚だけじゃないだろ?俺は[キングレムリン]の効果でデッキから[邪龍アナンタ]を手札に加える!」
「な...なんだと!?」
サーチしたカードは爬虫類、特殊な召喚条件が必要なモンスターだった
「[アナンタ]は俺のフィールド、墓地の爬虫類族モンスター全てを除外することで特殊召喚できる!邪気纏いしその者よ、慈悲はいらねぇ、積みかせねられた命を踏みしめ、今ここに顕現せよ!いでよ[邪龍アナンタ]!」
[邪龍アナンタ] ATK ?
「[アナンタ]だと...こ、攻撃力が未知数...」
「[アナンタ]の攻撃力は除外した爬虫類族モンスターの数×600ポイントアップする!除外したモンスターは10体だ!」
[邪龍アナンタ] ATK ?→6000
「ぐ、ぐぐ...っ!」
「バトルだ、[アナンタ]でそいつに攻撃だ!」
«цпкпошп» LP 3250→2250
「私の...最強のモンスターが...っ!?」
「まだだ、罠発動![闇次元の解放]、除外されている[地縛神
「し、しまった!?」
[地縛神
「知らねぇわけねぇよな?地縛神はダイレクトアタックが出来る![
「う、うわぁぁぁ!!」
LP 2250→0
«цпкпошп»LOSE
早くに除外しておいた地縛神が
「うっ...」
「はぁ...はぁ.....何とかなったな...」
ソリッドヴィジョンが機能を停止すると、それに釣られたかのように敵もその場に倒れ込んだ。蛭谷も敵とはいえ安否がきになり、近づいて手首に指を添えた。幸い脈は正常に活動しており、意識を失っているだけだった
「«цпкпошп»と言い.....
«цпкпошп»と言う謎の現象について少しでも情報が欲しく、ディスクやカードを拾い上げ調べた。
「[
ディスクの内部まですべて調べる技術も時間も無い。今は他の敵に見つかる前に脱出しようと決め、重荷となる敵の所持品を置いて走り出した
「.....早くしねぇとほかの犠牲者が出ちまうな」
ーーー
ーー
ー
草薙side
多くの生徒達が«цпкпошп»という存在から逃亡を図っている。逃げきれずに敗北を帰して連れ去られた者や、勇気を賭して勝利を手にした者がビル内にいた
か弱き女性3人、草薙達も今まさに戦いの最中にいる
「ケケケ.....さぁ、嬢ちゃんが先行だぜ?」
「...はぁ憂鬱ですわね」
物悲しいそうな表情でディスクを見つめる草薙。やはり、このような状況では戦いたくないのだろうか
「そう言うなってさ!仲良くやろうぜ?ケケケ...」
「...貴方のような方に私の新しくも美しい宝玉獣をお見せするなんて...出来れば村上さんに見てもらいたかったですわ.....」
「草薙様.....またあの男ですか...」
「今そんなこと言ってる場合じゃないと思うんだけど...」
「まぁいいでしょう、手札から永続魔法[補給部隊]を発動します。そして[サファイア・ペガサス]を通常召喚!」
[宝玉獣 サファイア・ペガサス] ATK 1800
「効果でデッキから[コバルト・イーグル]を永続魔法扱いで魔法・罠ゾーンに置きますわ」
「いいねぇー宝玉なんてぴったりじゃねぇか?」
「.....[メタルフォーゼ・ゴルドライバー]をスケールにセットしますわ。効果を発動します、[サファイア・ペガサス]を破壊してデッキから[錬装融合]をセットしますわ![補給部隊]の効果で1枚ドローし、破壊された[サファイア・ペガサス]は魔法・罠ゾーンに置きます」
宝玉獣を能動的に破壊する手段とし、サイキックペンデュラムテーマのメタルフォーゼが採用されていた。草薙のデッキにもあれから変化があったようだ
「[レア・ヴァリュー]を発動します。貴方が選んだ宝玉獣を墓地に送り、2枚ドローしますわ」
「ケケケ...じゃあ[サファイア・ペガサス]を墓地に送ってもらおうか?」
「では墓地に送り、2枚ドローしますわ」
メタルフォーゼを採用している以上、宝玉獣とあわせて魔法・罠ゾーンは急速に圧迫される。新たな手札を加えると次の行動に移った
「セットされた[錬装融合]を発動しますわ、手札の[メタルフォーゼ・スティエレン]と[宝玉獣 アメジスト・キャット]を融合します!行きなさい、[メタルフォーゼ・アダマンテ]!」
[メタルフォーゼ・アダマンテ] ATK 2500
「墓地の[錬装融合]の効果でデッキに戻して1枚ドローしますわ。私はこれでターンエンドです」
草薙 手札:3枚 LP 8000
モンスター/ [メタルフォーゼ・アダマンテ] ATK 2500
魔法・罠 / [補給部隊]
/ [宝玉獣 コバルト・イーグル]
/ リバース1枚
スケール / [メタルフォーゼ・ゴルドライバー](1)
「ケケケ...俺のターンだな、ドロー..俺は手札から«цпкпошп»を発動!」
「...?何を仰っているのですか?」
「ケッケッケ...手札の«цпкпошп»と«цпкпошп»融合させるぜ、現れろ«цпкпошп»!」
«цпкпошп» ATK ?
「何でしてこれは?...«цпкпошп»?」
「草薙様!どうやらあいつはディスクを改造しているようです!」
「あ、あんのうん...こんなの見たことない...」
「いい反応だな?別に改造なんかしてねぇがな!バトルだ、«цпкпошп»で[マダアンテ]に攻撃!」
「きゃあっ!?」
草薙 LP 8000→6300
「草薙様!大丈夫ですか!?」
「こ、このぐらい...[補給部隊]の効果にチェーンし、リバーカード[メタルフォーゼ・カウンター]を発動しますわ!デッキから[メタルフォーゼ・ゴルドライバー]を特殊召喚します!」
[メタルフォーゼ・ゴルドライバー] ATK 1900
「[補給部隊]の効果で1枚ドローしますわ」
「ケケケ...俺はカードを1枚セットしてターンエンドするぜ」
«цпкпошп» 手札:1枚 LP 8000
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / リバース1枚
「融合素材2体で出せる攻撃力4200の融合モンスター...そんなモンスター存じ上げませんわ」
ドローフェイズに手札を増やすとやはり«цпкпошп»が気になる。攻撃力と融合素材の数だけではモンスターの特定に至らず、己の知識量を恨むことに落ち着いた
「フィールド魔法[虹の都 レインボー・ルイン]を発動します。さらに[メタルフォーゼ・ヴォルフレイム]をスケールにセット、ペンデュラム召喚を行います!爆ぜなさい、紅色に染まりし振り子よ!魂魄の火花を散らしなさい、私のモンスター!」
[宝玉獣 サファイア・ペガサス] ATK 1800
「[サファイア・ペガサス]の効果でデッキから[アンバー・マンモス]を魔法・罠ゾーンに置きますわ」
「ジェムコンはまだまだ先だな?ケケケ...」
今草薙が持つ玉は四種類。あと三種類だが、簡単に持ってこれるものでは無い
「えぇ、ですので今回は貴方です。エクストラデッキの[サイバー・エンド・ドラゴン]をゲームから除外し、手札から[
「な、なに?
[
「そんな大型モンスターまでな...嬢ちゃんもハイビートだな?」
「この程度だと思われては困りますわ、スケールの[ヴォルフレイム]の効果を発動します![
「えっ!草薙さん折角だした
罪を背負いし機械龍は味方のカードに破壊された。代わりに持ってきた融合カードよりも、草薙は自らの
「[補給部隊]で1枚ドローします。さらに私のフィールドの
「うぅ...そ、そいつまで入っていやがったのか.....」
「永遠の矛盾を越え、全ての罪は我が身が背負う。退け、跪け、我の進む道を妨げるな!現れなさい[
草薙 LP 6300→3150
[
「さらに[補給部隊]、[アンバー・マンモス]、[コバルト・イーグル]を墓地に送りますわ」
「な、なに!」
「闇増す時雷はより輝く、安寧の地を引き裂くべく、舞い降りよ魔の雷!行きなさい[降雷皇ハモン]!」
[降雷皇ハモン] ATK 4000
2体目の大型モンスターの出現に、宝玉獣デッキだと思っていた敵は驚きを隠せていない。手札は0枚になったが、まだ彼女に指先は止まる気配がない
「スケールの[ゴルドライバー]の効果を発動します。スケールの[ヴォルフレイム]を破壊し、デッキから[メタルフォーゼ・コンビネーション]をセットします。そして墓地の[メタルフォーゼ・カウンター]の効果を発動します。除外し、エクストラデッキのメタルフォーゼモンスター、[メタルフォーゼ・ヴォルフレイム]を手札に加えます」
「まだ動く気か?」
「えぇ、セットしていた[錬装融合]を発動しますわ!フィールドの[メタルフォーゼ・ゴルドライバー]と[メタルフォーゼ・ヴォルフレイム]を融合、行きなさい[メタルフォーゼ・オリハルク]!」
[メタルフォーゼ・オリハルク] ATK 2800
「墓地の[錬装融合]をデッキに戻して1枚ドローしますわ。バトルです、[
「チッ...あ、«цпкпошп»を発動!«цпкпошп»をデッキに戻し、墓地より«цпкпошп»2体を特殊召喚する!」
«цпкпошп» DEF ?
«цпкпошп» DEF ?
「融合モンスターですから...[融合解除]ですかね。続行します、そちらのモンスターに攻撃します!」
一時的に敵の数が変化したが、罪深き龍は気にすることなくフィールドを襲う。口内に輝いた光はそのまま放出され、新たに現れたモンスターも消し去った。
「[
「ぐっ...!」
[トゥルース・ドラゴン]は謎のモンスター1体では満足せず、自身の効果により壁を担っていたモンスター全てを破壊し尽くした。相手フィールドにはモンスターが存在せず、1体の龍に蹂躙された
「終わりですわ。[ハモン]、[オリハルク]、[サファイア・ペガサス]でダイレクトアタックです!」
「ぐわぁぁぁああ!!」
LP 8000→4000→1200→0
«цпкпошп» LOSE
「草薙様!お見事です!!」
「さ、流石草薙さんだね...」
「ひっ!?.....もしかして...」
「...大丈夫です、脈はあります」
「愛梨、その方は放っておきましょう。それよりも早く参りましょう、またこの訳の分からない
黒ずくめの男の安否を確かめた愛梨は、草薙の一言でその男から離れた。本来の目的はその«цпкпошп»からの逃亡であり、開放された今は逃げの一手に尽くすべきだ
「そ、そうですね...」
「草薙様、もし次に奴らが現れたら今度は私が!」
「戦わない事が一番ですわよ、行きましょう」
元々整理されているとは言い難い部屋だったが、今はさらに荒れている。足元に注意しながらも、彼女達は外を目指して走り出した
古賀の相手がリバース使いで、蛭谷の相手がsin使いで、草薙の相手が謎の融合でした。ループしますよ
〜おまけ〜
数週間前、聖帝大学内のとある教室。草薙と愛梨は講義の最中にいた。講義内容はTOEIC対策になる英語関係の講義。彼女達2人は英文科ではないが、オープン科目で履修したのだろう。草薙は涼しい顔でリスニング問題に耳をすませているが、愛梨の方は苦しそうに顔を歪めている。
「まぁ今日はテストじゃないからね、友達と相談してでもいいから今聞きとった文を書いてみて」
教授がそう言うと生徒らは少し騒がしくなった。言われた通りにペンを走られる者や、近しい者も相談する者。中には居眠りしている生徒や関係の無い雑談をしている者もいるが、草薙達は前者に当てはまる
「.........草薙様、前半の”He she soccer”と聞こえたのですが...”彼と彼女はサッカーだ”とはどういう意味なのでしょうか...?」
「愛梨、これは引っ掛けです。正しくは”He seems sucker”です。”彼は乳幼児のようだ”です」
「なるほど...ありがとうございます」
愛梨は草薙に教えられた事を忘れない内に書き記しだした。突拍子の無い和訳だが、彼女なりに一生懸命に努力している。
すこし離れた席に位置していた灰田と慎也もそれに負けじと勉学に励んでいた
「慎也、”I have this corruption”って言ってた?」
「言ってないよ。”I have description”だよ。”description”は”記事”とかそんな感じ」
「そっか!ありがと!」
自分と似たような状況の灰田と慎也を草薙は遠目で見つめていた
「...」
(はぁ.....村上さん、出来ればそのお隣で講義を受けたいものですが...)
「...?」
(あ、草薙達もこの講義とってたんだ...)
慎也と目が合い、頬を赤めながら会釈をした。慎也も笑顔で返したが、双方考えている事は近いものだった
「草薙様!”death army”とは”死してもなお忠義を貫く雑兵”という事でしょうか!?」
「そもそも”This arm is”ですよ。あと文を深読みしすぎですわ」
(お互い支えてあげなければならない友人がいますものね)
「慎也!”I zone I”って分けわかんないんだけど!?」
「”eyes on eyes”じゃない?目と目が合うみたいな」
(灰田にも教えてあげてくれないかな...アホすぎて疲れる)
ぶっちゃけどうですか?
-
読みたいからやめて欲しくない
-
読みたいけど無くなったら読まない
-
普通
-
無くてもいい
-
読むのが億劫